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2025年12月

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿決勝ドライバーコメント 優勝&シリーズチャンピオン・吉田馨「ペースには自信があり落ち着いて走った」

優勝・シリーズチャンピオン 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

優勝した吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「初動は自信があって、スタートしてから後ろを引き離せました。SCが入ってマージンがなくなって、やばいかなと思ったんですが、自分の気持ちをうまくコントロールでき、リスタートを決められました。そこからのペースは自信があったので、落ち着いて走れたと思います」

 「酒井選手が1周目で2位に上がってきたので、びびったところはありましたが、ぼくの方がペースは速いと思って走っていました」

 「今シーズン初戦は優勝できたのですが、その後は、これだけ速い選手がみんな前にいるという状況で、厳しかったです。今回やっとポールポジションを取れて、みんながいるなかの1位になれたので、素直にうれしいです。日本一決定戦は1年間の目標なので取りに行きます」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「JAF戦がメインだったのでめちゃ悔しいです。どんな順位であれぼくが吉田選手の前にいないといけなかったのに、昨日の予選から流れが悪くなってしまいました。自分のミスだったのでそこは反省しないといけないです」

 「スタートで後ろについてやろうという気持ちがすごくあったので、それはいけましたが、やっぱり吉田選手が序盤から速くて、厳しいレースでした」

 「S-FJ全シリーズチャンピオンを目指していたんですが、もてぎ・菅生、オートポリスはチャンピオンで、筑波・冨士、鈴鹿・岡山が2位でした。途中までいい流れできていたのに、巻き返されたのはすごく悔しいです。日本一でもうひとつタイトルを取って悔しい気持ちを晴らしたいと思います」

3位 鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

決勝3位の鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

 「スタートは過去を含めてもイメージ通りで1コーナーに2位で入れたんですが、ペースが苦しくて守りの展開になりました。楽な展開ではなかったですが、表彰台に上がれたのはワンステップできてよかったと思います。セーフティーカーとか後ろが競ってたので、そういう展開にも助けられたと思います。東コースで詰められましたが、西コースが速かったのでそこは自信をもってセーフティーカー明けから走れていました。日本一は出る予定はないので、来年に向けて準備をしたいと思います」

4位 箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

決勝4位の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

 「ペースがよくありませんでした。決勝前にシフトの位置を変更して、シフトミスを何回かして前が離れたのと、クルマの調子も落ちてきて巻き返えせない状況でした。3位にはブレーキとかでは追いつくんですが、低中速のトルクがなくて、登り区間で苦戦していました。これでは日本一は勝てないのでエンジンを積み替えたり、いろいろやっていただきたいと思います」

5位 杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)

決勝5位は杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)

 「予選8位から安パイなスタートでした。後ろの土橋選手がすごくいいスタートでしたが、板倉選手と接触したので、4位の西田選手の後ろにつくことができました。そこからペースがよくて西田選手をパスしたところでSCがでました。リスタート直後もペースはよくて、後ろも来てて並ばれましたが、バトルしてしまうと3位に上がれないので、譲って一緒にペースを上げていきました。3位に追いつくと思ったんですが、周回も足らなかったので届きませんでした」

6位 藤井翔太(Drago CORSE)

決勝6位の藤井翔太(Drago CORSE)

 「予選10位から位置キープのスタートでした。その後のS字での混乱も避けられて、ポジションを上げられたのが大きかったです。SCが入るまでは前に付いていくペースはありませんでしたが、後ろは離せ、たんたんと走っていました。SC後は前の集団についていきたかったのですが、ペースが悪くて、残り2周くらいは後ろを守る形になってしまいました。ホームの鈴鹿で最後入賞できたのは結果として持ち帰りたいと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿決勝 吉田馨がポールトゥウインで逆転チャンピオン

優勝してチャンピオンを決めた吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿・岡山シリーズ最終第6戦は12月7日、鈴鹿サーキットで行われた「鈴鹿チャンピオンカップレースファイナルラウンド」で決勝を行い、ポールポジションからスタートした吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)が盤石のレース運びで、一度もトップを譲ることなくポールトゥウイン。逆転で同選手権のチャンピオンを獲得した。

 レースは午後1時55分にフォーメーションラップが始まった。天候は快晴で、昨日に比べ気温も上がり気味。初冬の鈴鹿は穏やかな気候のなかで決勝を迎えた。25台(うち4台はジェントルマンクラス)が、参加したが、後方の堀隼登(レヴレーシングガレージ#3)が動けず、ピットに押し戻されピットスタートとなった。

 ポールポジションの吉田は勝てば逆転チャンピオン。チャンピオンを争う現在ポイントリーダーで予選6位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)は吉田の前でゴールしなければチャンピオンを逃がす状況だ。

決勝レースがスタートした

 好スタートを切ったのはポールポジションの吉田でトップで1コーナーへ向かう。予選2位の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)は加速が悪く、同3位の鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)が2位に上がる。逆に抜群のスタートを切ったのが予選6位でチャンピオンを争う酒井。酒井はイン側から素晴らしい加速で前車をパスし4位に上がると、1コーナーで3位に後退していた箕浦を捉えて3位に上がった。4位に落ちた箕浦の後ろには5位の西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)が続く。

 その後方では6位争いをしていた土橋皇太(Rn-sports制動屋KK-S2)と板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)がS字コーナーで接触。イン巻きしてきた板倉と宮本颯斗(MYST KKS2)も絡んで3台がコースアウトした。3台とも順位を落としたもののコースに復帰したため、セーフティーカー(SC)が導入されることはなかった。

 またデグナーではデビューレースを予選13位からスタートした田崎脩馬(制動屋MYST)がスピン。レースに復帰したものの最後尾近くまで順位を落とした。

 トップに立った吉田は早くも後続を引き離しにかかる。2位争いは、鈴木、酒井、箕浦の3台が接近戦。シケインでは酒井が鈴木のインを差し2位に上がった。酒井はオープニングラップで予選順位の6位から2位まで順位を上げた。

 1周目、トップ吉田は後続を1秒4離して戻ってきた。2位酒井、3位鈴木、4位箕浦、5位西田で、6位にはオープニングラップの混乱をかわした杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)が上がってきた。

 3周目、トップ吉田は2位の酒井を1秒7離した。3位鈴木、4位箕浦だが、ペースの上がらない西田が1コーナーで杉田にかわされ6位に落ちた。

 4周目、総合9位と健闘していたジェントルマンクラスのトップ山根一人(光精工TK-Sport MYST)がS字コーナーでクラッシュ。山根のマシンの排除のためSCが導入さる。これで吉田のリードは水泡に帰す。SCは6周終わりでピットイン、レースは7周目から再開された。

 リスタートでは、トップ吉田が130Rを立ち上がってから加速。シケイン立ち上がりの加速がよく、2位酒井とのギャップを作ってコントロールラインを通過。3位には鈴木が続くが、4位箕浦と5位杉田はテールトゥノーズ。1コーナーで杉田はインから箕浦をパスして4位浮上、箕浦は5位に落ちた。しかし箕浦も負けていない。130Rでは杉田のアウトから並びかけシケイン手前で4位を奪い返した。

 7周目、トップ吉田は2位酒井を1秒1差に従えて戻ってきた。吉田をパスしないと戴冠できない酒井はなんとしても吉田を捉えたいところだがその差は縮まらない。

 8周目、トップ吉田と2位酒井の差は1秒2と開く。3位鈴木はさらに1秒6後方だが、その後ろには4位争いを演じてきた箕浦と杉田が迫り、やがてこの3台はワンパックとなった。6位にはペースの上がらない西田をかわした藤井翔太(Drago CORSE)が上がってきた。

 トップ吉田は盤石の走りで2位の酒井を徐々にリード。10周を回って今季3勝目、初のポールトゥウインを飾った。2位は酒井が続いた。3位争いの鈴木、箕浦、杉田は互いに決め手がなくこのままの順位のままゴール。6位には大きく遅れて藤井が入った。

 マスタークラスは総合で16位に入った中嶋匠(AVIATOR A ONE)が優勝した。

 優勝した吉田は優勝ポイント20を加え、選手ポイントを87に伸ばした。一方、酒井は有効ポイント制のため3ポイントしか加算できず85ポイント。このため鈴鹿・岡山シリーズのチャンピオンは2ポイントという僅差で吉田の頭上に輝いた。

 また全戦がポイント対象となる鈴鹿独自のチャレンジカップレースチャンピオンは、全戦で表彰台に登った酒井が獲得した。

 このレースをもって今シーズンの鈴鹿・岡山シリーズは終了。この後、12月20~21日はスーパーFJ日本一決定戦が富士スピードウェイで開催される。各ドライバーが「目指すのは日本一決定戦優勝」と口をそろえるクリスマス前の熱い戦いに注目だ。

レース終盤の3位争い

優勝は吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝3位は鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

決勝4位は箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

決勝5位は杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)

決勝6位は藤井翔太(Drago CORSE)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yosinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿チャンピオンカップレースFinal Round -RIJ- (2025/12/07) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
16吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
1026'12.130--
222酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1026'13.666 1.536 1.536
318鈴木 七瀬ネッツトヨタ三重with FORM
MYST KK-S2
1026'16.236 4.106 2.570
456箕浦 稜己MYST SEIDOYA KK-SII
MYST KK-S2
1026'16.569 4.439 0.333
510杉田 悠真LAPS with REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
1026'17.344 5.214 0.775
634藤井 翔太Drago CORSE
MYST KK-S2
1026'20.642 8.512 3.298
761一宮 總太朗MYST KK-SII
MYST KK-S2
1026'20.874 8.744 0.232
88西田 光来FTK・REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
1026'22.045 9.915 1.171
913武者 利仁KF MOTORSPORT KKS-2
MYST KK-S2
1026'24.72212.592 2.677
1011土橋 皇太Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
1026'27.85615.726 3.134
1157東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
1026'28.03115.901 0.175
1255板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1026'30.72018.590 2.689
1312宮本 颯斗MYST KKS2
MYST KK-S2
1026'31.18819.058 0.468
1419太田 援増MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
1026'35.97323.843 4.785
1537阪本 一世免許取るなら大阪サヤマ☆EAGLE
MYST KK-S2
1026'36.59424.464 0.621
1617G1中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
1026'37.26825.138 0.674
175河野 晃大レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1026'38.23126.101 0.963
189G2上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1026'38.63926.509 0.408
1959村上 太晟ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1026'39.25427.124 0.615
20*21田崎 脩馬制動屋MYST
MYST KK-S2
1026'41.57729.447 2.323
2172久保 直也AQUA-NUTECだーはまRC
WEST 07J
1026'42.97930.849 1.402
224G3古里 拓FLEETレブレーシングガレージ
MYST KK-S2
1026'57.05844.92814.079
23*50伊藤 聖七KK-SII
MYST KK-S2
1026'57.36645.236 0.308
243堀 隼登レヴレーシングガレージ#3
MYST KK-S2
926'40.9621Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-47G-山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
36'56.7337Laps6Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 6 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2) 2'14.392 (9/10) 155.554 km/h
  • CarNo. 21は、鈴鹿チャンピオンカップレースシリーズ規則第62条1.8(ホワイトラインカット)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 50は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.10(リスタート時の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿公式予選ドライバーコメント ポールポジション・吉田馨「ぶっちぎりで勝ってチャンピオン」

ポールポジション 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

ポールポジションを獲得した吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「最高の滑り出しですね。先週のもてぎで酒井選手にやられたので、その分をここで取り返そうと思います。出ていったときにトラフィックで引っかかっていて、タイヤが暖まったときに前との間隔を離して一発出しました。そこからは集団を抜きながらどこかでタイムを縮めればと思っていました。最初から最後まで安定したラップを刻めるので、クルマは決まっています。あしたはポールからなのでぶっちぎりで勝ちたいと思います」

2位 箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

予選2位の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

 「あまり調子がよくなくてぎりぎり攻めていたんですが、タイムが上がりませんでした。前回の富士から調子がよくなくて今回もこんな感じです。トップと差はありますが、2位だったのはよかったです。決勝で合わせ込めたらと思います。SCが出たらなんとか行けるかも知れません」

3位 鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

予選3位の鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

 「タイヤを温めるために最後から出て行ったんですが、タイミングよく暖まったときに前が開けて走れました。チームが作ってくれたセッティングが合っていて狙い通りでした。いままで予選が5位、決勝4位が最高位でしたが、ひさびさのセカンドローなので、気負わずいきたいと思います」

6位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選6位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「チャンピオンがかかってるレースなので攻めていたんですが、コース幅をうまく使えませんでした。吉田選手がトップにいるというのは知っていたのでプレッシャーはあったんですが、攻めた結果、こういう形になりました。吉田選手にはセクター1、2は負けていなくて、彼はセクター4が速い感じです。あしたは6番手スタートなので、箕浦選手が吉田選手についてもらって、ぼくがそこに這い上がれるようにしたいと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿公式予選 ランキング2位の吉田馨がポールポジション リーダーの酒井翔太は2番手タイムがトラックリミットで抹消され6位に降格

ポールポジションは吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 スーパーFJ地方選手権鈴鹿シリーズ最終第6戦は12月6日、鈴鹿サーキットで行われた「鈴鹿チャンピオンカップレースファイナルラウンド」で公式予選を行い、ランキング2位の吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)がポールポジションを獲得した。ポイントリーダーの酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)は2番手タイムだったがトラックリミットでタイムを抹消され、6位に沈んだ。

 公式予選は午後2時40分から20分間で行われた。鈴鹿は早朝より小雪が舞うほど冷え込んだが、天候は回復し、快晴となると徐々に気温は上昇。それでも日陰に入ると底冷えする寒さだ。

 参加台数25台(うちジェントルマンクラス4台)がコースイン。ポイントリーダーの酒井は、もっとも最終コーナー寄りのピット位置だったため、トラフィックを避けるため最後にコースに出た。気温が低いため各車2~3周をウオームアップに当てる。

 4周目、ランキング2位の吉田が2分14秒246をたたき出しトップに躍り出る。2位は宮本颯斗(MYST KKS2)の14秒920だが吉田は早くも大きなリードを築く。3位には杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)が続く。

 6周目、吉田のタイムは変らず。地元鈴鹿在住の鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)が2分14秒654で2位に浮上。3位には酒井が14秒818で徐々にタイムアップしてきた。

 7周目、酒井がさらにタイムを縮め鈴木をかわし2位に浮上。鈴木3位、宮本が4位に続く。

 8周目、吉田は2分14秒215と若干タイムを縮めトップを堅守。2位酒井、3位鈴木、4位には西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)が浮上してきた。宮本5位、前回優勝の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)が6位につける。

 予選終了直前の9周目、箕浦が2分14秒597で鈴木と宮本をかわして3位にジャンプアップ。

 予選終了。ポールポジションは吉田、2位酒井、3位箕浦、4位鈴木、5位西田、6位宮本という結果となった。

 しかし、2位酒井が出したベストタイムは、スプーンでのトラックリミットでタイム抹消。酒井は6位に降格となった。

 この結果、ポールポジションは吉田、2位箕浦、3位鈴木、4位西田、5位宮本、6位酒井という順で予選を終えた。

 ジェントルマンクラスは、総合で14位につけた山根一人(光精工TK-Sport MYST)がポールポジションを獲得した。

 決勝は明日7日、午後1時55分より10周で行われる。吉田が優勝すれば逆転チャンピオン。酒井は吉田の前でゴールしなければチャンピオンを逃がす。2人のチャンピオン争いに注目だ。

予選2位は箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

予選3位は鈴木七瀬(ネッツトヨタ三重with FORM)

予選4位は西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)

予選5位は宮本颯斗(MYST KKS2)

予選6位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第6戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿チャンピオンカップレースFinal Round -RIJ- (2025/12/06) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 6 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
16吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
2'14.215--155.759
256箕浦 稜己MYST SEIDOYA KK-SII
MYST KK-S2
2'14.597 0.382 0.382155.317
318鈴木 七瀬ネッツトヨタ三重with FORM
MYST KK-S2
2'14.654 0.439 0.057155.251
48西田 光来FTK・REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
2'14.687 0.472 0.033155.213
512宮本 颯斗MYST KKS2
MYST KK-S2
2'14.724 0.509 0.037155.171
622酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
2'14.818 0.603 0.094155.062
755板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'14.969 0.754 0.151154.889
810杉田 悠真LAPS with REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
2'15.076 0.861 0.107154.766
911土橋 皇太Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
2'15.098 0.883 0.022154.741
1034藤井 翔太Drago CORSE
MYST KK-S2
2'15.108 0.893 0.010154.730
1113武者 利仁KF MOTORSPORT KKS-2
MYST KK-S2
2'15.206 0.991 0.098154.617
1261一宮 總太朗MYST KK-SII
MYST KK-S2
2'15.467 1.252 0.261154.320
1321田崎 脩馬制動屋MYST
MYST KK-S2
2'15.787 1.572 0.320153.956
1447G1山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
2'15.800 1.585 0.013153.941
1519太田 援増MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
2'16.325 2.110 0.525153.348
165河野 晃大レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'16.325 2.110 0.000153.348
1717G2中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
2'16.407 2.192 0.082153.256
1850伊藤 聖七KK-SII
MYST KK-S2
2'16.530 2.315 0.123153.118
1957東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
2'16.614 2.399 0.084153.024
203堀 隼登レヴレーシングガレージ#3
MYST KK-S2
2'16.646 2.431 0.032152.988
2137阪本 一世免許取るなら大阪サヤマ☆EAGLE
MYST KK-S2
2'16.980 2.765 0.334152.615
224G3古里 拓FLEETレブレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'17.248 3.033 0.268152.317
239G4上吹越 哲也FTK・レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'17.713 3.498 0.465151.803
2459村上 太晟ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
2'18.455 4.240 0.742150.989
2572久保 直也AQUA-NUTECだーはまRC
WEST 07J
2'19.675 5.460 1.220149.670
---- 以上基準タイム(130% - 2'54.835)予選通過 ----

VITAもてぎ・菅生

第6戦決勝ドライバーコメント 3位・窪田俊浩「また今年もか、と思いましたがチャンピオンでした」

優勝 柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

優勝した柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 「久しぶりの優勝と初めてのポール・ツー・ウインでした。レースは後半タイヤがきつかったです。路面温度が上がりすぎてなのか、朝の予選の時とはぜんぜん違っていたので、後半はとにかく苦しかったです。今シーズンは勝ったり、スピンしてポイント取れなかったりで、もうちょっと自分の精度を上げて、もっとまともに戦えたらなと思います。それが来年以降の課題ですね」

2位 カワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

決勝2位のカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

 「1周目のオーバーテイクは偉大な大先輩がブロックもなしで、正々堂々とやってくれたので、私は単にすっと行っただけで、大それたことはやっていません。精いっぱい、レース中も自分の弱さと向き合って、何が悪いのか、いいのか考えながら。先輩たちの背中を見て、学べたことがあったので、とてもいいシリーズでした。ベテラン勢から学ぶことと共に自分の弱さと向き合えたこと、これがシリーズ通してよかったですし、このレースに関していったら、精いっぱい真っ白になって追いかけて、心おきなく走って追いつかなかったのが結果なので、心の中は晴れ晴れしています。足りない部分は今後また練習して、続けていきたいと思います」

3位 窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

決勝3位の窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

 「レースウィークに入って、初日が一番よくて、木曜日がいまいちで、金曜日になってスーパーフォーミュラ・ライツが走り出したら路面が変わってきて、それでうまくアジャストできた感じです。昨日最後のセッションをトップタイムで終われたのですが、今日の予選は人間の方がまだ起きていない感じで(苦笑)。あと朝イチだったので日陰と日照しているところの路面が全然違うので、それの合わせ込みがうまくできなくて、2位に甘んじてしまったのですが、昨日の最後のセッションの感覚があったので、決勝は何とかなるかな、と思っていました。1周目にカワモトさんにオーバーテイクされたのですが、そこは無理せずに、機会があれば取り返せばいいやと思っていたのですが、今回はうまくいかなくて。2位だと無条件にチャンピオンだと思っていたのに3位で終わってしまったので、36年のレース人生、万年2位で終わっているので。また今年もか、と思っていましたがチャンピオンでした。いっしょに遊んでいただいた周りのドライバーさんも、コース上ではライバルですが、クルマ降りている時は仲良くさせて頂いて、すごく楽しいシーズンでした」

4位 小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

決勝4位の小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

 「スタートで失敗してしまって、後ろの人に抜かれそうになったのですが。なんとかしのいで、その後は前の人に一生懸命ついて行ったのですが、少しずつ細かいミスをして、ちょっと離れてはそこから近づいてみたりした感じです。なんとかファステストラップを出せたので、よかったかなと思います。ちょっと悔しいですが。今シーズンは夏が不振な感じでスランプに入っていたのですが、気温が落ちてきて、自分の走りができるようになった、という感じで、いまいちな時といい時と、山あり谷ありな感じでした(笑)。でもいい感じでシーズン終われたので、有終の美を飾れたんじゃないかなと思います」

5位 志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

決勝5位の志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

 「ストレートのスピードも上がらないし、ペースが作りづらくて、71号車の方と90度手前で接触してしまって。その後もやっぱりペースが上がらなくて、なかなか厳しいというかつらいレースでした。今年初めてVITAをやるにあたって、マシンのコントロールから勉強始まってここまで来たのですが、シーズン前半はよかったのですが、後半にかけて徐々に、いい方向に向かっていなかったです。気が緩んだのかもしれないので、来年もっと引き締めて、1年間通して戦えるシーズンを迎えたいなと思っています」

6位 平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)

決勝6位の平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)

 「スタートで大ポカしてしまって、ホイールスピンさせて。それで前に出られてしまって、その後何回か抜きかけたのですが、自分が突っ込み切れず、難しいバトルになってしまいました。でもバトル自体はずっと接近戦で楽しかったです。後半の志賀とのバトルは終盤になるとリヤタイヤがかなり摩耗してしまって、オーバーステアで、詰め切れず、悔しいところです。リベンジできるならしたいところですね。今シーズンはSUGOともてぎで2戦レースに出ました。前の2戦はセットアップもうまく行かず、調子も上がり切れずだったのですが、今回のもてぎでかなりクルマもよくなって、自信がついてきたところで接近戦ができたので、個人的にはかなりいいシーズンだったなと思います。ぜひまたリベンジできるならやっていきたいです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA
Junichi SEKINE

VITAもてぎ・菅生

第6戦もてぎ決勝 柿沼一峰が競り勝ってキャリア初のポール・ツー・ウイン 3位の窪田俊浩がチャンピオンを獲得

優勝した柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

チャンピオンを獲得した窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

 VITAもてぎSUGOシリーズ第6戦決勝が11月29日(土)にモビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションからスタートの柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)がカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)の追撃を振り切って優勝。注目のチャンピオン争いは3位表彰台獲得の窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)が柿沼を1ポイント差で上回り王者となった。

決勝がスタートした

 決勝は12時10分フォーメーションラップ開始。晴れ間が広がるもてぎは気温12度、路面温度14度まで上昇し、絶好のレースコンディション。レッドライトが消灯し10周のレースがスタート。ポールポジションの柿沼はスムーズに発進しホールショットを奪って第1コーナーへと飛び込む。蹴り出しがよかったのが3番手スタートのカワモトで、2番手の窪田のテールに張り付いてターンイン。逆に出足が悪かったのが5番グリッドから出た平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)で、第1コーナーまでの加速でややもたつくと、6番手の志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)の後塵を拝する形になり、6位にポジションを落としてしまう。志賀はチームメイトの小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)にアウトから並びかけてターンインするが、小松が5位を守る。

 カワモトは窪田のテールでコーナーごとにスキを伺い、V字コーナーではインを狙うそぶりを見せてプレッシャーをかけると、テール・ツー・ノーズ状態でダウンヒルストレートを駆け降りる。90度コーナーへのブレーキングでインを差すと、窪田をオーバーテイク、2位のポジションを奪い取る。

 オープニングラップを終えてトップ柿沼は2位カワモトに1.222秒の差。カワモトと窪田0.265秒差、0.514秒差で小松4位、0.488秒差の志賀5位、6位平川0.419秒差と2位集団がほぼ等間隔で連なった状態でコントロールラインを通過。

 2周目に入ってカワモトはトップ追撃を開始。2分14秒679と約0.3秒速いペースで柿沼のリードを0.936秒に削り取る。後方では3位窪田に小松が接近。ダウンヒルストレートでは1車長差まで詰めて0.458秒差で3周目へ。ここまでランキングトップの窪田だが、小松を前に出してしまうと柿沼に逆転チャンピオンの目が出てきてしまうので、3位のポジションを死守しなければならない。状況を知ってか窪田がペースを上げたようで、じわりと小松を引き離し、カワモトへと接近する。

 カワモトは4周目、5周目と0.5秒差で柿沼に迫る。窪田も2分13秒387とここまでの最速ラップを刻んで小松を1.367秒差と振り切りながらカワモトに0.349秒とテール・ツー・ノーズ状態でコントロールラインを通過。後方ではスタートで6位に落ちた平川が前を行く志賀に接近、テール・ツー・ノーズ状態でダウンヒルストレートを降りると、90度コーナーへのブレーキングでイン~アウトへ位置を入れ替えながら勝負を挑むが、ここは志賀が5位を守る。

 7周目、今度は小松が2分13秒286とこの日のファステストラップを出して窪田との差を0.879秒と再び詰める。トップ柿沼と2位カワモトも0.479秒差、3位窪田はダウンヒルストレートからビクトリーコーナーにかけてカワモトに接近するが、メインストレートでの加速でカワモトが引き離す展開で0.408秒差。トップ3台はと一触即発の状況でレースは終盤戦。しかしここから波乱は起きず、10周を走り切り、柿沼がトップでフィニッシュラインを通過。ポール・ツー・ウインを飾った。2位カワモト、3位窪田というトップ3となった。ファステストラップを叩き出した小松4位、志賀5位、平川6位。そこからやや離れたが山口浩昭(RSかなやエンドレスVITA)7位、山川敏宏(RSかなやエンドレスVITA)8位と無事に全車チェカードフラッグを受けた。

 パルクフェルメに戻った窪田は自分は3位だとチャンピオンの目がないと思っていたそうで、周囲の祝福で初めて戴冠を知り、とまどいながらも笑顔になり、ポディウムへと上がった。

優勝は柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

決勝2位はカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

決勝3位は窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

決勝4位は小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

決勝5位は志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

決勝6位は平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)

表彰式

 これにて2025年VITAもてぎ・菅生シリーズは終了。すでに来年に向けて決意を語る選手もおり、盛り上がりが期待される。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

VITAもてぎ・菅生

第6戦公式予選ドライバーコメント ポールポジション・柿沼一峰「窪田さんがもうちょっと下がってくれたら」

ポールポジション 柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)2分12秒821

ポールポジションを獲得した柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 「練習通りだったのかな。タイムはもうちょい行けるかなと思ったですが、ちょっとミスしたりあったから、こんなものかと。路面温度の低さはそこまで感じなかったです。滑るという感じは先週筑波で走ったときほどではなかったです。ここまで来たら頑張ってチャンピオン取りたいですが、自分だけじゃなく、自力だけではだめなので、窪田さんがもうちょっと下がってくれたら(笑)」

2位 窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)2分14秒13(+0.377秒)

予選2位の窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

 「ちょっと気負いすぎてしまったです(苦笑)。でも優勝を狙える位置なので、いいですね。ポール取って1点稼ぎだかったのですが、そうは世の中甘くなかったということです。チャンピオンをあまり意識はしていませんが、とりあえず今回のレースウィークは各セクショントップタイムで、予選も1位で決勝も1位という感じできたのですが、それはもう、ことごとく崩れていますから(笑)。でも楽しいですね」

3位 カワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)2分13秒343(+0.522秒)

予選3位のカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

 「納得ですね。自分なりに精いっぱい走って、限界までやってみてこの結果なので、状況的に納得です。足りなかった部分は、自分の弱さだったり、まだ自分を向き合わないといけないことがたくさんあるなというのを痛感したので、今後につなげていきたいな、と思います。チャンピオンについては、まだまだ勝負はあきらめていないので、淡々と、集中して、自分とも向き合って決勝を走りたいと思います」

4位 小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)2分13秒595(+0.774秒)

予選4位の小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

 「まだまだですが、決勝もがんばります。予選の走りはV字とヘパピンはうまくいったのですが、他の所がまだもうちょっと行けるな、だったのでもうちょっと頑張れたような、という反省点があります。(『セクター3全体ベスト』」の掛け声)そうですね(笑)」

5位 平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)2分13秒946(+1.125秒)

 「最初は路面温度の低さに戸惑ったのですが、意外と今回のタイヤの熱入れがよくて、セットも今までよりリヤが出やすい状態になっていて、温度にはあまり苦しめられなかったと思います。でも結果的にうまくまとめきれず、もうちょっと順位を上げたかったところだな、というのが正直な気持ちです。あとグリル閉めすぎて水温が爆上がりしてしまって(苦笑)、そこも影響あるのかというところです。決勝は 意外と前とタイム差が絶望的なところまででもないので、できれば上がっていきたいなと思います」

6位 志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)2分14秒123(+1.302秒)

予選6位の志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

 「ちょっと今週思うようにクルマを操れていなくて、思ったほどは伸びないなという。自分でもわかっているようなタイムというか、自分を超えられていないな、という感じはあります。今週は仕方ないかなと思います。体重の方は前回とくらべて4キロくらいは落としてきたのですが、あまり体感はないです(苦笑)」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

VITAもてぎ・菅生

第6戦もてぎ公式予選 逆転チャンピオンに向けて柿沼一峰がポールポジションを獲得

ポールポジションは柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 VITAもてぎSUGOシリーズ第6戦予選が11月29日(土)にモビリティリゾートもてぎで行われ、シリーズランキング3位の柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)がポールポジションを獲得した。

 今年のシリーズ最終戦となる本大会。ポイントランキング上位4名にチャンピオンの可能性がある。ここまでのランキングはトップ窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)63ポイント、2番手カワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)56ポイント、3番手柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)53ポイント、4番手志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)52.5ポイントと続いている。

 15分間の予選は午前8時ちょうどにコースオープン。朝は0度近くにまで冷え込んだもてぎは今も気温2.5度。路面温度もかなり低い。すっきりと晴れた空の下でランキング首位の窪田を先頭に全車コースイン。

 各車タイヤに熱をいれつつ残り時間8分、計測3周目からタイムアタックが本格化。まずカワモトが2分14秒095のトップタイム。2番手に小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)が15秒050で通くが、直後に柿沼が14秒596でこれを上回り2番手。4番手平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)、5番手志賀と続き窪田は6番手だ。

 残り時間5分40秒、カワモトがタイムを2分13秒608まで短縮するが、柿沼が0.002秒差で上回り、さらに窪田が13秒777で3番手へ上がってくる。4番手志賀、5番手平川で小松は6番手までダウン。

 残り3分30秒、カワモトが13秒361を出して再度トップへ。柿沼13秒399で0.038秒差、窪田3番手にドロップ。周回ごとにトップが入れ替わるの激しい予選だ。

 残り1分20秒、首位のカワモトは2分13秒343までタイムを更新するが、柿沼が12秒821を叩き出して逆転。トップの座を奪い取る。さらに窪田もチェッカー周に13秒196をマークし2番手浮上、これでカワモト3番手にダウン。以下4番手小松13秒595、5番手平川13秒946、6番手志賀14秒123、7番手山口浩昭(RSかなやエンドレスVITA)16秒054、8番手#山川敏宏(RSかなやエンドレスVITA)17秒054という順位になった。

 柿沼はポールポジションの1ポイントを加算、シリーズランキング上位3台が順番を入れ替えてスタートを迎えることになる。

 決勝は本日12時10分スタート予定だ。

予選2位は窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

予選3位はカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

予選4位は小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)

予選5位は平川圭介(ELEVレーシングドリームVITA)

予選6位は志賀卓弥(シードソリューション・マーズ01)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

VITA筑波

第6戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・川福健太「いつかは筑波で勝ちたいなと思っていて今日やっと達成できた」

優勝 川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

優勝した川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

 「自分でもいい走りができたなと思います。自分が目指していたアベレージタイムを刻みながら、それをちょっとずつ更新しながらで、走りには満足しています。クルマはイシカワさんが走ったままで、何もいじっていなくて、シートとかもそのままでドライブできました。このクルマはMECで走っているのとは別の新しい個体で、僕はサーキットで走ったのは今回が初めてでした。フレームが新しい分の違いを感じますね。シャキっとしているというか動きが筑波のタイトコーナーとかでも最初の反応からよくて、クルマが曲がっている時の動きがいいな、足をすごく活かせているなというのがわかります。新車やっぱりいいな、と(笑)。筑波でレースキャリアをスタートさせて、志半ばで成績も残せずすぐに筑波を離れて、そこからはカートを10年ぐらいやって4輪をずっとやっていなかったので、いつかは筑波で勝ちたいなと思っていて、それが今日やっと達成できました。そういう意味では自分の中でも区切りがついて嬉しいですね。イシカワさんにいい報告ができます」

2位 柿沼一峰(G/P@ 恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

決勝2位の柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 「2位が続いていますね。まあしょうがないです。もうちょっとちゃんと練習します。初めての筑波でも速かったのはクルマがいいのかな(笑)。とりあえずは何事もなく。来週ももてぎでレースがあるので、クルマをちょっといたわりたいとおもって、7周目くらいまでもう追いつかないと思って、ちょっとペースを落として、後ろだけ見ながら走っていました」

3位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

決勝3位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

 「いむらさんのペースが中々上がってこなかったので、後ろについているうちに(前の2台に)行かれてしまいました。いむらさんからのプレッシャーは、まぁよく知っている人なので、クリーンなバトルしてくれるだろうなと思っていたら、思っていた以上にクリーンで、とても楽しかったです。いいレースができました。これでシーズン2位を取れて、もうちょっと上の方がよかったですが(第2戦以降)表彰台をキープして2位だったので、来シーズンにつながるいいレースができたのではないかと思います」

4位 いむらせいじ(オートルックVITA-01)

決勝4位のいむらせいじ(オートルックVITA-01)

 「西濱さん速かったですね。こちらも速かったけれど、無理してまで抜き返しに行く必要もないので、あのままの感じでやりました。淡々と、大した見せ場もなく(苦笑)。西濱さんぜんぜんミスしなかったので、縮まるポイントがなかったです。お互い『縦』では勝負できない状況でした」

5位 山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

決勝5位の山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

 「いまいちマシンが、というのは言い訳になってしまいますが、前に近づいて走れたのでよかったのかなとは思います。ここ3戦くらいストレートが遅いな、と思っていましたが、今年はこのまま行こうと思っていたので、しょうがなかったですね。もうちょっと前に出られればよかったですね」

6位 佐藤考洋(tipo ETA VITA)

決勝6位の佐藤考洋(tipo ETA VITA)

 「8周目のオーバーテイクは 前を行く大沢さんと並木選手が第1コーナーで絡んで。当たってはいないと思うのですが、その隙に僕が前に出て。うまい具合に前に出られたので、そのまま逃げ切りたかったのですが、僕のクルマ直線がちょっと遅いので(苦笑)、直線でちょっとブロックラインを取りながら。あとコーナーはなんとかなるので、バックストレートだけどうにか並ばれないように、それだけ気にしながら走っていたら、前からは置いて行かれちゃったのですが、最後までどうにか大沢さんを抑えきったので、僕としては楽しくバトルができたなと思っています」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Asako SHIMA

VITA筑波

第6戦筑波決勝 代打出場の川福健太がポール・ツー・ウイン、16年ぶりの筑波で会心のレースを見せる

優勝した川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

 VITA筑波シリーズ第6戦決勝は11月23日(日)に行われ、欠場のイシカワヨシオに代わって急遽参戦が決まった川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)が、ホールショットを奪うとそのまま2位以下を突き放して後半から独走すると15周のレースを走り切って、16年前に果たせなかった筑波での優勝を遂げた。

 つくばVITAシリーズ最終戦決勝は予定よりやや遅れて12時13分にフォーメーションラップ開始。気温14度で朝よりは上がったものの曇り空のせいか肌寒い。路面温度18.5度とあがってきてレースにはいいコンディションだ。ポールポジションの川福はストレートの戻ったところでタイヤをバーンアウト、タイヤに熱を入れてスタートダッシュに賭けている様子が見てとれる。16台がグリッドに整列するとレッドライトが消灯してレーススタート。

 トップ川福が蹴り出しよく加速、2番手の柿沼一峰(G/P@ 恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)は僅かに反応が遅れたか、セカンドロウのいむらせいじ(オートルックVITA-01)が3番手から並びかけて第1コーナーでインを伺う。しかし柿沼がアウトから被せるように前に出てターンイン。2位のポジションを守る。いむら3位、4位西濱康行(ETA白波ワークスVITA)、5位山本龍(お先にどうぞ⭐︎VITA)、6位大沢良明(ビーンズスポーツVITA)とグリッド順に第1コーナーを通過する。

 好スタートの川福は2位以下をぐんぐん引き離し、第2ヘアピン進入までに後続と10メートル程度の差をつける。2位柿沼も3位いむらとの差を広げてオープニングラップを終了。トップ川福と2位柿沼は1.163秒の差、そこから0.905秒差でいむら、0.459秒差で4位西濱、0.221秒差で5位7山本、0.336秒の6位#27大沢、0.394秒差の7位並木海和(ViVa ETA VITA)まで連なった状態で3位グループが形成されている。

 2周目に入り柿沼がペースを上げて川福を上回るラップタイムで周回し1.070秒差と間合いを詰める。しかし川福はここで2段目ロケットに点火したか1分2秒990とペースアップ、ギャップを1.588秒までひろげると4周目には1.653秒差。しかし#83柿沼も負けじと5周目に1分2秒951の最速ラップで追う。

 後続も順位変動こそないものの、いむらを先頭とした3位グループは西濱0.187秒差、山本0.208秒差、大沢0.244秒差とトレイン状態で神経戦が続いている。さらに7位並木と8位チームメイトの佐藤考洋(tipo ETA VITA)が0.336秒差、9位#渡邊晴也(ELEVレーシングVITA)と10位土屋伊津季(ディープレーシングVITA)0.232秒差。14位倉田道夫(RSロゴスVITA)と15位内田美保乃(Raise UP miiisuke VITA)0.382秒差と随所で接近戦が広げらている。

 後続のバトルをよそにトップ川福は2位柿沼に対して7周目には1分2秒746と最速タイムを更新して2.037秒差とリードをひろげていく。いむらと西濱による3位争いは0.122秒差で7周目に入ると、第1セクターで西濱がいむらを捕らえてオーバーテイク、3位に浮上する。ここで7位を走っていた並木がコースサイドにマシンを止める。レース後の聞いたところでは急にエンジンが止まってしまったとのことだ。これで佐藤7位、以下各車ひとつずつ順位が上がる。この中で勢いのあるのが佐藤で、8周目には大沢を攻略して6位へと進出する。

 トップ川福は9周目1分2秒735と最速ラップを更新。10周目も1分2秒台で走ると、ここで勝負あったと判断したのかややペースを緩めた柿沼に4.201秒差と独走態勢を築き始めると、12周目に本日のファステストラップ、1分2秒712を叩き出して柿沼との差を6.764秒にすると、もはや彼を脅かすものはなく、ようやく手綱を緩めたか14周目に1分4秒台までペースダウンしてファイナルラップへと入る。この間にそれまで9位で頑張っていた渡邊が中島正之(ビーンズスポーツ3年目VITA)のオーバーテイク許して10位にダウン、中島9位。おきねぇ(ORCシライワ設備ワコーズVITA)もジェネリック内田(RaiseUP コミネVITA)を仕留めて11位に上げる。

 チェカードフラッグが振られる中、川福は余裕のゴールイン。療養中のイシカワヨシオから託されたマシンをフィニッシュまで運びポール・ツー・ウインの完勝を飾った。以下2位柿沼、3位西濱が表彰台を獲得、西濱は5位フィニッシュの山本とのシリーズ2位争いを制した。4位いむら、6位佐藤というトップ6となった。

 これにて2025年VITA筑波シリーズは終了。来シーズンに向けた決意表明を語った選手もおり、早くも来シーズンが待ち遠しい。

優勝は川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

決勝2位は柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

決勝3位は西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

決勝4位はいむらせいじ(オートルックVITA-01)

決勝5位は山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

決勝6位は佐藤考洋(tipo ETA VITA)

トップでゴールする川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Asako SHIMA

VITA筑波

第6戦筑波公式予選ドライバーコメント ポールポジション・川福健太「決勝に向けて速さは確認できた」

ポールポジション 川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)1分2秒570(コースレコード)

ポールポジションを獲得した川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

 「筑波は16年くらい前にFJ1600で1年間だけレースに出ていた時期があって、それ以来です。その時にあまりいい成績残せなかったので、いつかは、という気持ちがあったので、それが今日かなって思います。決勝に向けて速さは確認できたので、このままスタートを無難に決めて、ポール・ツー・ウインをめざして、頑張りたいと思います」

2位 柿沼一峰(G/P@ 恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)1分2秒715(+0.145秒)

予選2位の柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

 「残念ながら1番にはなれなかったですね。まぁ悪くはないです。決勝は抜くところが少ないらしいですが、頑張って前について行くようにします」

3位 いむらせいじ(オートルックVITA-01)1分2秒802(+0.232秒)

予選3位のいむらせいじ(オートルックVITA-01)

 「前を走っている方たちは今年レギュラーでVITAに出ている方なので。僕は今年耐久を主にやっていて、スプリントはもてぎのv.Granzしかやっていなかったので。最後スケジュールが空いたので、ここは地元で慣れているからトップの方と遊べるかな、と思って昨日の練習走行だけで出場したのですが。思っていたよりもコンディション悪くなくて、1位の方はもうちょっとタイム出るかな、と思ったのがそこまででもなかったから、決勝もこれならちょっと遊べるかな、という感触です」

4位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)1分2秒953(+0.383秒)

予選4位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

 「負けました(笑)。激しい予選で、感触はよかったのですが、タイムにはつながらなかったので。他の人たちはもっと行っていたのだと思います。タイムはもう少し行けたのじゃないかな、という気はしていますので、これで満足しているわけじゃないです」

5位 山本龍(お先にどうぞ☆VITA)1分3秒213(+0.643秒)

予選5位の山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

 「もうちょっと上に行きたかったですね。コンディションはけっこう滑る感じはありますけれど、そこそこでしたね。タイムはもっと出したかったです、ちょっとなにかいまいちでした」

6位 大沢良明(ビーンズスポーツVITA)1分3秒445(+0.875秒)

予選6位の大沢良明(ビーンズスポーツVITA)

「昨日は1分2秒台が出ていたので、そこは惜しかったのですが、感触は悪くないですね。路面が冷たいせいか、昨日よりは(グリップが)食い込まなかった気がします。トップとは1秒弱ありますが、決勝頑張ります」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

VITA筑波

第6戦筑波公式予選 トップ3台がレコードブレイクする超速予選で代打出場の川福健太がポールポジションを獲得

ポールポジションは川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)

 VITA筑波シリーズ第6戦予選は11月23日(日)に行われ、イシカワヨシオに代わって急遽参戦が決まった川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)が、開幕戦で兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)がマークした1分2秒909を上回る2秒570のコースレコードを叩き出してポールポジションを取った。

 今年のシリーズ最終戦となる本大会。チャンピオンの座は第5戦まで全勝の兒島ですでに確定しているが、シリーズ2位については西濱康行(ETA白波ワークスVITA)64ポイント、3位山本龍(お先にどうぞ☆VITA)50ポイントで、まだ決着がついていない。 エントリーは16台。チャンピオンを決めている兒島は今回鈴鹿のスーパーフォーミュラでチーム無限のデータエンジニアを務めており欠場だ。

 15分間の予選は午前8時20分コースオープン。晩秋の筑波は朝から曇り空が広がって予選開始直前には小雨がぱらついていたが、路面を濡らすほどではなくドライコンディション。気温10度、路面温度13.5度というコンディションだ。西濱を先頭に全車コースインする。

 路面温度が低い為各車慎重にウオームアップを行い、計測3周目あたりからタイムアタックが始まり、まずは残り時間11分に、いむらせいじ(オートルックVITA-01)が1分5秒886のトップタイム、2番手佐藤考洋(tipo ETA VITA)の6秒086、3番手中島正之(ビーンズスポーツ3年目VITA)6秒126と続く。そしてそれに続いてコントロールラインを通過した川福が4秒273をマークしてトップへ。川福が駆るのは今回体調不良で欠場となったイシカワヨシオのマシン。急遽代役出場が決まって16年ぶりという筑波だが、VITAのドライブはMEC120分レースにはイシカワと組んで第2戦鈴鹿、第3戦岡山で共にクラス優勝を飾っている。いむらも4秒608とタイムを詰めるが2番手にドロップ、3番手並木海和(ViVa ETA VITA)の4秒659につづいて山本が5秒098で4番手、西濱5秒313で5番手、土屋伊津季(ディープレーシングVITA)5秒608で6番手。

 予選残り時間10分を切って大きく順位を上げているのがおぎねぇ(ORCシライワ設備ワコーズVITA)で1分7秒416と13番手から9番手にアップ。さらに渡邊晴也(ELEVレーシングVITA)が5秒088を出して4番手へ。しかし直後に大沢良明(ビーンズスポーツVITA)が4秒613の3番手タイムをマーク、渡邊5番手にダウン。

 ここで佐藤が1分4秒150でトップに立ち、2番手西濱1分4秒199、3番手並木1分4秒249と3台が川福を上回るが、その上を行ったのが山本で1分3秒988とトップタイムをマーク、さらに1分3秒691とハードルを引き上げる。

 ここからポールポジションを競うトップ争いが激しくなり、まず西濱が残り時間8分に1分3秒222を出して首位を奪い取る。川福3秒691で2番手、3番手にはいむらが3秒781でつけて山本4番手と続く。さらに柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)が3秒107をマークしてトップ。初めての筑波でのVITAレースとのことで1分5秒台で10番手前後を走っていたが、ここで一気にギアをあげたようだ。さらに4番手に3秒737で大沢が上がってくる。

 残り時間7分で川福が1分3秒084でトップに返り咲き。1分2秒台が見えてきた。後方では55ジェネリック内田(RaiseUP コミネVITA)が4秒199で13番手から10番手へアップ。川福はさらにペースを上げて残り5分、ついに2秒763をマーク、コースレコードだ。2番手には西濱が3秒076とこちらも1分2秒台に迫る。並木3秒789で6番手浮上。

 残り時間5分を切って#8川福はセクター1、2と全体ベストを出すと、コントロールラインを通過し1分2秒570までレコードタイムを短縮した。

残り時間3分を切って終盤戦。柿沼が2秒766とこちらも兒島のレコードタイムを上回り、続いて残り1分30秒にはいむらも2秒844とレコードブレイク。シーズン最終戦にふさわしいハイペースな予選となってきた。4番手西濱、5番手山本、6番手大沢。

 15分間が経過しチェカードフラッグが振られ、トップ3台がコースレコードを上回った予選が終了。ポールポジション川福、2番手柿沼と初筑波VITAレースの両名がフロントロウに並び、3番手いむら、4番手西濱とこちらは筑波ベテラン組がセカンドロウ、5番手山本、6番手大沢が3列目スタートということになった。

 決勝は12時01分コースイン予定。チャンピオン不在の最終戦だがハイペースの戦いになりそうな予感がする。

予選2位は柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)

予選3位はいむらせいじ(オートルックVITA-01)

予選4位は西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

予選5位は山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

予選6位は大沢良明(ビーンズスポーツVITA)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4) | SUPER GT

第6戦SUGO GTA定例会見 FIA-F4は2クラス分離開催へ スーパーフォーミュラ・ライツとの併催も視野に

GTA定例記者会見: 坂東正明GTA代表取締役

 9月21日にスポーツランドSUGOで行われたGTアソシエイション(GTA)の定例会見では、FIA-F4選手権の今後についても坂東正明代表が言及。来季からの正式導入を視野に、次戦オートポリス大会ではチャンピオンクラスとインディペンデントクラスに分かれて決勝レースを実施する方向で検討に入っていることを明らかにした。

 日本では2015年に発足したFIA-F4選手権は、現在もF1で活躍する角田祐毅や、国内トップカテゴリーで活躍する坪井翔や牧野任祐、大湯都史樹など、多くのトップドライバーを輩出してきた。また昨年からジェントルマンクラスが正式なJAFの選手権となるなど、近年は若手の育成だけでなく、ジェントルマンドライバーの活躍の場としても注目されており、そのエントリー台数は増加傾向にある。

 前回の鈴鹿大会ではチャンピオンクラス30台、インディペンデントクラス20台とフルグリッドの49台を上回るエントリーがあり、今大会においても、チャンピオンクラスは29台、インディペンデントクラスは16台が参加と活況を呈しているが、こうした台数の多さ故のコース上のトラフィックや、セーフティーカー頻度の増加が問題となっている。

 こうしたことへの対策として、GTAとしては来季から各クラスごとに予選と決勝を分離して開催することを検討しており、実際に昨年のSUGO大会では決勝レースを別々に開催した実績もある。次回のオートポリス大会においても試験的に導入する予定だ。

 ただ現状では1大会2レースを各クラスごとに計4レース行うとなると、タイムスケジュールやパドックの運用などが厳しくなるため、従来は同カテゴリーの専有走行に充てられていた金曜日に公式予選を行うことも検討しているという。

 また、FIAのスーパーライセンスポイントの条件として年間14レース以上の開催が必要となっており、昨年までは岡山を除く国内7大会で2レースずつを行なってきたが、今年は第3戦にセパン大会が組み込まれたことにより、第2戦富士と第6戦SUGOにおいて3レースを開催することでこの条件をクリアしている。

 しかし今後2クラスを分離するのであれば、1大会で6レースの開催が必要となり、タイムスケジュールの面で無理が生じることから、GTAとしてはスーパーGTとは別の日程、例えばスーパーフォーミュラ・ライツとの併催などの方向でFIA-F4を開催することを検討しているとのことだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第6戦SUGO優勝記者会見 名取鉄平「次生さんが過呼吸で倒れそうなぐらい泣いてた」

GT500クラス 24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(KONDO RACING)

松田次生(KONDO RACING)

GT500クラスで優勝した松田次生(KONDO RACING)

 「名取選手もそうですし、あと近藤監督、KONDOチームの皆さん、あとNISMOの皆さん、横浜タイヤさんにこの優勝で貢献できたと思います。本当に苦しい中で、なかなか思うようにいかないことがありました。その中で今年2年目を迎え、僕の中ではやっぱり2年目がいつも勝負っていうふうに思っているので、横浜タイヤさんに、僕の今まで培ってきたことをいろいろ盛り込んでいただきました。で、岡山で予選3位だった時に、方向性はちょっと見えたんですけど、まだうまくいかないことも結構ある中で、前回の鈴鹿は僕のミスで申し訳ないことしちゃいましたが、その時もあの方向性はすごくこう見えていました」

 「このSUGOは新しい舗装だし、これが合うんじゃないかっていうことを考えたんですが、そのおかげで僕のスティントはすごく調子が良くて、オーバーテイクして1回トップに立ちましたが、その後ピックアップが取れなかったのと、トラフィックのタイミングが悪くて。本当はトップを抜いてから名取選手のウォームアップが苦しくないように10秒差をつけようと思ってたんですけど、それができなかったのが心残りでした。」

 「ただタイヤはすごくいいっていうのは今回分かっていたし、本当にここまで苦労して、200戦目でやらかしちゃったので、201戦目は初心に戻って自分の走りをしたいっていう気持ちにまた立ち返って、レースを一生懸命できたので、それは本当にみんなのおかげだったと思います。クルマのセットアップを一生懸命やってきたことが、絶対報われないはずはないって思ってたんで、それがこのSUGOで勝つことができたことで、この25勝は多分もう今まで以上にまた忘れられない、25勝なると思います」

名取鉄平(KONDO RACING)

GT500クラスで優勝した名取鉄平(KONDO RACING)

 「もう嬉しすぎてよく分かんないんですけど、まあ300も500でも初優勝をKONDO RACINGでできて、なんかすごい運命を感じてます。チームとしても9年ぶりの優勝で帰ってきたら、次生さんが過呼吸になって倒れちゃうんじゃないかってぐらい泣いちゃってました。近藤さんもすごい喜んでくれて、チームのみんなも。シーズンを見ても、BS勢が強い中、こうやって僕らも負けてないんだっていうところを見せられたので、すごい嬉しいです」

 「(トップに立った瞬間は)あまり何も考えてませんでした。残り周回が6,7周くらいのところで一発行くだけ行っといた方がいいなと思って,もし離れても後ろに抜かれなければ追いつけるって自信があって、とりあえず一発勝負してみました。あとはトップの39号車にタイヤ使わせたいなと思ってずっと後ろでプレッシャーかけたんですが、サッシャ選手すごくてミスらなかったです。何回か1コーナーで追いついてアウトから抜こうというそぶりを見せて、そのいけるかいけないかの判断をずっとしていてましたが、アウトから抜くとピックアップ拾っちゃうんですよ。なのでファイナルラップでアウトから抜けるんだったら抜こうってずっと狙ってはいますした」

GT300クラス 60号車Syntium LMcorsa LC500 GT(LM corsa)

吉本大樹(LM corsa)

GT300クラスで優勝した吉本大樹(LM corsa)

 「前回の失格がですね、失格って重たいですよね。それまで準備したことは全部なかったことになるので。非常に残念なレースだったんですけど、我々このLC500は絶対SUGOに合うと思ってたので、あとはタイヤとのマッチングでしかなかったんですけど、短い時間の間にダンロップさんがこのコンディションにバッチリはまるタイヤを作ってきてくださって、フリー走行も予選もよかったです」

 「ただ、決勝に向けては新しく初めて使うタイヤでしたし、昨日の公式練習がウェットコンディションになって、ロングスティントができなかったんで、タイヤがどれだけ持つかとか、全然わからない中でスタートしたので、不安でもあったんですが、序盤のペースが思ったより良かったことで、2番手、3番手には追い立てられてましたけど、それ以降とのギャップも作れたし、良かったと思います。ただ自分のスティント終わる頃にはもう結構ヘロヘロになってしまってたので。後半にスティントロングをかける河野選手の時が心配でした」

 「昨日の雨で1回ちょっとリセットされた路面コンディションも、ちょっとずつビルドアップしていた部分もありましたし、とにかく最後は河野選手がかっこいい走りで、抑えきってくれてよかったと思います」

河野駿佑(LM corsa)

GT300クラスで優勝した河野駿佑(LM corsa)

 「久しぶりの優勝、本当に本当に嬉しいです。2021年に優勝してから、苦しいレースが結構続いてて。で、今年はLC500という新しい車とともに戦ってきたんですけれども、前半戦は全く勝負できずポイント圏内に行けるか行けないかぐらいでした。鈴鹿からうまくピースがはまってきたと思ったら、失格になってしまって。ただ実力自体は800g足りなかったから速かったわけではなかったと思ってるんで。SUGOに向けてもクルマとの相性もいいと思ってましたし。新舗装に対して本当に短い期間で対応してくださったタイヤですが、公式練習が雨でテストもできなかったんですが、フィーリング自体はすごく良かったです」

 「まずは予選で吉本選手が2番手を取ってくださったことも良かったです。決勝ではあの吉本選手が本当に最初辛そうでしたが、なんとかトップを抑えてくださったんで。僕らのあのピット作業も早かったですし。あの事故があったのは、本当にショッキングでしたが、ドライバーの皆さんが無事だったっていうのをちょっと聞いて。そこからオフィシャルの皆さんも、しっかりレース再開に向けてやってくださったこと、天候が少し低くなったことも、僕らには味方したんじゃないかなと思います。最後の30分はもう予選アタック並みにええ、ずっと全開で走りました。あとはダンロップタイヤが最後までもつと信用をして。攻め切った結果、本当に久しぶりのトップチェッカーを受けることができてよかったです」

決勝フォトセッション: 両クラスのウイナー

決勝フォトセッション: GT500クラスのウィナー

決勝フォトセッション: GT300クラスのウィナー

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

第6戦SUGO決勝GT300クラス シリーズ上位車に相次いだ不運、Syntium LMcorsa LC500 GTが優勝を飾る

GT300クラス優勝はSyntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)

 2025オートバックスSUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝が、9月21日、宮城県・スポーツランドSUGOで行われた。レースは途中に起きたアクシデントで中断。1時間後に30分レースとして再開され、GT300クラスは、Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)が優勝を飾った。

 前日までの不安定な天候から、秋らしさの漂うレース日和となった決勝日。

 注目は、そろそろ気になるチャンピオン争いだ。現在のランキングは、65号車LEON AMG(64p)、777号車D'station Vantage(56.5p)、2号車HYPER WATER GR86(52.5p)、4号車グッドスマイルAMG(47.5p)、7号車CARGUY FERRARI(44.5p)となっている。

 ところが、レースがスタートすると、ランキング上位車に、次々に不運が襲いかかる。

 ポールからスタートしたランキング5位の7号車CARGUY FERRARI 296 GT3(オサリバン)は、ペースが上がらずに周回を重ねる度に順位を落としてしまう。

 代わってトップに立った60号車Syntium LC500(吉本)は、4号車グッドスマイル初音ミク AMG(片岡)、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(平手)、31号車apr LC500h GT(小山)を従えて、首位を快走する。

 15周目、10位を走っていたランキングトップの65号車LEON PYRAMID AMG(菅波)が、3コーナーで他車と接触してスピン。大きく遅れてしまった。

 さらに、次の周には、5番グリッドからスタートし順位を落としていた、ランキング3位の2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(平良)がトラブルを抱えスローダウン。SPコーナーでストップしてしまった。

 これで、タイトル争いで俄然有利になった777号車D'station Vantage GT3(ファグ)は、3位(実質4位)まで順位を上げたところで、30周目にルーティンのピットイン。藤井にドライバーチェンジをしてトップを追う。

 その少し前、28周目にはトップを走っていた60号車Syntium LC500もピットに入って吉本から河野にチェンジ。3位の56号車リアライズGT-Rも34周目、2位の4号車グッドスマイル初音ミクAMGも36周目にピットインをしてゴールを目指した。

 レースは折り返しを過ぎ、60号車、56号車、777号車、31号車、4号車の順で進んだが、48周目に、今度はランキング2位の777号車が自ら大きな不運を招いてしまう。

 詳しい状況は不明だが、最終コーナーの上り坂区間で、777号車D'station Vantage GT3(藤井)がダートに片輪を落とし、コースに戻ったところで、31号車apr LC500h GT(ラスムッセン)と接触。777号車は反動でアウト側バリアに激しくクラッシュし、その際に外れたタイヤが、20号車シェイドレーシング GR86 GT(平中)に当たってしまった。20号車はコントロールを失い、これを避けようとしたGT500クラスの64号車モデューロNSX(大草)も巻き込んでのマルチクラッシュに発展してしまった。(※9/24追記修正)

 このアクシデントでレースは赤旗中断。コース施設の修復などを経て、約1時間後に再開された。

 再開後は、60号車Syntium LC500(河野)と56号車リアライズGT-R(オリベイラ)の一騎討ちとなった。一時は、逃げる河野が2秒近くまでその差を開いたが、最後はオリベイラが詰め寄り、0.6秒差でチェッカーとなった。

 3位は、序盤から好位置をキープしていた666号車seven×seven PORSCHE GT3R(近藤翼/ハリー・キング)、4位は、途中まで優勝の可能性もあった4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)、以下、5位は11号車GAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)、6位には52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)が入り、ここまでがトップ6。

 PPスタートの7号車CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)は、徐々に順位を下げてしまい、8位でゴールした。

 この結果、第6戦終了時点のランキングは、65号車LEON AMG(68p)がトップを守り、2位には56号車リアライズGT-R(平手/64.5p)、3位には4号車グッドスマイルAMG(60.5p)が浮上。ノーポイントに終わった777号車D'station Vantage(56.5p)は4位、7号車CARGUY FERRARI(52.5p)は5位、2号車HYPER WATER GR86(52.5p)は6位に後退することになった。(※ポイントは手元集計)

GT300クラス決勝2位はリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)

GT300クラス決勝3位はseven × seven PORSCHE GT3R(近藤翼/ハリー・キング)

GT300クラス決勝4位はグッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)

GT300クラス決勝5位はGAINER TANAX Z(富田竜一郎/大木一輝)

GT300クラスの表彰式

 次戦、第7戦は、10月18〜19日にオートポリスで行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第6戦SUGO決勝GT500クラス 白熱のドッグファイトを制したのは24号車リアライズコーポレーションADVAN Z!!

GT500クラス優勝はリアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)

 2025オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の決勝が9月21日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスは予選5位からスタートした24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が熾烈なトップ争いを勝ち抜き、今季初勝利をものにした。

(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日9700人/決勝日17,200人/大会総入場者数26,900人)

 ウォームアップ走行で4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)の右リヤタイヤが脱落。ピット出口でストップするアクシデントにより赤旗中断となった影響もあり、第6戦決勝は当初予定より10分遅れの午後1時40分に宮城県警の先導によるパレードランを開始、一周のフォーメーションラップに続いてスタートした。

 ホールショットを決めたのはは大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)。2番手に関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)、佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)が3番手と、上位陣は予選順位のまま3周を消化する。

 しかし4周目の1コーナーで松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)が大外から山下健太(au TOM'S GR Supra)を抜いて4番手に浮上すると、2番手を走る関口も16号車との差を縮めにかかり、6周目の1コーナーで大外からこれを捉えてトップに躍り出た。

 その後方では予選8位の小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT)と予選10位の笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)も一つずつ順位を上げている。

 24号車の松田は9周目の1コーナーで3号車を抜いて3番手に浮上、14周目の2コーナー立ち上がりでは16号車に並びかけ、3コーナー手前で2番手に浮上してきた。

 後方では15周目の1コーナーで小出が大外から山下健太(au TOM'S GR Supra)を抜いて5番手に。山下はその後も野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)や伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)の先行を許すなど、苦しいレースを強いられる。

 16周目には小出が3号車を捉えて4番手に浮上。

 しかし上位陣が18周目に入ったところで、平良響(HYPER WATER INGING GR86 GT)がトラブルによりコース脇でストップしたことにより、この日最初のフルコースイエロー(FCY)が宣言され、20周目に解除となる。

 この時点での39号車のリードは1秒394。そこから関口は22周目までに3秒498のリードを築くが、周回遅れに詰まったところを24号車の松田は見逃さず、23周終わりのホームストレートでアウトから39号車を抜いてトップに躍り出た。

 しかし24号車も周回遅れをかわす際にタイヤにピックアップを拾ってしまい、ペースを落とさざるを得なくなる。すると関口がすかさず26周目のヘアピン立ち上がりで24号車を抜き返してトップを奪い返した。

 この時点の順位はトップが39号車、2番手に24、16号車が3番手につけ、以下17号車、8号車、64号車と続く。

 そして規定周回の1/3となる28周目には4番手の17号車を筆頭に8号車、3号車、1号車らが相次いでピットイン。

 続いて29周目に16号車、64号車がピット作業を行なった。

 一方、2番手の24号車は39周目、トップの39号車は42周目まで引っ張ってようやくピットに飛び込んだ。

 この間に24号車がアウトラップで17号車の塚越広大と64号車の大草りきの先行を許す場面があったが、24号車の名取鉄平は43周目に64号車を抜き返し、ポジションを一つ戻している。

 そして43周目に山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)、44周目に石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)がピットインしたことで、GT500クラスは全車がピット作業を完了。ここで39号車がトップに返り咲くが、この周で26号車ANEST IWATA RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/安田裕信)はトラブルによりピット出口でストップしてしまったため、この日2回目のFCYが宣言されてしまった。

 車両回収ののち47周終わりでFCYは解除となるが、48周終わりのホームストレートで藤井誠暢(D'station Vantage GT3)と平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)が絡むアクシデントが発生。これに64号車が巻きこまれてピット入り口のバリアに突っ込んでしまったため、直ちにセーフティーカーが導入され、50周目には赤旗が提示される事態となってしまった。

 幸いどのドライバーにも大きな怪我はなかったが、レースは車両回収とコースの修復のために長時間の中断を余儀なくされ、午後4時になってようやくセーフティーカーの先導で再開となる。

 最大延長時間は午後4時30分。残り周回の34周を消化することはほぼ不可能。フルポイントの条件となる規定周回の75%の63周を消化できるかどうかという状況だ。

 SCは54周を消化したところでようやくピットへ。しかしその直後に篠原拓朗(PONOS FERRARI 296)がコース上でストップしたために3回目のFCYが宣言される。

 FCYが解除され、追い越しが可能となったのは58周目。残り時間は14分を切った。あと5周で75%には到達する。あとはどこまで周回が可能となるかだ。

 そして60周目の1コーナーで名取が大外から17号車をパスして2番手に浮上、そのまま39号車を追い上げて僅か0秒735差でコントロールラインに戻ってきた。63周目にはその差が0秒165まで詰まった。39号車はすぐ目の前だ。

 名取は65周目の1コーナーで大外からアタックを試みるが、これは実を結ばず、24号車は大きくアウトに膨らんで2コーナーを立ち上がることに。すぐ後ろには17号車が迫ってきた。

 その後も1コーナーや馬の背で39号車に仕掛けるそぶりを見せる名取。しかし39号車のサッシャ・フェネストラズも巧みなライン取りでこれを許さない。

 しかし最大延長時間が目前に迫る70周目にレースは動く。

 馬の背コーナーで39号車にアウトから挑みかかった名取は、抵抗するフェネストラズをSPインでねじ伏せ、遂にトップに躍り出ると、39号車、17号車を僅差で従えたままSPアウトそして最終コーナーを駆け抜けてそのままチェッカー。24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が待望の今季初優勝を手にした。

 昨年GT500クラスに昇格した名取鉄平にとってはこれがクラス初優勝。松田次生にとっては2023年4月の第1戦岡山以来の勝利。そして参戦201戦目にして通算最多の25勝を手にすることとなった。

 なおKONDO RACINGにとっては2016年11月の第3戦もてぎ以来、実に9年ぶりの勝利となった。

 2位の39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)との差は0秒649、その0秒237後ろに3位の17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)が続くというまさに大接戦となった。

 次戦の舞台は九州のオートポリス。第2戦富士以来の3時間レースが10月18-19日に行われる。

GT500クラス決勝2位はDENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

GT500クラス決勝3位はAstemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)

GT500クラス決勝4位はARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)

GT500クラス決勝5位はDeloitte TOM\'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)

GT500クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第6戦SUGO決勝結果

GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2025/09/20) Final Race Weather:Cloudy/Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
124松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1702:44'59.658--
239関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS58702:45'00.307 0.649 0.649
317塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS24702:45'00.544 0.886 0.237
416大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS18702:45'00.670 1.012 0.126
537笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS75702:45'01.127 1.469 0.457
6100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS54702:45'02.450 2.792 1.323
714大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS97702:45'03.310 3.652 0.860
88野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS43702:45'05.806 6.148 2.496
91坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS100702:45'06.078 6.420 0.272
1019国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH23702:45'07.422 7.764 1.344
11*38石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS86702:45'13.19613.538 5.774
123佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS34702:45'27.12227.46413.926
13*23千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS58702:45'42.87343.21515.751
1412平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS55692:45'21.6511Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 49 Laps)完走 ----
-64伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL17471:06'53.59723Laps22Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 16 大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16) 1'12.079 (2/70) 179.128 km/h
  • CarNo. 23(千代勝正)は、SpR付則4.2.2(FCY中の減速)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、未消化のため競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 38(大湯都史樹)は、SpR.13-1.b(危険なドライブ行為)により、タイムペナルティー5秒を科した。

GT300クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2025/09/20) Final Race Weather:Cloudy/Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
160吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL8672:46'10.998--
256ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH89672:46'11.658 0.660 0.660
3666近藤 翼
ハリー・キング
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH45662:45'06.1901Lap 1Lap
4*4谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH100662:45'15.6931Lap 9.503
511富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL30662:45'17.5551Lap 1.862
652吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS81662:45'19.8701Lap 2.315
718小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH77662:45'20.6431Lap 0.773
87ザック・オサリバン
小林 利徠斗
CARGUY Ferrari 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH89662:45'30.1841Lap 9.541
95塩津 佑介
木村 偉織
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH66662:45'56.7031Lap 26.519
1062平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH16652:45'10.7722Laps1Lap
1165蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS100652:45'11.9802Laps 1.208
12*6片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH57652:45'16.3112Laps 4.331
1330永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI652:45'17.0772Laps 0.766
14360青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH8652:45'21.9322Laps 4.855
15*0小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH63652:45'30.8392Laps 8.907
169阪口 良平
冨林 勇佑
PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH25652:45'41.7272Laps10.888
17*22和田 久
加納 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH652:47'00.0852Laps1'18.358
1887松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH34642:45'22.2233Laps1Lap
1948井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH642:45'25.2413Laps 3.018
2025松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2642:45'52.4943Laps27.253
2145ケイ・コッツォリーノ
篠原 拓朗
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL68642:46'04.4703Laps11.976
22*61井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL88572:47'03.35610Laps7Laps
23*31オリバー・ラスムッセン
小山 美姫
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS8512:23'31.04916Laps6Laps
24*777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL100441:06'44.41623Laps7Laps
---- 以上規定周回数(70% - 46 Laps)完走 ----
-20平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI431:06'46.98624Laps1Lap
-*26イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH523956'38.43728Laps4Laps
-2堤 優威
平良 響
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS1001521'04.68052Laps24Laps
-96新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL311015'48.30257Laps5Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 60 河野駿佑(Syntium LMcorsa LC500 GT) 1'18.945 (57/67) 163.549 km/h
  • CarNo. 4は、SpR.25-6は、ウォームアップ中の走行時ホイール脱落により、罰金10万円を科す。
  • CarNo. 0(元嶋佑弥)は、SpR.13-1.b(危険なドライブ行為/コース外への追い出し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 26は、SpR.27-4(アンセーフリリース)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、リタイアのため未消化。
  • CarNo. 31(オリバー・ラスムッセン)は、SpR付則3.16.2(ピットレーンオープン前のピットイン)につき、ペナルティーストップ60秒を科したが、リタイアのため未消化。
  • CarNo. 22は、SpR.27-12(タイヤの平置き不良)につき、ドライビングスルーペナルティーを科したが、未消化のため競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 61(井口卓人)は、SpR付則4.4(FCY中のピットイン)につきペナルティーストップ60秒を科したが、SpR.13-10(前項未消化)のため、競技結果に対して100秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 6(ロベルト・メルヒ・ムンタン)は、SpR.13-1.b(危険なドライブ行為/接触)により、タイムペナルティー5秒を科した。
  • CarNo. 777(藤井誠暢)は、SpR.13-1.b(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科したが、リタイアのため未消化。

SUPER GT

第6戦SUGO GTA定例会見 GT500車両の空力開発は2026〜2029までの4シーズン凍結へ

GTA定例記者会見: 坂東正明GTA代表取締役

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は9月21日、シリーズ第6戦が開催されている宮城県村田町のスポーツランドSUGOにて定例会見を行った。

 その席上で、坂東正明代表は来年以降のGT500車両について言及。2024年から2025年の最終戦まで凍結されていた空力開発を、来年の3月末を期限として解禁とすることを明らかにした。具体的には来年3月に富士スピードウェイで予定されている公式テストでの結果を受けて各メーカーが来季以降の仕様の登録を行い、2029シーズンまではその空力仕様でシーズンを戦う。ただし参戦している3メーカーでベース車の変更などがあった場合は、他のメーカーについても性能が均衡するように調整を行う可能性はあるとのことだ。

 併せて、エンジンの年間使用数も1基までに制限したいという。

 一方、レース距離については世界耐久選手権(WEC)の半分を目安とし、実施可能なサーキットでは距離を延したいとしており、より長く走れるタイヤ、エンジンを目指す。

 次世代の車両についても、コストダウンと環境対策を目標に設計開発を行い、2027年にはプロトタイプを完成させ、2030年以降のシーズンで使用していく方針だ。

 また2022年11月に発表された"SUPER GT Green Project 2030"では国産e-Fuelの採用を謳っていたが、日本国内で製造されているものという点においては来季からスーパーフォーミュラで使用される予定の国産E10燃料(植物由来のエタノールを10%混合した低炭素ガソリン)の使用も視野に検討しているとのこと。ただし現状では製造を担当するエネオスの生産能力の制約があり、スーパーGTで継続的に使用していくには各方面との調整が必要になるようだ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

第6戦SUGO公式予選ポールポジション記者会見 佐藤蓮「迷い無くアタックできた」

GT500クラス 16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(ARTA)

大津弘樹

GT500クラスでポールポジションを獲得した大津弘樹(ARTA)

 「2戦連続ポールポジションを獲得できてよかったです。雨のフリー走行からマシンはよくて、トップ当たりにいましたし、乾いていっても手応えは変わりませんでした。予選に向けてチームがアジャストしてくれたので、Q1で走ったときもアウトラップからタイムは出そうな手応えはありました。フリー走行であまり走れなかったので、精度は高くなくて、2番手でトップの39号車との差はありました。Q2に向けてもチームがアジャストしてくれたので蓮のポールポジションつながったと思います。蓮に感謝です」

佐藤蓮

GT500クラスでポールポジションを獲得した佐藤蓮(ARTA)

 「フリー走行の走り始めから流れがよくて、マシンのポテンシャルはありましたが、足りない部分もあり、Q2に向けてアジャストし、フィードバックで、ドライビングの面で気をつける部分、攻める部分を知ることができたので、迷い無くアタックすることができました。チームみんなが頑張った結果がでてよかったです」

GT300クラス 7号車CARGUY Ferrari 296 GT3(CARGUY MKS RACING)

ザック・オサリバン

GT300クラスでポールポジションを獲得したザック・オサリバン(CARGUY MKS RACING)

 「前向きな1日でした。フリー走行はウエットだったりドライだったりのミックスコンディションでしたので、あまりラップできませんでした。予選はドライでQ1を担当しましたが、トップタイムでクルマのバランスも乗り心地もよかったです。Q2でもポールポジションを獲得できたのでチームメートに感謝しています」

小林利徠斗

GT300クラスでポールポジションを獲得した小林利徠斗(CARGUY MKS RACING)

 「前回のレースで優勝することができ、今回も調子はよさそうでした。ザック選手がQ1でトップだったので想定したよりよくて驚きました。午前は路面がぬれててあまり練習はできませんでしたが、Q2はアタック1周目でタイムをまとめることができ、チームに恵まれてのポジションだと思います。まさか取れると思っていなかったので、この勢いであしたも頑張りたいと思います」

両クラスのポールシッター

GT500クラスのポールシッター

GT300クラスのポールシッター

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

第6戦SUGO公式予選GT500クラス 16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が2戦連続PP達成!!

GT500クラスポールポジションはARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)

 2025オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT 300kmレース」の公式予選が9月20日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が第5戦鈴鹿大会に続いて2戦連続でポールポジションを獲得した。

(天候;曇り コース:ドライ)

 公式予選は午後2時05分よりノックアウト方式で行われた。開始時点の気温は21℃。路面温度は22℃と肌寒さすら感じさせるコンディションだ。

予選Q1 関口雄飛がコースレコードを更新!

 GT500クラスの予選Q1は午後2時38分より48分までの10分間。上位10台が
Q2に駒を進める。前日の予報では天候が心配されたSUGO大会だが、ここまではオンタイムでの進行だ。

 各車入念なウォームアップ走行に続き、残り3分を切ったところから各車アタックを開始。まずは大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)が1'09.825を記録。いきなり公式練習のトップタイムを上回って見せると、三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)も1分10秒032、松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)も1分10秒214と相次いで好タイムを記録する。

 第3戦セパンで優勝し、目下ドライバーズランキング4位につける笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)は1分09秒986。松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)は1分10秒061。そして公式練習トップの小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT)は1分09秒989とこちらも1分9秒台を記録してきた。

 そして残り時間が1分を切ったところで関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分09秒365を叩き出してトップに躍り出た。これは2023年に大湯都史樹(8号車ARTA MUGEN NSA GT)の記録した1分09秒413のコースレコードを上回るものだ。

 そして終了間際にポイントリーダーの坪井翔(au TOM'S GR Supra)が1分10秒027を叩き出してみせた。

 シーズン序盤から快進撃の続いたスープラ勢はいずれも重いサクセスウェイトを抱えての走行であったが、それでも39号車(58kg)がトップ、37号車(75kg)が5番手、1号車(116kg)は7番手でQ2に進出した。

 このほか2番手は16号車。3番手には3号車が続き、前回優勝の23号車も4番手で Q2に駒を進めている。

 一方8号車はトップから0秒849落ちの僅差だったが惜しくも11位に終わっている。

予選Q2 佐藤蓮が2戦連続ポールを達成!!

 GT500クラスの予選Q2は午後3時16分から26分までの10分間で行われた。まずは16号車、3号車がアウトラップに続いてウォームアップラップ2周を行い、4周目にアタックに突入。ここで16号車の佐藤蓮がいきなり1分09秒122とQ1の関口のタイムを大きく上回ってきた。勿論これもコースレコードだ。

 佐藤は鈴鹿大会同様にチェッカーフラッグを待たずしてピットへ。残る9台のアタックをガレージで見守る展開となった。

 3号車の佐々木大樹も1分09秒586とまずまずのタイムを記録するが、16号車には及ばず。23号車の千代勝正も1分09秒776に留まる。

 Q1トップの39号車もサッシャ・フェネストラズが1分09秒568を記録するに止まった。

 この結果、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が鈴鹿大会に続いてポールポジションを獲得。2位に39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が続き、3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が予選3位という結果に。

 そして最後の最後に山下健太が1分09秒692を叩き出したことにより、1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)はなんと予選4位で明日の決勝に臨むこととなった。

 シーズン最大のサクセスウェイトのもとで行われる、今季2回目の300kmレース。第6戦決勝は21日の午後1時30分より84周で行われる。

GT500クラス予選2位はDENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

GT500クラス予選3位はNiterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第6戦SUGO公式予選GT300クラス CARGUY FERRARI 296 GT3がポール獲得!

GT300クラスポールポジションはCARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)

 2025オートバックスSUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の公式予選が、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、GT300クラスは、CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)が、ポールポジションを獲得した。

 まさに魅せる予選だった。前回の鈴鹿大会で初優勝を遂げた勢いそのままに、Q2でスアリングを握った小林利徠斗は、Syntium LMcorsa LC500 GTの吉本大樹がマークしたトップタイムを、最後に一発のアタックを決めて100分の2秒上回った。

 今季、2年目のスーパーフォーミュラ・ライツでは、チャンピオン最右翼と言われながら、ここまで1勝のみで、チャンピオンを逃してしまった。小林はその鬱憤を晴らす走りをスーパーGTで見せている。

予選Q1

 午後2時5分から始まったGT300クラスの予選は、A、Bの2グループに分けて行われた。各グループ上位9台までがQ2に進出できる。

 Aグループでトップタイム1分17秒596をマークしたのは、7号車CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン)。前回の鈴鹿戦同様にグループトップで、Q2の小林利徠斗に引き継いだ。

 2番手の56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(JP・デ・オリベイラ)、3番手の2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(平良響)が1分17秒台で続いた。2号車はフルウェイトながら予選においても安定した速さを見せている。

 Bグループは、60号車Syntium LMcorsa LC500 GT(河野駿佑)が、2周続けてのアタックで、1分17秒569、17秒363と好タイムを連発し、グループトップを奪った。

 2番手は、87号車METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮)。サクセスウェイトの軽さを武器に1分17秒台に入れてみせた。3番手は、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝)。

 なお、ランキングトップの65号車LEON PYRAMID AMG(菅波冬悟)はAグループ6位、ランキング2位の777号車D'station Vantage GT3(チャーリー・ファグ)もBグループ8位でQ2に駒を進めた。

予選Q2

 まず、2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威)が、1分17秒761でアタックの口火を切ると、次にアタックをかけたBグループトップの60号車Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹)は、Q1のタイムを大きく上回る1分16秒987をマークしてトップに立った。

 その後のアタックで2番手に上がった0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史)のタイムが、1分17秒640であることを考えると、驚異的なタイムだ。

 終了間際まで、この状態が続き、60号車のポールは確定と思われた。

 ところが、最後にアタックをかけていた7号車CARGUY(小林利徠斗)が、「クルマは非常に良い状態だった。一発で決めることができて良かった」と、60号車のタイムを僅かに逆転してポールポジションを奪うことに成功した。

 ランキングトップ3の65号車LEON PYRAMID AMGは8位、777号車D'station Vantage GT3は10位、2号車HYPER WATER INGING GR86 GTは5位につけた。

 決勝は、明日、21日(日)の午後1時30分から84周(300km)で行われる。

GT300クラス予選2位はSyntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)

GT300クラス予選3位はVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第6戦SUGOノックアウトQ2結果

GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2025/09/20) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
116佐藤 蓮ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS18R1'09.122--186.791
239サッシャ・フェネストラズDENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS581'09.568 0.446 0.446185.594
33佐々木 大樹Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS341'09.586 0.464 0.018185.546
41山下 健太au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1001'09.692 0.570 0.106185.264
524名取 鉄平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH11'09.746 0.624 0.054185.120
623千代 勝正MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS581'09.776 0.654 0.030185.041
738大湯 都史樹KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS861'10.160 1.038 0.384184.028
817塚越 広大Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS241'10.210 1.088 0.050183.897
914大嶋 和也ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS971'10.398 1.276 0.188183.406
1037ジュリアーノ・アレジDeloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS751'10.664 1.542 0.266182.715
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'09.413)を更新した。

GT300クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2025/09/20) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
17小林 利徠斗CARGUY Ferrari 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH891'16.968--167.750
260吉本 大樹Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL81'16.987 0.019 0.019167.709
30小暮 卓史VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH631'17.640 0.672 0.653166.298
44片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1001'17.732 0.764 0.092166.101
52堤 優威HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS1001'17.761 0.793 0.029166.040
631小山 美姫apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS81'17.800 0.832 0.039165.956
756平手 晃平リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH891'17.803 0.835 0.003165.950
865蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1001'17.834 0.866 0.031165.884
9666近藤 翼seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH451'17.900 0.932 0.066165.743
10777藤井 誠暢D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1001'18.020 1.052 0.120165.488
1152野中 誠太Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS811'18.116 1.148 0.096165.285
126ロベルト・メルヒ・ムンタンUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH571'18.252 1.284 0.136164.998
1387坂口 夏月METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH341'18.326 1.358 0.074164.842
1445ケイ・コッツォリーノPONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL681'18.346 1.378 0.020164.800
1511富田 竜一郎GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL301'18.830 1.862 0.484163.788
1625佐藤 公哉HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH21'18.954 1.986 0.124163.531
179阪口 良平PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH251'19.015 2.047 0.061163.404
1862平木 玲次HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH161'19.212 2.244 0.197162.998

SUPER GT

第6戦SUGO公式練習GT500クラス ホンダ勢が1-2 トップタイムは17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT

公式練習: GT500クラストップタイムはAstemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)

 2025オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT 300kmレース」の公式練習が9月20日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)がトップタイムを記録した。

 公式練習は午前9時15分にコースオープン。朝から降っていた雨はFIA-F4の公式予選が終わる頃には止んでいたが、路面はまだ大部分が濡れており、各チームウェットタイヤで走行を開始したが、セッションが進むにつれてコンディションは回復。それに伴い相次いでドライタイヤに履き替えてアタックを行う展開となった。

 序盤トップに立ったのは大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)で1分17秒112。しかしコースオープンから15分が経過する頃には各車1分16秒台にペースアップ。ここでは高星明誠(MOTUL AUTECH Z)が1分16秒210でトップに。さらに25分が経過したところで山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分15秒597を記録すると、関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)も1分15秒479でこれを上回った。

 この頃になると当初はウェット宣言を出していた競技団からLight ON解除との判断が下る。これに応じて各チームがドライタイヤを投入。ここからは1分13秒台、1分12秒台と瞬く間にタイムが更新され、残り時間30分を目前に大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分10秒758と一気に1分10秒台のタイムを叩き出す。

 しかしここで20号車シェイドレーシングGR86 GT(平中克幸/清水英志郎)がメカニカルトラブルに見舞われてピットレーン入り口でストップしたため、セッションは赤旗中断となってしまった。

 車両回収ののち午前10時33分に走行は再開。すると64号車の大草は1分10秒425までタイムアップ。続いて小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT)も同じ1分10秒425を記録して2番手に続く。

 その後、2クラス混走は残り3分を切ったところで60号車Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)が2コーナーを飛び出し、グラベルに捕まってしまったために2回目の赤旗が提示され、これをもって終了となってしまった。

 その後は午前10時58分よりGT300クラスの専有走行が行われたが、ここでも赤旗中断があった影響から、GT500クラスの専有走行は当初予定より8分遅れの午前11時13分に走行開始となる。

 各車タイヤに熱を入れながら次第にペースを上げ、残り時間が3分となったあたりからタイムアタック合戦が始まった。

 まずは佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)が1分10秒416で混走のベストタイムを上回ってみせるが、17号車の小出が1分10秒240までタイムを縮めてトップに浮上する。続いて伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)も終了寸前に1分10秒251を記録してきた。

 これによりGT500クラスは17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)がトップタイム。64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が2番手につけ、ホンダ勢が1-2という結果となり、3番手には3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が続いた。

 第6戦の公式予選は午後2時05分よりノックアウト方式で行われる。

公式練習: GT500クラス2位はModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

公式練習: GT500クラス3位はNiterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第6戦SUGOノックアウトQ1結果

GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2025/09/20) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
139関口 雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS58R1'09.365--186.137
216大津 弘樹ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS181'09.825 0.460 0.460184.911
33三宅 淳詞Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS341'09.942 0.577 0.117184.602
423高星 明誠MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS581'09.959 0.594 0.017184.557
537笹原 右京Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS751'09.986 0.621 0.027184.485
617小出 峻Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS241'09.989 0.624 0.003184.478
71坪井 翔au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1001'10.027 0.662 0.038184.377
838石浦 宏明KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS861'10.040 0.675 0.013184.343
924松田 次生リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH11'10.055 0.690 0.015184.304
1014福住 仁嶺ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS971'10.173 0.808 0.118183.994
---- 以上Q2進出 ----
118松下 信治ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS431'10.214 0.849 0.041183.886
1219国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH231'10.452 1.087 0.238183.265
1364伊沢 拓也Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL171'10.493 1.128 0.041183.159
1412ベルトラン・バゲットTRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS551'10.596 1.231 0.103182.891
15100牧野 任祐STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS541'12.783 3.418 2.187177.396
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'09.413)を更新した。

GT300クラス(Aグループ)

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2025/09/20) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
17ザック・オサリバンCARGUY Ferrari 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH891'17.596--166.393
256ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH891'17.873 0.277 0.277165.801
32平良 響HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS1001'17.999 0.403 0.126165.533
4666ハリー・キングseven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH451'18.016 0.420 0.017165.497
531オリバー・ラスムッセンapr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS81'18.069 0.473 0.053165.384
665菅波 冬悟LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1001'18.069 0.473 0.000165.384
745篠原 拓朗PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL681'18.112 0.516 0.043165.293
86片山 義章UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH571'18.156 0.560 0.044165.200
99冨林 勇佑PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH251'18.197 0.601 0.041165.114
---- 以上Q2進出 ----
1096高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL311'18.308 0.712 0.111164.880
115木村 偉織マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH661'18.361 0.765 0.053164.768
12360荒川 麟RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH81'18.466 0.870 0.105164.548
1322加納 政樹アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'19.326 1.730 0.860162.764
1430織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI1'19.452 1.856 0.126162.506

GT300クラス(Bグループ)

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2025/09/20) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
160河野 駿佑Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL81'17.363--166.894
287松浦 孝亮METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH341'17.887 0.524 0.524165.771
34谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1001'17.974 0.611 0.087165.586
452吉田 広樹Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS811'18.207 0.844 0.233165.093
50元嶋 佑弥VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH631'18.263 0.900 0.056164.975
625松井 孝允HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH21'18.340 0.977 0.077164.812
711大木 一輝GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL301'18.503 1.140 0.163164.470
8777チャーリー・ファグD'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1001'18.505 1.142 0.002164.466
962平木 湧也HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH161'18.732 1.369 0.227163.992
---- 以上Q2進出 ----
1026イゴール・オオムラ・フラガANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH521'18.737 1.374 0.005163.981
1118小林 崇志UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH771'18.885 1.522 0.148163.674
1261井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL881'18.932 1.569 0.047163.576
1348柴田 優作脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'18.993 1.630 0.061163.450
-20平中 克幸シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MId.n.s---

SUPER GT

第6戦SUGO公式練習GT300クラス Green Brave GR Supra GTがトップタイム

公式練習: GT300クラストップタイムはGreen Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)

 2025オートバックスSUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の公式練習が、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、GT300クラスは、Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)がトップタイムをマークした。

 レースウィークに入って、仙台地方は急に秋めいてきた。予選日の土曜日は朝から雨模様で、肌寒い天候となった。セッションの開始される午前9時15分には雨も上がり、路面も急速に乾いていった。

 練習走行でトップタイムをマークしたのは、現在ランキング8位(40.5p)の52号車Green Brave GR Supra GT。残り3戦で逆転の可能性もあるだけに、今回のレースでは優勝を狙いたいところ。

 2番手タイムは、逆転チャンピオンを狙う2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)。今季、ここまで優勝はないものの、コンスタントに上位入賞を続け、ランキング3位(52.5p)につけている。

 3番手タイムは、666号車seven × seven PORSCHE GT3R(近藤翼/ハリー・キング)。タイトル争いでは大きく遅れて入るものの、サクセスウェイトも45kgと少ないだけに、ポルシェGT3の実力を引き出せれば、上位入賞の可能性も高い。

 4番手以下は、31号車apr LC500h GT(オリバー・ラスムッセン/小山美姫)、60号車Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)、48号車脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R(井田太陽/柴田優作)と続いた。

 現在ランキングトップの、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)は9位につけ、順調な仕上がりを見せている一方で、気になるのは、ランキング2位の777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)。満足に周回できずに、最後はトラブルでコース上でストップしてしまった。

 ランキング上位は、サクセスウェイトはマックスの100kg(運用で+50kgと給油リストリクター制限)となっており、予選では厳しい戦いを強いられる可能性が高いが、決勝ペースをいかにうまくまとめるのかが勝負の鍵になる。

 とりあえずは、現時点でランキングトップ3の65号車、777号車、2号車の戦いぶりに注目だ。

 予選は、本日午後2時5分から行われる。

公式練習: GT300クラス2位はHYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)

公式練習: GT300クラス3位はseven × seven PORSCHE GT3R(近藤翼/ハリー・キング)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER GT

第6戦SUGO公式練習結果

GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2025/09/20) Official Practice Weather:Cloudy Course:Wet/Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
117塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS241'10.240--183.818
264伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL171'10.251 0.011 0.011183.790
33佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS341'10.416 0.176 0.165183.359
424松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH11'10.508 0.268 0.092183.120
539関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS581'10.561 0.321 0.053182.982
637笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS751'10.600 0.360 0.039182.881
7100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS541'10.798 0.558 0.198182.370
823千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS581'10.819 0.579 0.021182.315
98野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS431'10.846 0.606 0.027182.246
1038石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS861'10.864 0.624 0.018182.200
1114大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS971'11.151 0.911 0.287181.465
1216大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS181'11.170 0.930 0.019181.416
1312平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS551'11.262 1.022 0.092181.182
141坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1001'11.268 1.028 0.006181.167
1519国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH231'14.312 4.072 3.044173.746

GT300クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2025/09/20) Official Practice Weather:Cloudy Course:Wet/Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
152吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS811'18.023--165.482
22堤 優威
平良 響
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS1001'18.280 0.257 0.257164.939
3666近藤 翼
ハリー・キング
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH451'18.525 0.502 0.245164.424
431オリバー・ラスムッセン
小山 美姫
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS81'18.582 0.559 0.057164.305
560吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL81'18.612 0.589 0.030164.242
648井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'18.678 0.655 0.066164.104
76片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH571'18.734 0.711 0.056163.988
856ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH891'18.761 0.738 0.027163.931
965蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1001'18.845 0.822 0.084163.757
100小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH631'18.887 0.864 0.042163.670
117ザック・オサリバン
小林 利徠斗
CARGUY Ferrari 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH891'18.940 0.917 0.053163.560
1245ケイ・コッツォリーノ
篠原 拓朗
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL681'19.082 1.059 0.142163.266
13360青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH81'19.108 1.085 0.026163.212
144谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1001'19.140 1.117 0.032163.146
1596新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL311'19.171 1.148 0.031163.082
1618小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH771'19.222 1.199 0.051162.977
1762平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH161'19.365 1.342 0.143162.684
1861井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL881'19.423 1.400 0.058162.565
1911富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL301'19.544 1.521 0.121162.318
2087松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH341'19.544 1.521 0.000162.318
2125松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH21'19.766 1.743 0.222161.866
2230永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI1'19.862 1.839 0.096161.671
239阪口 良平
冨林 勇佑
PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH251'19.949 1.926 0.087161.495
245塩津 佑介
木村 偉織
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH661'20.324 2.301 0.375160.741
2526イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH521'20.497 2.474 0.173160.396
2622和田 久
加納 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'20.691 2.668 0.194160.010
2720平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'21.900 3.877 1.209157.648
28777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1001'25.058 7.035 3.158151.795

筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・津田充輝「常に自分のベストを出すことだけ考えて走った」

優勝 津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)

優勝した津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)

 「ある程度ペースはあるとわかっていたので、そこをひたすら追求して、常にプッシュしていました。今回に関しては常に自分のベストを出すことだけ考えて走っていました。満足がいくレースでした」

ファーストガレージ 佐々木孝太アドバイザー

 「津田君は安定しているし、クルマをどう動かしたら速く走れるかということを理解できてきたと思います。そこに自分のクルマを持っていけるようになった。練習から安定感は抜群だったので、後は一発が出れば行くだろうなと思っていた通りになりました。今日は強いレースでしたね。彼は今年筑波に勝負を賭けてやっているし、すごく練習もやっている」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「前を追うのもしんどかったですが、僕自身もセッティングも今日はずっとうまく合わせきれなかったのが一番大きかったです。ただ、うまく合わせられていたとしても、今日の津田さんとは接戦になるだろうと思っていたので、最後は思った以上に早く逃げられてしまったので、それは悔しいです。最初に仕留め切りたかったのですが、そこも難しかったですね」

3位 濵邊誠己(ELEVレーシングKKS2制動屋)

決勝3位の濵邊誠己(ELEVレーシングS2制動屋)

 「とにかくタフなレースでした。予選と決勝のインターバルにセット変更をしていて、そのセットに対する走り方を習熟できるまでの間が後ろに追い詰められていて、非常に苦しい戦いでありました。それでも自分の中で周回を重ねるごとに成長していって、結果として3位、表彰台にのぼることができたので、よかったと思います」

ELEV Racing Dream 前田大道代表

 「久しぶりのスーパーFJ表彰台とても嬉しく思います。ドライバーのマサキ選手とレース後、車検場裏で抱き合って喜んでしまいました。彼とは長い付き合いでドライビングのセンスが抜群であることは確固たるものでしたが、初の4輪デビューレースで練習も充分といえない状況だったので確証はありませんでした。レースウィーク前々日、プラクティスから電気系トラブルや大幅仕様変更による挙動理解不足からのセットアップなど試練続きでしたが、それを乗り越えて獲得した3位表彰台は本当にすごいことだと思います。マサキ選手と一緒に次は表彰台の天辺目指して準備を進めていきたいと思います」

4位 切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)

決勝4位の切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)

 「予選の時点でちょっとセッティングが固まっていなかったのと、自分の理想とする走りがまだ確立していないです。トップとの差や違いは、彼らが理想とするクルマや走りが定まっているのに対して、自分が定まっていなくて。そこでセットも詰め切れなかったし、ドライビングでも攻めきれなかったところがあったので、そこは次までにやって行かなければならないなと思いました」

5位 相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)

決勝5位の相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

 「ちょっとスタートで、シグナル消えた後に出遅れて。切替君が1コーナーで後ろからきていて、なんとか第1ヘアピン入り口までは粘っていたのですが、抜かされてしまって。その後前に必死に追いつこうとしたのですが、離されてしまって。でもレースペース的には自分の過去のレースと比べてもいいタイムが出ていたと思うので、次は表彰台狙えるように、細かな点から見なおしていきたいです。課題はスタートと、自分の課題を修正していく感じですかね」

6位 内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)

決勝6位の内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)

 「スタートでひとつ上がったのはよかったのですが、その後前に置いて行かれてしまったので、単純に速さが足りなかったところがあります。次戦が筑波の最終戦になるので、それまでに少しでもペースを上げられるように、練習できればなと思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Junichi SEKINE

筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波決勝 津田充輝が2位以下につけいるスキを与えずポール・ツー・ウイン デビュー戦の濵邊誠己が表彰台を獲得

トップでゴールする津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)

 2025年JAF筑波・富士スーパーFJ選手権シリーズ地方権第6戦決勝が9月14日(日)に筑波サーキットで行われ、ポールポジションからスタートの津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)がホールショットを奪うと、そのままトップを守り切り完勝。シリーズ3勝目を飾った。

 18周もしくは30分で行われる決勝は午後3時12分にフォーメーションラップ開始。気温31.2度、路面温度37.6度のドライコンディションだ。ひところの猛暑ではなくなったがかなり蒸し暑い。11台がグリッドに整列してレーススタート。

レースがスタートした

 フロントロウ2番手の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)の蹴り出しがよく、ポールシッターの津田に並びかけるように加速。津田はその酒井を牽制するように進路を左に寄せていき両車並んで第1コーナーへ向かう。酒井は第1コーナーで津田のアウトから大外刈りを狙うが津田がしっかりインを押さえてトップを守る。後方では4番グリッドから発進の相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)の加速がややにぶく、5番手スタートの切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)が第1コーナーでインを突いてS字を並走、第1ヘアピンへのブレーキングで相田の前に出る。それぞれのバトルの間で濵邊誠己(ELEVレーシングKKS2制動屋)がグリッド通りの3位のポジションをキープしている。

 2台が出場しているジェントルマンクラスは6番手スタートからの蹴り出しが弱かった秋山健也(スーパーウインズKKS2)に対して8番グリッドの畠山退三(Hobbybase&zap-ED)が第1コーナーまでに前に出て7位畠山、8位秋山と入れ替わる。

 オープニングラップを終えてトップは津田。しかし酒井が0.346秒と約3車長の差で続く。3位濵邊はそこから0.778秒の差。4位切替は5位相田を0.549秒差として6位内藤は相田に0.300秒に接近している。

 2周目、津田は酒井を0.4秒近く上回るペースで0.731秒までギャップを拡げるが、酒井も粘って0.7秒の差を3周目、4周目と保持する。しかし5周目に津田は2段目に点火したように58秒691とそこまでのファステストラップを出して1.094秒まで間合いを拡げる。3位濵邊に対して4位切替が0.385秒と接近し、5位相田と6位内藤はそれぞれ単独走行になっている。7位畠山がトップに出たジェントルマンクラスの争いは秋山が0.5秒差まで接近してきた。

 津田はペースを緩めず6周目1.304秒、7周目1.728秒と酒井との間にギャップを築いていく。酒井が59秒を切るか切らないかというペースなのに対して津田はコンスタントに58秒台で走行。7周目には58秒656、9周目に58秒627と立て続けにファステストラップを更新してリードを2.319秒まで拡げ独走態勢を固めつつある。3位濵邊は酒井と2.576秒差と離されつつもしっかりポジションを守って4位切替に0.907秒の差をつけている。

 11周目、津田はペースを緩めることなく酒井の差は2.815秒。3位以降の順位も落ち着いてレースはやや膠着状態。13周目にも津田が58秒618のファステストラップを出して酒井と3.402秒差。その後も58秒台のペースを守って14周目3.626秒、15周目3.916秒と酒井を突き離すと16周目には本日のファステストラップ、58秒552を叩き出してそのまま18周を走り切りフィニッシュラインを通過。圧勝ともいえる展開で優勝を飾った。2位酒井は5.281秒差。3位濵邊はバトルこそなかったものの、ファイナルラップで自己ベストの58秒972をマークするなど最後まで集中力を切らさず表彰台の一角を守り切って前田代表の起用に応えた。以下4位切替、5位相田と続きレーシンスーツを新調した内藤が久しぶりで6位に入賞した。

 ジェントルマンクラスは総合7位の畠山が優勝、総合8位の秋山がクラス2位となった。

 これで津田はシリーズ3勝目。ポディウムでのふるまいにも風格が出てきた。シリースポイントを105点まで伸ばし2位の酒井77点とは28点の差がついたがシーズンは残り2戦。まだわからない。

 筑波・富士シリーズ第7戦は約ひと月のインターバルで10月26日に筑波サーキットで開催される。

優勝は津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝3位は濵邊誠己(ELEVレーシングS2制動屋)

決勝4位は切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)

決勝5位は相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

決勝6位は内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)

マスタークラスで優勝した畠山泰三(Hobbybase & ZAP-ED)

表彰式

ファーストガレージの面々

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波決勝結果

SEPTEMBER RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2025/09/14) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
152津田 充輝ファーストガレージ制動屋KKS2
MYST KK-S2
1817'42.179--
255酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1817'47.460 5.281 5.281
372濵邊 誠己ELEVレーシングS2制動屋
MYST KK-S2
1817'50.701 8.522 3.241
451切替 悠喜ファーストガレージRSD制動屋KKS2
MYST KK-S2
1817'52.63110.452 1.930
514相田 有羽音ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1817'56.30214.123 3.671
622内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
1818'02.46820.289 6.166
738M1畠山 泰三Hobbybase & ZAP-ED
MYST KK-S2
1818'03.02920.850 0.561
83M2秋山 健也スーパーウインズKKS2
MYST KK-S2
1818'04.89622.717 1.867
991佐藤 颯太ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'06.77024.591 1.874
1039池田 悠亮トップランクスーパーウィンズ
MYST KK-S2
1818'11.79929.620 5.029
1159村上 太晟ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1818'17.48835.309 5.689
---- 以上規定周回数(90% - 18 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 52 津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2) 58.552 (16/18) 125.734 km/h

筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波公式予選ドライバーコメント 3位・濵邊誠己「自分の中で見つけた答えを最後に出した1周」

ポールポジション 津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)58秒499

ポールポジションの津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)

 「今日は思ったより路面がよくなかった感じで、前日や前々日の練習ではもっといいタイムが出ていたので、路面改修の影響はある程度あると思います。(それでも手ごたえはよかった?)そうですね、それなりにタイムも安定して、いいタイムが出ていましたので。酒井君とは昨日、一昨日とこんな差だったので、こう(僅差に)なるだろうなとは思っていました」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)58秒583(+0.084秒)

予選2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「ぜんぜんうまく(コンディションに)合わせきれなかったのと、うまくいったな、というラップが一度もなかったです。昨日に比べて路面温度とかが高くなっていて、昨日は雨もあって路面が冷えていたので、いい感じのセットで走れていたのですが。路面温度が高くなってしまうとどうしても思った方向に転がってくれなかったので、これからデータロガーとか見比べてどこを調整するのか、というのを分析して決勝でしっかり勝てるようにがんばります」

3位 濵邊誠己(ELEVレーシングKKS2制動屋)58秒890(+0.391秒)

予選3位の濵邊誠己(ELEVレーシングS2制動屋)

 「(終盤に)タイヤの状況は悪くなっていましたけれど、最後のアタックに向けて10何周かトライしつづけて、自分の中で見つけた答えを最後に出した1周でした。なんとかまとめ切れました。タイム的には満足ですが、タイヤの一番おいしい時にその走りができていなかったので、(タイムが出たのが)最後になってしまったというのは、悔しいポイントではあります。決勝は前の2台がめちゃくちゃ速いので、学びのレースだと思って、前の子から一つでも多く得て、結果として表彰台に乗れるように、できれば優勝も目指してやろうと思います」

4位 相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)58秒900(+0.401秒)

予選4位の相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

 「序盤に58秒台を出した後は、アタックしていてもうまくまとまる周がなくて、58秒ポツポツ出してはいましたが3番手キープできなくて、最後の最後に抜かれてしまって残念ですね。決勝は表彰台が目の前なので、どうにか前を攻略したいなと思います」

5位 切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)58秒943(+0.444秒)

予選5位の切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)

 「路面について予想がかなり外れてしまって、いいとこなしでぜんぜん駄目でした。決勝までにできることをやって、オープニングラップでうまいこと行けたらいいな、という感じです」

6位 秋山健也(スーパーウインズKKS2)59秒395(+0.896秒)マスタークラストップ

予選6位、マスタークラスポールポジションの秋山健也(スーパーウインズKKS2)

 「路面の補修でグリップは上がっている気がしますが、昨日初めて走って(雨のせいで)ほとんど1本目しか試せなかったので、まだよくわからないですね。違和感と言うか感覚はかなり変わりますね。予選はちょっと空気圧が上がりすぎた感じがあったので、そのあたりを修正してよくなれば、もう少し上に行きたいところです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波公式予選 津田充輝がポールポジションを獲得

ポールポジションは津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)

 2025年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第6戦公式予選が9月14日(日)に筑波サーキットで行われ、津田充輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)がチームメイトの酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)に0.084秒の差でポールポジションを獲得した。

 9月中旬になりようやく酷暑からは解放された筑波サーキットは前日の雨に続いて朝からどんよりとした曇り空。それでも気温はじわじわと上昇していて、午前10時25分のコースオープン時点で気温28.8度、路面温度35.3度。朝に少し雨が降ったこともあり、レコードラインは乾いているものの縁石が濡れている個所がありそうだ。

 筑波サーキットは8月に路面の改修が行われていて、第1ヘアピンの手前からダンロップコーナー先の80Rまでの区間の舗装が新しくなっている。第1ヘアピンへのブレーキングを開始するあたりから路面が変わっているため、前日の練習走行でも挙動を乱す車両が散見された。

 ファーストガレージの佐々木孝太アドバイザーにこうした路面補修の際にドライバーにどのようなアドバイスを行うか聞いたところ「路面が再舗装されると通常はグリップが上がるが、今回はそれほどの変化がないというのがドライバーの第1印象だったようだ。それでも走行を重ねるにつれて次第にグリップが上がってくると予想され、そこでコーナー進入時のアンダー/オーバーステアの特性が変わってくるので、そのあたりに気を付けるようにドライバーには注意した」

 「また今日は朝まで雨だったのでまだ路面が一部ウエットだが、路面が変わったことで、従来ウエットの時はワイドに回っていたコーナーがタイトに回れるようになる場合もあるので、その変化にもアジャストが必要になる」とのことだった。

 第5戦優勝の酒井を先頭に11台のS-FJがコースイン、20分間の予選がスタートした。

 まずは残り時間17分30秒、ウオームアップを終えて計測2周目に津田が58秒921のトップタイムを出す。2番手酒井59秒355、3番手切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)が59秒450で3番手と、ファーストガレージ勢がトップ3に立つ見慣れた状況。

 しかし今回はひと味違っていて、計測3周目に今回レースデビューの濵邊誠己(ELEVレーシングKKS2制動屋)が59秒169を出して2番手につける。モータースポーツ経験はレンタルカートのみながら、5年前からフォーミュラマシンをドライブしていたという18歳が、いきなり才能の片鱗を見せる。酒井3番手、切替4番手に続いて5番手に内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が59秒939,6番手59秒998で秋山健也(スーパーウインズKKS2)がマズターズクラスのトップにつける。

 残り15分30秒、酒井が58秒836を出してトップに出る。津田は58秒878とタイムを更新するが2番手に後退。濱邊は3番手。4番手相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)の59秒218.さらに残り15分に切替が59秒156で5番手から3番手へ。津田は自己ベストを58秒859と縮めるも酒井も58秒615をマークして0.244秒の差をつける。佐藤颯太(ELEVレーシング10VED)が59秒536で6番手に上がるが、秋山がすかさず59秒395で逆転する。

 残り13分30秒、津田はタイムを縮め58秒744で酒井と0.159秒の差。濱邊が58秒955で切替を逆転し3番手。津田は続く周回にさらに58秒518とついに酒井を0.097秒上回りトップに返り咲く。酒井~濱邊~切替と続き、相田が59秒130で5番手へ上がる。2台が出場のジェントルマンクラスは総合6番手に秋山、総合8番手にクラス2位の畠山退三(Hobbybase&zap-ED)がつけて予選は後半戦へ。

 残り時間8分。津田はセクター1で全体ベストを出すとこの周58秒499とさらにタイムを短縮。そして残り6分に濱邊が自己ベストを58秒953と縮めるが、直後に相田が58秒931と濱邊を上回り3番手へ。

 残り3分30秒。いったんピットに戻って微調整をおこなったらしい酒井がペースを上げて58秒583と津田まで0.084秒と迫るが、これ以上のタイムアップは果たせず津田のポールポジションが確定した。2番手酒井。そして相田が残り2分30秒に58秒900までタイムを縮め予選3番手、4番手も58秒943で切替に確定かと思われたが、5番手に落ちていた濱邊がチェッカー後の周回で58秒890と0.010秒相田を上回るタイムを叩き出して3番手に返り咲き。デビュー戦でセカンドロウを獲得した。相田4番手、切替5番手で、マスターズクラストップの秋山が総合6番手につけた。7番手内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)を挟んでマスターズクラス2番手畠山が総合8番手という結果になった。

 決勝は午後3時8分スタート予定。ここ数戦急成長ぶりがうかがえる津田が酒井といかに戦うか、そして「満を侍して」チームから送り込まれたルーキー濱邊がどんな立ち回りを見せるかも注目だ。

予選2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選3位は濵邊誠己(ELEVレーシングS2制動屋)

予選4位は相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

予選5位は切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋KKS2)

予選6位、マスタークラスPPは秋山健也(スーパーウインズKKS2)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波公式予選結果

SEPTEMBER RACE MEETING in TSUKUBA -RIJ- (2025/09/14) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2025 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
1*52津田 充輝ファーストガレージ制動屋KKS2
MYST KK-S2
58.499--125.848
255酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
58.583 0.084 0.084125.668
372濵邊 誠己ELEVレーシングS2制動屋
MYST KK-S2
58.890 0.391 0.307125.013
414相田 有羽音ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.900 0.401 0.010124.992
5*51切替 悠喜ファーストガレージRSD制動屋KKS2
MYST KK-S2
58.943 0.444 0.043124.900
63M1秋山 健也スーパーウインズKKS2
MYST KK-S2
59.395 0.896 0.452123.950
722内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
59.399 0.900 0.004123.941
838M2畠山 泰三Hobbybase & ZAP-ED
MYST KK-S2
59.461 0.962 0.062123.812
9*91佐藤 颯太ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
59.477 0.978 0.016123.779
10*39池田 悠亮トップランクスーパーウィンズ
MYST KK-S2
59.903 1.404 0.426122.899
11*59村上 太晟ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
59.986 1.487 0.083122.729
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.254)予選通過 ----
  • CarNo. 52, 51, 91, 39, 59は、筑波サーキット一般競技規則第19条1(走路外走行)違反により当該周を採択しない。

筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波、注目選手インタビュー 濵邊誠己「目標は優勝だが謙虚にひとつでも上の順位に」

 2025年JAF地方選手権、スーパーFJ筑波・富士シリーズ第6戦は9月14日に筑波サーキットで開催された。11台のエントリーの中に今回初のS-FJレースを迎えた選手が2名いた。前日の練習走行の合間にショートインタビューを行った。

 59号車「ファーストガレージKK-S2」をドライブする村上太晟(たいせい)はレース未体験だ。

村上太晟(ファーストガレージKK-S2)

 ――今までのモータースポーツ歴は?

 「シミュレーターしかやったことがなくて、実車のレース経験はほぼ無いです」

 ――ここまでの習熟度合いは?

 「今回がスーパーFJでの初レースとなるのですが、いろいろなチャレンジがまだ克服できてないので、練習で頑張っている最中です」

 ――練習はどのくらい積んだ?  「テスト走行を2、3回ぐらいやった程度ですね。スーパーFJが2日前で、まだ慣れていないです」

 ――シミュレータと実車の違いは感じる?

 「シミュレータと実車の差はあまりなくて、加速度とかGフォースが一番大きな違いで、そこに慣れるところまでがシミュレータからの乗り換えのポイントで、まだまだですが、ちょっと慣れてきました」

 ――先月路面改修があったのだが?

 「(補修があった)第1ヘアピンからダンロップコーナーの先までがよりグリップする感じで、急に変わるのでその差が掴めていないです」

 ――金曜日にウエット路面の経験もできた?

 「かなり雨が降って、いろいろ新しいチャレンジが多いですね」

 ――今回のレースの目標は?

 「まずはビリにならないことが目標です」

村上太晟(ファーストガレージKK-S2)

 72号車「ELEVレーシングKKS2制動屋」の濵邊誠己(ハマベマサキ)18歳の高校生。フランスのSodiKart社のカートを導入している世界各地のSODI公認レンタルカートサーキット(日本国内には20か所以上)でのレースリザルトにより各国代表が選抜されて出場する「Sodi World Series」という国際大会に日本代表として出場の経験がある。

濵邊誠己(ELEVレーシングS2制動屋)

 ――今までのモータースポーツ歴は?

 「基本レンタルカートのレースのみ出ていて、中学時代からジュニアクラスのレンタルカートの世界大会に出たりしていました。Sodiのカートを使ってレースをしている日本のサーキットシリーズがあって、そので年間のランキング上位に日本代表として出場の権利が与えられる仕組みです。自分は2018年、19年と2022年の3回ワールドシリーズに行っています。2019年は3位になって、それ以上は取れなかったですが、毎年いい経験をしながら戦績も残しつつやってきました。フォーミュラのレースは今回が初めてです」

 ――今何歳?

 「6月に18歳になって自動車免許を取ったばかりです」

 ――練習はどのくらい積んだ?

 「フォーミュラのドライブ自体は13歳の時にELEVさんで行っていた体験会に参加した所から始まっていて、筑波サーキットのジムカーナ場からコース1000、2000とずっとスポーツ走行で走ってきました。一応走行の経験はありますけれど、最後にレースに出たのが2022年の世界大会以来なので、ブランクがありますし、(フォーミュラのレースは)初めてで知らないことも多いですね。挑戦者の気持ちというのは忘れずに、やれることをやろうとは思っています」

 ――カートからの乗り換えは苦労しなかった?

 「やっぱりカートの時にできた癖というものが悪い形で引き継がれた面もあって、そこを取り除くためにはちょっと苦労しました。今はもう何年もフォーミュラに乗ってきてはいるので、慣れてはきました」

 ――先月の路面改修により変化は気になった?

 「路面がよくなった方向で、さほど苦労はしていないです」

 ――第1ヘアピンでいろんなラインを試していたが?

 「ドライの時の正解はひとつなのでそこに合わせに行くのですが、雨の時はどのラインでどれぐらいグリップするのかというのはまだ(わからない)。昨日が雨の筑波2000の初走行だったので、まだ試し試しでやっています」

 ――今回のレースの目標は?

 「目標はもちろん優勝ですが、謙虚に、ひとつでも上の順位で終わることを最低条件として、やって行こうと思います」

 方やレンタルカートとはいえ世界大会を経験して13歳からフォーミュラをドライブ経験があり、一方はスーパーFJ初ドライブが数日前。と対照的ともいえる二人だが、初めての本格的なレース参戦にドキドクとワクワクが混じっているのは共通なようだ。インタビューの後のスポーツ走行では途中からの雨にも関わらず走り込みに励んでいた。よいレースを期待したい。

濵邊誠己(ELEVレーシングS2制動屋)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第6戦もてぎ決勝ドライバーコメント 優勝・松原将也「悔しい方が大きい」

優勝 松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)

優勝した松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

 「初めての優勝でうれしいが2割くらいです。悔しい方が大きいですね。ペナルティ出なければ自分は3位で終わっていたので。最初の段階で離されてしまっているので、そこが毎回の課題ですが、まだ全然直せていないので、悔しいですね」

2位 小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)

決勝2位の小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)

 「最後はあと少しだったので頑張って(酒井を)抑えました。ストレートで自分が後ろについて、インがちょっと開いていたのでそこに突っ込んでいけば行けると思って、最後2位で追われてよかったです。思い通りではないですが運もありました」

3位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝3位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「同じくらいのペースなのでバトルになるとは思っていたのですが、やっぱりお互いギリギリで走っていました。接触はちょっと悔しいですが、なんとか表彰台は乗れたので、そこはよかったかなと思います」

4位 吉田馨(TAKE FIRIST KKS-2)※トップフィニッシュ直後の談話

決勝4位の吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「最後に絡んでしまったので、そこは酒井君に申し訳なかったです。うまい感じにペースを保って、前について行けていたので、そこはよかったなと思います」

5位 向畑疾走(ファーストガレージKKS2)

決勝5位の向畑疾走(ファーストガレージ制動屋S2)

 「まずスタートが遅れて、そこで順位を落とすのは最小限にしてたのですが、後ろから速い人が二人来ていて。1周目に抜かれたのですが、2周目はなんとか表彰台圏内やトップ争いに絡めるように頑張ったのですが、3コーナーでシフトミスしてしまって、それで一気に(順位が)下がってしまいました。中盤はペースよかったのですが、YOSHIDA選手に引っかかってしまって抜くのに時間かかりました。最後のオーバーテイクは自分の速いところをみつけて、一気に行って引き離すという感じでやれました。(ポールポジションのプレッシャーはあった?)前しか見ていなかったので集中していて緊張はしなかったです」

6位 YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKSⅡ)

決勝6位のKODAI YOSHIDA(T\'s TECHNO RF KKSII)

 「今日はぜんぜんペースが上がらなくて、後ろを抑えるのがやっとでしたが、最後に抜かれてしまって、ちょっと残念なレースだったなと思います。昨日と路面がまったく変わってしまって、それに適応できなくて、それが残念なところです。次回に向けて課題がすごく多いです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asasko SHIMA

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第6戦もてぎ決勝 吉田馨がトップチェッカーもペナルティで降着、松原将也が待望の初優勝

松原将也と小林留魁の争い

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第6戦決勝が8月31日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、6番グリッドからスタートの吉田馨(TAKE FIRIST KKS-2)序盤にトップに立ってそのままフィニッシュするも 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)との接触でフィニッシュタイムに10秒加算のペナルティが課せられて4位に降着。2番手でフィニッシュした松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)がキャリア初優勝を遂げた。

 前日の第5戦に続いて開催の第6戦。スターティンググリッドは第5戦のリザルトにより、上位6台はリバースグリッドが適用された。 これにより、ポールポジションは第5戦6位の向畑疾走(ファーストガレージKKS2)がつくこととなる。向畑は今大会がスーパーFJデビューとなる20歳。ルーキーがいきなり上位選手の前でスタートすることになる。以下

  • 2番手 小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)
  • 3番手 YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKSⅡ)
  • 4番手 松原将也
  • 5番手 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)
  • 6番手 吉田馨
  • 7番手 小田部憲幸((株)フォースリンク ZAP ED)
  • 8番手 三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED)
  • 9番手 畠山退三(Hobbybase&zap-E)
  • 10番手 松下彰臣(Abel HOSHO&PARM ZAP 10V ED)
  • 11番手 中村ブンスーム(ファーストガレージKKSⅡ)
  • 12番手 野口伸周(野口商會 ZAP10VED)
  • 13番手 小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoA ed)
  • 14番手 石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)

 というスタート順となった。

 なお今大会は2レースの為、スリックタイヤ2セットが使用可能。すべてのチームが本日の第6戦にニュータイヤを投入してきた。

レースがスタートした

 午前11時10分フォーメーションラップ開始。前日ほどの酷暑ではないとはいえ気温32.8度、路面温度は58度に達している。ポールポジションの向畑を先頭に14台がスターティンググリッドに並びレーススタート。

 ポールシッターの向畑はやはりというべきかスタートに失敗、後続に飲み込まれてしまう。対していつもロケットスタートを決める小林が先行して第1コーナーへ飛び込む。さらに5番手スタートの酒井の加速が伸びてアウト側から前に出て2位、向畑3位。インに吉田、アウトに松原がサイド・バイ・サイドで第2コーナーを立ち上がる。勢いのある酒井は第3コーナーへの加速で小林をかわしトップへ。向畑~吉田~松原~YOSHIDA~三ツ井と続く。吉田は第5コーナーへのブレーキングで向畑のインを突いて3位に浮上。さらに小林をヘアピンの進入でインから仕留めて2位へと上がる。

 オープニングラップを終えてトップ酒井と2位吉田の差は0.833秒。そこから0.6秒差で3位小林だが4位向畑がテールにへばりついて0.075秒の差。5位松原も向畑に0.124秒とこちらも僅差、やや離れて6位YOSHIDAの順で2周目に。順位を落とした向畑が第1コーナーでアウトから小林に仕掛けるがここは小林が守る。向畑は第3コーナーでも小林のインを突くが抑え込まれて失速。逆に松原、YOSHIDAに第4コーナーで差されてポジションを落としてしまう。経験の差が出たか。これで松原4位、YOSHIDA5位、向畑6位に。YOSHIDAはダウンヒルストレートで松原に並びかけてアウトから90度コーナーまで並走するが松原が守り切る。トップ酒井は吉田とのギャップを1.035秒まで拡げて2周目を終了。3位小林、4位松原と続き、YOSHIDAを先頭として向畑と小田部までの3台が0.174秒差の5位グループを形成。この集団が3ワイドで3周目の第1コーナーへ飛び込むと小田部がエイペックスでスピン、再スタートを切るも最下位まで順位を落としてしまう。

 いったんは酒井に離された吉田だが、3周目に2分4秒745とファステストラップを出すと、4周目も酒井を上回るペースで周回し0.619秒差まで詰める。小林と松原も3位争いを続けており5周目にはサイド・バイ・サイドのバトルを展開するが小林が守って0.176秒差。さらにYOSHIDAと向畑の5位争いも0.283秒差と随所でバトルが展開してレースは後半戦へ。ジェントルマンクラスは畠山が総合9位でトップ。野口が総合13位のクラス2位だ。

 折り返しの6周目、2分5秒台で周回する酒井に対して吉田は4秒台、0.3秒速いペースで0.370秒差まで接近。小林対松原の争いはダウンヒルストレートでスリップストリームから抜け出した松原が90度コーナー進入でインからオーバーテイクに成功する。これで松原3位、小林4位。5位YOSHIDA、6位向畑の順だ。8周目も吉田が酒井に仕掛け続ける。第3コーナーでインからノーズをねじ込んでターンインするが酒井も譲らず、5コーナーではアウトから吉田がブレーキング勝負を挑むが一瞬タイヤをロックさせてここも先行できない。ダウンヒルストレートでも吉田が迫るが続く90度コーナーで停止した三ツ井の回収作業中のためイエローフラッグ。この周も吉田はチャンスを掴めず。この周向畑がルーキーらしからぬ勝負強さを見せてYOSHIDAを仕留めて5位へと上がる。

 0.319秒差で9周目へ入り酒井と吉田は依然テール・ツー・ノーズ。吉田は隙あらば斬る態勢だが酒井もしっかり守っている。ダウンヒルストレートで酒井のスリップから抜け出した吉田が90度コーナーでインに飛び込むとサイド・バイ・サイドでターンイン。アウト側の酒井も粘るがここで両車が接触。酒井がスピンする。これで吉田がついにトップ浮上。酒井はすぐにコースに復帰するうが、この間に松原と小林が通過し2位、3位。酒井は4位にドロップ。メインストレートに戻ってきて酒井が小林の前に出るが第1コーナーで小林が逆転して3位に戻す。

 ファイナルラップ。トップに出た吉田は僅かにペースを落としたがしっかり走りって2位の松原に2.620秒の差でトップチェッカー。3位小林は0.417秒差で4位酒井を抑えきった。以下向畑5位、YOSHIDA6位の順でフィニッシュ。しかしながら9周目の接触について吉田に10秒加算のペナルティが課されて4位に降着。これによって優勝は松原のものとなった。2位小林、3位酒井と繰り上がりに。松原はキャリア初優勝、小林も初の表彰台だ。

 優勝の松原は複雑そうな表情で表彰台に登壇したが結果は結果。チームの面々に祝福されスパークリングファイトの頃には笑顔を取り戻した。

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ最終第7戦は3カ月のインターバルで11月30日にモビリティリゾートもてぎで行われる。ポイントランキングはトップ酒井98点、2位吉田88点でこの二人にチャンピオン争いは絞られた。

上位陣はデッドヒート

酒井翔太と吉田馨のトップ争い

優勝は松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

決勝2位は小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)

決勝3位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝4位は吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

決勝5位は向畑疾走(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝6位はKODAI YOSHIDA(T\'s TECHNO RF KKSII)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Atsushi BESSHO
Asako SHIMA

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第6戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2025/08/31) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 6 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
114松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'09.161--
233小林 留魁アルビ新潟第一ホテルED
TOKYO R&D RD10V
1021'11.881 2.720 2.720
322酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1021'12.298 3.137 0.417
4*6吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
1021'16.541 7.380 4.243
559向畑 疾走ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
1021'18.639 9.478 2.098
62KODAI YOSHIDAT's TECHNO RF KKSII
MYST KK-S2
1021'18.954 9.793 0.315
757中村 ブンスームファーストガレージKKSII
MYST KK-S2
1021'20.01610.855 1.062
881小野 大地群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
1021'20.20611.045 0.190
938G1畠山 泰三Hobbybase&zap-ED
MYST KK-S2
1021'24.32115.160 4.115
1015松下 彰臣Abel HOSHO&PARM ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'30.91021.749 6.589
11*53石井 大雅ファーストガレージ制動屋SII
MYST KK-S2
1021'33.35224.191 2.442
1278小田部 憲幸(株)フォースリンクZAP ED
MYST KK-S2
1021'38.69829.537 5.346
138G2野口 伸周野口商會ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'52.06942.90813.371
---- 以上規定周回数完走 ----
-82三ツ井 光輝群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED
MYST KK-S2
612'53.6104Laps4Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 6 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2) 2'04.745 (3/10) 138.551 km/h
  • CarNo. 53は、もてぎチャンピオンカップレースSpR.28条4.1(衝突)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 6は、もてぎチャンピオンカップレースSpR.28条4.1(衝突)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦、第6戦もてぎ注目選手インタビュー 向畑疾走「目標は優勝」

 2025年JAF地方選手権、スーパーFJもてぎSUGOシリーズ第5戦/第6戦は8月30-31日にかけて開催された。14台のエントリーの中には今回初のS-FJレースを迎えた選手が2名いた。予選を控えた両名にショートインタビューを行った。

野口伸周

ルーキーの野口伸周(野口商會ZAP 10V ED)

 8号車「野口商會 ZAP10VED」をドライブする野口伸周(しんしゅう)はジェントルマンクラスの43歳。

 ――今までのモータースポーツ歴は?  「ほとんどなくて、二十歳の時にフォーミュラBMWを1年だけやった程度です」

 ――練習はどのくらい積んだ?

 「ZAPさんで2年ほどやってきました。おもに筑波ともてぎです。(では満を持してのレース?)いや、そんなことは全然なくて、まだまだです(苦笑)」

 ――レースウィークの調子は?

 「まぁまぁですね。4か月ほど前に帯状疱疹やったので、そこからリカバリしている状態です」

 ――今回のレースの目標は?

 「まずは問題なく完走することです」

 ――今後の参戦については?

 「今のところ予定はしていないですが、これから考えます。今日明日のレースの感触次第ですね。ほかのサーキットも走ってみたいと思っているので」

ルーキーの野口伸周(野口商會ZAP 10V ED)


向畑疾走

ルーキーの向畑疾走(ファーストガレージ制動屋S2)

 59号車「ファーストガレージKKS2」の向畑疾走(ハヤテ)はレーシングカート出身の20歳、大学生だ。

 ――今までのモータースポーツ歴は?

 「レーシングカートをやっていました。全日本の西地区のFS125クラスとか出ていました」

 ――練習はどのくらい積んだ?

 「いえ、木曜日に初めて乗って、フォーミュラで走るのが2回目です。木曜日にもてぎで初めて走って金曜も合わせて6セッション走りました」

 ――カートからの乗り換えは苦労しなかった?

 「まったく別物ですけれど、そこは6セッションの間にだんだん慣れてきました」

 ――今回のレースの目標は?

