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F110 CUP

第2戦SUGOレース4決勝 セカンドロウからロケットスタートの中井陽斗が酒井翔太を振り切り初優勝

優勝は中井陽斗(HELM GSTR F110)

 「GSTR GRAND PRIX F110 CUP」のRound2第4戦が5月11日(日)にスポーツランドSUGOで開催され、予選3番手からホールショットを奪った中井陽斗(HELM GSTR F110)がトップチェッカー、シリーズ初優勝を飾った。

 12周または25分で行われる決勝は午後1時25分コースイン開始。午前中の第3戦でクラッシュした菊池貴博(きくちおやこF110)と鈴木悠太(ZAP SPEED F110)について菊池はエントリー取り消しの模様で5番グリッドは後続が前に詰めて、一方鈴木は決勝不出場という扱いで2番グリッドは空白という状態でスタートを迎えた。また予選通過タイムをオーバーしたYUGO(S2R Racing)は請願によりピットスタートとなった。

 午前中の第3戦に引き続きスポーツランドSUGOは晴れ間が広がっているが、風が冷たく吹き抜け最終コーナー側から雨雲のようなものが近づいている。気温21度、路面温度42度のドライコンディションだ。午後1時40分、ポールシッターの酒井翔太(ファーストガレージF110)を先頭にフォーメーションラップ開始。グリッドに戻るとレーススタート。

 スタートがよかったのが3番グリッドから発進の中井陽斗(HELM GSTR F110)で、空席の2番グリッドめがけてスタートを決めると一気に酒井翔太をかわしてトップで第1コーナーにインから飛び込む。4番手スタートの落合蓮音(HOJUST & EAGLE)も中井に続けと酒井翔太のインを差すが、これは酒井翔太が抑え込む。さらに5番手スタートの豊島里空斗(Dr.Dry Racing F110)もアウトから落合に被せていくが、これは落合が3位の座を守る。後方では7番手スタートの大川烈弥(群馬トヨペットチームRiNoA)が前を行く加納康雅(AKILAND F110)を第4コーナー入り口で攻略して5位に上がるが、S字に続くハイポイントコーナーで加納が差し返すとレインボーコーナーで前に出て5位を奪回する。

 オープニングラップを終えてトップ中井と2位酒井翔太の差は0.511秒、そこから0.290秒差で落合、0.137秒差で豊島と2~4位は接近戦だ。5位加納は1.268秒差、6位大川は1.510秒差とややバラけ、大川は7位の酒井涼(KF MOTORSPORT F110)に0.538秒差と迫られている。2周目、3周目と中井と酒井翔太のギャップは0.5秒台でつかず離れず。3位落合もそこから0.5秒の間合いをキープしているが、4位豊島が0.3秒差でプレッシャーをかけ続けている。加納を挟んで大川と酒井涼のバトルは4周目に酒井涼がオーバーテイク、6位に上がる。

 4周目、5周目と中井は第1、第2セクターで全体ベストを出して酒井翔太とのギャップを0.836秒まで拡大。このタイミングで7位を走行していた大川がSPアウトコーナーでイン側にまっすぐ飛び出してクラッシュ。バリアに刺さってしまう。大川によるとその手前で縁石に乗ってしまいコントロールを失ったとのこと。幸い大川自身にケガはなかったが、これでSCが投入される。

 SCランは6周目から10周目まで続き、11周目から残り2周でリスタート。中井はSPアウトコーナーから加速を開始。酒井翔太はこれにうまく追随してコントロールライン上では0.409秒の差、3位落合0.259秒差、4位豊島0.330秒差、5位加納0.361秒差、6位酒井涼0.525秒差と連なってレース再開。前車のスキを突こうとすると後続が差しに来るという一瞬も気を抜けない状況をはらみながら隊列は進んでいく。その中で速いのが豊島で。第2、第4セクターで全体ベストを刻みながら落合に迫るが、コース全体でみると落合が0.077秒速く、ギャップは0.407秒に拡大してコントロールラインを通過。

 トップ中井と2位酒井翔太は0.299秒差でファイナルラップに突入。酒井翔太は中井に激しく詰め寄るが後方の落合も0.283秒の差でプレッシャーをかけ続けている状況で、3台はもつれあうようにコースを周回するが、決定的なチャンスは訪れないままメインストレートに戻ってきてチェッカードフラッグの下を通過。中井が優勝を勝ち取った。2位酒井翔太、3位落合。以下4位豊島、5位加納、6位酒井涼というトップ6となった。

 マシンをパルクフェルメに停めた中井に向けてHELM MOTORSPORTSの平木代表が駆け寄り16歳の初優勝を祝う。2位酒井翔太17歳、3位落合16歳。F110CUPの主宰者が望んだとおり、ティーンエイジャーたちによる表彰台となった。

 F110CUP Round3は 7月26~27日にモビリティリゾートもてぎで開催される。アンファン・テリブルによる席巻が続くか注目だ。

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージF110)

決勝3位は落合蓮音(HOJUST & EAGLE)

決勝4位は豊島里空斗(Dr. Dry Racing F110)

決勝5位は加納康雅(AKILAND F110)

決勝6位は酒井涼(KF MOTORSPORT F110)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE


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