全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の公式予選が、8月9日、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、やや波乱となった予選を岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)が制して、ポールポジションを獲得した。
■Q1グループA
午後2時から始まったQ1グループAでは、フリー走行で好調だったサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)が、どこまで上がってくるかが注目された。
そのフェネストラズは、期待に違わず、唯一1分06秒を切る1分05秒930をマークして、このグループのトップでQ1を通過。これに、大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)と続いた。
番狂わせとなったのは、今季3勝を飾っている太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)がグループ8位でQ1敗退となったこと。盤石だったチームが今回に限っては精彩を欠いている。
今季限りで引退を表明した大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)は、最後のアタックで姿勢を崩してコースオフを喫してしまった。
順位:フェネストラズ-大湯-野尻-山下-佐藤-福住/三宅-太田-大嶋-高星-小高
■Q1 Bグループ
グループBの注目は、フリー走行でトップとなった小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)と好調の岩佐だったが、二人は明暗を分けることになった。
最初からニュータイヤを履いてアタックに入った小出だったが、足回りにトラブルが発生。曲がりきれずにヘアピンでコースオフしてしまい、コースサイドにクルマを停めた。
これで、予選は中断し、車両回収後に再開。
ここで速さを見せたのは、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)。岩佐を0.09秒抑えてトップタイムをマークした。3位にはザック・オサリバン(REALIZE Corporation KONDO SF23)が入り、チャンピオン坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)はぎりぎり6位でQ2進出を決めた。
順位:フラガ-岩佐-オサリバン-阪口-牧野-坪井/小林-ラスムッセン-野中-Juju-小出
■Q2
Q2も予想どおり僅差の戦いとなった。
最後のアタックで、最初にトップタイムをマークしたのは、フェネストラズ(1分05秒766)だったが、すぐさま岩佐が逆転(1分05秒517)。このトップ2に割り込む者は最後まで現れなかった。
最後にフェネストラズに1000分の9秒差まで迫った阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)が3位。以下、坪井、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、フラガと続いた。
最後に逆転を狙った大湯は、最終コーナーを全開で行くも姿勢を崩してアウト側のバリアにクラッシュしてしまい12位。ハイポイントでミスを犯した野尻も11位に沈んだ。
順位:岩佐-フェネストラズ-阪口-坪井-福住-フラガ-牧野-オサリバン-佐藤-山下-野尻-坪井-大湯
決勝は、明日10日、午後2時20分から51周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE



