オートバックス スーパーGT第3戦「スーパーGTマレーシアフェスティバル2025」の公式練習が6月26、27の両日、マレーシアのセパンサーキットで行われた。ここでの開催は2013年以来12年ぶりということもあり、今大会は26日木曜と27日金曜の2回に分けて公式練習が行われ、GT500クラスは100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が1回目のトップ、2回目は39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)がトップタイムを記録した。
公式練習1回目は26日の現地時間午後4時30分より混走60分、専有走行各15分で行われた。天候は曇り。路面はドライだ。
100号車は混走で山本が1'53.131を3周目に記録、専有走行においても牧野が1'51.072を記録して、いずれもトップと走り出しから好調。この時点で既に従来のコースレコードである1'54.304を大幅に上回っている。
2番手には37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)、3番手には64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が続いた。
公式練習2回目は27日の現地時間午前10時30分より混走のみの60分、その後15分間のフルコースイエロー訓練が実施された。天候は晴れ。路面はドライ。しかし朝の走行ということもあり、開始時の気温は31℃だが、路面温度は37度にとどまった。
既に前日に専有走行を実施していることもあり、ここではほとんどの車が走り始めに2、3周のアタックをしたのみで、残りの時間は決勝に向けたロングランを実施したとみられ、セッションの中盤や終盤に目立ったタイム更新は見られなかった。
まずは松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1'52.623を4周目に記録してトップに立つ。
続いて2013年にも参戦の経験がある松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)が9周目に1'52.128で8号車を上回ると、開始から25分が経過したところでサッシャ・フェネストラズ(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が12周目に1'52.008を記録してトップに躍り出た。
39号車はそのまま13周目にピットに戻り、関口に交代する。関口は走り出して3周で1'53.672を記録すると、その後は2回のピットインを挟み、1分55、56秒台の安定したペースで周回を重ねて二人合計で29周を消化した。
2番手は24号車、3番手にはポイントリーダーの1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が続いた。1号車には今回サクセスウェイト70kg(ウェイト36kg及び2段階の燃料リストリクター制限)が課せられているが、それでも坪井と山下はほぼトップレベルのペースで周回を重ねている。
Text: Kazuhisa SUEHIRO