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SUPER FORMULA

第11戦鈴鹿公式予選 岩佐歩夢、逆転チャンプに向けポールポジション奪取

ポールポジションを獲得した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第11戦のの公式予選が、11月22日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)が、チームメイトの野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)を抑えてポールポジションを獲得した。

■Q1グループA

 いつもとは異なる早朝8時から始まった予選。グループAの注目は、逆転チャンピオンを狙う岩佐と牧野。予選のポイントを得るためにも、Q1から速さを示したいところだ。

 その岩佐は、2周のウォームアップ後に最初にアタックに入り、1分36秒693を叩き出した。3番目にアタックに入った牧野は1分36秒916で2位につける。

 その後、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)が二人の間に割って入り、牧野は4位にドロップするが、Q1は余裕をもって通過。

 サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)が5番手、今季限りで引退を表明した大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)が6番手でQ2に駒を進めた。

 順位:岩佐-佐藤-福住-牧野-フェネストラズ-大嶋/オサリバン-野中-阪口-高星-Juju

■Q1 Bグループ

 他のチームがユーズドタイヤで1周のアウトインのウォームアップを行うなか、独自のスタイルを貫く野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)は、アウトインを行わずに、クリアな位置でコースイン。最初にアタックに入る。

 その野尻は1分36秒614をマークするが、これをイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、タイトルを狙う太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が逆転。ポイントリーダーの坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)は4番手タイムでQ2に進んだ。

 作戦ミスを犯してしまったのは、三宅淳詞(ThreeBond SF23)。アタックに入ろうとした周にチェッカーが出てしまい、アタックができず最下位に沈んだ。

 また、セクター1をトップタイムで通過した小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)は、途中からエンジンがばらついてしまい加速せず。フリー走行から好調だっただけに悔しい結果となった。

 順位:太田-フラガ-野尻-坪井-小高-山下/大湯-小林-ラスムッセン-小出-三宅

■Q2

 Q2進出の内訳は、チーム無限2台、ナカジマ2台、ダンデライアン2台、トムス2台、KCMG1台、TGM1台、コンドー1台、ルーキー1台。

 このなかで、他チームと異なる作戦を取ったのがチーム無限。他車が続々とコースインするなか、ピットでステイ。残り4分30秒となったところで、コースに入った。

 1周少ないウォームアップで最初にアタックに入った野尻と岩佐は、その作戦が功を奏し、岩佐が1分35秒736、野尻が1分35秒945と、揃って35秒台に入れワンツー。二人がフロントローに並ぶという最高の予選となった。

 フリー走行から速さを見せていたフラガも、35秒台をマークして無限の二人に続き、チームメイトの佐藤が4番手。ナカジマレーシングが2列目に並んだ。

 以下、太田、フェネストラズ、牧野、福住と続き、ポイントリーダーの坪井は、トップ岩佐から1秒遅れの9番手と苦しい位置からのスタートとなった。

 予選の結果、岩佐がPPポイントの3ポイントを加えて、逆転チャンピオンに向けて、まずは第一関門をクリアした。

 順位:岩佐-野尻-フラガ-佐藤-太田-フェネストラズ-牧野-福住-坪井-小高-山下-大嶋

 決勝は、本日、午後2時30分から27周で争われる。

ポールポジションは岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)

予選2位は野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)

予選3位はイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

予選4位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

予選5位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

予選6位はサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM\'S SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

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