カテゴリー

ニュース内検索

S-FJ日本一決定戦

富士Aグループセミファイナル スタート直後の混戦を切り抜けた石井大雅がトップチェッカー

日本一決定戦A組セミファイナル優勝した石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

 2025年スーパーFJ日本一決定戦セミファイナルが12月21日(日)に富士スピードウェイで開催。Aグループでは予選3番手からスタートの石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)がオープニングラップでトップに立つとポジションを守ってフィニッシュ。ファイナルでのフロントロウを獲得した。

 前日の予選に続いてA/B各グループに分けて行われるセミファイナル。A組は午前8時53分に12月の気候を勘案して2周のフォーメーションラップを開始。ただ実際の気温は12度と平年11月並みまで上がっている。前日からの雨はいったん止んでいるが路面はウエットコンディション。見た限り全車レインタイヤを装着してグリッドについた。なお予選17番手の本間隆史(MATRacingPJ10V)は出走取り消しで17台がグリッドに並んだ。

日本一決定戦A組セミファイナルがスタートした

 レッドライトが消灯して6周のセミファイナルがスタート。ポールシッターの伊藤駿(Hobbybase&ZAP)はやや蹴り出しが弱く、2番手スタートの箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SⅡ)が加速で先行するとホールショットを奪いTGRコーナーへ。さらに3番手スタートの石井がアウトから伊藤に襲い掛かるとサイド・バイ・サイドで第2コーナーへ入るが、ここは伊藤が2位を守る。小田部4位に続いて7番手スタートの酒井翔太(ファーストガレージ゙kks2)が三瓶旭(中日本自動車短期大学KK-SⅡ)とYOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF)を仕留めてポジションを上げてきている。

 いったん2位に落ちた伊藤だが勢いは箕浦を上回っているようで、300Rでテールに食らいつく。これで箕浦は焦りが出たか、ダンロップコーナー出口でラインがワイドになりエスケープゾーンに飛び出す。外側からコースに復帰するが、その間に伊藤と石井が先行、箕浦は3位に落ちる。トップに戻った伊藤だが13コーナー出口で縁石に乗ると、続くGR-GTコーナーで単独スピン。1回転して直ちに立て直すが、その間に石井~箕浦~酒井~小田部~YOSHIDAの5台が前に出る。

 オープニングラップを終えてトップ石井、2番手箕浦は0.294秒の差、0.359秒差で3位酒井。4位小田部はやや離され1.608秒差。パナソニックオートモーティブコーナーでインからYOSHIDAを仕留めた伊藤が5位で続く。後方で順位を上げたのが11番手スタートの武者利仁(KF MOTORSPORT KKS-2)で8位まで進出している。

 2周目に入り箕浦はTGRコーナーでアウトから石井に仕掛けるが、ここは石井が守る。さらに酒井も箕浦のスキを伺う動きを見せており、箕浦はプレッシャーにさらされるが、それでも続く100Rをタイトに旋回して僅かに石井の前に出るが一瞬姿勢を乱し、そこへ酒井が襲い掛かり、アドバンコーナーのインを奪う。箕浦はアウトの縁石ぎりぎりで踏みとどまり300Rて酒井の前へ出て2位のポジションを死守する。スピンで5位に落ちた伊藤はTGRコーナーで小田部をかわして4位。

 箕浦と酒井が2位を争う間にトップ石井はリードを0.877秒まで拡大して2周目を終了。箕浦と酒井はテール・ツー・ノーズでストレートに戻ってくるとコントロールライン上で0.078秒の差で3周目に突入。TGRコーナーへ向けてインに酒井、アウトに箕浦が並走でブレーキングするとターンイン、そのままサイド・バイ・サイドで第2コーナーも抜けるとコカ・コーラコーナーで箕浦が前に出る。ファイナルレースが控えているだけに酒井も無理はできない。3周目を終えて2台の差は0.226秒。さらに両車がやりあう間に4位伊藤も間合いを詰めて0.308秒差と2位争いは三つ巴に。

 4周目に入ると激しい2位争いをよそにトップ石井は落ち着いた走りを見せるが、後続を振り切るまでのペースはない。一方2位争いはTGRコーナーで再び箕浦と酒井がサイド・バイ・サイドで進入。今度は酒井がオーバーテイクに成功し2位へ。箕浦が出口に向けてクロスラインを狙うような動きを見せるが、そこには伊藤がいて飛び込めない。伊藤はダンロップコーナーへのブレーキングで箕浦を仕留めると3位にポジションアップ。箕浦4位、5位小田部、6位YOSHIDAの順に。

 2位に上がった酒井は前を行く石井との間合いを詰め始め、1.315秒あった差は4周目終了時点で0.662秒差まで削り取られる。これで石井もペースアップ。0.888秒までマージンを稼いでファイナルラップに入るとそのままフィニッシュまで走り切り0.530秒の差でチェカードフラッグの下を通過。Aグループのセミファイナルを制した。以下2位酒井、3位伊藤、4位箕浦、5位小田部、6位YOSHIDAというトップ6に。2台が出走のジェントルマンクラスは山本龍(おさきにどうぞ☆KKS-Ⅱ)が総合16位でクラストップ、フェリペ昌(WRS MASA KKS-Ⅱ)が総合17位でクラス2番手となった。

 S-FJ日本一決定戦、決勝に当たるファイナルは本日12時午後1時10分スタート予定だ。

日本一決定戦A組セミファイナル:箕浦稜己、酒井翔太、石井大雅の争い

日本一決定戦A組セミファイナル優勝は石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

日本一決定戦A組セミファイナル2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

日本一決定戦A組セミファイナル3位は伊藤駿(Hobbybase&zapED)

日本一決定戦A組セミファイナル4位は箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

日本一決定戦A組セミファイナル5位は小田部憲幸((株)フォースリングZAP ED)

日本一決定戦A組セミファイナル6位はYOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF)

日本一決定戦A組セミファイナルジェントルマンクラス優勝は山本龍(おさきにどうぞ☆KKS-II)

日本一決定戦A組セミファイナルジェントルマンクラス2位はフェリペ昌(WRS MASA KKS-II)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
Yoshinori OHNISHI

検索

最新ニュース