2025年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦公式予選が5月5日(月)に筑波サーキットで開催され、津田光輝(ファーストガレージ 制動屋S2)がS-FJでは初のポールポジションを獲得、2番手に今回が初のS-FJレースの切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋S2)が続いた。
毎年5月5日の子供の日に開催される「筑波サーキット・カーフェスティバル」の中で行われるS-FJレース。入場料無料、パドック入場も自由というイベントで、会場内には子供向けのアトラクションや、同時開催のデモ走行に参加するポルシェやフェラーリ、さらには希少なトヨタ2000GTや初代コスモスポーツなども並べられ家族連れで賑わっている。
S-FJの予選は20分間、午前8時46分コースオープン。直前に行われたサーキットトライアルの車両のオイル処理で予定より1分遅れた。前回のリザルトにもとづき、津田を先頭に13台がコースイン。気温17度、路面温度25度のドライコンディションだ。
ウォームアップを終えて計測2周目から早くも津田が59秒114のトップタイム、2番手切替59秒738、3番手に秋山健也(スーパーウインズKKS2)が59秒998で続く。秋山はこれまでマスターズクラスでのエントリーだったが、今年に入って結果が出てきており、オーバーオールで勝負すべくマスターズクラスを抜けることにしたとのこと。
残り時間16分、津田は58秒888までタイムを削り取ると、秋山が59秒592で2番手、3番手内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が59秒722、4番手マスターズクラスのトップ、畠山退三(Hobbybase&zapS2)の59秒723とそれぞれポジションアップ。切替は5番手にダウン。6番手相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)、今シーズンに入って速さが増した畠山は続く周回で59秒388までタイムを縮め2番手に進出する。
残り14分、今回が初のS-FJレース参戦の佐藤颯太(ELEVレーシング10VED)が59秒387をマークして2番手に浮上、しかし直後に秋山が59秒227、内藤が59秒262、畠山が59秒357と2番手から4番手までを更新、さらに切替が59秒319で割り込んで4番手、佐藤は6番手までドロップする。続いて残り12分45秒、内藤が59秒197で2番手に進出するが佐藤が自己ベストを更新、59秒171で再び2番手へ戻るが内藤も負けじと自己ベストを59秒000まで削って2番手を奪還。しかし切替が59秒を切る58秒917をマークすると佐藤も58秒914で切替を0.003秒上回る。2番手以下が目まぐるしく入れ替わるのに対して津田のトップは安泰で、ベストタイムを58秒480と短縮すると、さらに58秒269まで削り取る。
残り10分を切って予選も後半戦、ここまでの順位は津田~佐藤~切替~内藤~秋山の並びで6番手にマスターズクラストップの畠山、相田、MAKOTO MIZUTANI(HC桶川MRPYTTED10V)を挟んで総合9番手の古里拓(Fleet REV KK-SII)がマスターズクラス2位だ。古里は鈴鹿を主戦場としており今回初の筑波参戦だ。
残り9分、今回がS-FJで初のレースとなる山本龍(おさきにどうぞ・・KKS2)が1分を切って59秒615で9番手、マスターズクラス2位に進出。前日の練習では特に第1ヘアピンで苦労していて1分が切れずにいたが、ようやくS-FJを手なずけ始めたか。
この辺りで各車ベストタイムが頭打ちになり、順位変動も少なくなる。そろそろタイヤのおいしい部分が終わりつつあるか。そんな中で相田が残り7分に59秒043で6番手へ進出。そして残り6分、秋山が58秒914で3番手に上がるが、直後に切替が58秒858で逆転する。切替はさらに58秒767を出して佐藤も追い落とし2番手へ上がるがトップタイムを58秒264まで縮めた津田とは0.503秒の大差がついている。
残り3分15秒、佐藤が58秒704で切替を再逆転。さらに相田が残り2分50秒に58秒934と59秒を切って5番手へ、これで内藤6番手へ。
3番手に落ちた切替だが58秒692と佐藤を0.012秒上回り再度2番手へ。そして20分が経過しチェッカードフラッグが振られる中、最後にタイムアップを果たしたのは畠山で58秒938と59秒切りで6番手にポジションアップも果たした。
予選のトップ6は、トップ津田58秒264、津田にとってはS-FJで初のポールポジションだ。2番手切替58秒692とファーストガレージ勢がフロントロウ独占だがその差は0.428秒と筑波としては大差。3番手佐藤58秒704、4番手秋山58秒808がセカンドロウ、相田58秒934、マスタークラストップの畠山58秒934とZAP SPEED勢が3列目に並んだ。畠山に続くマスターズクラス2位は総合9番手の本間隆史(MATレーシングPJ10V)マスターズクラス3位は総合10番手の山本という順になった。
S-FJ筑波/富士第2戦決勝は12時25分スタート予定。予選で他を圧倒した津田がレースもそのまま支配するか。デビューレースで好タイムを出した切替、佐藤に逆転の目があるかが注目だ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE