カテゴリー

ニュース内検索

SUPER FORMULA LIGHTS

鈴鹿テスト2日目 エヴァン・ジルテールが両セッションともにトップで終える

エヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の公式テスト(2日目/最終日)が、12月17日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、エヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)が、昨日に続いて非凡なところを見せ、午前、午後の両セッションを制した。

 テスト2日目は、朝方は上空に雲が多かったものの、午前の走行前には雲も晴れて好天となった。ただ、夕方からは雨予報も出ており、午後のコンディションが気になるところだ。

 2日目に新たに登場したのは、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FRECA)でランキング6位のアクシャイ・ボーラ(TOM'S)。1日目に同選手権5位のエヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)が好走を見せただけに、期待が高まる。

 DELiGHTWORKSは、今季レギュラーの三井優介(DELiGHTWORKS)が2日目の3号車を担当。そして、昨日トムスのクルマでトップタイムをマークした卜部和久(DELiGHTWORKS)が2号車をドライブする。

 また、三宅淳詞(B-MAX RACING TEAM)が8号車に乗り、こちらは来季に向けての新たな機能(OTS?)をテストしているようだ。

Session3

 午前のセッション3は、途中フィリップ・ウグラン(B-MAX RACING TEAM)がクラッシュ。車両からオイルが出てしまい、その処理で20分間ほどの中断があった。

 このセッションを制したのは、昨日の午後のセッションでトップだったジルテール。終盤、梅垣清(TOM'S)が1分51秒633をマークして、それまでのジルテールのトップタイムを更新するが、ジルテールは最後のアタックで1分51秒498を叩き出し、あっさり最逆転してしまった。

 3位は、梅垣から遅れることコンマ1秒で鈴木斗輝哉(TOM'S)。トムスの若手二人は昨日に続くドライブだが、確実にSFライツを乗りこなしつつある。

 4位三井優介(DELiGHTWORKS)を挟んで、5位、6位にはホンダ育成の佐藤凛太郎(B-MAX RACING TEAM)と新原光太郎(B-MAX RACING TEAM)が並んだ。二人は昨日から車両を入れ替えてテストをしている。

 期待のボーラは9位に留まった。午後のセッションに期待だ。

Session4

 B-Maxのエースカーともいえる50号車に再び野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)が乗り込み、セッション序盤から、ジルテールとの異次元のトップタイム争いを繰り広げた。

 開始30分となる頃に、まず野村が1分51秒919のトップタイムを出すと、即座にジルテールが1分51秒653で塗り替える。すると次の周には野村が51秒594で再びトップへ。ジルテールは51秒692で及ばなかったが、通常2周で終えるアタックを継続。3周連続アタックで、51秒473と僅かに野村を上回った。

 セッション終盤、残り30分となったところで、ボーラがようやく4位にまで上がってきて、ジルベール、野村、三井優介、ボーラ、オスカー・ブルツ(TOM'S)、卜部の順となる。

 残り20分となったところで、鈴木が2周連続でアタックするが、1分51秒624とトップ2台には及ばず3位。

 そして、残り8分となり、最後のアタックが始まった。

 まず、動いたのはジルテール。1分51秒174と、それまでの自身のタイムをコンマ3秒縮める。このあと、トムスの二人と野村がアタック。梅垣は、1分51秒319まで上げて2位、鈴木は1分51秒350で3位、野村はこのセッションで来季用の様々なセットを試していたこともあって、4位に留まった。5位は三井、6位にはボーラが入った。

 このセッションで、SFライツ初ドライブに臨んだ百瀬翔(B-MAX RACING TEAM)は、最終的に1分53秒606までタイムアップしたものの、12位だった。

 マスタークラスは、KEN ALEX(BUZZ RACING)が、1分55秒064までタイムアップを果たした。なお、DRAGON車は、クルマを壊してしまったウグランが使用したため、DRAGONは最後のセッションは走行しなかった。

百瀬翔(B-MAX RACING TEAM)

三井優介(DELiGHTWORKS RACING)

ケン・アレックス(Buzz Racing)

三宅淳詞(B-MAX RACING TEAM)

梅垣清(TOM'S)

オスカー・ブルツ(TOM'S)

アクシャイ・ボーラ(TOM'S)

鈴木斗輝哉(TOM'S)

野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

フィリップ・ウグラン(B-MAX RACING TEAM)

熊谷憲太(LM corsa)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atushi BESSHO
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

合同テスト鈴鹿総合結果

公式合同テスト -RIJ- (2025/12/16-17) Total Testing Weather:Sunny/Cloudy Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverTeamSession1
Session2
Session3
Session4
TimeBehindkm/h
137
2
卜部 和久TOM'S
DELiGHTWORKS RACING
*1'51.094
1'51.557
1'52.158
1'52.260
1'51.094-188.176
258エヴァン・ジルテールB-MAX RACING TEAM1'52.525
1'51.398
1'51.498
*1'51.174
1'51.174 0.080188.040
335梅垣 清TOM'S1'52.177
1'51.470
1'51.633
*1'51.319
1'51.319 0.225187.795
438鈴木 斗輝哉TOM'S-
1'51.681
1'51.731
*1'51.350
1'51.350 0.256187.743
52松下 信治DELiGHTWORKS RACING1'51.828
*1'51.510
-
-
1'51.510 0.416187.474
650
1
野村 勇斗B-MAX RACING TEAM1'52.767
(S1)1'53.200
-
*1'51.594
1'51.594 0.500187.333
750
1
新原 光太郎B-MAX RACING TEAM1'54.552
*1'51.611
1'52.150
-
1'51.611 0.517187.304
83三井 優介DELiGHTWORKS RACING-
-
1'51.746
*1'51.710
1'51.710 0.616187.138
937アクシャイ・ボーラTOM'S-
-
1'52.387
*1'51.730
1'51.730 0.636187.105
1038坪井 翔TOM'S*1'51.754
-
-
-
1'51.754 0.660187.064
1136オスカー・ブルツTOM'S*1'51.897
1'53.322
1'52.331
1'51.943
1'51.897 0.803186.825
1250
1
佐藤 凛太郎B-MAX RACING TEAM1'55.241
1'52.769
*1'51.901
-
1'51.901 0.807186.819
1360佐野 雄城LM corsa*1'52.339
-
-
-
1'52.339 1.245186.090
148三宅 淳詞GNSY RACING-
-
*1'52.447
1'52.520
1'52.447 1.353185.912
1560伊東 黎明LM corsa-
-
*1'52.811
1'53.020
1'52.811 1.717185.312
163松井 啓人DELiGHTWORKS RACING1'52.876
*1'52.850
-
-
1'52.850 1.756185.248
1751フィリップ・ウグランB-MAX RACING TEAM1'54.002
*1'52.871
1'54.384
1'52.899
1'52.871 1.777185.213
188高星 明誠GNSY RACING1'54.340
*1'52.914
-
-
1'52.914 1.820185.143
1960熊谷 憲太LM corsa-
-
1'54.167
*1'52.958
1'52.958 1.864185.071
201百瀬 翔B-MAX RACING TEAM-
-
-
*1'53.606
1'53.606 2.512184.015
216ケン・アレックスBuzz Racing1'57.902
1'55.017
*1'54.188
1'55.064
1'54.188 3.094183.077
226名取 鉄平Buzz Racing*1'54.816
-
-
-
1'54.816 3.722182.076
2330DRAGONB-MAX RACING TEAM1'56.315
*1'55.640
1'56.993
-
1'55.640 4.546180.778
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

合同テスト鈴鹿4回目結果

公式合同テスト -RIJ- (2025/12/17) Official Testing 4 Weather:Cloudy Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverTeamTimeBehindGapkm/h
158エヴァン・ジルテールB-MAX RACING TEAM1'51.174--188.040
235梅垣 清TOM'S1'51.319 0.145 0.145187.795
338鈴木 斗輝哉TOM'S1'51.350 0.176 0.031187.743
450野村 勇斗B-MAX RACING TEAM1'51.594 0.420 0.244187.333
53三井 優介DELiGHTWORKS RACING1'51.710 0.536 0.116187.138
637アクシャイ・ボーラTOM'S1'51.730 0.556 0.020187.105
736オスカー・ブルツTOM'S1'51.943 0.769 0.213186.749
82卜部 和久DELiGHTWORKS RACING1'52.260 1.086 0.317186.221
98三宅 淳詞GNSY RACING1'52.520 1.346 0.260185.791
1051フィリップ・ウグランB-MAX RACING TEAM1'52.899 1.725 0.379185.167
1160熊谷 憲太LM corsa1'52.958 1.784 0.059185.071
1260伊東 黎明LM corsa1'53.020 1.846 0.062184.969
131百瀬 翔B-MAX RACING TEAM1'53.606 2.432 0.586184.015
146M1ケン・アレックスBuzz Racing1'55.064 3.890 1.458181.683
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

合同テスト鈴鹿3回目結果

公式合同テスト -RIJ- (2025/12/17) Official Testing 3 Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 103 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverTeamTimeBehindGapkm/h
158エヴァン・ジルテールB-MAX RACING TEAM1'51.498--187.494
235梅垣 清TOM'S1'51.633 0.135 0.135187.267
338鈴木 斗輝哉TOM'S1'51.731 0.233 0.098187.103
43三井 優介DELiGHTWORKS RACING1'51.746 0.248 0.015187.078
550佐藤 凛太郎B-MAX RACING TEAM1'51.901 0.403 0.155186.819
61新原 光太郎B-MAX RACING TEAM1'52.150 0.652 0.249186.404
72卜部 和久DELiGHTWORKS RACING1'52.158 0.660 0.008186.391
836オスカー・ブルツTOM'S1'52.331 0.833 0.173186.104
937アクシャイ・ボーラTOM'S1'52.387 0.889 0.056186.011
108三宅 淳詞GNSY RACING1'52.447 0.949 0.060185.912
1160伊東 黎明LM corsa1'52.811 1.313 0.364185.312
1260熊谷 憲太LM corsa1'54.167 2.669 1.356183.111
136M1ケン・アレックスBuzz Racing1'54.188 2.690 0.021183.077
1451フィリップ・ウグランB-MAX RACING TEAM1'54.384 2.886 0.196182.763
1530M2DRAGONB-MAX RACING TEAM1'56.993 5.495 2.609178.688
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

鈴鹿テスト1日目 卜部和久が1日目トップタイム、初づくしのエヴァン・ジルテールが2位につける

エヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の公式テスト(1日目)が、12月16日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、1日目の午前、午後トータルで卜部和久(TOM'S)がトップタイムをマークした。2位にはSFライツも鈴鹿も初体験のエヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)がつけた。

 今季最後のテストには、各チームが来季を見据えたドライバーを起用し、国内組、海外組が入り乱れての白熱したセッションが繰り広げられた。

 1日目、注目されたのは、今季、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FRECA)5位、同中東選手権(FRMEC)でチャンピオンとなったエヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)。

 そして、先日のSFテストで関係者を驚かせた鈴木斗輝哉(TOM'S)、ホンダ育成の二人、今季FIA-F4を戦った新原光太郎(B-MAX RACING TEAM)とフランスF4で1勝を挙げ、マカオF4でも表彰台に上った佐藤凛太郎(B-MAX RACING TEAM)といったところ。

Session1&2

 テスト1日目は、午前、午後、2時間ずつのセッションが行われたが、ここで安定した速さを見せたのが、今シーズンB-Maxから参戦し、1日目はトムスの車両に乗った卜部和久(TOM'S)。午前中はトップタイムを奪い、午後も4位につけた。午前に卜部がマークした1分51秒094は1日目の総合トップタイムとなった。

 そして、やはり速かったのが、午後のセッションでトップタイムを奪ったジルテール。初めて尽くしながら、走り込む度にタイムを上げ、午後のセッションでは僅差ながらトップを奪い、関係者を驚かせた。

 この二人に続いたのは、今シーズンのフォーミュラ・リージョナルチャンピオンの梅垣清(TOM'S)。そして、松下信治(DELiGHTWORKS)を挟んで、新原、鈴木が続いた。

 梅垣は、先週行われたSFテストにも参加したが、そこではチームメイトの鈴木に遅れをとってしまっただけに、SFライツで巻き返したい。

 すでに来季SFへの参戦が決定している松下は、チームのクルマと自らにポテンシャルがあることを証明。新原はこのテストで速さを示して、来季のシートに繋げたいところだ。

 テストは、明日も午前、午後に2時間ずつの2セッションが予定されている。

エヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)

フィリップ・ウグラン(B-MAX RACING TEAM)

ケン・アレックス(Buzz Racing)

松井啓人(DELiGHTWORKS RACING)

松井啓人(DELiGHTWORKS RACING)

松下信治(DELiGHTWORKS RACING)

名取鉄平(Buzz Racing)

野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

新原光太郎(B-MAX RACING TEAM)

鈴木斗輝哉(TOM'S)

坪井翔(TOM'S)

梅垣清(TOM'S)

卜部和久(TOM'S)

高星明誠(GNSY RACING)

佐藤凛太郎(B-MAX RACING TEAM)

松下信治(DELiGHTWORKS RACING)

松井啓人(DELiGHTWORKS RACING)

ケン・アレックス(Buzz Racing)

高星明誠(GNSY RACING)

DRAGON(B-MAX RACING TEAM)

梅垣清(TOM'S)

オスカー・ブルツ(TOM'S)

卜部和久(TOM'S)

鈴木斗輝哉(TOM'S)

新原光太郎(B-MAX RACING TEAM)

フィリップ・ウグラン(B-MAX RACING TEAM)

名取鉄平(Buzz Racing)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atushi BESSHO
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

合同テスト鈴鹿2回目結果

公式合同テスト -RIJ- (2025/12/16) Official Testing 2 Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverTeamTimeBehindGapkm/h
158エヴァン・ジルテールB-MAX RACING TEAM1'51.398--187.662
235梅垣 清TOM'S1'51.470 0.072 0.072187.541
32松下 信治DELiGHTWORKS RACING1'51.510 0.112 0.040187.474
437卜部 和久TOM'S1'51.557 0.159 0.047187.395
550新原 光太郎B-MAX RACING TEAM1'51.611 0.213 0.054187.304
638鈴木 斗輝哉TOM'S1'51.681 0.283 0.070187.187
71佐藤 凛太郎B-MAX RACING TEAM1'52.769 1.371 1.088185.381
83松井 啓人DELiGHTWORKS RACING1'52.850 1.452 0.081185.248
951フィリップ・ウグランB-MAX RACING TEAM1'52.871 1.473 0.021185.213
108高星 明誠GNSY RACING1'52.914 1.516 0.043185.143
1136オスカー・ブルツTOM'S1'53.322 1.924 0.408184.476
126M1ケン・アレックスBuzz Racing1'55.017 3.619 1.695181.757
1330M2DRAGONB-MAX RACING TEAM1'55.640 4.242 0.623180.778
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

合同テスト鈴鹿1回目結果

公式合同テスト -RIJ- (2025/12/16) Official Testing 1 Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverTeamTimeBehindGapkm/h
137卜部 和久TOM'S1'51.094--188.176
238坪井 翔TOM'S1'51.754 0.660 0.660187.064
32松下 信治DELiGHTWORKS RACING1'51.828 0.734 0.074186.941
436オスカー・ブルツTOM'S1'51.897 0.803 0.069186.825
535梅垣 清TOM'S1'52.177 1.083 0.280186.359
660佐野 雄城LM corsa1'52.339 1.245 0.162186.090
758エヴァン・ジルテールB-MAX RACING TEAM1'52.525 1.431 0.186185.783
850野村 勇斗B-MAX RACING TEAM1'52.767 1.673 0.242185.384
93松井 啓人DELiGHTWORKS RACING1'52.876 1.782 0.109185.205
101野村 勇斗B-MAX RACING TEAM1'53.200 2.106 0.324184.675
1151フィリップ・ウグランB-MAX RACING TEAM1'54.002 2.908 0.802183.376
128高星 明誠GNSY RACING1'54.340 3.246 0.338182.834
1350新原 光太郎B-MAX RACING TEAM1'54.552 3.458 0.212182.495
146名取 鉄平Buzz Racing1'54.816 3.722 0.264182.076
151佐藤 凛太郎B-MAX RACING TEAM1'55.241 4.147 0.425181.404
1630M1DRAGONB-MAX RACING TEAM1'56.315 5.221 1.074179.729
176M2ケン・アレックスBuzz Racing1'57.902 6.808 1.587177.310
Tags:

SUPER FORMULA

鈴鹿テスト3日目 格の違いを見せたウーゴ・ウグチュクウが驚愕のトップタイム!

ルーキーテスト: 1回目、2回目ともトップのウーゴ・ウゴチュクウ(VANTELIN TEAM TOMʼS)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同・ルーキーテスト(3日目)が、12月12日、三重県・鈴鹿サーキットで行われた。ウーゴ・ウグチュクウ(VANTELIN TOM'S SF23)が、最後に格の違いを見せる驚愕のトップタイムで、3日間のテストを締めくくった。

 テスト3日目はルーキーのみが走ることができるルーキーディ。すでに2日目から走っているルーキーもいるが、この日から走行を始める選手のなかで、注目はトムスの車両に乗るウグチュクウとフレディ・スレイター(VANTELIN TOM'S SF23)の二人。

 ウグチュクウは、アメリカ国籍の18歳。カート時代にマクラーレンF1チームと契約をした逸材。昨年のマカオGP勝者でもある。フレディ・スレイターは、英国籍の17歳。激戦のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FRECA)でチャンピオンを獲得。今年のマカオGPでトップ争いを繰り広げたことは記憶に新しい。

 そして、今年SFライツにフル参戦したザック・デビッド(San-Ei Gen with B-Max SF23)も、注目株の一人だ。B-Maxから参戦し、野村勇斗の影に隠れた感はあるが、チームの評価は高い。

Session5

 午前10時から始まったセッションは、風があり路面温度が下がっていたこともあって、開始早々に鈴木斗輝哉(Kids com KCMG Elyse SF23)がシケインで、梅垣清(docomo business ROOKIE SF23)がヘアピンでスピンを喫し、いきなり赤旗が出されてしまった。

 さらに、クラッシュ続きのジャック・ドゥーハン(REALIZE Corporation KONDO SF23)が、またしてもデグナーで3日連続のクラッシュを演じ、序盤は中断ばかりになってしまった。

 しかし、そんななかでもずば抜けた速さを見せたのが注目のウグチュクウだ。開始まもなく1分40秒台をマークすると、その30分後には1分39秒台に上げ、セッション最後のアタックでは、何と1分37秒770まで削ってきた。

 このタイムは、2日目までの総合結果と比較しても、10位に相当するタイムだ。それを僅か1時間しか走っていないSF初体験、鈴鹿初体験のドライバーが叩き出してしまうのだから恐ろしい。

 ただ、ウグチュクウはベストタイムを出したあとにスピンをして、他の選手のアタックを妨げてしまった。これはいただけなかった。

 2位以下の選手は、鈴木を除いて、最後のアタックができずに終わってしまったが、昨日から速さを見せているルーク・ブラウニング(REALIZE Corporation KONDO SF23)、同じく2日目となる荒尾創大(ThreeBond SF23)と鈴木。そして今日が初走行のデビッドまでが1分38秒台をマークした。

Session6

 このセッションも、開始早々荒尾がシケインでスピンしてしまい、赤旗から始まった。

 再開後も梅垣清(docomo business ROOKIE SF23)がスプーンでコースアウトして、早くもセッション二度目の赤旗となった。

 ここまでの順位は、小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)、ブラウニング、スレイター、チャーリー・ブルツ(TEAM GOH)、デビッドと、ここまでが1分38秒台。

 動きが出てきたのは、開始40分過ぎ。ブラウニングが1分37秒570でトップタイムを塗り替えたのを皮切りに、荒尾1分37秒791、鈴木1分37秒633、ウグチュクウ1分37秒526、スレイター1分37秒480、小林1分37秒665と、軒並み37秒台にタイムを上げた。

 残り30分を切ったところで、デビッドからステアリングを引き継いだ清水康弘(San-Ei Gen with B-Max SF23)が、アウトラップのS字でコントロールを失いクラッシュ。このセッション三度目の赤旗が提示される。

 そして、再開後、最後のアタック合戦が始まるが、ここでの主役はやはりウグチュクウだった。他の選手が1分37秒台に留まるなか、3日間のテストで誰もマークしていない1分36秒862という、異次元のタイムを記録した。すでに煮詰まっている坪井車、追い風のコンディションにも恵まれたということを差し引いても、初の鈴鹿で、殊勲の2番手タイムをマークした鈴木に、0.5秒近い差をつけてのトップは、やはり格の違いを感じざるを得ない。

 2番手タイムの鈴木も、F4とリージョナルの経験だけでSFに乗り、すでにSF経験のある小林を抑えたことは、チームや関係者に対するアピールに繋がったことは間違いない。来季が楽しみだ。

 4位以下は、スレイター、ブラウニング、大草りき(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、荒尾、卜部和久(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)と続いた。

 これで、今年のスーパーフォーミュラの走行は終了。次は年明け2月の開幕前テストだ。概ね今回のテストでメンバーは見えてきたとはいえ、最終的にどんな顔ぶれが揃うのか楽しみだ。

ルーキーテスト: 1回目2位、2回目5位のルーク・ブラウニング(KONDO RACING)

ルーキーテスト: 1回目4位、2回目2位の鈴木斗輝哉(Kids com Team KCMG)

ルーキーテスト: 1回目10位、2回目4位のフレディ・スレイター(VANTELIN TEAM TOMʼS)

ルーキーテスト: 1回目10位、2回目4位のフレディ・スレイター(VANTELIN TEAM TOMʼS)

ルーキーテスト: 1回目、2回目ともトップのウーゴ・ウゴチュクウ(VANTELIN TEAM TOMʼS)

ルーキーテスト: 1回目2位、2回目5位のルーク・ブラウニング(KONDO RACING)

ルーキーテスト: 1回目3位、2回目7位の荒尾創大(ThreeBond Racing)

ルーキーテスト: 1回目4位、2回目2位の鈴木斗輝哉(Kids com Team KCMG)

ルーキーテスト: 1回目9位、2回目3位の小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)

ルーキーテスト: 1回目10位、2回目4位のフレディ・スレイター(VANTELIN TEAM TOMʼS)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atushi BESSHO
Tags:

SUPER FORMULA

公式テスト・ルーキーテスト鈴鹿総合結果

合同テスト・ルーキーテストin鈴鹿 -RIJ- (2025/12/10-12) Total Testing Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Engine
Session1
Session2
Session3
Session4
Session5
Session6
TimeBehindkm/h
11ウーゴ・ウゴチュクウVANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
-
-
-
-
1'37.770
*1'36.862
1'36.862-215.825
265イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.429
*1'37.158
1'38.650
1'37.358
-
-
1'37.158 0.296215.167
314福住 仁嶺docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.950
1'37.566
1'37.783
*1'37.221
-
-
1'37.221 0.359215.028
464佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.849
*1'37.318
1'37.712
1'37.576
-
-
1'37.318 0.456214.813
55牧野 任祐DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.437
1'37.353
1'37.441
*1'37.319
-
-
1'37.319 0.457214.811
68
7
鈴木 斗輝哉Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
-
-
1'43.660
1'40.827
1'38.537
*1'37.335
1'37.335 0.473214.776
77山下 健太Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.043
*1'37.342
1'38.011
1'37.514
-
-
1'37.342 0.480214.760
815岩佐 歩夢TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
-
1'38.887
1'38.693
*1'37.362
-
-
1'37.362 0.500214.716
96太田 格之進DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.765
1'37.705
1'38.544
*1'37.381
-
-
1'37.381 0.519214.674
1029小林 利徠斗KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'39.520
1'38.401
1'38.629
1'38.807
1'39.572
*1'37.430
1'37.430 0.568214.566
1137フレディ・スレイターVANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
-
-
-
-
1'39.883
*1'37.480
1'37.480 0.618214.456
121坪井 翔VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'38.343
*1'37.513
1'37.640
1'37.617
-
-
1'37.513 0.651214.384
134ルーク・ブラウニングKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
-
-
1'39.645
1'38.003
1'38.003
*1'37.523
1'37.523 0.661214.362
1464大草 りきPONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
-
-
-
-
1'39.980
*1'37.627
1'37.627 0.765214.133
1538阪口 晴南SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.112
1'37.934
*1'37.701
1'37.956
-
-
1'37.701 0.839213.971
1612荒尾 創大ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
-
-
1'39.251
1'38.775
1'38.481
*1'37.791
1'37.791 0.929213.774
1720ザック・オサリバンITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'38.190
1'37.959
1'38.117
*1'37.823
-
-
1'37.823 0.961213.704
1837サッシャ・フェネストラズVANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'39.276
1'38.505
1'38.192
*1'37.911
-
-
1'37.911 1.049213.512
1939大湯 都史樹SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.722
*1'38.017
1'38.156
1'38.091
-
-
1'38.017 1.155213.281
2016野尻 智紀TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
*1'38.056
1'40.421
1'38.445
1'38.184
-
-
1'38.056 1.194213.197
2138卜部 和久SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
-
-
-
-
1'39.533
*1'38.065
1'38.065 1.203213.177
2228小林 可夢偉KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'38.439
*1'38.107
-
-
-
-
1'38.107 1.245213.086
2312小出 峻ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.178
*1'38.175
-
-
-
-
1'38.175 1.313212.938
2450野村 勇斗San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'38.405
*1'38.177
1'39.019
1'38.640
-
-
1'38.177 1.315212.934
2528国本 雄資KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
-
-
1'38.606
*1'38.224
-
-
1'38.224 1.362212.832
263ジャック・ドゥーハンKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'41.581
1'39.683
1'39.189
1'39.112
1'39.378
*1'38.350
1'38.350 1.488212.559
2753チャーリー・ブルツTEAM GO
TOYOTA TRD 01F
-
1'39.881
1'40.364
1'39.638
1'39.199
*1'38.588
1'38.588 1.726212.046
2822松下 信治DELiGHT WROKS RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.710
1'39.712
1'39.808
*1'38.742
-
-
1'38.742 1.880211.715
2950ザック・デビッドSan-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
-
-
-
-
*1'38.783
1'38.946
1'38.783 1.921211.628
3010ジュジュHAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.085
1'40.539
*1'39.077
1'39.299
-
-
1'39.077 2.215211.000
3128小山 美姫KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
-
-
-
-
1'41.958
*1'39.141
1'39.141 2.279210.863
324名取 鉄平KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'40.013
*1'39.469
-
-
-
-
1'39.469 2.607210.168
3353笹原 右京TEAM GO
TOYOTA TRD 01F
*1'39.615
-
-
-
-
-
1'39.615 2.753209.860
3414梅垣 清docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
-
-
-
-
1'40.899
*1'40.219
1'40.219 3.357208.595
358カッレ・ロバンペラKids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
*1'44.602
-
-
-
-
-
1'44.602 7.740199.855
-50清水 康弘San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
-
-
-
-
-
no time
---
Tags:

SUPER FORMULA

合同テスト・ルーキーテスト鈴鹿6回目結果

合同テスト・ルーキーテストin鈴鹿 -RIJ- (2025/12/12) Ofiicial Testing 6 Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverTeam
Engine
TimeBehindGapkm/h
11ウーゴ・ウゴチュクウVANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'36.862--215.825
27鈴木 斗輝哉Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.335 0.473 0.473214.776
329小林 利徠斗KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'37.430 0.568 0.095214.566
437フレディ・スレイターVANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'37.480 0.618 0.050214.456
54ルーク・ブラウニングKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'37.523 0.661 0.043214.362
664大草 りきPONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.627 0.765 0.104214.133
712荒尾 創大ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'37.791 0.929 0.164213.774
838卜部 和久SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.065 1.203 0.274213.177
93ジャック・ドゥーハンKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'38.350 1.488 0.285212.559
1053チャーリー・ブルツTEAM GO
TOYOTA TRD 01F
1'38.588 1.726 0.238212.046
1150ザック・デビッドSan-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'38.946 2.084 0.358211.279
1228小山 美姫KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'39.141 2.279 0.195210.863
1314梅垣 清docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'40.219 3.357 1.078208.595
-50清水 康弘San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
no time---
Tags:

SUPER FORMULA

合同テスト・ルーキーテスト鈴鹿5回目結果

合同テスト・ルーキーテストin鈴鹿 -RIJ- (2025/12/12) Official Testing 5 Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverTeam
Engine
TimeBehindGapkm/h
11ウーゴ・ウゴチュクウVANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'37.770--213.820
24ルーク・ブラウニングKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'38.003 0.233 0.233213.312
312荒尾 創大ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.481 0.711 0.478212.276
47鈴木 斗輝哉Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.537 0.767 0.056212.156
550ザック・デビッドSan-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'38.783 1.013 0.246211.628
653チャーリー・ブルツTEAM GO
TOYOTA TRD 01F
1'39.199 1.429 0.416210.740
73ジャック・ドゥーハンKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.378 1.608 0.179210.360
838卜部 和久SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'39.533 1.763 0.155210.033
929小林 利徠斗KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'39.572 1.802 0.039209.951
1037フレディ・スレイターVANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'39.883 2.113 0.311209.297
1164大草 りきPONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.980 2.210 0.097209.094
1214梅垣 清docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'40.899 3.129 0.919207.189
1328小山 美姫KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'41.958 4.188 1.059205.037
Tags:

SUPER FORMULA

鈴鹿テスト2日目 トヨタエンジンユーザーの福住仁嶺が最後にトップタイムを叩き出す

合同テスト: 3回目5位、4回目トップの福住仁嶺(docomo business ROOKIE)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同・ルーキーテスト(2日目)が、12月11日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、福住仁嶺(docomo business ROOKIE SF23)が、最後のセッションでトップタイムをマーク。最終戦ではホンダエンジンユーザーが圧倒的有利な状況だったが、テストとはいえ、久しぶりにトヨタエンジンユーザーが、鈴鹿でトップタイムをマークした。

 テスト2日目も、1日目同様2セッションが行われたが、何人かのドライバーに変更があった。KCMGの8号車は注目のWRC王者・ロバンペラが昨日、発作性のめまいを発症したとして、予定を繰り上げて、FIA-F4王者の鈴木斗輝哉が搭乗。KONDOの4号車は、名取鉄平からFIA-F2の上位ランカーであるルーク・ブラウニングへ。ThreeBondの12号車には、小出峻に代わって荒尾創大が乗り込み、TGMの28号車は小林可夢偉から国本雄資にバトンタッチした。

Session3

 午前9時から始まったセッション3は、昨日も精力的に走行を重ねたザック・オサリバン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)が、開始からトップタイムを記録するなど、今日も好調。来シーズンのタイトル奪取を目論む牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)も、序盤オサリバンのタイムを上回るなど、気合の入った走りを見せる。

 ナカジマレーシングの二人も、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が2番手、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が4位と好調だったが、開始48分に、フラガのマシンのギヤボックスにトラブルが出て、シケインからストレートにかけてオイルを出してしまった。これで走行は30分近く中断されてしまった。

 このセッション、最後のアタックでは、牧野、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、佐藤、福住仁嶺(docomo business ROOKIE SF23)、山下健太(Kids com KCMG Cayman SF23)の順で終えたが、オサリバンも7番手と、昨日に続いて安定した速さを見せた。

 また、最後のアタックを行わず順位は下位だったが、今日がSFも鈴鹿も初走行となったルーク・ブラウニング(REALIZE Corporation KONDO SF23)は適応力の高さを見せた。

 そして、健闘が光ったのが、来季3シーズン目を迎えるJuju(HAZAMA ANDO Triple Tree SF23)だ。トップから1.6秒遅れの17位ながら、その差は確実に縮まってきている。

Session4

 レギュラードライバーは、今年の走り納めになるこのセッション。開始から各ドライバーが、気合十分という感じだ。

 開始30分経過したところで、ジャック・ドゥーハン(REALIZE Corporation KONDO SF23)が昨日に続いてデグナーでコースアウト。バリアに突っ込んでしまい、赤旗中断。再開したものの、今度は鈴木斗輝哉(Kids com KCMG Elyse SF23)がコースオフして再び中断となった。

 その後、このセッションをリードしたのは岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)。1分38秒595、37秒680、37秒362と常にトップタイムを刻み続けた。これに続いたのは、太田、佐藤、フラガ、坪井、牧野、オサリバン、福住とレギュラードライバー勢。初走行のブラウニングもトップ10に留まっている。

 最後は2組に分けてのアタックタイムが設けられ、トヨタエンジンユーザーの福住が岩佐のタイムを上回り、1分37秒221でトップへ。牧野、フラガが続いて、ここまでがトップ3。最後のアタック前に脱輪してアタックできなかった岩佐が4位、5位太田、6位山下と続き、ミスでタイム更新ならなかった佐藤は7位。坪井は8位。今回のテストで好調のオサリバンは9位につけ、レギュラー陣は、このセッションで今シーズンの走行を終えた。

 ルーキーでは、12位のブラウニングが最上位。最後のアタック中に前車が脱輪し砂煙でアクセルを緩めざるを得なかった野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max SF23)が16位で続いた。

 明日のテストはルーキーが対象。午前10時からと午後2時から1時間30分ずつのセッションが予定されている。

合同テスト: 3回目トップ、4回目2位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

合同テスト: 3回目2位、4回目8位の坪井翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)

合同テスト: 3回目3位、4回目11位の阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)

合同テスト: 3回目11位、4回目6位の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

合同テスト: 3回目13位、4回目19位の小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)

合同テスト: 3回目14位、4回目3位のイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

合同テスト: 3回目19位、4回目19位の荒尾創大(ThreeBond Racing)

合同テスト: 3回目20位、4回目12位のルーク・ブラウニング(KONDO RACING)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atushi BESSHO
Tags:

SUPER FORMULA

合同テスト・ルーキーテスト鈴鹿4回目結果

合同テスト・ルーキーテストin鈴鹿 -RIJ- (2025/12/11) Official Testing 4 Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverTeam
Engine
TimeBehindGapkm/h
114福住 仁嶺docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.221--215.028
25牧野 任祐DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.319 0.098 0.098214.811
365イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.358 0.137 0.039214.725
415岩佐 歩夢TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'37.362 0.141 0.004214.716
56太田 格之進DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.381 0.160 0.019214.674
67山下 健太Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.514 0.293 0.133214.382
764佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.576 0.355 0.062214.245
81坪井 翔VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'37.617 0.396 0.041214.155
920ザック・オサリバンITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'37.823 0.602 0.206213.704
1037サッシャ・フェネストラズVANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'37.911 0.690 0.088213.512
1138阪口 晴南SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.956 0.735 0.045213.414
124ルーク・ブラウニングKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'38.003 0.782 0.047213.312
1339大湯 都史樹SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.091 0.870 0.088213.120
1416野尻 智紀TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'38.184 0.963 0.093212.919
1528国本 雄資KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'38.224 1.003 0.040212.832
1650野村 勇斗San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'38.640 1.419 0.416211.934
1722松下 信治DELiGHT WROKS RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'38.742 1.521 0.102211.715
1812荒尾 創大ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.775 1.554 0.033211.645
1929小林 利徠斗KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'38.807 1.586 0.032211.576
203ジャック・ドゥーハンKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.112 1.891 0.305210.925
2110ジュジュHAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.299 2.078 0.187210.528
2253チャーリー・ブルツTEAM GO
TOYOTA TRD 01F
1'39.638 2.417 0.339209.812
238鈴木 斗輝哉Kids com Team KCMG
Aston Martin TRD 01F
1'40.827 3.606 1.189207.337
Tags:

SUPER FORMULA

合同テスト・ルーキーテスト鈴鹿3回目結果

合同テスト・ルーキーテストin鈴鹿 -RIJ- (2025/12/11) Official Testing 3 Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverTeam
Engine
TimeBehindGapkm/h
15牧野 任祐DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.441--214.542
21坪井 翔VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'37.640 0.199 0.199214.105
338阪口 晴南SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.701 0.260 0.061213.971
464佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.712 0.271 0.011213.947
514福住 仁嶺docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.783 0.342 0.071213.792
67山下 健太Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.011 0.570 0.228213.294
720ザック・オサリバンITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'38.117 0.676 0.106213.064
839大湯 都史樹SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.156 0.715 0.039212.979
937サッシャ・フェネストラズVANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'38.192 0.751 0.036212.901
1016野尻 智紀TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'38.445 1.004 0.253212.354
116太田 格之進DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'38.544 1.103 0.099212.141
1228国本 雄資KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'38.606 1.165 0.062212.007
1329小林 利徠斗KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'38.629 1.188 0.023211.958
1465イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'38.650 1.209 0.021211.913
1515岩佐 歩夢TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'38.693 1.252 0.043211.820
1650野村 勇斗San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'39.019 1.578 0.326211.123
1710ジュジュHAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.077 1.636 0.058211.000
183ジャック・ドゥーハンKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.189 1.748 0.112210.761
1912荒尾 創大ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.251 1.810 0.062210.630
204ルーク・ブラウニングKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.645 2.204 0.394209.797
2122松下 信治DELiGHT WROKS RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.808 2.367 0.163209.454
2253チャーリー・ブルツTEAM GO
TOYOTA TRD 01F
1'40.364 2.923 0.556208.294
238鈴木 斗輝哉Kids com Team KCMG
Aston Martin TRD 01F
1'43.660 6.219 3.296201.671
Tags:

SUPER FORMULA

鈴鹿テスト1日目 イゴール・オオムラ・フラガがトップタイム!

合同テスト: 1回目、2回目ともトップタイムのイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同・ルーキーテスト(1日目)が、12月10日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)がトップタイムをマークした。

 2025シーズンが幕を閉じたばかりだが、恒例のシーズンオフのテストが3日間の予定で始まった。

 このテストには例年、来季チームが起用するドライバーがドライブすることが多く、その意味でも注目されるが、チーム無限、ダンディライアン、トムス、ナカジマのトップ4チームは、2日目まではレギュラードライバーが乗ることになっている。

 ホンダエンジンを搭載するチームは、来季に向け動きが少なそうだが、今回のテストでは、B-Maxの50号車をSFライツチャンピオンの野村勇斗が、ThreeBondの12号車を今シーズンB-Maxで走った小出峻がドライブする。

 一方で、トヨタエンジン搭載チームは、かなり移籍がありそうだ。今回も、山下健太(KONDO→KCMG)、ザック・オサリバン(KONDO→IMPUL)、小林可夢偉(KCMG→TGMGP)、福住仁嶺(KCMG→ROOKIE)と、乗り換えが行われている。

 また、今回のテストには話題性のある外国人ドライバーも参加している。筆頭は世界ラリー選手権を2度制しているカッレ、ロバンペラ(ROOKIE)だろう。また、元F1ドライバーを父に持つチャーリー・ブルツ(TEAM GOH)、F1経験のあるジャック・ドゥーハン(KONDO)などが、レギュラードライバーに伍してどこまでやるのか、興味は尽きなかった。

 しかし、蓋を開けてみれば、午前、午後のセッションともにレギュラードライバーが上位を占めた。

 両セッションでトップタイムをマークしたのは、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)。チームメイトの佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)も4位、2位と好調で、ナカジマレーシングは最終戦の勢いを維持している感じだ。

 ダンディライアンの二人、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)も相変わらず安定した速さを見せており、移籍のなさそうなトップチームは来季も盤石だ。

 今季で引退した大嶋和也の後を引き継いだ福住仁嶺(docomo business ROOKIE SF23)も5位、6位と、来季は上位の常連になりそうな気配だ。

 また、今回のテストは1台のみの参加となっているIMPULから出走の、ザック・オサリバン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)も本来の速さを示し、低迷しているチームは来季に向けての手応えを感じているようだ。

 そして、レギュラーに劣らない速さを見せたのが、SF初体験の野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max SF23)だ。順位こそ、12位、13位ではあったが、最初のセッションから光るものを感じさせた。

 外国勢は、ロバンペラは午前は走行したもののアタックするまでには至らず、午後は体調不良で出走を取りやめた。ドゥーハンは午後のセッションの1時間経過したところでデグナーでクラッシュ。ブルツは、笹原右京が午前にマシンチェックをした後、午後にドライブしたが、20位に沈んだ。

 テストは、明日も午前、午後に2時間15分ずつのセッションが予定されている。

合同テスト: 1回目4位、2回目2位の佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

合同テスト: 1回目6位、2回目3位の山下健太(Kids com Team KCMG)

合同テスト: 1回目12位、2回目13位の野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atushi BESSHO
Tags:

SUPER FORMULA

合同テスト・ルーキーテスト鈴鹿2回目結果

合同テスト・ルーキーテストin鈴鹿 -RIJ- (2025/12/10) Official Testing 2 Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverTeam
Engine
TimeBehindGapkm/h
165イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.158--215.167
264佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.318 0.160 0.160214.813
37山下 健太Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'37.342 0.184 0.024214.760
45牧野 任祐DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.353 0.195 0.011214.736
51坪井 翔VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'37.513 0.355 0.160214.384
614福住 仁嶺docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.566 0.408 0.053214.267
76太田 格之進DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.705 0.547 0.139213.962
838阪口 晴南SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'37.934 0.776 0.229213.462
920ザック・オサリバンITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'37.959 0.801 0.025213.408
1039大湯 都史樹SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.017 0.859 0.058213.281
1128小林 可夢偉KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'38.107 0.949 0.090213.086
1212小出 峻ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.175 1.017 0.068212.938
1350野村 勇斗San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'38.177 1.019 0.002212.934
1429小林 利徠斗KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'38.401 1.243 0.224212.449
1537サッシャ・フェネストラズVANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'38.505 1.347 0.104212.225
1615岩佐 歩夢TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'38.887 1.729 0.382211.405
17104名取 鉄平KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.469 2.311 0.582210.168
183ジャック・ドゥーハンKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'39.683 2.525 0.214209.717
1922松下 信治DELiGHT WROKS RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.712 2.554 0.029209.656
2053チャーリー・ブルツTEAM GO
TOYOTA TRD 01F
1'39.881 2.723 0.169209.301
2116野尻 智紀TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'40.421 3.263 0.540208.176
2210ジュジュHAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'40.539 3.381 0.118207.931
-8カッレ・ロバンペラKids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
d.n.s---
Tags:

SUPER FORMULA

合同テスト・ルーキーテスト鈴鹿1回目結果

合同テスト・ルーキーテストin鈴鹿 -RIJ- (2025/12/10) Official Testing 1 Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverTeam
Engine
TimeBehindGapkm/h
165イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.429--214.569
25牧野 任祐DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.437 0.008 0.008214.551
36太田 格之進DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.765 0.336 0.328213.831
464佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'37.849 0.420 0.084213.648
514福住 仁嶺docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'37.950 0.521 0.101213.427
67山下 健太Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'38.043 0.614 0.093213.225
716野尻 智紀TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'38.056 0.627 0.013213.197
838阪口 晴南SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.112 0.683 0.056213.075
912小出 峻ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'38.178 0.749 0.066212.932
1020ザック・オサリバンITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'38.190 0.761 0.012212.906
111坪井 翔VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'38.343 0.914 0.153212.574
1250野村 勇斗San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'38.405 0.976 0.062212.440
1328小林 可夢偉KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'38.439 1.010 0.034212.367
1439大湯 都史樹SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'38.722 1.293 0.283211.758
1510ジュジュHAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'39.085 1.656 0.363210.982
1637サッシャ・フェネストラズVANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'39.276 1.847 0.191210.577
1729小林 利徠斗KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'39.520 2.091 0.244210.060
1853笹原 右京TEAM GO
TOYOTA TRD 01F
1'39.615 2.186 0.095209.860
1922松下 信治DELiGHT WROKS RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'39.710 2.281 0.095209.660
204名取 鉄平KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'40.013 2.584 0.303209.025
213ジャック・ドゥーハンKONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'41.581 4.152 1.568205.798
228カッレ・ロバンペラKids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'44.602 7.173 3.021199.855
Tags:

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿決勝ドライバーコメント 優勝&シリーズチャンピオン・吉田馨「ペースには自信があり落ち着いて走った」

優勝・シリーズチャンピオン 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

優勝した吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「初動は自信があって、スタートしてから後ろを引き離せました。SCが入ってマージンがなくなって、やばいかなと思ったんですが、自分の気持ちをうまくコントロールでき、リスタートを決められました。そこからのペースは自信があったので、落ち着いて走れたと思います」

 「酒井選手が1周目で2位に上がってきたので、びびったところはありましたが、ぼくの方がペースは速いと思って走っていました」

 「今シーズン初戦は優勝できたのですが、その後は、これだけ速い選手がみんな前にいるという状況で、厳しかったです。今回やっとポールポジションを取れて、みんながいるなかの1位になれたので、素直にうれしいです。日本一決定戦は1年間の目標なので取りに行きます」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「JAF戦がメインだったのでめちゃ悔しいです。どんな順位であれぼくが吉田選手の前にいないといけなかったのに、昨日の予選から流れが悪くなってしまいました。自分のミスだったのでそこは反省しないといけないです」

 「スタートで後ろについてやろうという気持ちがすごくあったので、それはいけましたが、やっぱり吉田選手が序盤から速くて、厳しいレースでした」

 「S-FJ全シリーズチャンピオンを目指していたんですが、もてぎ・菅生、オートポリスはチャンピオンで、筑波・冨士、鈴鹿・岡山が2位でした。途中までいい流れできていたのに、巻き返されたのはすごく悔しいです。日本一でもうひとつタイトルを取って悔しい気持ちを晴らしたいと思います」

3位 鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

決勝3位の鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

 「スタートは過去を含めてもイメージ通りで1コーナーに2位で入れたんですが、ペースが苦しくて守りの展開になりました。楽な展開ではなかったですが、表彰台に上がれたのはワンステップできてよかったと思います。セーフティーカーとか後ろが競ってたので、そういう展開にも助けられたと思います。東コースで詰められましたが、西コースが速かったのでそこは自信をもってセーフティーカー明けから走れていました。日本一は出る予定はないので、来年に向けて準備をしたいと思います」

4位 箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

決勝4位の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

 「ペースがよくありませんでした。決勝前にシフトの位置を変更して、シフトミスを何回かして前が離れたのと、クルマの調子も落ちてきて巻き返えせない状況でした。3位にはブレーキとかでは追いつくんですが、低中速のトルクがなくて、登り区間で苦戦していました。これでは日本一は勝てないのでエンジンを積み替えたり、いろいろやっていただきたいと思います」

5位 杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)

決勝5位は杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)

 「予選8位から安パイなスタートでした。後ろの土橋選手がすごくいいスタートでしたが、板倉選手と接触したので、4位の西田選手の後ろにつくことができました。そこからペースがよくて西田選手をパスしたところでSCがでました。リスタート直後もペースはよくて、後ろも来てて並ばれましたが、バトルしてしまうと3位に上がれないので、譲って一緒にペースを上げていきました。3位に追いつくと思ったんですが、周回も足らなかったので届きませんでした」

6位 藤井翔太(Drago CORSE)

決勝6位の藤井翔太(Drago CORSE)

 「予選10位から位置キープのスタートでした。その後のS字での混乱も避けられて、ポジションを上げられたのが大きかったです。SCが入るまでは前に付いていくペースはありませんでしたが、後ろは離せ、たんたんと走っていました。SC後は前の集団についていきたかったのですが、ペースが悪くて、残り2周くらいは後ろを守る形になってしまいました。ホームの鈴鹿で最後入賞できたのは結果として持ち帰りたいと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
Tags:

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿決勝 吉田馨がポールトゥウインで逆転チャンピオン

優勝してチャンピオンを決めた吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿・岡山シリーズ最終第6戦は12月7日、鈴鹿サーキットで行われた「鈴鹿チャンピオンカップレースファイナルラウンド」で決勝を行い、ポールポジションからスタートした吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)が盤石のレース運びで、一度もトップを譲ることなくポールトゥウイン。逆転で同選手権のチャンピオンを獲得した。

 レースは午後1時55分にフォーメーションラップが始まった。天候は快晴で、昨日に比べ気温も上がり気味。初冬の鈴鹿は穏やかな気候のなかで決勝を迎えた。25台(うち4台はジェントルマンクラス)が、参加したが、後方の堀隼登(レヴレーシングガレージ#3)が動けず、ピットに押し戻されピットスタートとなった。

 ポールポジションの吉田は勝てば逆転チャンピオン。チャンピオンを争う現在ポイントリーダーで予選6位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)は吉田の前でゴールしなければチャンピオンを逃がす状況だ。

決勝レースがスタートした

 好スタートを切ったのはポールポジションの吉田でトップで1コーナーへ向かう。予選2位の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)は加速が悪く、同3位の鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)が2位に上がる。逆に抜群のスタートを切ったのが予選6位でチャンピオンを争う酒井。酒井はイン側から素晴らしい加速で前車をパスし4位に上がると、1コーナーで3位に後退していた箕浦を捉えて3位に上がった。4位に落ちた箕浦の後ろには5位の西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)が続く。

 その後方では6位争いをしていた土橋皇太(Rn-sports制動屋KK-S2)と板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)がS字コーナーで接触。イン巻きしてきた板倉と宮本颯斗(MYST KKS2)も絡んで3台がコースアウトした。3台とも順位を落としたもののコースに復帰したため、セーフティーカー(SC)が導入されることはなかった。

 またデグナーではデビューレースを予選13位からスタートした田崎脩馬(制動屋MYST)がスピン。レースに復帰したものの最後尾近くまで順位を落とした。

 トップに立った吉田は早くも後続を引き離しにかかる。2位争いは、鈴木、酒井、箕浦の3台が接近戦。シケインでは酒井が鈴木のインを差し2位に上がった。酒井はオープニングラップで予選順位の6位から2位まで順位を上げた。

 1周目、トップ吉田は後続を1秒4離して戻ってきた。2位酒井、3位鈴木、4位箕浦、5位西田で、6位にはオープニングラップの混乱をかわした杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)が上がってきた。

 3周目、トップ吉田は2位の酒井を1秒7離した。3位鈴木、4位箕浦だが、ペースの上がらない西田が1コーナーで杉田にかわされ6位に落ちた。

 4周目、総合9位と健闘していたジェントルマンクラスのトップ山根一人(光精工TK-Sport MYST)がS字コーナーでクラッシュ。山根のマシンの排除のためSCが導入さる。これで吉田のリードは水泡に帰す。SCは6周終わりでピットイン、レースは7周目から再開された。

 リスタートでは、トップ吉田が130Rを立ち上がってから加速。シケイン立ち上がりの加速がよく、2位酒井とのギャップを作ってコントロールラインを通過。3位には鈴木が続くが、4位箕浦と5位杉田はテールトゥノーズ。1コーナーで杉田はインから箕浦をパスして4位浮上、箕浦は5位に落ちた。しかし箕浦も負けていない。130Rでは杉田のアウトから並びかけシケイン手前で4位を奪い返した。

 7周目、トップ吉田は2位酒井を1秒1差に従えて戻ってきた。吉田をパスしないと戴冠できない酒井はなんとしても吉田を捉えたいところだがその差は縮まらない。

 8周目、トップ吉田と2位酒井の差は1秒2と開く。3位鈴木はさらに1秒6後方だが、その後ろには4位争いを演じてきた箕浦と杉田が迫り、やがてこの3台はワンパックとなった。6位にはペースの上がらない西田をかわした藤井翔太(Drago CORSE)が上がってきた。

 トップ吉田は盤石の走りで2位の酒井を徐々にリード。10周を回って今季3勝目、初のポールトゥウインを飾った。2位は酒井が続いた。3位争いの鈴木、箕浦、杉田は互いに決め手がなくこのままの順位のままゴール。6位には大きく遅れて藤井が入った。

 マスタークラスは総合で16位に入った中嶋匠(AVIATOR A ONE)が優勝した。

 優勝した吉田は優勝ポイント20を加え、選手ポイントを87に伸ばした。一方、酒井は有効ポイント制のため3ポイントしか加算できず85ポイント。このため鈴鹿・岡山シリーズのチャンピオンは2ポイントという僅差で吉田の頭上に輝いた。

 また全戦がポイント対象となる鈴鹿独自のチャレンジカップレースチャンピオンは、全戦で表彰台に登った酒井が獲得した。

 このレースをもって今シーズンの鈴鹿・岡山シリーズは終了。この後、12月20~21日はスーパーFJ日本一決定戦が富士スピードウェイで開催される。各ドライバーが「目指すのは日本一決定戦優勝」と口をそろえるクリスマス前の熱い戦いに注目だ。

レース終盤の3位争い

優勝は吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝3位は鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

決勝4位は箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

決勝5位は杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)

決勝6位は藤井翔太(Drago CORSE)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yosinori OHNISHI
Tags:

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿チャンピオンカップレースFinal Round -RIJ- (2025/12/07) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
16吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
1026'12.130--
222酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1026'13.666 1.536 1.536
318鈴木 七瀬ネッツトヨタ三重with FORM
MYST KK-S2
1026'16.236 4.106 2.570
456箕浦 稜己MYST SEIDOYA KK-SII
MYST KK-S2
1026'16.569 4.439 0.333
510杉田 悠真LAPS with REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
1026'17.344 5.214 0.775
634藤井 翔太Drago CORSE
MYST KK-S2
1026'20.642 8.512 3.298
761一宮 總太朗MYST KK-SII
MYST KK-S2
1026'20.874 8.744 0.232
88西田 光来FTK・REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
1026'22.045 9.915 1.171
913武者 利仁KF MOTORSPORT KKS-2
MYST KK-S2
1026'24.72212.592 2.677
1011土橋 皇太Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
1026'27.85615.726 3.134
1157東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
1026'28.03115.901 0.175
1255板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1026'30.72018.590 2.689
1312宮本 颯斗MYST KKS2
MYST KK-S2
1026'31.18819.058 0.468
1419太田 援増MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
1026'35.97323.843 4.785
1537阪本 一世免許取るなら大阪サヤマ☆EAGLE
MYST KK-S2
1026'36.59424.464 0.621
1617G1中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
1026'37.26825.138 0.674
175河野 晃大レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1026'38.23126.101 0.963
189G2上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1026'38.63926.509 0.408
1959村上 太晟ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1026'39.25427.124 0.615
20*21田崎 脩馬制動屋MYST
MYST KK-S2
1026'41.57729.447 2.323
2172久保 直也AQUA-NUTECだーはまRC
WEST 07J
1026'42.97930.849 1.402
224G3古里 拓FLEETレブレーシングガレージ
MYST KK-S2
1026'57.05844.92814.079
23*50伊藤 聖七KK-SII
MYST KK-S2
1026'57.36645.236 0.308
243堀 隼登レヴレーシングガレージ#3
MYST KK-S2
926'40.9621Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-47G-山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
36'56.7337Laps6Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 6 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2) 2'14.392 (9/10) 155.554 km/h
  • CarNo. 21は、鈴鹿チャンピオンカップレースシリーズ規則第62条1.8(ホワイトラインカット)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 50は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.10(リスタート時の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
Tags:

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿公式予選ドライバーコメント ポールポジション・吉田馨「ぶっちぎりで勝ってチャンピオン」

ポールポジション 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

ポールポジションを獲得した吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「最高の滑り出しですね。先週のもてぎで酒井選手にやられたので、その分をここで取り返そうと思います。出ていったときにトラフィックで引っかかっていて、タイヤが暖まったときに前との間隔を離して一発出しました。そこからは集団を抜きながらどこかでタイムを縮めればと思っていました。最初から最後まで安定したラップを刻めるので、クルマは決まっています。あしたはポールからなのでぶっちぎりで勝ちたいと思います」

2位 箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

予選2位の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

 「あまり調子がよくなくてぎりぎり攻めていたんですが、タイムが上がりませんでした。前回の富士から調子がよくなくて今回もこんな感じです。トップと差はありますが、2位だったのはよかったです。決勝で合わせ込めたらと思います。SCが出たらなんとか行けるかも知れません」

3位 鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

予選3位の鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

 「タイヤを温めるために最後から出て行ったんですが、タイミングよく暖まったときに前が開けて走れました。チームが作ってくれたセッティングが合っていて狙い通りでした。いままで予選が5位、決勝4位が最高位でしたが、ひさびさのセカンドローなので、気負わずいきたいと思います」

6位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選6位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「チャンピオンがかかってるレースなので攻めていたんですが、コース幅をうまく使えませんでした。吉田選手がトップにいるというのは知っていたのでプレッシャーはあったんですが、攻めた結果、こういう形になりました。吉田選手にはセクター1、2は負けていなくて、彼はセクター4が速い感じです。あしたは6番手スタートなので、箕浦選手が吉田選手についてもらって、ぼくがそこに這い上がれるようにしたいと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
Tags:

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿公式予選 ランキング2位の吉田馨がポールポジション リーダーの酒井翔太は2番手タイムがトラックリミットで抹消され6位に降格

ポールポジションは吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ最終第6戦は12月6日、鈴鹿サーキットで行われた「鈴鹿チャンピオンカップレースファイナルラウンド」で公式予選を行い、ランキング2位の吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)がポールポジションを獲得した。ポイントリーダーの酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)は2番手タイムだったがトラックリミットでタイムを抹消され、6位に沈んだ。

