2025年JAF筑波・富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦公式予選が11月8日(土)に富士スピードウェイ行われ、吉田馨(TAKE FAST KKS-2)が2位の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)に0.154秒の差でポールポジションを獲得した。
筑波での第7戦から僅か2週間のインターバルで行われるシリーズ最終第8戦。今年は12月20-21日に開催される「S-FJ日本一決定戦」がここ富士スピードウェイで行われるため、本大会がその前哨戦ともいえる位置づけで他シリーズを戦っていた選手も大挙出場、30台が出場した。
20分間の予選は定刻の午前8時コースオープン。富士山も隠れる曇り空で気温8.4度とやや寒いドライコンディション。路面温度も低くタイヤの発動に時間がかかりそうとの声もあったなか、コースイン直後に石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)がダンロップコーナー直後のシケインでスピンするがすぐにコースに復帰。
各車計測ラップに入るが、直後にTGRコーナー出口で津田充輝(ファーストガレージKK-SII)が駆動力を失ってグリーンにストップしてしまう。第7戦で筑波・富士シリーズのチャンピオンを獲得し、本大会に向けた練習走行でも調子が良かったという津田だったがマシントラブルに見舞われた。ただちに赤旗が提示されてセッションは中断。この時点でラップタイムを記録していたのは濵邊誠己(ELEVレーシングKKS2制動屋)~切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋)~箕浦~一宮總太朗(MYST KK-SII)~宮本颯斗(自動車工房ミスト)~松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)の6台のみだ。
津田のマシンが移動されて、残り時間11分から予選再開。各車再度ウオームアップから仕切り直して残り時間7分、吉田が1分53秒730のトップタイム。2番手に酒井翔太(ファーストガレージkks2)が53秒883。酒井は本日午前に行われる決勝の後ただちに移動し、明日大分県のオートポリスで行われるゴールドカップレースのS-FJにも出場するという強行スケジュールを予定している。以下3番手武者利仁(KF MOTORSPORT KK-S2)、4番手石井~5番手宮本~6番手相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)までは1分54秒台だ。今回7台が出場のジェントルマンクラスのトップは総合16番手の野村大樹(WRS NOMURA KKS-2)。
残り5分10秒、吉田はトップタイムを1分52秒997まで短縮。2番手には53秒291で石井が進出。コースイン直後のスピンは影響ないようだ。さらにその直後に武者が52秒917でトップに浮上。今年は鈴鹿のS-FJにスポット参戦している武者だが2年前には富士で優勝経験がある。吉田2番手に続いて宮本53秒027で3番手、石井53秒291で4番手に続いて第7戦で初優勝を飾った切替が53秒300で5番手へ、6番手は53秒532で 林零仁(KSJC KK-SII)。ジェントルマンクラスの争いは総合17番手の畠山退三(Hobby Base& zap-ED)が野村を上回りクラストップ。
残り3分、吉田が1分51秒999を出して再びトップに立つも直後に切替が51秒954と刻んで逆転。3番手に杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)が52秒209で順位を上げて武者は52秒274まで自己ベストを更新するも4番手までドロップ。5番手に YOSHIDA KODAI(T's TECHNO)の52秒586、石井も52秒771までタイムを詰めたが6番手。ジェントルマンクラス首位の畠山は53秒429で総合9番手までアップ。
残り30秒、18番手に沈んでいた箕浦が51秒768のトップタイム、同じく13番手だった濵邊が51秒900で2番手とトップ2台が一気に塗り替わると20分が経過しチェカードフラッグ。各車が最後のタイムアタックに打って出ると、まず吉田が51秒115を叩き出してトップに返り咲き。続いて石井が52秒151の5番手タイム。武者52秒274も7番手変わらず、箕浦が51秒268と吉田に0.153秒まで迫るも2番手変わらずで、吉田のポールポジションが確定した。箕浦がフロントロウに並び濱邊と切替が2列目、石井と杉田が3列目に並ぶトップ6となった。ジェントルマンクラスは総合16番手の畠山がクラストップ、野村、秋山健也(スーパーウィンズKKS2)という顔ぶれとなった。
第8戦決勝は午前10時40分スタート予定。いよいよシリーズ最終戦。フロントロウの鈴鹿勢にセカンドロウに並んだレギュラー陣がどう挑むか注目だ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA









