全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト2日目が、2月26日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、午後のセッションでトップタイムをマークした福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)が、移籍後の初走行を最高の形で終えた。

1日目とは打って変わって好天に恵まれた鈴鹿。西コース部分の路面が改修された後のドライコンディションは全ドライバーが初体験。タイムがどれほど上がるのか、また、このセッションでおぼろげながら見える今シーズンの勢力図がどうなるのか注目された。
■セッション3
セッション開始から仕上がりの良さを見せたのは、チャンピオン岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)。30分経過時に1分37秒810でトップに立つと、1時間経過時には唯一人1分36秒台に入れ、格の違いを見せた。

この岩佐に食い下がったのは、ルーキーの野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)。
阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)、坪井翔(VANTELIN TEAM TOMʼS)などの先輩ドライバーに伍して走り、70分経過時には1分37秒222までタイムアップし、岩佐に次ぐ2番手に付けた。
78分経過したところで、ロマン・スタネック(Buzz MK RACING)が、ヘアピンでスピンをし、コース復帰する際に泥をコースに撒いてしまったため、赤旗が提示され走行は中断。
残り14分で走行が再開され、各車アタックモードに入ると、やはり岩佐が速く、福住、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)が続いた。
注目の野村は位置取りを失敗し、タイムアップはできなかったものの、僅差の8番手に入った。
■セッション4
このセッションも、開始30分過ぎに、1分36秒552をマークした岩佐がリードする形となった。チームメイトの野尻、阪口、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、そして、新チームから2年ぶりにエントリーした松下信治(DELiGHTWORKS RACING)らが迫るも、岩佐のタイムを更新する者はなかなか現れなかった。
この状況を打破したのが、雨の初日で好調だったイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)。残り20分を切ったところで、1分36秒345をマークして、ついに岩佐を逆転。

そして、最後のアタックで佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が、フラガに次ぐ2番手タイムを出して、またしてもNAKAJIMAが速さを示して終わるのかと思われた。
しかし、その直後にコントロールラインを横切った福住が、フラガのタイムを100分の5秒上回る1分36秒290を叩き出し、移籍したチームに最高のプレゼントを贈った。
最後に、予選を想定した10分ずつ、2グループに分けられた走行が行われたが、風が強くなったこともあって、タイムを更新したのは、松下、阪口、太田ら、一部のドライバーに留まった。
現在、4強といえる無限(岩佐、野尻)、NAKAJIMA(佐藤、フラガ)、ダンディライアン(牧野、太田)、トムス(坪井、フェネストラズ)の各チームだが、今回のテストを見る限り、無限とNAKAJIMAの速さがやや際立っているようだ。


ここに阪口、大湯を擁するセルモインギング、福住が加入したROOKIEがどのように絡んでくるのか。さらに、松下、野村など1台体制のチームや、外国人ドライバーがどこまで食い込むのか。今シーズンのスーパーフォーミュラは、本当に目の離せないシリーズになりそうだ。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Atushi BESSHO
