スーパーフォーミュラ(SF)の公式テストを翌日に控えた2月24日、話題のチームによる会見が行われた。
近年、ホンダの育成チームとしての色を濃くするSan-Ei Gen with B-Maxは、2024年の木村偉織、2025年の小出峻に続いて、今シーズンもSFライツチャンピオンのルーキー、野村勇斗を起用することになった。

ただ、これまでと違うのは、野村が18戦12勝という圧倒的な強さで、SFライツを1年で卒業してステップアップしてきたことだ。これは日本人選手としては、2012年の平川亮以来、13年ぶりの快挙であり、その才能は多くの関係者が認めている。
さらに、野村はHFDP with B-Maxの一期生としてFIA-F4を戦い、SFライツ、SFと駆け上がってきた生え抜きであり、すでにチームに溶け込んでいる。
そこで、チーム側もSFライツの体制をそのままSFに移行するという、特別待遇で野村を迎える措置を取った。このことを見てもチームの期待の大きさが分かる。
野村は、そういう環境で戦えることに感謝しつつ、「先輩ドライバーに勝つ勢いで走りたい。着実に走って開幕に向け良いテストにしたい」と、期待に応えたいという想いを語った。
SFライツでも野村をチャンピオンに導いた今関エンジニアは、「コミュニケーションは問題ないので、野村選手の才能を潰すことがないように、常にベストの結果が出せるようやっていきたい」と、才能あるドライバーを預かる責任を感じているようだ。
野村は期待どおり、2日間のテストで存在感を示した。最後のセッションはトラブルが出てしまったが、かなりの手応えを感じ、笑顔でサーキットをあとにした。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Atushi BESSHO
