11月19日、2025FIA-F4選手権シリーズ第12戦チャンピオンクラスの決勝が、大分県・オートポリスで行われ、好スタートを決めた白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)が、独走で優勝を飾った。
朝、最初に行われたインディペンデントクラスの決勝は、霧が立ち込めてセーフティカー先導のスタートとなったが、チャンピオンクラスの決勝がスタートする頃には、霧も晴れて視界もクリアになった。
ポールポジションの森山冬星(JMS RACING with B-MAX)が出遅れ、2番グリッドの白崎がトップで1コーナーに飛び込む。その後方では、森山と佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が並走し激しく競り合う展開となったが、森山が意地で2位を守り、佐藤は若干遅れることになった。
1周目の上位のオーダーは、白崎、森山、百瀬翔(HFDP with B-Max Racing)、鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)、佐藤、洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)、武藤雅奈(TGR-DC RS F4)、新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)。
2周目以降は、唯一人1分54秒前半のラップを刻み続けるトップの白崎が、2位森山との差を周回ごとに0.3から0.5秒開いていく。その差は、レース折り返しとなる7周目には3.9秒となり、白崎は完全に独り旅となった。
2位以下も各車が僅差で続くが、上位陣は膠着状態。トップグループではミスを犯す選手もなく、レースは淡々と進んだ。
結局、上位陣は1周目の攻防以降、順位は変わらないままフィニッシュを迎え、白崎が第2戦富士以来となる2勝目を飾った。
気になる佐藤と鈴木によるチャンピオン争いだが、佐藤が5位(10点)、鈴木が4位(12点)を加え、両者の差は2点縮まったものの、23.5点差(212.5対189)で、最終もてぎ大会を迎えることになった。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE






