全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の公式テスト(2日目/最終日)が、12月17日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、エヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)が、昨日に続いて非凡なところを見せ、午前、午後の両セッションを制した。
テスト2日目は、朝方は上空に雲が多かったものの、午前の走行前には雲も晴れて好天となった。ただ、夕方からは雨予報も出ており、午後のコンディションが気になるところだ。
2日目に新たに登場したのは、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FRECA)でランキング6位のアクシャイ・ボーラ(TOM'S)。1日目に同選手権5位のエヴァン・ジルテール(B-MAX RACING TEAM)が好走を見せただけに、期待が高まる。
DELiGHTWORKSは、今季レギュラーの三井優介(DELiGHTWORKS)が2日目の3号車を担当。そして、昨日トムスのクルマでトップタイムをマークした卜部和久(DELiGHTWORKS)が2号車をドライブする。
また、三宅淳詞(B-MAX RACING TEAM)が8号車に乗り、こちらは来季に向けての新たな機能(OTS?)をテストしているようだ。
Session3
午前のセッション3は、途中フィリップ・ウグラン(B-MAX RACING TEAM)がクラッシュ。車両からオイルが出てしまい、その処理で20分間ほどの中断があった。
このセッションを制したのは、昨日の午後のセッションでトップだったジルテール。終盤、梅垣清(TOM'S)が1分51秒633をマークして、それまでのジルテールのトップタイムを更新するが、ジルテールは最後のアタックで1分51秒498を叩き出し、あっさり最逆転してしまった。
3位は、梅垣から遅れることコンマ1秒で鈴木斗輝哉(TOM'S)。トムスの若手二人は昨日に続くドライブだが、確実にSFライツを乗りこなしつつある。
4位三井優介(DELiGHTWORKS)を挟んで、5位、6位にはホンダ育成の佐藤凛太郎(B-MAX RACING TEAM)と新原光太郎(B-MAX RACING TEAM)が並んだ。二人は昨日から車両を入れ替えてテストをしている。
期待のボーラは9位に留まった。午後のセッションに期待だ。
Session4
B-Maxのエースカーともいえる50号車に再び野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)が乗り込み、セッション序盤から、ジルテールとの異次元のトップタイム争いを繰り広げた。
開始30分となる頃に、まず野村が1分51秒919のトップタイムを出すと、即座にジルテールが1分51秒653で塗り替える。すると次の周には野村が51秒594で再びトップへ。ジルテールは51秒692で及ばなかったが、通常2周で終えるアタックを継続。3周連続アタックで、51秒473と僅かに野村を上回った。
セッション終盤、残り30分となったところで、ボーラがようやく4位にまで上がってきて、ジルベール、野村、三井優介、ボーラ、オスカー・ブルツ(TOM'S)、卜部の順となる。
残り20分となったところで、鈴木が2周連続でアタックするが、1分51秒624とトップ2台には及ばず3位。
そして、残り8分となり、最後のアタックが始まった。
まず、動いたのはジルテール。1分51秒174と、それまでの自身のタイムをコンマ3秒縮める。このあと、トムスの二人と野村がアタック。梅垣は、1分51秒319まで上げて2位、鈴木は1分51秒350で3位、野村はこのセッションで来季用の様々なセットを試していたこともあって、4位に留まった。5位は三井、6位にはボーラが入った。
このセッションで、SFライツ初ドライブに臨んだ百瀬翔(B-MAX RACING TEAM)は、最終的に1分53秒606までタイムアップしたものの、12位だった。
マスタークラスは、KEN ALEX(BUZZ RACING)が、1分55秒064までタイムアップを果たした。なお、DRAGON車は、クルマを壊してしまったウグランが使用したため、DRAGONは最後のセッションは走行しなかった。
Text: Shigeru KITAMICHI Photo: Atushi BESSHO