 公式予選は午後2時40分から20分間で行われた。鈴鹿は早朝より小雪が舞うほど冷え込んだが、天候は回復し、快晴となると徐々に気温は上昇。それでも日陰に入ると底冷えする寒さだ。

 参加台数25台(うちジェントルマンクラス4台)がコースイン。ポイントリーダーの酒井は、もっとも最終コーナー寄りのピット位置だったため、トラフィックを避けるため最後にコースに出た。気温が低いため各車2~3周をウオームアップに当てる。

 4周目、ランキング2位の吉田が2分14秒246をたたき出しトップに躍り出る。2位は宮本颯斗(MYST KKS2)の14秒920だが吉田は早くも大きなリードを築く。3位には杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)が続く。

 6周目、吉田のタイムは変らず。地元鈴鹿在住の鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)が2分14秒654で2位に浮上。3位には酒井が14秒818で徐々にタイムアップしてきた。

 7周目、酒井がさらにタイムを縮め鈴木をかわし2位に浮上。鈴木3位、宮本が4位に続く。

 8周目、吉田は2分14秒215と若干タイムを縮めトップを堅守。2位酒井、3位鈴木、4位には西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)が浮上してきた。宮本5位、前回優勝の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)が6位につける。

 予選終了直前の9周目、箕浦が2分14秒597で鈴木と宮本をかわして3位にジャンプアップ。

 予選終了。ポールポジションは吉田、2位酒井、3位箕浦、4位鈴木、5位西田、6位宮本という結果となった。

 しかし、2位酒井が出したベストタイムは、スプーンでのトラックリミットでタイム抹消。酒井は6位に降格となった。

 この結果、ポールポジションは吉田、2位箕浦、3位鈴木、4位西田、5位宮本、6位酒井という順で予選を終えた。

 ジェントルマンクラスは、総合で14位につけた山根一人(光精工TK-Sport MYST)がポールポジションを獲得した。

 決勝は明日7日、午後1時55分より10周で行われる。吉田が優勝すれば逆転チャンピオン。酒井は吉田の前でゴールしなければチャンピオンを逃がす。2人のチャンピオン争いに注目だ。

予選2位は箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

予選3位は鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

予選4位は西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)

予選5位は宮本颯斗(MYST KKS2)

予選6位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
Tags:

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿チャンピオンカップレースFinal Round -RIJ- (2025/12/06) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
16吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
2'14.215--155.759
256箕浦 稜己MYST SEIDOYA KK-SII
MYST KK-S2
2'14.597 0.382 0.382155.317
318鈴木 七瀬ネッツトヨタ三重with FORM
MYST KK-S2
2'14.654 0.439 0.057155.251
48西田 光来FTK・REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
2'14.687 0.472 0.033155.213
512宮本 颯斗MYST KKS2
MYST KK-S2
2'14.724 0.509 0.037155.171
622酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
2'14.818 0.603 0.094155.062
755板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'14.969 0.754 0.151154.889
810杉田 悠真LAPS with REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
2'15.076 0.861 0.107154.766
911土橋 皇太Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
2'15.098 0.883 0.022154.741
1034藤井 翔太Drago CORSE
MYST KK-S2
2'15.108 0.893 0.010154.730
1113武者 利仁KF MOTORSPORT KKS-2
MYST KK-S2
2'15.206 0.991 0.098154.617
1261一宮 總太朗MYST KK-SII
MYST KK-S2
2'15.467 1.252 0.261154.320
1321田崎 脩馬制動屋MYST
MYST KK-S2
2'15.787 1.572 0.320153.956
1447G1山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
2'15.800 1.585 0.013153.941
1519太田 援増MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
2'16.325 2.110 0.525153.348
165河野 晃大レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'16.325 2.110 0.000153.348
1717G2中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
2'16.407 2.192 0.082153.256
1850伊藤 聖七KK-SII
MYST KK-S2
2'16.530 2.315 0.123153.118
1957東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
2'16.614 2.399 0.084153.024
203堀 隼登レヴレーシングガレージ#3
MYST KK-S2
2'16.646 2.431 0.032152.988
2137阪本 一世免許取るなら大阪サヤマ☆EAGLE
MYST KK-S2
2'16.980 2.765 0.334152.615
224G3古里 拓FLEETレブレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'17.248 3.033 0.268152.317
239G4上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'17.713 3.498 0.465151.803
2459村上 太晟ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
2'18.455 4.240 0.742150.989
2572久保 直也AQUA-NUTECだーはまRC
WEST 07J
2'19.675 5.460 1.220149.670
---- 以上基準タイム(130% - 2'54.835)予選通過 ----
Tags:

VITAもてぎ・菅生

第6戦決勝ドライバーコメント 3位・窪田俊浩「また今年もか、と思いましたがチャンピオンでした」

優勝 柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

優勝した柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 「久しぶりの優勝と初めてのポール・ツー・ウインでした。レースは後半タイヤがきつかったです。路面温度が上がりすぎてなのか、朝の予選の時とはぜんぜん違っていたので、後半はとにかく苦しかったです。今シーズンは勝ったり、スピンしてポイント取れなかったりで、もうちょっと自分の精度を上げて、もっとまともに戦えたらなと思います。それが来年以降の課題ですね」

2位 カワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

決勝2位のカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

 「1周目のオーバーテイクは偉大な大先輩がブロックもなしで、正々堂々とやってくれたので、私は単にすっと行っただけで、大それたことはやっていません。精いっぱい、レース中も自分の弱さと向き合って、何が悪いのか、いいのか考えながら。先輩たちの背中を見て、学べたことがあったので、とてもいいシリーズでした。ベテラン勢から学ぶことと共に自分の弱さと向き合えたこと、これがシリーズ通してよかったですし、このレースに関していったら、精いっぱい真っ白になって追いかけて、心おきなく走って追いつかなかったのが結果なので、心の中は晴れ晴れしています。足りない部分は今後また練習して、続けていきたいと思います」

3位 窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

決勝3位の窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

 「レースウィークに入って、初日が一番よくて、木曜日がいまいちで、金曜日になってスーパーフォーミュラ・ライツが走り出したら路面が変わってきて、それでうまくアジャストできた感じです。昨日最後のセッションをトップタイムで終われたのですが、今日の予選は人間の方がまだ起きていない感じで(苦笑)。あと朝イチだったので日陰と日照しているところの路面が全然違うので、それの合わせ込みがうまくできなくて、2位に甘んじてしまったのですが、昨日の最後のセッションの感覚があったので、決勝は何とかなるかな、と思っていました。1周目にカワモトさんにオーバーテイクされたのですが、そこは無理せずに、機会があれば取り返せばいいやと思っていたのですが、今回はうまくいかなくて。2位だと無条件にチャンピオンだと思っていたのに3位で終わってしまったので、36年のレース人生、万年2位で終わっているので。また今年もか、と思っていましたがチャンピオンでした。いっしょに遊んでいただいた周りのドライバーさんも、コース上ではライバルですが、クルマ降りている時は仲良くさせて頂いて、すごく楽しいシーズンでした」

4位 小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

決勝4位の小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

 「スタートで失敗してしまって、後ろの人に抜かれそうになったのですが。なんとかしのいで、その後は前の人に一生懸命ついて行ったのですが、少しずつ細かいミスをして、ちょっと離れてはそこから近づいてみたりした感じです。なんとかファステストラップを出せたので、よかったかなと思います。ちょっと悔しいですが。今シーズンは夏が不振な感じでスランプに入っていたのですが、気温が落ちてきて、自分の走りができるようになった、という感じで、いまいちな時といい時と、山あり谷ありな感じでした(笑)。でもいい感じでシーズン終われたので、有終の美を飾れたんじゃないかなと思います」

5位 志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

決勝5位の志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

 「ストレートのスピードも上がらないし、ペースが作りづらくて、71号車の方と90度手前で接触してしまって。その後もやっぱりペースが上がらなくて、なかなか厳しいというかつらいレースでした。今年初めてVITAをやるにあたって、マシンのコントロールから勉強始まってここまで来たのですが、シーズン前半はよかったのですが、後半にかけて徐々に、いい方向に向かっていなかったです。気が緩んだのかもしれないので、来年もっと引き締めて、1年間通して戦えるシーズンを迎えたいなと思っています」

6位 平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)

決勝6位の平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)

 「スタートで大ポカしてしまって、ホイールスピンさせて。それで前に出られてしまって、その後何回か抜きかけたのですが、自分が突っ込み切れず、難しいバトルになってしまいました。でもバトル自体はずっと接近戦で楽しかったです。後半の志賀とのバトルは終盤になるとリヤタイヤがかなり摩耗してしまって、オーバーステアで、詰め切れず、悔しいところです。リベンジできるならしたいところですね。今シーズンはSUGOともてぎで2戦レースに出ました。前の2戦はセットアップもうまく行かず、調子も上がり切れずだったのですが、今回のもてぎでかなりクルマもよくなって、自信がついてきたところで接近戦ができたので、個人的にはかなりいいシーズンだったなと思います。ぜひまたリベンジできるならやっていきたいです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA
Junichi SEKINE
Tags:

VITAもてぎ・菅生

第6戦もてぎ決勝 柿沼一峰が競り勝ってキャリア初のポール・ツー・ウイン 3位の窪田俊浩がチャンピオンを獲得

優勝した柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

チャンピオンを獲得した窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

 VITAもてぎSUGOシリーズ第6戦決勝が11月29日(土)にモビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションからスタートの柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)がカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)の追撃を振り切って優勝。注目のチャンピオン争いは3位表彰台獲得の窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)が柿沼を1ポイント差で上回り王者となった。

決勝がスタートした

 決勝は12時10分フォーメーションラップ開始。晴れ間が広がるもてぎは気温12度、路面温度14度まで上昇し、絶好のレースコンディション。レッドライトが消灯し10周のレースがスタート。ポールポジションの柿沼はスムーズに発進しホールショットを奪って第1コーナーへと飛び込む。蹴り出しがよかったのが3番手スタートのカワモトで、2番手の窪田のテールに張り付いてターンイン。逆に出足が悪かったのが5番グリッドから出た平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)で、第1コーナーまでの加速でややもたつくと、6番手の志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)の後塵を拝する形になり、6位にポジションを落としてしまう。志賀はチームメイトの小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)にアウトから並びかけてターンインするが、小松が5位を守る。

 カワモトは窪田のテールでコーナーごとにスキを伺い、V字コーナーではインを狙うそぶりを見せてプレッシャーをかけると、テール・ツー・ノーズ状態でダウンヒルストレートを駆け降りる。90度コーナーへのブレーキングでインを差すと、窪田をオーバーテイク、2位のポジションを奪い取る。

 オープニングラップを終えてトップ柿沼は2位カワモトに1.222秒の差。カワモトと窪田0.265秒差、0.514秒差で小松4位、0.488秒差の志賀5位、6位平川0.419秒差と2位集団がほぼ等間隔で連なった状態でコントロールラインを通過。

 2周目に入ってカワモトはトップ追撃を開始。2分14秒679と約0.3秒速いペースで柿沼のリードを0.936秒に削り取る。後方では3位窪田に小松が接近。ダウンヒルストレートでは1車長差まで詰めて0.458秒差で3周目へ。ここまでランキングトップの窪田だが、小松を前に出してしまうと柿沼に逆転チャンピオンの目が出てきてしまうので、3位のポジションを死守しなければならない。状況を知ってか窪田がペースを上げたようで、じわりと小松を引き離し、カワモトへと接近する。

 カワモトは4周目、5周目と0.5秒差で柿沼に迫る。窪田も2分13秒387とここまでの最速ラップを刻んで小松を1.367秒差と振り切りながらカワモトに0.349秒とテール・ツー・ノーズ状態でコントロールラインを通過。後方ではスタートで6位に落ちた平川が前を行く志賀に接近、テール・ツー・ノーズ状態でダウンヒルストレートを降りると、90度コーナーへのブレーキングでイン~アウトへ位置を入れ替えながら勝負を挑むが、ここは志賀が5位を守る。

 7周目、今度は小松が2分13秒286とこの日のファステストラップを出して窪田との差を0.879秒と再び詰める。トップ柿沼と2位カワモトも0.479秒差、3位窪田はダウンヒルストレートからビクトリーコーナーにかけてカワモトに接近するが、メインストレートでの加速でカワモトが引き離す展開で0.408秒差。トップ3台はと一触即発の状況でレースは終盤戦。しかしここから波乱は起きず、10周を走り切り、柿沼がトップでフィニッシュラインを通過。ポール・ツー・ウインを飾った。2位カワモト、3位窪田というトップ3となった。ファステストラップを叩き出した小松4位、志賀5位、平川6位。そこからやや離れたが山口浩昭(RSかなやエンドレスVITA)7位、山川敏宏(RSかなやエンドレスVITA)8位と無事に全車チェカードフラッグを受けた。

 パルクフェルメに戻った窪田は自分は3位だとチャンピオンの目がないと思っていたそうで、周囲の祝福で初めて戴冠を知り、とまどいながらも笑顔になり、ポディウムへと上がった。

優勝は柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

決勝2位はカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

決勝3位は窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

決勝4位は小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

決勝5位は志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

決勝6位は平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)

表彰式

 これにて2025年VITAもてぎ・菅生シリーズは終了。すでに来年に向けて決意を語る選手もおり、盛り上がりが期待される。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Tags:

VITAもてぎ・菅生

第6戦公式予選ドライバーコメント ポールポジション・柿沼一峰「窪田さんがもうちょっと下がってくれたら」

ポールポジション 柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)2分12秒821

ポールポジションを獲得した柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 「練習通りだったのかな。タイムはもうちょい行けるかなと思ったですが、ちょっとミスしたりあったから、こんなものかと。路面温度の低さはそこまで感じなかったです。滑るという感じは先週筑波で走ったときほどではなかったです。ここまで来たら頑張ってチャンピオン取りたいですが、自分だけじゃなく、自力だけではだめなので、窪田さんがもうちょっと下がってくれたら(笑)」

2位 窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)2分14秒13(+0.377秒)

予選2位の窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

 「ちょっと気負いすぎてしまったです(苦笑)。でも優勝を狙える位置なので、いいですね。ポール取って1点稼ぎだかったのですが、そうは世の中甘くなかったということです。チャンピオンをあまり意識はしていませんが、とりあえず今回のレースウィークは各セクショントップタイムで、予選も1位で決勝も1位という感じできたのですが、それはもう、ことごとく崩れていますから(笑)。でも楽しいですね」

3位 カワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)2分13秒343(+0.522秒)

予選3位のカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

 「納得ですね。自分なりに精いっぱい走って、限界までやってみてこの結果なので、状況的に納得です。足りなかった部分は、自分の弱さだったり、まだ自分を向き合わないといけないことがたくさんあるなというのを痛感したので、今後につなげていきたいな、と思います。チャンピオンについては、まだまだ勝負はあきらめていないので、淡々と、集中して、自分とも向き合って決勝を走りたいと思います」

4位 小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)2分13秒595(+0.774秒)

予選4位の小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

 「まだまだですが、決勝もがんばります。予選の走りはV字とヘパピンはうまくいったのですが、他の所がまだもうちょっと行けるな、だったのでもうちょっと頑張れたような、という反省点があります。(『セクター3全体ベスト』」の掛け声)そうですね(笑)」

5位 平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)2分13秒946(+1.125秒)

 「最初は路面温度の低さに戸惑ったのですが、意外と今回のタイヤの熱入れがよくて、セットも今までよりリヤが出やすい状態になっていて、温度にはあまり苦しめられなかったと思います。でも結果的にうまくまとめきれず、もうちょっと順位を上げたかったところだな、というのが正直な気持ちです。あとグリル閉めすぎて水温が爆上がりしてしまって(苦笑)、そこも影響あるのかというところです。決勝は 意外と前とタイム差が絶望的なところまででもないので、できれば上がっていきたいなと思います」

6位 志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)2分14秒123(+1.302秒)

予選6位の志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

 「ちょっと今週思うようにクルマを操れていなくて、思ったほどは伸びないなという。自分でもわかっているようなタイムというか、自分を超えられていないな、という感じはあります。今週は仕方ないかなと思います。体重の方は前回とくらべて4キロくらいは落としてきたのですが、あまり体感はないです(苦笑)」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
Tags:

VITAもてぎ・菅生

第6戦もてぎ公式予選 逆転チャンピオンに向けて柿沼一峰がポールポジションを獲得

ポールポジションは柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 VITAもてぎSUGOシリーズ第6戦予選が11月29日(土)にモビリティリゾートもてぎで行われ、シリーズランキング3位の柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)がポールポジションを獲得した。

 今年のシリーズ最終戦となる本大会。ポイントランキング上位4名にチャンピオンの可能性がある。ここまでのランキングはトップ窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)63ポイント、2番手カワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)56ポイント、3番手柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)53ポイント、4番手志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)52.5ポイントと続いている。

 15分間の予選は午前8時ちょうどにコースオープン。朝は0度近くにまで冷え込んだもてぎは今も気温2.5度。路面温度もかなり低い。すっきりと晴れた空の下でランキング首位の窪田を先頭に全車コースイン。

 各車タイヤに熱をいれつつ残り時間8分、計測3周目からタイムアタックが本格化。まずカワモトが2分14秒095のトップタイム。2番手に小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)が15秒050で通くが、直後に柿沼が14秒596でこれを上回り2番手。4番手平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)、5番手志賀と続き窪田は6番手だ。

 残り時間5分40秒、カワモトがタイムを2分13秒608まで短縮するが、柿沼が0.002秒差で上回り、さらに窪田が13秒777で3番手へ上がってくる。4番手志賀、5番手平川で小松は6番手までダウン。

 残り3分30秒、カワモトが13秒361を出して再度トップへ。柿沼13秒399で0.038秒差、窪田3番手にドロップ。周回ごとにトップが入れ替わるの激しい予選だ。

 残り1分20秒、首位のカワモトは2分13秒343までタイムを更新するが、柿沼が12秒821を叩き出して逆転。トップの座を奪い取る。さらに窪田もチェッカー周に13秒196をマークし2番手浮上、これでカワモト3番手にダウン。以下4番手小松13秒595、5番手平川13秒946、6番手志賀14秒123、7番手山口浩昭(RSかなやエンドレスVITA)16秒054、8番手#山川敏宏(RSかなやエンドレスVITA)17秒054という順位になった。

 柿沼はポールポジションの1ポイントを加算、シリーズランキング上位3台が順番を入れ替えてスタートを迎えることになる。

 決勝は本日12時10分スタート予定だ。

予選2位は窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

予選3位はカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

予選4位は小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

予選5位は平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)

予選6位は志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Tags:

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第7戦もてぎ決勝ドライバーコメント 優勝・YOSHIDA KODAI「後ろからのプレッシャーはけっこう感じた」

優勝 YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKS II)

優勝したYOSHIDA KODAI(T\'s TECHNO RF KKSII)

 「S-FJでは初優勝、初表彰台です。もっとバトルになるかもしれないと思っていたのですが。ミスすることなく最後まで走り切って、最終戦でやっと優勝できて、本当に良かったと思います。後ろからのプレッシャーはけっこう感じましたね。離れたり自分のミスで追いつかれたりしたのですが、それでもなんとか差を保って、冷静にできたので、そこはよかったなと思います」

2位 酒井翔太(ファーストガレージ゙kks2)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「チャンピオン取ることが最終的な目標だったので、優勝できなかったことはすごく悔しいですが、何とか吉田選手の前でゴールできて、そこはチャンピオンしっかり決めることができたので、よかったと思います。(吉田に抜かれた状況は?)ちょっと僕の焦りがでてしまって、第3コーナーで進入スピードがすごく速く入ってしまってアンダー出してそとに膨れてアクセル踏み遅れるというのがあって『ミスした』と思ったらそこに吉田選手が合わせてきたので。でもその後吉田選手もミスが出て、運よくまた前に出られたので、その後のペースはよく、自分のペースで走れたので逃げ切れたのかなと思います。(終盤に合わせたタイヤだった?)序盤のタイヤの暖めが足りなかったのか、逆にペースがなくて、後半タイヤが来てから自分のペースも、タイヤの暖まりも大きかったので、それもよかったのかなと思います。来週の鈴鹿も吉田選手との一騎打ちなので、そこも前に出た方がチャンピオンなので、しっかり決めて頑張ります」

3位 吉田馨(TAKE FAST KKS-2)

決勝3位の吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「自分のミスでポジション落としてしまったので、取り返そうと思っていたのですが。酒井選手のペース速くて、追いつかないで差が縮まらないままでレース終わってしまったので、悔しいレースではありました。悔しいのは今日で切り替えて、来週の鈴鹿のタイトルも残っているので、あと日本一も。それに向けて切り替えてやっていけたらなと思います」

4位 松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)

決勝4位の松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

 「一度前と離れて、今までは一度離れるとどうしても詰められなかったのですが、そこをなんとか詰め切れたところはよかったです。あとは単独での走り方というより、相手がいての走り方。どこで抜くというのもそうですし、そういうバトルのところをもっと学ばないといけないなと思います」

5位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)

決勝5位の石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

 「上位4人に比べたらペースがなくて、それでついて行けずに、ブンちゃんとのバトルになって。バトルはけっこうよくて、最終的には離してよかったのですが、もうちょっとやるべきことはあっただろうなと思います。今シーズンは中盤のSUGO以外は全然ダメで、鈴鹿行って、富士はボチボチ行って、去年は表彰台乗れていたのですが、今年は乗れなくて、得意なはずの夏のシーズンの不調の原因が見つけられなくて、上昇できなかったのは悔しいです。あとは日本一決定戦なので、優勝の一点目指して頑張ります」

6位 小田部憲幸((株)フォースリンク ZAP ED)

決勝6位の小田部憲幸((株)フォースリンクZAP ED)

 「何もしていないのですが、運がよかったです(笑)。小林選手がヘアピンで中村選手を抜きにかかって、差し切れなかった感じで絡んでしまってグラベルへ行って。こちらはちょっと距離を取って減速していたので、脇をすっと抜けました。なにか起こりそうな予感がしたので、ちょっとマージン持って自分もボトムスピードを下げて入ったら当たらなくてよかったです。うまく見極めができたと思います。タナボタでした(苦笑)。一応入賞ですからうれしいです。でもやはり予選が課題ですね。もうちょっと前に行かないと、10周というレースでは予選で前に行かないと。これが20周ぐらいあればまた話は別ですが。予選がうまく行かなかったです」

す」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Junichi SEKINE
Tags:

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第7戦もてぎ決勝 YOSHIDA KODAIがキャリア初の優勝、酒井翔太がシリーズチャンピオンを獲得

優勝したYOSHIDA KODAI(T\'s TECHNO RF KKSII)

チャンピオンを獲得した酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第7戦決勝が11月30日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKS II)がポールポジションから飛び出すと一度もトップを譲らず10周を走り切り優勝した。チャンピオンを賭けた激しい2位争いは酒井翔太(ファーストガレージ゙kks2)が吉田馨(TAKE FAST KKS-2)に競り勝ち王座についた。

 決勝は定刻12時25分フォーメーションラップ開始。小春日和のもてぎは気温15度と10月下旬並みの暖かさ。路面温度も23度と絶好のレースコンディションとなった。17台がグリッドに整列してレーススタート。

決勝がスタートした

 ポールシッターのYOSHIDAが好ダッシュを決めたのに対して2番グリッドの酒井はやや蹴り出しが弱く、3番グリッドの松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)が並びかけて加速。しかし第1コーナーに向けてイン側を抑えた酒井がポジションを守る。後方で出足がよかったのが5番グリッドの吉田で、逆転チャンピオンの為には酒井の前でフィニッシュが必須な状況で、まずスタートからの加速で4番手の石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)に並びかけるとのアウトから第1コーナーに入り立ち上がりで先行、さらに第3コーナーへのアプローチで松原のインを突いてオーバーテイク。あっという間に酒井の後ろ、3位にポジションを上げる。松原はラインがワイドになり第4コーナーでは石井に4位を明け渡す。6番手スタートだった中村ブンスーム(ファーストガレージ゙KKSⅡ)に対して7番手小林留魁(アルビ新潟第一ホテルGIAED)が襲い掛かるが、ここは小林のラインがワイドになり、逆に8番手スタートの小田部憲幸((株)フォースリンク ZAP ED)が接近し3台がワンパックで加速する。

 3位に上がった吉田はさっそく酒井攻略を開始、ヘアピンではテール・ツー・ノーズ状態で旋回するとダウンヒルストレートへ。そしていったん5位に落ちた松原も石井のテールを捕らえるとダウンヒルストレートで左サイドに並びかけると90度コーナーへのブレーキングでオーバーテイク。大外刈りで4位のポジションを取り返す。中村を挟んで、小林と小田部もサイド・バイ・サイドで90度コーナー勝負へ。こちらはイン側を取った小田部が小林を差して7位に浮上する。

 トップYOSHIDAは2位酒井を僅かに引き離すが、その差はコントロールライン上で0.230秒、酒井と吉田の差も0.469秒と僅差だ。バトルがあった4位松原はそこから1.333秒差となっている。5位石井、6位中村。いったん7位に上がった小田部だが続く2周目の第1コーナーでは小林がアウトから逆襲。順位を取り戻す。

 2周目に入り吉田は酒井への攻勢を強め、第5コーナーへのブレーキングで酒井のインにノーズをねじ込むが、ここは酒井が抑える。酒井はポジションを守りつつもYOSHIDAを追うペースを緩めず、3台はそれぞれ1車長の間隔でダウンヒルストレートを駆け降りると、そのままの順位で90度コーナーを通過。今はまだ互いの有利不利を見きわめている状態か。3周目もトップ3台の膠着状態は変わらず、第1セクターのストップ アンド ゴーのセクションで吉田が詰めると、ダウンヒルストレートから最終コーナーにかけて酒井が突き放すという展開で、その間にYOSHIDAが2台を振り切るまでには至らず、それぞれ0.3~0.4秒の間合いで連なっている。緊張が増してきたのが5位石井と6位中村のファーストガレージ勢同士の争いで、0.228秒差のテール・ツー・ノーズ状態で4周目に入る。

 4周目を終えて今度は酒井がYOSHIDAをロックオン。0.175秒差でコントロールラインを通過する。吉田も0.375秒の間合いで続いて3台によるトップ争いへと状況が変化、さらに4位の松原が5周目に2分4秒226の最速ラップで吉田の背後にじわじわと迫っている。松原は6周目も3秒958と最速ラップを更新。これでトップ4台が1.119秒以内のワンパック状態となる。

 酒井の後ろではチャンピオンの目がない吉田が満を侍して攻勢に転じたのが7周目。まず第5コーナーに向けての加速で酒井の背後から抜けだすとアウトから仕掛けるが、ここは酒井が守る。続く130Rで今度はイン側から差しに行ってS字の2つ目でオーバーテイクに成功。2位のポジションンを奪取する。しかし酒井もここで引き下がるわけがなく、ダウンヒルストレートで吉田のスリップストリームから出てアウトから90度コーナーへのブレーキング勝負。吉田はアウト側ぎりぎりで踏みとどまり前に出てビクトリーコーナーへ。0.161秒差で8周目にはいると、第1コーナーで酒井はアウトから大外刈りを仕掛けるが吉田が守り、そこを松原が突くという三つ巴に。第4コーナーからの加速で吉田が一瞬失速すると3ワイド、インに酒井、アウトに松原、真ん中に吉田という並びで第5コーナーへと殺到する。抜け出したのは酒井で2位に躍り出てファーストアンダーブリッジへ。3位松原で吉田は4位にドロップするが、V字コーナーで松原のアウトから仕掛けてオーバーテイク、3位のポジションを取り戻す。しかし松原は吉田のリヤに張り付いた状態でダウンヒルストレートを通過、90度コーナーでの攻防を見せるが、この間に酒井は吉田とのギャップを0.742秒までひろげてしまう。トップYOSHIDAは後続のバトルに助けられてリードを1.688秒まで拡大。2位酒井、3位吉田、4位松原で、5位石井と6位中村が依然0.093秒差でやりあっている。そこにこの2台より1秒以上速いペースで追い上げてきているのが7位小林と8位小田部だ。

 9周目、酒井を追いたい吉田だが松原の攻勢は続きディフェンシブにならざるを得ない状況。このすきに酒井は本日のファステストラップ、2分3秒231を刻んで吉田を1.113秒差まで突き放す。吉田と4位松原は0.265秒差だ。そして石井を先頭とした5位グループが6位中村、7位小林、8位小田部まで1.1秒の間に4台の集団になってファイナルラップに突入する。

 ファイナルラップ、酒井は最後まで優勝を目指してプッシュ、ギャップを0.907秒まで削り取るがYOSHIDAが逃げ切りに成功。うれしい初優勝を遂げた。酒井は2位でシリーズチャンピオンを確定。吉田は3位。2位に上がった時点ではチャンピオンの目があったが松原のハイペースが流れを暗転させた。台風の目となった松原は4位、5位石井とここまでは前の周と同じだったが、波乱があったのが中村~小林~小田部による6位争いで、ヘアピンへのアプローチで仕掛けた小林が中村と接触。2台は絡み合うようにグラベルへと飛び出してストップ。一瞬小林のマシンが中村の上に乗り上げヒヤリとさせられるアクシデントだった、小林は足を、中村は腰を痛めたとのことだったが、大きな怪我にはつながらなかった。これで漁夫の利を得たのが小田部で、6位の座を射止めて喜びのウィービングでチェッカードフラッグの下を通過した。唯一出場のジェントルマンクラスは総合7位フィニッシュの畠山退三(Hobbybase&zap-ED)が優勝した。また、今回レースデビューを飾った佐久間俊(CMSC ZAP 10VED)も無事14位でゴール、目標だった完走を果たした。

 優勝のYOSHIAはパルクフェルメにマシンを戻すとガッツポーズ。シーズンを支えてくれたスタッフと抱擁を交わすと表彰台の真ん中へ上った。そして今回チャンピオン獲得が必須課題だった酒井も結果を出した満足げな顔で表彰台へ。一方掴みかけた王座が手から零れ落ちた吉田は気持ちの整理がつかない表情、と三者三様の表彰式となった。

 2025年もてぎ・菅生スーパーFJ地方選手権はこれにて終了。残るは鈴鹿岡山シリーズの最終戦と富士での日本一決定戦だ。今回悔しい結果となった吉田には、まだ鈴鹿で酒井を倒すチャンスがある。

優勝はYOSHIDA KODAI(T\'s TECHNO RF KKSII)

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝3位は吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

決勝4位は松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

決勝5位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

決勝6位は小田部憲幸((株)フォースリンクZAP ED)

決勝7位でジェントルマンクラスで優勝は畠山泰三(Hobbybase&zap-ED)

表彰式

ジェントルマンクラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Tags:

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第7戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2025/11/30) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 7 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
12YOSHIDA KODAIT's TECHNO RF KKSII
MYST KK-S2
1020'50.683--
222酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1020'51.590 0.907 0.907
36吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
1020'53.117 2.434 1.527
414松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1020'53.187 2.504 0.070
553石井 大雅ファーストガレージ制動屋SII
MYST KK-S2
1021'03.37512.69210.188
678小田部 憲幸(株)フォースリンクZAP ED
MYST KK-S2
1021'05.34414.661 1.969
738G1畠山 泰三Hobbybase&zap-ED
MYST KK-S2
1021'08.55817.875 3.214
815松下 彰臣Abel HOSHO&PARM ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'15.23424.551 6.676
981小野 大地群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1021'15.54124.858 0.307
1031木曽川 一輝新潟国際自動車ワコーズED RD
TOKYO R&D RD10V
1021'17.85227.169 2.311
1182三ツ井 光輝群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED
MYST KK-S2
1021'18.21127.528 0.359
1218鈴木 大翔ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'29.73739.05411.526
1359村上 太晟ファーストガレージKK-S2/Blau
MYST KK-S2
1021'30.10539.422 0.368
148佐久間 俊CMSC ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'43.26352.58013.158
1530菅原 遙希新潟国際自動車大学校ワコーズED KKS
MYST KK-S
1021'57.8231'07.14014.560
1657中村 ブンスームファーストガレージKKSII
MYST KK-S2
918'58.7871Lap 1Lap
1733小林 留魁アルビ新潟第一ホテルGIA ED
TOKYO R&D RD10V
918'59.1461Lap 0.359
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 22 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2) 2'03.871 (9/10) 139.529 km/h
Tags:

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第7戦もてぎ予選ドライバーコメント 2位・酒井翔太「前にいれば僕がチャンピオン」

ポールポジション YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKS II)2分4秒697

ポールポジションを獲得したYOSHIDA KODAI(T\'s TECHNO RF KKSII)

 「赤旗が出てタイムを出しにくい状況だったのでが、それでもうまく前を空けてスリップストリームを使って、いいタイムを出せたというのはよかったと思います。1周目で決まりましたね、というか1周しかなかったです。寒いですが路面はグリップしますし、一番タイムが出やすい路面だったと思います」

2位 酒井翔太(ファーストガレージ゙kks2)2分5秒113(+0.416秒)

予選2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「赤旗出なかったら、そのまま(アタックに)行けたかなと思いますが、結局赤旗が出てしまって、再開で出て行ったときに場所取りが悪くて、自分のペースで走れなかったのが結果に響いてしまったと思います。でもシリーズ考えれば吉田選手の前にいれば僕がチャンピオンなので、そこはしっかり決勝は無理なく、淡々と走れればなと思います。絶対にリタイヤとは避けたいので、しっかり走ってチャンピオン取りたいと思います」

3位 松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)2分5秒197(+0.500秒)

予選3位の松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

 「昨日の練習から調子はよくて、今日も赤旗前まではよかったのですが。赤旗が出て、再開後にちょっと前と距離が詰まってしまったのもありますし、タイヤも暖まっていなくて路面温度も低いので、グリップがぜんぜんない状態でした。ベストラップが出た周もクルマを完全には動かし切れてはいなくて、攻めた感じはしなかったです。タイムを早めに出しておいたのはよかったです。(予選の)立ち上がりを意識して走ってはいたので、そこが速かったのはよかったです」

4位 石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)2分6秒179(+1.482秒)

予選4位の石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

 「まあ及第点かなと思います。早めにタイム出しておいてよかったですが、タイヤも温められなくて、コーナーのクリップを2,3か所外してしまったので、」そこがなければ2分5秒には入っていたのかな。なので勝負県はあると思います。そこを目指して、そろそろダルマの目もいれないとまずいので(苦笑)がんばります」

5位 吉田馨(TAKE FAST KKS-2)2分6秒293(+1.596秒)

予選5位の吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「赤旗明けはスピンしてしまって、アタックできなかったです。マシンの調子も昨日までに比べていまひとつな感じで、決勝までに見直していきます。チャンスはあると思うので、チャンピオン目指してがんばります」

6位 中村ブンスーム(ファーストガレージ゙KKSⅡ)2分6秒546(+1.849秒)

予選6位の中村ブンスーム(ファーストガレージKKSII)

 「赤旗が出る前はこの路面に対応しきれていなくて、クルマも安定せずで、最後のアタックでぎりぎりこの結果です。S字から後半のセクターでクルマをまったく曲げることができなくて、タイヤも温めきれずでした。レースの時間帯には気温も上がってくると思うので、路面温度が高くなった時に自分の得意なセクターで勝負できると思って挽回したいです」

Text & Photo: Junichi SEKINE
Tags:

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第7戦もてぎ公式予選 赤旗中断後のワンチャンスをつかんでYOSHIDA KODAIがポールポジションを獲得

ポールポジションはYOSHIDA KODAI(T\'s TECHNO RF KKSII)

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第7戦公式予選が11月30日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKS II)が2番手酒井翔太(ファーストガレージ゙kks2)に0.416秒の差をつけてポールポジションを獲得した。

 長かったシーズンもいよいよ最終戦。ここまで6戦を終えてシリーズランキングのトップは酒井翔太(ファーストガレージ゙kks2)の98ポイント、2位で追う吉田馨(TAKE FAST KKS-2)は88ポイント。しかしJAF選手権は有効ポイント制があり、ここまで全戦で表彰台を獲得している酒井に対して吉田は1戦欠場しており今回もフルに加点できる点が有利だ。一方酒井にすれば、今年はこのもてぎSUGOの他筑波富士、鈴鹿岡山、オートポリスとすべてのS-FJに参戦、現在鈴鹿岡山では1戦を残してランキング首位、オートポリスのチャンピオンを取り、筑波富士は惜しくもシリーズ2位に終わったが、S-FJジャパンリーグのタイトルも獲得しており、もてぎSUGOでもタイトルを取ればまず3冠ということになる。

 15分間の予選は午前8時15分コースオープン。明け方には氷点下まで気温が下がったモビリティリゾートもてぎだが、日差しがコースを温めており、気温4.4度、路面温度6.4度まで上昇している。逆転チャンピンを狙う吉田を先頭に全車がコースイン。

 計測2周目のトップタイムは酒井の2分7秒560と、まだタイヤの発熱を待っている状態。続いて残り時間8分にYOSHIDAが6秒162でトップ、2番手には松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)が6秒606で続く。3番手吉田6秒704、4番手酒井6秒765、5番手石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)、6番手小林留魁(アルビ新潟第一ホテルGIAED)。

 残り時間6分、S字で村上太晟(ファーストガレージKK-S2/Blau)がスピン、グラベルストップして赤旗が提示して予選はいったん中断。中団時点での上位は、酒井2分5秒419、YOSHIDA6秒142、吉田6秒293、松原6秒493、石井6秒619、小林8秒190という順。ジェントルマンクラスは唯一参戦の畠山退三(Hobbybase&zap-ED)が総合9番手につけている。

 村上の車両がレスキューされ、午前8時31分から残り時間6分10秒で予選再開。各車は冷えてしまったタイヤのウォームアップから仕切り直しとなり、残り時間3分40秒ごろからペースアップする。残り時間1分40秒に松原が2分5秒420で2番手へ浮上。

 チェカードフラッグが振られる中各車は最後のタイムアタック。まずYOSHIDAが2分4秒697でトップに立つ。石井が6秒179の4番手タイム、続いて中村ブンスーム(ファーストガレージ゙KKSⅡ)が6秒546の6番手にそれぞれ順位を上げる。酒井は5秒113まで自己ベストを短縮するが2番手、松原5秒197で3番手にダウン。そしてチャンピンを争う吉田はタイムが伸びず終了間際にピットインして5番手で予選を終えた。ジェントルマンクラスの畠山は総合11番手となった。

 決勝は12時25分スタート予定。シリーズ最終戦を迎えて酒井が3つ目のタイトル獲得なるか注目だ。

予選2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選3位は松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

予選4位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

予選5位は吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

予選6位は中村ブンスーム(ファーストガレージKKSII)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Tags:

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第7戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2025/11/30) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 7 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
12YOSHIDA KODAIT's TECHNO RF KKSII
MYST KK-S2
2'04.697--138.605
222酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
2'05.113 0.416 0.416138.144
314松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'05.197 0.500 0.084138.051
453石井 大雅ファーストガレージ制動屋SII
MYST KK-S2
2'06.179 1.482 0.982136.977
56吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
2'06.293 1.596 0.114136.853
657中村 ブンスームファーストガレージKKSII
MYST KK-S2
2'06.546 1.849 0.253136.580
733小林 留魁アルビ新潟第一ホテルGIA ED
TOKYO R&D RD10V
2'06.666 1.969 0.120136.450
878小田部 憲幸(株)フォースリンクZAP ED
MYST KK-S2
2'07.368 2.671 0.702135.698
915松下 彰臣Abel HOSHO&PARM ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'07.427 2.730 0.059135.635
1081小野 大地群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
2'07.963 3.266 0.536135.067
1138G1畠山 泰三Hobbybase&zap-ED
MYST KK-S2
2'08.217 3.520 0.254134.800
1282三ツ井 光輝群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED
MYST KK-S2
2'08.915 4.218 0.698134.071
1331木曽川 一輝新潟国際自動車ワコーズED RD
TOKYO R&D RD10V
2'09.078 4.381 0.163133.900
1459村上 太晟ファーストガレージKK-S2/Blau
MYST KK-S2
2'09.469 4.772 0.391133.496
1518鈴木 大翔ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'10.080 5.383 0.611132.869
168佐久間 俊CMSC ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'11.681 6.984 1.601131.254
1730菅原 遙希新潟国際自動車大学校ワコーズED KKS
MYST KK-S
2'14.034 9.337 2.353128.949
---- 以上基準タイム(130% - 2'42.503)予選通過 ----
Tags:

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第7戦もてぎ注目選手インタビュー 佐久間俊「夢がかなった」

ルーキーの佐久間俊(CMSC ZAP 10V ED)

 2025年JAF地方選手権、スーパーFJ筑波・富士シリーズ第7戦は11月30日にモビリティリゾートもてぎで開催された。17台のエントリーの中には今回初のJAF公認レースを迎えた選手がいた。

 8号車「CMSC ZAP 10VED」をドライブする佐久間俊は28歳の社会人、前日の練習走行前に話を聞いた。

 ――今までのモータースポーツ歴は?

 「普段は草レース出ていまして、ハコ車の方で、福島県のエビスサーキットの12時間耐久レースとかをやっていました。ミラージュとかシビックとか1.6リッタークラスの車両です。あとは先日行われたS耐チャレンジにもロードスターの33号車で参加させて頂きました。フォーミュラカーは初めてです」

 ――練習はどのくらい積んだ?

 「今年で2年目になります、練習はもてぎと筑波で練習していました」

 ――クルマへの習熟度合いは?

 「だいぶ習熟しましたが、今回ドライブするのは違うクルマ(RD10V)なので、普段乗っていたクルマはウエスト07Jの一世代前のタイプとかZAPさんの109に乗っていたので、ちょっと感覚が違う部分があって、10Vに乗り慣れていない部分があります。そこは今日の練習走行で慣れたいと思っています」

 ――10Vの走行は何回め?  「実は今日でまだ3回目で、まずはクルマとコースに慣れることからです」

 ――今大会の目標は?

 「まずクリーンなレースを心掛けること。あとはシングル順位を狙いたいと思っています」

 ――念願かなってのレース参戦?

 「幼いころからレーシングドライバーをやってみたいな、と思っていたので、その夢がようやく叶ったのかなと思っています。明日にむけて頑張りたいと思います」

 社会人らしく、はきはきした話しぶりに落ち着いて現場の空気に呑まれない振る舞いで、レースでの活躍に期待したい。

ルーキーの佐久間俊(CMSC ZAP 10V ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Kazuhiro NOINE

MOTEGI Entry Formula

新フォーミュラ「MEF(もてぎエントリーフォーミュラ)」をお披露目

もてぎエントリーフォーミュラ

 コンストラクターの(株)イケヤフォーミュラ、およびZAP SPEEDは新たなフォーミュラマシン「IFZ-02」を開発。モビリティリゾートもてぎで開催のもてぎチャンピオンカップレース第5戦において純白のマシンがデモ走行を行った。

 「IFZ-02」は入門フォーミュラカテゴリーとして4年をかけて企画、設計、開発された純国産マシンで、オリジナルのアルミ製ツインチューブモノコックにオリジナルカウルを装着。

  • 全長4410ミリ
  • 全幅1685ミリ
  • 全高990ミリ
  • ホイールベース2695ミリ
  • 車両重量500~515㎏

 と、現行のスーパーFJよりやや長く、車重は50キロほど重い。ホンダのバイク「ホーネット」用をベースとした「SC89」リッターエンジンを搭載、現在の出力は112KW(152PS)/11,000rpm、トルク104Nm(10.8kg)/9,000rpm 程度ということで、P/Wレシオ的には0.32kg/PSと現行S-FJをわずかに上回る。最大の特徴は4気筒エンジンを横置きにして、チェーンで駆動力をデフに伝達している点だ。タイヤは市販のラジアルタイヤを装着している。

 純国産のものづくり、そして廃棄が難しいカーボン素材を使わないことで環境負荷を減らすといった点にも配慮されている。

 車両を製作した(株)イケヤフォーミュラの池谷代表に、開発の経緯等を伺った。

 ――どのような経緯で開発されたマシンなのか?

 「もてぎさんと、ZAP SPEEDの笹川さんと3者で入門用のクルマを立ち上げようということで、できるだけ低価格でフォーミュラカーを、と。上に乗せるための手段というのもあるのですが、それだけではない、ホビーで楽しめるというところも視野にいれて、ある程度体の大きい人が乗車したりとか、チャンスを与えられないかな、ということでもてぎさんと一緒に動いたものです。いろいろなテストをして、当初パイプフレームとかも検討したのですが、やはり安全性ということになると、モノコックという方向になりました。これはツインチューブのモノコックで作ってあります」

 ――すべて独自開発で?

 「独自でやりました。FIA-F4と同等のクラッシュテストも行って、十分な強度と持っていることを確認してあります。まず安全というところを最初に考えて、ちょっと時間はかかったのですが、何とか完成できたというところです」

 ――レースのグレードでいうと、FIA-F4相当を想定している?

 「もっと下のクラスですね。当初はS-FJよりちょっと下を狙っていたので、このタイヤもラジアルです」

 ――テストでえらく速かったという噂もあるが?

 「ちょっとそこは性能調整しないとならないかもしれません。ラジアルタイヤで「そこそこ」のタイムが今出ているので、そこはちょっと調整します」

 「ラジアルタイヤはライフも長いですし、こういうタイヤでコストもあまりかからないように、車両もできるだけ安くできるように。ホンダさんのエンジンをつかわせてもらったりしています」

 ――バイクのエンジンと聞いているが?

 「音はすばらしい、いい音で回ります。デザインも何種類も作って、ある程度形になったので、見てくれもかなりいいと思います。ラジアルタイヤということで細いタイヤを履くと、どうしても(バランスが)おかしくなってしまったので、それを車体のカーブのラインを変えることによって、けっこう見た目もいいと思います(笑)」  「当初は来年の頭からという計画だったのですが、最初エンジンがCBRというのを選んで、それで一度クルマを立ち上げてみたのですが、ものすごく速くて(苦笑)。これだと危険が伴い入門用ではなくなってしまうので、今はホーネットというバイクの、割と低価格で買えるエンジンを選択して、それで作り直しました。だから3種類作りましたね。モノコックもこれが3機種目で、完成形です。超高張力鋼板を使っていて、1ミリの鉄板なのですが、すごい強い素材です。こういう新しい素材が生まれてきたので、このぐらいの形状であればカーボン同等の強度を持つというところまでいきました」

 ――レースの開催については?

 「来シーズン半ばくらいからは順次始めたいと思っています」

 ――ちなみに価格はどのくらい?

 「今は500万円という数字を目標にしています。S-FJの方がもうちょっと高いですね。バイクのエンジンにしたので、その分がコストを下げることができたと思うので」

 「乗っていただくと分かるのですが、すごくコントロールしやすいです」

 ――エンジンさえ替えれば上のカテゴリーも行ける?

 「(笑)CBRを一度やったので、どのぐらいの速さまでいけるかはだいたい見えたのですが、とてつもなく速くて、FIA-F4よりも速かったです」

 本日のデモランのドライバーは伊藤駿。昨年のS-FJ筑波・富士シリーズチャンピオンであり、先日来、次期F-FJと言われる「FJ1500」のテストも経験している(https://www.fmotor.jp/2025-new-super-fj-myst-kk-f-shake-down)。前日にもスポーツ走行で「IFZ-02」を走らせていたとのことで、走行後のインプレッションを聞いた。

 ――ドライブしての感想を

 「とてもできがよくて、エントリーカテゴリーにありがちな安っぽい感じとか、どこかシャキっとしていない感じとかが一切なくて、ひとつふたつ上のカテゴリーのクルマぐらいの質感があっていいですね。あと車高(地上高)とかエントリーカテゴリーのクルマだと車高がけっこう高かったりして、そのせいで動きがぎこちなかったりするのですが、これはそういうことがなくて、ブレーキングの時も、コーナリングの時も、ピタっとしていて、ピュアなレーシングカーです。乗っていても楽しくて」

  ――現行のS-FJとFJ1500と比較しては?

 「比べ物にならないですね。MEFの方が上級カテゴリーのクルマと言われても違和感ないくらいで。FJ1500もS-FJよりも車高の制限がなくなって、だいぶよくなりましたが、それよりもさらに純粋なレーシングカーという感じで、FJ1500よりも、どういう運転が速いのかというのがわかりやすく教えてくれるクルマだと感じました」

  ――タイム的にはどの程度?

 「この前のテストでは2分4秒フラットくらいまで行けたので、今日は時間が足りないのでともかくですが、3秒台は入れるかなと思います(今回のS-FJ予選ポールタイムは4秒697)」

  ――エンジン横置きでチェーン駆動というのは違いを感じる?

 「特に違和感もないですし、言われなければ気が付かない程度の差しかありませんね」

 当日のデモ走行では時間の都合もありアウトラップ~計測1周後にコントロールライン上で停止、と本格的な走行ではなかったが、10,000回転越えという最近のフォーミュラカーでは聞けないレーシングサウンドをアピールしていた。来年からのレース開催に期待したい。

もてぎエントリーフォーミュラ

もてぎエントリーフォーミュラ

もてぎエントリーフォーミュラ

もてぎエントリーフォーミュラ

もてぎエントリーフォーミュラ

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Junichi SEKINE
Asako SHIMA
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

第18戦もてぎ決勝 野村勇斗が今大会3連勝、Mクラスは清水康弘が2勝目、両チャンピオンが有終の美を飾る

ドライバーとチームチャンピオンに輝いたB-MAX Racing Team

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第18戦の決勝が、11月30日、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールスタートの野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、前レースに続いて小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)の追走を抑えて、ポール・トゥ・ウィンで今大会3連勝、今シーズン12勝目を飾った。

 マスタークラスも、クラスポールの清水康弘(GNSY RACING 324)が逃げ切って、今大会2勝目を挙げ、両チャンピオンが有終の美を飾って、2025シーズンを締めくくった。

 午前中のアクシデントにより、ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)はマシンの修復が間に合わずに出走を取り消した。松井啓人(B-MAX RACING 324)は、ぎりぎりまで作業を続け、何とかグリッドにクルマを並べることができた。

 スタートは、この週末、三度(みたび)野村が制し、第16、17戦と同じく小林が続く。小林はスタートで少しホイールスピンをして、2位を守ることに専念せざるを得ず、その間に野村がリードを広げる。

 3位には三井優介(DELiGHTWORKS)が上がるが、佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)との競り合いでやや失速してしまい、山越陽悠(DELiGHTWORKS)にも先行を許して、三井は5位に後退してしまう。

 1周目は、野村、小林、佐野、山越、三井、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)、卜部和久(B-MAX RACING 324)の順。ここからトップ2台はハイペースで3位以下とのギャップを広げていく。

 空力マシンであるSFライツは、もてぎのコースでは順位を入れ替えることは難しく、隊列は徐々に縦に長くなっていく。

 レース折り返しとなる10周目。野村と小林の差は1.1秒。2.8秒遅れて3位佐野、さらに6.8秒遅れて、4位山越と5位三井が4位争いを繰り広げるという展開となった。

 レース後半も、各車の間隔は広がることはあっても、順位が変わることはなく、野村が19周を走りきって、この週末3連勝となるチェッカーを受けた。

 2位小林、3位佐野と、この週末3戦の表彰台は、すべて同じ顔ぶれ、同じ順位となった。

 マスタークラスは、クラスポールの清水が、DRAGON(TEAM DRAGON 324)とKEN ALEX(BUZZ RACING)が競り合う間に差を広げ、最終的に6秒近い差をつけて、今大会2勝目を飾った。

 2025年シーズンは、最終戦で野村と清水のチャンピオン二人が有終の美を飾って幕を閉じた。チームタイトルは2023年以来1年ぶりにB-Maxが獲得した。

優勝は野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

決勝3位は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

マスタークラス優勝は清水康弘(GNSY RACING 324)

マスタークラス決勝2位はDRAGON(TEAM DRAGON 324)

マスタークラス決勝3位はケン・アレックス(BUZZ RACING )

優勝した野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

第18戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2025/11/30) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 18 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1933'19.957--
238小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1933'20.952 0.995 0.995
335佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1933'23.645 3.688 2.693
42山越 陽悠DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1933'31.82211.865 8.177
53三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1933'32.61512.658 0.793
637古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1933'44.26524.30811.650
71卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1933'46.86426.907 2.599
836エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1933'47.64727.690 0.783
960伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1933'48.76028.803 1.113
108M1清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1934'16.65656.69927.896
1130M2DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1934'22.4121'02.455 5.756
126M3ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1934'22.9731'03.016 0.561
134M4今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1934'32.6451'12.688 9.672
1458松井 啓人B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1733'59.9842Laps2Laps
---- 以上規定周回数(90% - 17 Laps)完走 ----
-51ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 38 小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL ) 1'44.424 (3/19) 166.514 km/h
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦もてぎ決勝 野村勇斗が連続ポールtoウィン、MクラスはKEN ALEXが2レース目で初優勝

優勝した野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

マスタークラスで優勝したケン・アレックス(Buzz Racing )

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦の決勝が、11月30日、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールスタートの野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)の追走を抑えきって、昨日の第16戦に続くポール・トゥ・ウィンで11勝目を挙げた。

 マスタークラスは、KEN ALEX(BUZZ RACING)がスタートで遅れたものの、アクシデントをくぐり抜け、参戦2レース目で初優勝を飾った。。

 午前9時5分、朝の涼しさはあるものの、快晴のなかスタートを迎えた。

 ポールの野村はトップを守り、2位には好スタートを決めた小林がつけ、佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、ポジションを上げた三井優介(DELiGHTWORKS)、山越陽悠(DELiGHTWORKS)が続いて、レースが始まった。

 しかし、その後方でアクシデントが続き、オープニングラップで6台がリタイアしてしまう。

 まず、5コーナーで、先行した古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)に、松井啓人(B-MAX RACING 324)が接触。2台はもつれるようにコースアウトしてストップ。

 さらに、S字カーブで8位を争っていたザック・デビッド(B-MAX RACING 324)と卜部和久(B-MAX RACING 324)も並走状態で接触。卜部はスピオンしてコース上でストップしたため、マスタークラスのDRAGON(TEAM DRAGON 324)がフルブレーキ。これを避けきれずに清水康弘(GNSY RACING 324)が追突してしまった。

 古谷、DRAGON、清水はピットには戻ったものの、修復はならずにリタイア。コース上に残った3台とあわせて、実に6台が1周目で姿を消すことになってしまった。

 このアクシデントでセーフティカーが入るが、影響のなかった上位グループは、タイヤを温めつつ再開を待ち、5周目に入るところでリスタート。

 トップ野村は、昨日に続く再スタートも冷静に決めて、小林を従えてラップを重ねていく。小林は、昨日とは異なり、野村に引き離されることなく、ピタリと背後につける。

 ほとんど同じラップタイムを刻む二人の差は、周回によって多少変化はあるが、ほぼ0.5秒のまま緊迫した状態が続いた。

 トップ野村は、「プレッシャーはあった」と言いながらも、最後までミスなく14周を走りきり、またひとつ勝ち星を増やし、今季11勝目を飾った。

 2位小林、3位佐野、4位三井、5位山越までは、昨日の第16戦と同じ顔ぶれとなった。

 マスタークラスは、ポールのALEXが、スタートでクラス4位まで落ちてしまったものの、1周目のアクシデントをくぐり抜けたところでトップに立ち、今田信宏(JMS RACING TEAM)との差を開いて逃げ切った。

 スタートにはまだ課題はあるものの、レースペースは、今田、清水、DRAGONの常連三人を確実に上回っており、若手にも迫る勢いを見せるALEX。来季も参戦の予定のようだが、マスタークラスに新たな風を起こしそうだ。

 第18戦の決勝は、本日午後1時30分から、今大会で最も長い19周で行われる。

決勝がスタートした

レースは序盤のマルチクラッシュでセーフティーカーが導入された

優勝は野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL )

決勝3位は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

マスタークラス優勝はケン・アレックス(BUZZ RACING )

マスタークラス決勝2位は今田信宏(JMS RACING TEAM)

表彰式

マスタークラスの表彰式

チームチャンピンを獲得し表彰を受ける組田龍司チーム監督(B-MAX RACING TEAM)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2025/11/30) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1429'51.197--
238小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1429'51.955 0.758 0.758
335佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1429'54.055 2.858 2.100
43三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1429'56.497 5.300 2.442
52山越 陽悠DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1429'57.603 6.406 1.106
636エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1430'01.22610.029 3.623
760伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1430'03.47812.281 2.252
86M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1430'16.00024.80312.522
94M2今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1430'20.94129.744 4.941
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
-*58松井 啓人B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
0-14Laps14Laps
-51ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
0-14Laps-
-37古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
0-14Laps-
-1卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
0-14Laps-
-30M-DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
0-14Laps-
-8M-清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
0-14Laps-
  • Fastst Lap: CarNo. 50 野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'44.110 (11/14) 166.013 km/h
  • CarNo. 58は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第15条1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科したがリタイアのため未消化。
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

第16戦もてぎ決勝 野村勇斗がポールtoウィンで10勝目、Mクラスは清水康弘が優勝で王者に

マスタークラスで優勝して同クラスのチャンピオンを決めた清水康弘(GNSY RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦の決勝が、11月29日、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールスタートの野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、スタートでトップを守ると、そのまま逃げ切ってポール・トゥ・ウィンで10勝目を挙げた。

 マスタークラスは、ポールのKEN ALEX(BUZZ RACING)がスタートで遅れ、清水康弘(GNSY RACING 324)が今シーズンのチャンピオンを決める優勝を飾った。。

 午後2時10分、日差しが強くなるなかスタートを迎えた。

 勝負はスタートで決まった。好スタートの野村はトップを守って1コーナーへ。一方、2番グリッドの佐野は、スタートに賭ける気持ちが空回りしてしまい、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、三井優介(DELiGHTWORKS)に次ぐ4位にまで順位を落としてしまう。

 佐野はすぐに三井をかわして1つ順位を回復したものの、その間にトップ2台に差を開かれてしまった。

 逃げる野村、追う小林。レースは、今シーズン活躍した若手を代表する二人の一騎打ちとなった。しかし、このカテゴリーでの野村の強さは秀でており、ギャップは5周目に1.5秒にまで広がった。

 3位以下は、佐野、三井、山越陽悠(DELiGHTWORKS)、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)、卜部和久(B-MAX RACING 324)と続いた。

 トップ二人の差が、2秒に広がった9周目。マスタークラスの今田信宏(JMS RACING TEAM)がヘアピンでコースオフ。グラベルに止まってしまい、セーフティカーが入った。これで各車の間隔は詰まり、隊列を整えて再スタートを待つことになった。

 残り2周でリスタートを迎えるが、トップ野村に死角はなく、小林につけ入る隙を与えず、小林を従えてチェッカーを受けた。

 「ポールを取れたことが大きかった」と語る野村は、これで16戦10勝。その勝利すべてがポール・トゥ・ウィンという記録は、野村の言葉どおり、SFライツにおいてはいかに予選が重要で、かつ野村がいかにスタートでミスをしていないかの証左である。

 マスタークラスは、クラスポールスタートのALEXがスタートで大きく遅れ、好スタートの清水がトップに立つと、2位DRAGON(TEAM DRAGON 324)との差を開いていく。3位走行の今田は今回なぜか歯車が噛み合っておらず、9周目のヘアピンでコースオフしてレースを終えた。

 セーフティカーランで、清水、DRAGON、ALEXが連なり、リスタート後はALEXがDRAGONを攻めたが、順位は変わらずゴールを迎えた。清水は8勝目。フル参戦2年目でマスタークラスチャンピオンを手中に収めた。

 第17戦の決勝は、明日の午前9時5分から14周で、第18戦は午後1時30分から19周で行われる。

スタート直後のバックストレート

レースは終盤、セーフティーカーが導入された

優勝は野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL )

決勝3位は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

マスタークラス優勝は清水康弘(GNSY RACING 324)

マスタークラス決勝2位はDRAGON(TEAM DRAGON 324)

マスタークラス決勝3位はケン・アレックス(BUZZ RACING )

トップでゴールする野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

第16戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2025/11/29) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1426'24.636--
238小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1426'25.432 0.796 0.796
335佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1426'26.331 1.695 0.899
43三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1426'27.580 2.944 1.249
52山越 陽悠DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1426'28.191 3.555 0.611
637古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1426'28.919 4.283 0.728
71卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1426'30.453 5.817 1.534
836エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1426'31.063 6.427 0.610
951ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1426'31.541 6.905 0.478
1060伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1426'32.534 7.898 0.993
1158松井 啓人B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1426'33.339 8.703 0.805
128M1清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1426'36.02711.391 2.688
1330M2DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1426'38.68314.047 2.656
146M3ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1426'38.82114.185 0.138
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
-4M-今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1127'10.4883Laps3Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 50 野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING) (3/14) 1'43.537 km/h
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

第16、17戦もてぎ公式予選 チャンピオンの野村勇斗がWポール獲得

第16戦、第17戦ともポールポジションは野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

第16戦、第17戦ともマスタークラスポールポジションはケン・アレックス(BUZZ RACING )

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16、17戦の公式予選が、11月29日、モビリティリゾートもてぎで行われ、すでに前大会でチャンピオンを決めている野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、頭ひとつ抜けた速さを見せ、第16戦、第17戦ともにはポールポジションを獲得した。

 マスタークラスは、初参戦のKEN ALEX(BUZZ RACING)が、他の三人を圧倒し、ダブルクラスポールを奪った。

 前回の富士大会から2か月以上のインターバルで最終大会を迎えた。すでに、ドライバーズタイトルは野村が手にしているが、チームタイトル、マスターズクラスのタイトルは、この週末で決定する。

 ドライバーも若干変更があった。DELiGHTWORKSは、海外のF4で活躍し来季はFIA-F3への参戦が決定している山越陽悠を追加エントリー。B-Maxは、ケイレン・フレデリックに代わって、今季FIA-F4に参戦していた松井啓人がスポットで参戦。また、マスターズには同じくFIA-F4に参戦したKEN ALEXが新たに加わった。

第16戦公式予選

 午前8時50分から行われた予選は、雲ひとつない快晴のもと行われた。

 3周のウォームアップで、徐々にタイムアップした各車がアタックに入ると、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が4周目1分43秒570、5周目1分43秒292と、続けてトップタイム をマーク。

 対する野村は、1分43秒950、1分43秒414と、小林に遅れを取っていたが、6周目に集中して攻め、1分43秒135で逆転。ランキング2位の佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)も1分43秒147で野村に迫り、小林を3位に押し下げた。

 4番手以下は、三井優介(DELiGHTWORKS)、ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)、山越陽悠(DELiGHTWORKS)と続き、トップ6はB-Max、トムス、DELiGHTWORKSが2台ずつとなった。

 マスタークラスは、練習走行から速さを見せていたKEN ALEXが、2位の清水康弘(GNSY RACING 324)に1.1秒という大差をつけて、クラスポールを獲得した。

第17戦公式予選

 10分間のインターバルを挟んで行われた第17戦予選も、野村、佐野、小林によるポール争いが繰り広げられた。

 4周目は、佐野が1分43秒091でトップ。5周目は小林が1分42秒965で逆転するという僅差の争いを見せたが、これらのタイムを6周目に大幅に更新したのは、やはり野村。コース前半の区間タイムを軒並み更新し、1分42秒597という新コースレコードとなる驚速タイムを叩き出した。(従来のレコードは昨年の最終大会で小出峻が記録した1分42秒613)

 佐野も何とか野村に迫ろうとしたが、1分42秒904と、このカテゴリーでは大差といえる0.3秒もの差をつけられてしまった。

 4番手以下は、山越、三井、そして、1回目から大きく順位を上げた松井 啓人(B-MAX RACING 324)が入った。

 マスタークラスは、KEN ALEXがまたしても0.9秒の大差で連続クラスポール。DRAGON(TEAM DRAGON 324)が2番手に食い込んだ。

 第16戦の決勝は、本日、午後2時10分から14周で、第17戦の決勝は、明日の午前9時5分から14周で、第18戦は午後1時30分から19周で行われる。

第16戦、第17戦とも予選2位は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

第16戦、第17戦とも予選3位は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL )

第16戦予選2位、第17戦予選3位は清水康弘(GNSY RACING 324)

第16戦予選3位、第17戦予選2位はDRAGON(TEAM DRAGON 324)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
Tags: ,

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2025/11/29) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
R1'42.597--168.461
235佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'42.904 0.307 0.307167.958
338小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'42.915 0.318 0.011167.941
42山越 陽悠DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'43.186 0.589 0.271167.499
53三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'43.250 0.653 0.064167.396
658松井 啓人B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'43.806 1.209 0.556166.499
751ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'43.816 1.219 0.010166.483
837古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1'43.835 1.238 0.019166.453
936エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'43.906 1.309 0.071166.339
101卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'43.993 1.396 0.087166.200
1160伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1'44.358 1.761 0.365165.618
126M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1'45.144 2.547 0.786164.380
1330M2DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1'46.068 3.471 0.924162.948
148M3清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1'46.171 3.574 0.103162.790
154M4今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1'46.390 3.793 0.219162.455
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.085)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'43.613)を更新した。
Tags:

SUPER FORMULA LIGHTS

第16戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2025/11/29) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1'43.135--167.582
235佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'43.147 0.012 0.012167.563
338小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'43.292 0.157 0.145167.328
43三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'43.494 0.359 0.202167.001
551ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'43.701 0.566 0.207166.668
62山越 陽悠DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'43.748 0.613 0.047166.592
737古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1'43.883 0.748 0.135166.376
836エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'43.956 0.821 0.073166.259
91卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'44.238 1.103 0.282165.809
1058松井 啓人B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'44.412 1.277 0.174165.533
1160伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1'44.587 1.452 0.175165.256
126M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1'45.147 2.012 0.560164.376
138M2清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1'46.291 3.156 1.144162.606
1430M3DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1'46.532 3.397 0.241162.239
154M4今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1'46.590 3.455 0.058162.150
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.510)予選通過 ----
Tags:

VITA筑波

第6戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・川福健太「いつかは筑波で勝ちたいなと思っていて今日やっと達成できた」

優勝 川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

優勝した川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

 「自分でもいい走りができたなと思います。自分が目指していたアベレージタイムを刻みながら、それをちょっとずつ更新しながらで、走りには満足しています。クルマはイシカワさんが走ったままで、何もいじっていなくて、シートとかもそのままでドライブできました。このクルマはMECで走っているのとは別の新しい個体で、僕はサーキットで走ったのは今回が初めてでした。フレームが新しい分の違いを感じますね。シャキっとしているというか動きが筑波のタイトコーナーとかでも最初の反応からよくて、クルマが曲がっている時の動きがいいな、足をすごく活かせているなというのがわかります。新車やっぱりいいな、と(笑)。筑波でレースキャリアをスタートさせて、志半ばで成績も残せずすぐに筑波を離れて、そこからはカートを10年ぐらいやって4輪をずっとやっていなかったので、いつかは筑波で勝ちたいなと思っていて、それが今日やっと達成できました。そういう意味では自分の中でも区切りがついて嬉しいですね。イシカワさんにいい報告ができます」

2位 柿沼一峰(G/P@ 恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

決勝2位の柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 「2位が続いていますね。まあしょうがないです。もうちょっとちゃんと練習します。初めての筑波でも速かったのはクルマがいいのかな(笑)。とりあえずは何事もなく。来週ももてぎでレースがあるので、クルマをちょっといたわりたいとおもって、7周目くらいまでもう追いつかないと思って、ちょっとペースを落として、後ろだけ見ながら走っていました」

3位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

決勝3位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

 「いむらさんのペースが中々上がってこなかったので、後ろについているうちに(前の2台に)行かれてしまいました。いむらさんからのプレッシャーは、まぁよく知っている人なので、クリーンなバトルしてくれるだろうなと思っていたら、思っていた以上にクリーンで、とても楽しかったです。いいレースができました。これでシーズン2位を取れて、もうちょっと上の方がよかったですが(第2戦以降)表彰台をキープして2位だったので、来シーズンにつながるいいレースができたのではないかと思います」

4位 いむらせいじ(オートルックVITA-01)

決勝4位のいむらせいじ(オートルックVITA-01)

 「西濱さん速かったですね。こちらも速かったけれど、無理してまで抜き返しに行く必要もないので、あのままの感じでやりました。淡々と、大した見せ場もなく(苦笑)。西濱さんぜんぜんミスしなかったので、縮まるポイントがなかったです。お互い『縦』では勝負できない状況でした」

5位 山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

決勝5位の山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

 「いまいちマシンが、というのは言い訳になってしまいますが、前に近づいて走れたのでよかったのかなとは思います。ここ3戦くらいストレートが遅いな、と思っていましたが、今年はこのまま行こうと思っていたので、しょうがなかったですね。もうちょっと前に出られればよかったですね」

6位 佐藤考洋(tipo ETA VITA)

決勝6位の佐藤考洋(tipo ETA VITA)

 「8周目のオーバーテイクは 前を行く大沢さんと並木選手が第1コーナーで絡んで。当たってはいないと思うのですが、その隙に僕が前に出て。うまい具合に前に出られたので、そのまま逃げ切りたかったのですが、僕のクルマ直線がちょっと遅いので(苦笑)、直線でちょっとブロックラインを取りながら。あとコーナーはなんとかなるので、バックストレートだけどうにか並ばれないように、それだけ気にしながら走っていたら、前からは置いて行かれちゃったのですが、最後までどうにか大沢さんを抑えきったので、僕としては楽しくバトルができたなと思っています」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Asako SHIMA
Tags:

VITA筑波

第6戦筑波決勝 代打出場の川福健太がポール・ツー・ウイン、16年ぶりの筑波で会心のレースを見せる

優勝した川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

 VITA筑波シリーズ第6戦決勝は11月23日(日)に行われ、欠場のイシカワヨシオに代わって急遽参戦が決まった川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)が、ホールショットを奪うとそのまま2位以下を突き放して後半から独走すると15周のレースを走り切って、16年前に果たせなかった筑波での優勝を遂げた。

 つくばVITAシリーズ最終戦決勝は予定よりやや遅れて12時13分にフォーメーションラップ開始。気温14度で朝よりは上がったものの曇り空のせいか肌寒い。路面温度18.5度とあがってきてレースにはいいコンディションだ。ポールポジションの川福はストレートの戻ったところでタイヤをバーンアウト、タイヤに熱を入れてスタートダッシュに賭けている様子が見てとれる。16台がグリッドに整列するとレッドライトが消灯してレーススタート。

 トップ川福が蹴り出しよく加速、2番手の柿沼一峰(G/P@ 恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)は僅かに反応が遅れたか、セカンドロウのいむらせいじ(オートルックVITA-01)が3番手から並びかけて第1コーナーでインを伺う。しかし柿沼がアウトから被せるように前に出てターンイン。2位のポジションを守る。いむら3位、4位西濱康行(ETA白波ワークスVITA)、5位山本龍(お先にどうぞ⭐︎VITA)、6位大沢良明(ビーンズスポーツVITA)とグリッド順に第1コーナーを通過する。

 好スタートの川福は2位以下をぐんぐん引き離し、第2ヘアピン進入までに後続と10メートル程度の差をつける。2位柿沼も3位いむらとの差を広げてオープニングラップを終了。トップ川福と2位柿沼は1.163秒の差、そこから0.905秒差でいむら、0.459秒差で4位西濱、0.221秒差で5位7山本、0.336秒の6位#27大沢、0.394秒差の7位並木海和(ViVa ETA VITA)まで連なった状態で3位グループが形成されている。

 2周目に入り柿沼がペースを上げて川福を上回るラップタイムで周回し1.070秒差と間合いを詰める。しかし川福はここで2段目ロケットに点火したか1分2秒990とペースアップ、ギャップを1.588秒までひろげると4周目には1.653秒差。しかし#83柿沼も負けじと5周目に1分2秒951の最速ラップで追う。

 後続も順位変動こそないものの、いむらを先頭とした3位グループは西濱0.187秒差、山本0.208秒差、大沢0.244秒差とトレイン状態で神経戦が続いている。さらに7位並木と8位チームメイトの佐藤考洋(tipo ETA VITA)が0.336秒差、9位#渡邊晴也(ELEVレーシングVITA)と10位土屋伊津季(ディープレーシングVITA)0.232秒差。14位倉田道夫(RSロゴスVITA)と15位内田美保乃(Raise UP miiisuke VITA)0.382秒差と随所で接近戦が広げらている。

 後続のバトルをよそにトップ川福は2位柿沼に対して7周目には1分2秒746と最速タイムを更新して2.037秒差とリードをひろげていく。いむらと西濱による3位争いは0.122秒差で7周目に入ると、第1セクターで西濱がいむらを捕らえてオーバーテイク、3位に浮上する。ここで7位を走っていた並木がコースサイドにマシンを止める。レース後の聞いたところでは急にエンジンが止まってしまったとのことだ。これで佐藤7位、以下各車ひとつずつ順位が上がる。この中で勢いのあるのが佐藤で、8周目には大沢を攻略して6位へと進出する。

 トップ川福は9周目1分2秒735と最速ラップを更新。10周目も1分2秒台で走ると、ここで勝負あったと判断したのかややペースを緩めた柿沼に4.201秒差と独走態勢を築き始めると、12周目に本日のファステストラップ、1分2秒712を叩き出して柿沼との差を6.764秒にすると、もはや彼を脅かすものはなく、ようやく手綱を緩めたか14周目に1分4秒台までペースダウンしてファイナルラップへと入る。この間にそれまで9位で頑張っていた渡邊が中島正之(ビーンズスポーツ3年目VITA)のオーバーテイク許して10位にダウン、中島9位。おきねぇ(ORCシライワ設備ワコーズVITA)もジェネリック内田(RaiseUP コミネVITA)を仕留めて11位に上げる。

 チェカードフラッグが振られる中、川福は余裕のゴールイン。療養中のイシカワヨシオから託されたマシンをフィニッシュまで運びポール・ツー・ウインの完勝を飾った。以下2位柿沼、3位西濱が表彰台を獲得、西濱は5位フィニッシュの山本とのシリーズ2位争いを制した。4位いむら、6位佐藤というトップ6となった。

 これにて2025年VITA筑波シリーズは終了。来シーズンに向けた決意表明を語った選手もおり、早くも来シーズンが待ち遠しい。

優勝は川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

決勝2位は柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

決勝3位は西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

決勝4位はいむらせいじ(オートルックVITA-01)

決勝5位は山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

決勝6位は佐藤考洋(tipo ETA VITA)

トップでゴールする川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Asako SHIMA
Tags:

VITA筑波

第6戦筑波公式予選ドライバーコメント ポールポジション・川福健太「決勝に向けて速さは確認できた」

ポールポジション 川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)1分2秒570(コースレコード)

ポールポジションを獲得した川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

 「筑波は16年くらい前にFJ1600で1年間だけレースに出ていた時期があって、それ以来です。その時にあまりいい成績残せなかったので、いつかは、という気持ちがあったので、それが今日かなって思います。決勝に向けて速さは確認できたので、このままスタートを無難に決めて、ポール・ツー・ウインをめざして、頑張りたいと思います」

2位 柿沼一峰(G/P@ 恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)1分2秒715(+0.145秒)

予選2位の柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 「残念ながら1番にはなれなかったですね。まぁ悪くはないです。決勝は抜くところが少ないらしいですが、頑張って前について行くようにします」

3位 いむらせいじ(オートルックVITA-01)1分2秒802(+0.232秒)

予選3位のいむらせいじ(オートルックVITA-01)

 「前を走っている方たちは今年レギュラーでVITAに出ている方なので。僕は今年耐久を主にやっていて、スプリントはもてぎのv.Granzしかやっていなかったので。最後スケジュールが空いたので、ここは地元で慣れているからトップの方と遊べるかな、と思って昨日の練習走行だけで出場したのですが。思っていたよりもコンディション悪くなくて、1位の方はもうちょっとタイム出るかな、と思ったのがそこまででもなかったから、決勝もこれならちょっと遊べるかな、という感触です」

4位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)1分2秒953(+0.383秒)

予選4位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

 「負けました(笑)。激しい予選で、感触はよかったのですが、タイムにはつながらなかったので。他の人たちはもっと行っていたのだと思います。タイムはもう少し行けたのじゃないかな、という気はしていますので、これで満足しているわけじゃないです」

5位 山本龍(お先にどうぞ☆VITA)1分3秒213(+0.643秒)

予選5位の山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

 「もうちょっと上に行きたかったですね。コンディションはけっこう滑る感じはありますけれど、そこそこでしたね。タイムはもっと出したかったです、ちょっとなにかいまいちでした」

6位 大沢良明(ビーンズスポーツVITA)1分3秒445(+0.875秒)

予選6位の大沢良明(ビーンズスポーツVITA)

「昨日は1分2秒台が出ていたので、そこは惜しかったのですが、感触は悪くないですね。路面が冷たいせいか、昨日よりは(グリップが)食い込まなかった気がします。トップとは1秒弱ありますが、決勝頑張ります」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
Tags:

VITA筑波

第6戦筑波公式予選 トップ3台がレコードブレイクする超速予選で代打出場の川福健太がポールポジションを獲得

ポールポジションは川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

 VITA筑波シリーズ第6戦予選は11月23日(日)に行われ、イシカワヨシオに代わって急遽参戦が決まった川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)が、開幕戦で兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)がマークした1分2秒909を上回る2秒570のコースレコードを叩き出してポールポジションを取った。

 今年のシリーズ最終戦となる本大会。チャンピオンの座は第5戦まで全勝の兒島ですでに確定しているが、シリーズ2位については西濱康行(ETA白波ワークスVITA)64ポイント、3位山本龍(お先にどうぞ☆VITA)50ポイントで、まだ決着がついていない。 エントリーは16台。チャンピオンを決めている兒島は今回鈴鹿のスーパーフォーミュラでチーム無限のデータエンジニアを務めており欠場だ。

 15分間の予選は午前8時20分コースオープン。晩秋の筑波は朝から曇り空が広がって予選開始直前には小雨がぱらついていたが、路面を濡らすほどではなくドライコンディション。気温10度、路面温度13.5度というコンディションだ。西濱を先頭に全車コースインする。

 路面温度が低い為各車慎重にウオームアップを行い、計測3周目あたりからタイムアタックが始まり、まずは残り時間11分に、いむらせいじ(オートルックVITA-01)が1分5秒886のトップタイム、2番手佐藤考洋(tipo ETA VITA)の6秒086、3番手中島正之(ビーンズスポーツ3年目VITA)6秒126と続く。そしてそれに続いてコントロールラインを通過した川福が4秒273をマークしてトップへ。川福が駆るのは今回体調不良で欠場となったイシカワヨシオのマシン。急遽代役出場が決まって16年ぶりという筑波だが、VITAのドライブはMEC120分レースにはイシカワと組んで第2戦鈴鹿、第3戦岡山で共にクラス優勝を飾っている。いむらも4秒608とタイムを詰めるが2番手にドロップ、3番手並木海和(ViVa ETA VITA)の4秒659につづいて山本が5秒098で4番手、西濱5秒313で5番手、土屋伊津季(ディープレーシングVITA)5秒608で6番手。

 予選残り時間10分を切って大きく順位を上げているのがおぎねぇ(ORCシライワ設備ワコーズVITA)で1分7秒416と13番手から9番手にアップ。さらに渡邊晴也(ELEVレーシングVITA)が5秒088を出して4番手へ。しかし直後に大沢良明(ビーンズスポーツVITA)が4秒613の3番手タイムをマーク、渡邊5番手にダウン。

 ここで佐藤が1分4秒150でトップに立ち、2番手西濱1分4秒199、3番手並木1分4秒249と3台が川福を上回るが、その上を行ったのが山本で1分3秒988とトップタイムをマーク、さらに1分3秒691とハードルを引き上げる。

 ここからポールポジションを競うトップ争いが激しくなり、まず西濱が残り時間8分に1分3秒222を出して首位を奪い取る。川福3秒691で2番手、3番手にはいむらが3秒781でつけて山本4番手と続く。さらに柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)が3秒107をマークしてトップ。初めての筑波でのVITAレースとのことで1分5秒台で10番手前後を走っていたが、ここで一気にギアをあげたようだ。さらに4番手に3秒737で大沢が上がってくる。

 残り時間7分で川福が1分3秒084でトップに返り咲き。1分2秒台が見えてきた。後方では55ジェネリック内田(RaiseUP コミネVITA)が4秒199で13番手から10番手へアップ。川福はさらにペースを上げて残り5分、ついに2秒763をマーク、コースレコードだ。2番手には西濱が3秒076とこちらも1分2秒台に迫る。並木3秒789で6番手浮上。

 残り時間5分を切って#8川福はセクター1、2と全体ベストを出すと、コントロールラインを通過し1分2秒570までレコードタイムを短縮した。

残り時間3分を切って終盤戦。柿沼が2秒766とこちらも兒島のレコードタイムを上回り、続いて残り1分30秒にはいむらも2秒844とレコードブレイク。シーズン最終戦にふさわしいハイペースな予選となってきた。4番手西濱、5番手山本、6番手大沢。

 15分間が経過しチェカードフラッグが振られ、トップ3台がコースレコードを上回った予選が終了。ポールポジション川福、2番手柿沼と初筑波VITAレースの両名がフロントロウに並び、3番手いむら、4番手西濱とこちらは筑波ベテラン組がセカンドロウ、5番手山本、6番手大沢が3列目スタートということになった。

 決勝は12時01分コースイン予定。チャンピオン不在の最終戦だがハイペースの戦いになりそうな予感がする。

予選2位は柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

予選3位はいむらせいじ(オートルックVITA-01)

予選4位は西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

予選5位は山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

予選6位は大沢良明(ビーンズスポーツVITA)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
Tags:

SUPER FORMULA

第12戦鈴鹿シリーズチャンピオン会見 岩佐歩夢「自分の中ではまだまだうまくやらなければいけなかったなと思う」

2025年ドライバーズチャンピオン 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

2025年度ドライバーズチャンピオンを獲得した岩佐歩夢(TEAM無限)

 「全9戦の時ならだいたい3勝したドライバーがチャンピオンみたいな感じだったんで、今年は4勝ぐらいはしないときついよねみたいな話を開幕前の段階でしてたんですよね。なんですけど、前半戦はなかなか勝てなくて、やっとSUGOで勝てましたけど、結果的に今シーズン2勝でチャンピオンっていうのを考えると、自分たちがこうすべきだった、やるべきだった戦い方とはちょっと違った形だったかなと正直思っています」

 「レースをフィニッシュした時にしっかりと表彰台にいたっていうところは、まずすごく大きかったと思いますけれども、逆を返せば、リタイアで落としたレースっていうのが4戦以上はあると思うんですよね。そう考えると、そういったところはチャンピオンを取りに行く行き方ではないかなと正直思うんですね。昨日の自分のクラッシュも、まあ正直なところ全くいけなかったと思います。ただレベルが高くて、僅差でバチバチやってた中で本当に僅差で勝てたっていうところなんで、自分の中ではまだまだうまくやらなければいけなかったなと思います」

 「エンジニア、メカニック、そしてチーム全員が去年から同じ方向を向いて全力尽くしてくれてましたし、それがどんどんどんどん形になっていっているところに関しては、自信を持てましたし、すごく大きな支えになりました。もちろんチームだけじゃなく、その他の応援してくださっている方々、皆さんが本当にいたからこそ、こういった結果を取れたのは間違いないので、本当に皆さんに感謝したいと思います」

 「これからこのチャンピオンの価値を活かすかどうかはまた自分次第になってくると思うので、しっかりとこのチャンピオンという肩書き、日本一という肩書きをしっかりと活かせるような、この先の進み方をしていきたいと思います」

2025年チームチャンピオン DOCOMO TEAM DANDELION RACING チームプリンシパル村岡潔

2025年度チームチャンピオンを獲得したチームプリンシパル村岡潔氏(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「この今年をとるっていうのは、去年の喜びよりも、2年連続でとるっていうことが、やっぱりこのチームをやってきて、一つの区切りというか、一つ成長できる別の視界がやっと見えたなっていうことですよね。当然ドライバーのタイトルを取って、チームのタイトルを取るっていうのも重要なんですけど、我々のチームの力で用意できたクルマはドライバータイトルが取れるようなクルマではなかったとはいえ、チームで5勝もできたので、一番たくさん勝ったからチームタイトルが取れたという理屈にはちゃんと繋がってくるので、今年はやっぱり本当に力でもぎ取ったかなっていうところです。特に昨日、今日はドライバー2人が思い通りに走れなくても、きちっとポイントを取って、チームタイトルできちっとポイント差を取ってチームタイトルを取ったっていうところがやっぱり非常にありがたいなと。そういう意味ではドライバーには感謝しています」

 「かたやこうやって岩佐君がドライバーズタイトルを取ったし、去年は坪井君が取って、その時も言ったんですけど、やっぱりタイトルを取るっていうことに一番執着できたドライバーがドライバーズタイトルを取るんだなあと。そういう状況をうちのチームが作ってあげれなかった点でドライバーには申し訳なかった。でも、ドライバータイトルが取れなくてもチームタイトルを取らせていただいたのは、やっぱり、本当にファンのおかげとか、協賛企業だとか、HRCさんだとか、そしてドライバー2人の頑張り。本当にうちのチームは少ない人数なので、他のチームに対して取れるタイトルの重みが違うんです。プライベートチームが2年連続でメーカーのチームさんからこのタイトルを取ったっていうことはやっぱり大きなことになるし、そこはもう今日1日、これは自慢したいなと思います」

 「(来年のチームづくりについて)ドライバーのことは全く私は分かりません。私のところはホンダさんの育成を担っているので、若いドライバーを育ててくださいと言われれば、そのドライバーで走りますし、この2人でまた来年もと言われれば、来年もこれで走ります。そこはホンダさん次第だと思います。今年の我々の動きを活動を見て、このチームにはこういうドライバーだっていうことを決めていただけると思います。応援していただいている企業さんとは当然次のステップを目指して頑張ろうっていう話はしていきますけれども、それはもうこのカテゴリーをずっとやり続けるんですから、勝つことしかないので、来年もチームタイトルを取りたいねということだけです」

2025年ドライバー・オブ・ザ・イヤー イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

2025年度ドライバー・オブ・ザ・イヤーを獲得したイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

 「SFの開幕戦の時点では正直、勝てるか表彰台に登れるか分からなかっんですが、とりあえず1日ずつ、自分のベストを出し切るっていうことだけ集中してきました。シーズン真ん中ぐらいに来て自分のレベルがどういう立場にいるのか分かった上で、そこからチームとみんなで高いパフォーマンスを組み立ててきて、最後にここまで来れたのは本当に良かったです」

 「今までは経験が薄い部分、多分スピードはところどころあったんですけど、慣れてないことだったりとか、新しいことに対して対応がうまくできなかったことがたくさんあって、そこを一つずつ潰して、でもまた何か新しいことがまだやってきて、ようやくここの最後の2戦で、慣れた環境でパフォーマンスを引き出してっていうところができてきたので、そこら辺はしっかり成長できてすごい良かったです」

 「このシーズンの自分の目標は自分の存在感を示すっていうのがすごく重要だったと思います。過去一緒にカートとかでやり合った選手がスーパーフォーミュラとかスーパーGT500とか海外で活躍する中、そして自分がジュニアフォーミュラでやりあった選手がF1に行ったりしてて、なんで自分は2年前レースできてないんだっていうすごい悔しい思いを持った中、2023年の開幕式みたいなところに参加したんですけど、みんなのかっこいいプロモーションビデオが流れたりして、めちゃくちゃ本当に悔しかったんです。で、今年乗れることができて、メーカーの育成に関係してない分、このチャンスは絶対無駄にできないなっていうところで、本当に自分の意地で、やるしかないなって思った中で、本当に最後にこれを獲得できたのが本当に嬉しいです。そしてこのチームと一緒に頑張ってやってきた、この最後のパフォーマンスっていう部分はすごく大きく思ってますし、やっとそのトップと遜色ないパフォーマンスを得たんじゃないかなと思っているので、来年どうなるかはまだわからないですけど、自分の立場、そしてチームとも一緒にいい仕事ができたらいいんじゃないかなと思っています」

 「自分の家族は特に裕福ではないので、カートのときから、親が週5、週6とかで働いている中、石川県から毎週末琵琶湖とか関西まで、深夜でもカートを積んで連れて行ってくれました。レースができなかったときにも、どうにかまだチャンスを与えたいというところで、諦めないで支えてくれました。資金面でも大変苦労して、本当になんかもう全部できることもできないこともほぼやってくれました。アメリカに行ったときも、コストを下げるために自分と父でクルマのメンテナンスをして、シーズン全部の支払いができなくて、シーズンの途中から自分が乗っていたクルマに別のドライバーを乗せて、もう朝4時ぐらいまでそのクルマのメンテに付き合って、トランポに積んで、運んだこともあるし、それを全部乗り越えての今の結果なので、家族には本当に感謝しきれないです」

2025年度各賞を獲得した面々

2025年度ドライバーズチャンピオンを獲得した岩佐歩夢(TEAM無限)

2025年度ドライバーズチャンピオンを獲得した岩佐歩夢(TEAM無限)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
Tags:

SUPER FORMULA

第12戦鈴鹿決勝会見 岩佐歩夢「最初チャンピオンを取ったのかどうかわからなかった」

第12戦優勝 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

決勝記者会見: 優勝した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 「もちろん率直に嬉しかったっていうのはありましたけど、単純に今回のこの最終戦のレースがなかなか苦しかったというか、後ろから佐藤選手から迫られるような形でしたけど、それをなんとか退けていって、プッシュプッシュしてっていう状況でずっと残り周回も情報で入ってたんですけど、全く減らないなっていうようなぐらいすごく長くて、その感覚の方が強くて、その苦しい中でも勝てたっていうところがすごくまずホッとしました」

 「最初チャンピオンを取ったのかどうかわからなかったんで、その情報が入った時に、ほっとする気持ちもありながら、ここまですごく取りこぼしが多い中で、ただ常にスピードがあってっていう状況で、正直今週末入って、昨日のレースがあのような形で終わっていて、正直苦しい状況だったと思うんですよね。まあでもしっかりとこう、みんなで力を合わせて、あのスタートも昨日ちょっと問題があったところからしっかりスタートできましたし、今日の2レースもペースも良くていいクルマがあって、ピットストップも本当に完璧で、もう本当に全てがうまくいったからこそ、取れた結果だったと思うので、それに対しての喜びっていうのが一番大きかったです」

 「基本的にピットタイミングに関しては、僕よりもエンジニア側の方が状況が見えているので、状況をしっかりと見てもらって、判断してもらったという形です。もちろん結果としてすごくいい判断だったと思いますし、ペースがあるっていうのも自分的には感じていて、ダントツっていうペースじゃなかったですけど、基本的にクリーンエアーがあればある程度いけるっていう感覚があったので、それをエンジニアに伝えて、あとの判断はチームに任せたという状態だったので、本当にいい判断だったと思いますし、リアクションも良かったですし、その辺も含めてすごく良かったと思います」

第12戦決勝2位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

決勝記者会見: 2位の佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

 「最終レースは優勝しか見てなかったので、悔しいですね。SCが出てしまって思っていた戦略を取れず、一度後ろに下がる形となって、タイヤの差があまりない中で抜いていかなきゃいけなかったので、クルマはすごく調子は良かったものの、展開に恵まれなかった部分と、自分が攻めきれなかった部分があるので、自分の部分は反省したいなと」

 「開幕戦鈴鹿と最終戦鈴鹿では非常に高いポテンシャルがあったんですが、夏場の我々NAKAJIMAレーシングが少し不得意としているところで結果を出せてないので、そこをしっかり見直さないとシリーズランキング争い、チャンピオン争いには絡めないと思うので。そこはまあ、毎年行ってますから。ただ、ここ数年の中では一番いい状況でもあると思うので、頑張ります」

第12戦決勝3位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝記者会見: 3位の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 「悔しいっていう気持ちだけなんですけど。チャンピオンを取るために今シーズンやってきて、やれることをやったと思いますし、3勝したし、多分一番優勝回数としては多くて、本当にやれることをやった中で、でも一年間、本当にチャンピオンのためだけにやってきたので、そういう心情でした」

 「ラスト数周はバイブレーションもすごくて、クルマの何かが壊れてるんじゃないかなっていうような症状がありましたね。それがあってもなくても順位が変わったことはないと思うんで、あれなんですけど、ストレートで(佐藤)蓮とちょっと当たって、それで右側のダメージというか、右側のタイヤのトーが変わっちゃったのかなと思うんですけど、そういうのもあって、バイブレーションがすごかったので、タイヤ取れないかなと心配してたんですけど。それでもペースは良かったのは良かったんで、最後離されたのは、結構その症状がひどくなってっていう感じで、後ろのイゴール選手はOTがないのは分かっていたので、少しだけマネージするけど、でも頑張ってもついていけないような状態に最後になったので、完走できただけでもラッキーって思った方がいいのかなっていうふうな思っています」

 「ご存知の通り、僕も牧野選手も本当に我が強くて、この2人を自由にやらせてくれるダンデライアンのチームは、ある意味寛大だなっていう思ってはいます。この僕たちがチームタイトルを取れてるっていうのは、お互い協力もしつつ、でも本当に高め合うというか、一番のライバルとして戦って、でも二人でちゃんと情報共有してみたいなところで、お互いに刺激を与えながらレースができているっていうのはチームとしても素晴らしいと思います。そこでチームの雰囲気だとか、いろいろ変なフリクションが生まれることもなく、一年間やってこれてるし。今年で3年一緒にやっていますが、非常にお互いのドライビングスタイルだとか、まあいろんなところを、2人でこう、チーム自体もそうだし、ドライビングだとか、まあいろんな部分のレベルを上げていけてるっていうようなふうに感じています。でも一年間通すとチームタイトルは取りましたけど、ここぞっていう時の底力みたいなのはやっぱり今回の無限さんはやっぱすごいなと思うし、NAKJIMAレーシングもここ最近本当に強敵ですし、ウカウカしていられないなと思ってます」

第11戦優勝チーム監督 田中洋克(TEAM MUGEN)

決勝記者会見: 優勝チーム監督田中洋克氏(TEAM MUGEN)

 「はい、もう率直にもうれしいの一言になります」

 「今週を振り返ると、昨日のレースでもうかなり厳しいなというふうな状況だと思ってはいたんですけども、スタッフやドライバーが本当に諦めずに最後まで走った結果が、こういう優勝をして、特にチャンピオンっていうので、あの、本当に嬉しく思いますし、なんかまだ信じられない気持ちでいるんですけども、もうなんかこうじゃないと勝てない、チャンピオンを取れないっていうような状況の中で、本当にきっちりみんな仕事をしてくれて、こういう結果があの取れたことを本当に嬉しく思ってます。」

Photo&Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
Tags:
ogtzuq

検索

最新ニュース