 「目標はもちろん優勝なのですが、昨日の最後のセッションではけっこうタイムが詰められて、表彰台は狙える位置なのかなと思うので。タイムはまだトップと差がありますが、レース展開でうまいこと前に出られたら、と思っています」

 チームによると向畑はレースウィークに初めてもてぎを走行。最初は2分8秒台と上位と大差があったが、走りこむにつれてタイムも向上、最後の練習では2分5秒台に入れてトップグループとそん色ないところまでタイムを詰めたとのことで、走りをまとめる能力は酒井翔太より上かもしれないと高く評価されている。

 遅咲きのジェントルマンとカート出身の20歳、対照的な二人だがレースでどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

ルーキーの向畑疾走(ファーストガレージ制動屋S2)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

SUPER FORMULA LIGHTS

第6戦SUGO決勝 野村勇斗が今大会4レース目もポールtoウィン!

優勝した野村勇斗と監督たち

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6戦(延期分)の決勝が、8月31日、スポーツランドSUGOで行われ、今大会ここまで無敗の野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、今レースもポールからトップを譲ることなく19周を走り切って、4連続ポール・トゥ・ウィンで今大会を締めくくった。

 マスタークラスは、同じく今大会絶好調の今田信宏(JMS RACING TEAM)が、優勝を飾り、こちらも今大会4連勝を飾った。

 スタート前、弱い雨が落ちてきたが、コースを濡らすまでには至らず、全車ドライタイヤでスタートを迎えた。

決勝がスタートした

 ポールポジションの野村は、スタートで佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)に迫られたものの、1コーナで巧みに抑えると、勝ちパターンに持ち込もうと、僅かずつ差を広げていく。しかし、今回佐野は序盤から粘って、7周以降は逆に少しずつ差を縮めていく。

 3位以下は、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)、三井優介(DELiGHTWORKS)、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、卜部和久(B-MAX RACING 324)と予選順で続いた。

 僅差の攻防を繰り広げる野村と佐野だったが、6周目に佐野にはフライングの裁定で、結果にプラス5秒のペナルティが課された。しかし、二人の攻防はペナルティの有る無しにかかわらず、後続を引き離しながら続いていく。

 14周目には、二人の差は0.3秒にまで縮まったが、佐野の追走もここまで。最後は野村が再び差を広げて逃げ切った。3位には古谷が入り、今大会2度目の表彰台に上った。

 今大会を無敗で終えた野村は、前岡山大会の初優勝から無傷の7連勝。どこまで連勝を伸ばすのか、来週末に行われる富士大会に注目だ。

 マスタークラスは、序盤こそ、トップ今田に、清水康弘(GNSY RACING 324)とDRAGON(TEAM DRAGON 324)が僅差で続いたが、レース折り返しから今田選手が二人を引き離して、今大会4連勝を飾った。

優勝は野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

決勝3位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S SFL)

マスタークラス優勝は

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

SUPER FORMULA LIGHTS

第6戦SUGO決勝結果

全日本SFL選手権 第10戦/第11戦/第12戦/第6戦 -RIJ- (2025/08/31) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1923'34.444--
2*35佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1923'40.384 5.940 5.940
337古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1923'41.326 6.882 0.942
43三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1923'45.99011.546 4.664
538小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1923'46.82112.377 0.831
61卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1923'52.01217.568 5.191
736エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1923'52.54418.100 0.532
851ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1923'53.38918.945 0.845
960伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1923'55.18920.745 1.800
1058ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1923'56.06821.624 0.879
114M1今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1924'36.0771'01.63340.009
128M2清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1924'40.8141'06.370 4.737
1330M3DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1924'41.7381'07.294 0.924
---- 以上規定周回数(90% - 17 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 35 佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL) 1'13.903 (6/19) 174.707 km/h
  • CarNo. 35は、SFL-SpR 31.10(反則スタート)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第6戦鈴鹿決勝上位3人のコメント 佐藤樹「完全にSCに救われたレース」

第6戦優勝 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)

優勝した佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)

 「もう完全にSCに救われたっていう感じのレースだったんで。スタートはうまくいって抜けそうだったんですけど、抜くまでには至らなくて。その後のペースもついていきはするんですけど、追いつけないような感じで、あのままだったら、まあ新原選手が勝ってたようなレースだったかなって。」

 「(リスタートについて)この暑さなんで、僕は温める必要ないなと。変にウェービングしても、っていう感じでした。もう冷静に新原選手の動きを見て、それに合わせようということに集中してました」

 「(明日の決勝について)圧倒的なペースがあるとか、そういう感じでは今週はないので、鈴鹿は抜きにくいコースでもありますし、冷静に、できるだけ前でゴールして、できる限りポイントを獲得できればなというふうに思っています」

第6戦決勝2位 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

決勝2位の新原光太郎(HFDP with B-max Racing Team)

 「SC2回目の再開でミスったのが本当に悔しいですね。そこまでは自分の中で完璧なレースはできてたと思うんで」

 「(リスタートは)130Rの入り口、中盤あたり、ミッドあたりで加速したんですけど、完全に読まれてて、ぴったり後ろ付けられちゃったんですけど、そのままシケインでも引き離せず、シケインで1台分、2台分くらい離れたんですけど、向こうの方がストレートは分があって、結構きつかったです。スタートも動き出しは結構良くてクラッチの繋ぎ方も自分なりに完璧だと思ったんですけど、やっぱりストレートに分がある向こうの方が伸びが良くて入られたんですけど、そこは抑えられたので、自分の中では結構良かったポイントかなって。」

 「次のレースもSCは多分また入ると思うんで、その再開で今回の経験を活かせるように、同じミスはしないように頑張りたいと思います」

第6戦決勝3位 鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)

決勝3位の鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)

 「開幕戦の富士のレースからテストしてなかったんですよ、僕は。3ヶ月前ぶりのF4でテストもしないって中で、タイヤも新しいロットになり、クルマのバランスだったり、気温も温も全部変わって1から再スタートだったんで、正直データが少なかったなっていう風には思ってますね。富士を終わった後からかなり走行させてもらって、いいデータが取れてたんで、鈴鹿に向けては万全な準備で進めていました。正直FPの時点ではそこまで調子は良くなかったんですけども、今日の予選から急にクルマのバランスが変わって流れが来ました。、レースでは力強いレースが前回の富士大会からはできていたので、自分の強みを活かしたレースがいい結果につながったかなと」

 「今日の予選のセカンドベストがまとめ切れなくて、7番手スタートって今日よりも1列後ろなんですけど、スタートうまく決めて、クルマのポテンシャル以上の結果を持って帰れたら十分かなと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第6戦鈴鹿決勝 佐藤樹が大逆転で4連勝を飾る、INDPクラスはDRAGONがポールtoウィン

優勝は佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)

 8月23日、2025FIA-F4選手権シリーズの第6戦が、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、チャンピオンクラスは、最後の再スタートで大逆転を演じた佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が優勝。インディペンデントクラスは、ポールスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が今季4勝目を飾った。

 両クラス合わせて出走49台と大盛況のFIA-F4だが、それだけにアクシデントでセーフティカー(SC)が入る可能性も高くなる。今回はそのSCランが勝負の明暗を分けることになった。

■チャンピオンクラス

 スタートでは、ポールスタートの新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)に、2番グリッドの佐藤が並びかけるが、新原が抑えきってトップを死守。新原、佐藤、5番グリッドから好スタートの鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)のオーダーで進む。

 しかし、後方集団で混乱があり、インディペンデントクラスの三浦和貴(B-MAX RACING F4)がS字でストップ。1周目からSCが導入される。

 11周レースの最初の3周がSCランとなり、残り8周でリスタート。

 ここではトップの新原が、シケインから上手くリスタートを決めてレースは進んだ。後方では、予選のトラブルで最後尾スタートとなったランキング3位の森山冬星(JMS RACING with B-MAX)が26位まで順位を上げている。

 トップ新原のペースが良く、2位佐藤に1秒強の差を保ったまま、レースは後半へ。3位以下は、鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)、洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)、熊谷憲太(OTG DL F4 CHALLENGE)、百瀬翔(HFDP with B-Max Racing)と続く。

 やや縦に長い展開となりつつあり、このまま終わるかに思えた7周目。中団を走行していた落合蓮音(TGM Grand Prix F4)が130Rでバランスを崩してスピン状態になり、これに巻き込まれる形で鈴木悠太(Drago CORSE)がグラベルに飛び出してストップしてしまう。

 これで、2度目のSCランとなり、残り1周でリスタートとなるが、ここで狙っていた2位の佐藤は、シケインの立ち上がりでトップ新原の背後にピタリとつけると、1コーナーの飛び込みでアウトから並び前に出ることに成功。新原も食い下がるが、引くしかなく、ここまで守ってきたトップの座を、最後の最後で明け渡すことになってしまった。

 佐藤は、この勝利で第3戦から負け無しの4連勝。ランキングでも2位以下との差を開いて独走に持ち込みそうな気配だ。一方の新原は、3連続で佐藤の後塵を拝しての2位。

 最後尾スタートの森山は、12ポジションアップの18位フィニッシュ。さらに、レース後、ペナルティで2台が降格になり、正式結果は16位。ポイント獲得はならなかったが、このレースのファステストラップ2分8秒478を記録する走りを見せた。

■インディペンデントクラス

 クラスポールスタートのDRAGONがトップを守り、5番グリッドから好スタートの植田正幸(Rn-sports MCS4)、4番グリッドの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が続いた。

 このベテラン3人によるトップ3は、SCランを挟んでも順位が変わることはなく、DRAGONが1分11秒前半、植田が1分11秒半ば、今田が1分12秒というラップタイムで周回を続け、レースが進むにつれ三者の差は徐々に開いていった。

 結局このままの状態でフィニッシュを迎え、DRAGONは前大会の富士から3連勝。今季4勝目のチェッカーを受けた。

 第7戦の決勝は、明日、日曜日の午前10時40分から11周で行われる。

決勝がスタートした

決勝2位は新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

決勝3位は鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)

決勝4位は洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)

決勝5位は熊谷憲太(OTG DL F4 CHALLENGE)

決勝6位は百瀬翔(HFDP with B-Max Racing)

インディペンデントクラス優勝はDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)

チャンピオンクラスの表彰式

インディペンデントクラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第6戦鈴鹿決勝結果

Championクラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
117佐藤 樹KageyamaチームスタイルMCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1129'57.519--
250新原 光太郎HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1129'58.030 0.511 0.511
329鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1129'58.943 1.424 0.913
445洞地 遼⼤PONOS RACING MCS-24
PONOS RACING
1129'59.053 1.534 0.110
560熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1129'59.384 1.865 0.331
651百瀬 翔HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1129'59.878 2.359 0.494
716白崎 稜Kageyama YBS Verve MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1130'00.177 2.658 0.299
819松井 啓人ATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
1130'00.666 3.147 0.489
936菊池 貴博TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'02.668 5.149 2.002
1035鈴木 恵武TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'03.682 6.163 1.014
1162中井 陽斗HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1130'04.480 6.961 0.798
1237武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'04.887 7.368 0.407
1352岩崎 有矢斗B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
1130'05.283 7.764 0.396
143山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1130'05.303 7.784 0.020
1563岸 風児HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1130'05.815 8.296 0.512
1643森山 冬星JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1130'06.576 9.057 0.761
1797三浦 愛Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1130'06.887 9.368 0.311
1814村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1130'06.962 9.443 0.075
1915中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1130'07.167 9.648 0.205
2087下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry Racing Team
1130'07.52410.005 0.357
217永原 蒼翔ピットワークながはらBuzz Racing
Buzz Racing
1130'08.41510.896 0.891
2280翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1130'09.08311.564 0.668
2353酒井 翔太TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1130'15.18617.667 6.103
24*54迫 隆眞PONOS RACING MCS4-24
PONOS RACING
1130'41.26343.74426.077
25*28梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'43.27545.756 2.012
268落合 蓮音TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1131'05.4221'07.90322.147
2738三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1027'49.9491Lap 1Lap
2846有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
1029'48.5721Lap 1'58.623
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-34田中 風輝Drago CORSE
Drago CORSE
825'13.6723Laps2Laps
-33鈴木 悠太Drago CORSE
Drago CORSE
616'04.2915Laps2Laps

■Independentクラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
130DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1130'10.447--
211植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1130'11.069 0.622 0.622
344今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1130'11.406 0.959 0.337
46ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1130'12.199 1.752 0.793
555KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
1130'12.433 1.986 0.234
640⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1130'15.957 5.510 3.524
764清水 剛HELM MS Ginza Astra F4
HELM MOTORSPORTS
1130'16.428 5.981 0.471
896齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1130'16.699 6.252 0.271
961坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1130'17.029 6.582 0.330
1021小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
1130'17.723 7.276 0.694
1171大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1130'18.057 7.610 0.334
1298IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1130'19.909 9.462 1.852
1374小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
1130'20.394 9.947 0.485
144佐々木 祐一仙台DayDream & Dr Dry
DAYDREAM RACING
1130'20.76810.321 0.374
155小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1130'20.92710.480 0.159
1686大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry Racing Team
1130'23.78113.334 2.854
1723YUGOS2R Racing
N-SPEED
1130'29.46919.022 5.688
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-10中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
412'33.3337Laps7Laps
-88三浦 和貴B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
0-11Laps4Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 43 森山冬星(JMS RACING with B-MAX) 2'08.478 (6/11) 162.714 km/h
  • CarNo. 54, 28は、FIA-F4選手権統一規則第15条.1.1(危険な)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。

SUPER GT

第6戦、第7戦鈴鹿公式予選上位3人のコメント 新原光太郎「決勝は後ろを引き離したい」

第6戦、第7戦ポールポジション 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

第6戦、第7戦ともポールポジションの新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

 「結構詰まり詰まりだったんで、前後とも間隔取るのが難しく、ちょっと迷惑かけちゃったかもしれないんですけど、その中ではベストを作ったかなって感じですね」

 「タイヤがきつかったんで、2周アタックしてそれでおしまいにしました。これ以上走っても意味ないなっていうので。元々は3周行こうと思って、プッシュプッシュで連続アタックしようと思ってたんですが、1回プッシュした後2回目のアタックで思ったより前が詰まってしまいました。赤旗後のアウトラップに続いてのアタックで、前が思ったより近くて間隔取るのが難しかったんです。それで1回アタックした後にクールを入れて、もう1回アタックした。予定とはちょっと違ったんですけど、2周でまとめられてよかった」

 「決勝はそのままスタートでトップに立って、後ろを引き離していきたいなと 思います」

第6戦予選2位、第7戦予選3位 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)

第6戦予選2位、第7戦予選3位の佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)

 「想像以上にタイム伸ばせませんでした。序盤の場所取りがうまくいかなかったりして、自分のベストの状況では走れず、結果的にタイヤも一番いいところは使えずに、最後にベストっていう風になっちゃいました。良くない流れにはなっちゃったかなとは思うんですけど、そんな中でも一応フロントローはかけてきた。そこはポジティブに捉えてます」

 「クルマは悪くないと思いますが、新原選手も速いので、簡単には抜けないとは思います。それでもいけると思ったらしっかり狙って,ポイントを確実に取りたいと思います。もちろん勝ちたいんですけど。そこはちょっと欲張りすぎるのも良くないかなとは思います。決勝は冷静に判断できるように頑張ります」

第6戦予選3位、第7戦予選4位 熊谷憲太(OTG MOTORSPORTS)

第6戦予選3位、第7戦予選4位の熊谷憲太(OTG DL F4 CHALLENGE)

 「公式練習から結構苦戦していて、セット方法だったり、自分の乗り方も含めてちょっと改善しないといけないところで、予選に向けていろいろ考えていました。今朝は気温もちょっと下がっていたので、クルマもこれで行って、あとは自分でアジャストしようと思って走ってたんですけど、昨日よりはクルマも結構良くなってて、自分もちょっとうまくアジャストできて、こういったタイムがうまく出せたのかなと思います。ただそこでもやっぱりミスがあったし、(他車との)距離感もミスったりもしてたので、そこは改めて やっていこうかなと思います」

 「2年目を迎えてやっと調子が上向いてきて、クルマも本当に自分の中では今までにないぐらい良かったです。決勝では鈴鹿でしっかりと結果を残せるように、スタートを決めていきたいなと思います。やっぱり1位で帰りたいですが、まずはしっかりとまともなレースをしたいです。今まではちょっと後ろの方だったんで、しっかりとまともなレースをして、結果が残せるようにやっていきたいと思います」

 「。今まで本当にメカニックさんやエンジニアさんに迷惑をかけてしまって、セット面などをいろいろやってもらったんで、まだ予選ですけど、3番手、4番手を取れてよかったなと思います。」

第6戦予選4位、第7戦予選2位 洞地遼⼤(PONOS RACING)

第6戦予選予選4位、第7戦予選2位の洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)

 「予選は結構プッシュしました。昨日までの状況だったらホール狙えない状況だったんですが、今日はちょっとアジャストして、もしかしたらホールいけるかなぐらいになりましたが、やっぱり届かず、ベストタイムは4位まで沈んじゃいました。ですがちゃんと2周3周とアタックをまとめて、セカンドベストで2位立てられたっていうのは、今までの予選に比べたてすごく進歩してると思うので、レースはスタート決めて優勝目指したいなって感じです」

 「昨日はアンダー気味だったので、そこをアジャストしてフロントタイヤに荷重が抱えるようにしました」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第6戦鈴鹿公式予選結果

Championクラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
150新原 光太郎HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
2'08.212--163.053
217佐藤 樹KageyamaチームスタイルMCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
2'08.355 0.143 0.143162.871
360熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
2'08.443 0.231 0.088162.759
445洞地 遼⼤PONOS RACING MCS-24
PONOS RACING
2'08.478 0.266 0.035162.714
529鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'08.549 0.337 0.071162.624
651百瀬 翔HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
2'08.596 0.384 0.047162.565
716白崎 稜Kageyama YBS Verve MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
2'08.634 0.422 0.038162.518
819松井 啓人ATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
2'08.651 0.439 0.017162.495
936菊池 貴博TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'08.781 0.569 0.130162.331
1038三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'08.864 0.652 0.083162.227
1154迫 隆眞PONOS RACING MCS4-24
PONOS RACING
2'08.893 0.681 0.029162.190
1253酒井 翔太TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
2'08.950 0.738 0.057162.120
1333鈴木 悠太Drago CORSE
Drago CORSE
2'08.958 0.746 0.008162.109
1435鈴木 恵武TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'08.964 0.752 0.006162.101
15*52岩崎 有矢斗B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
2'08.998 0.786 0.034162.060
1637武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'09.003 0.791 0.005162.053
178落合 蓮音TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
2'09.040 0.828 0.037162.007
1828梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'09.099 0.887 0.059161.933
1962中井 陽斗HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'09.284 1.072 0.185161.701
2063岸 風児HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'09.290 1.078 0.006161.694
2134田中 風輝Drago CORSE
Drago CORSE
2'09.321 1.109 0.031161.654
2297三浦 愛Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'09.336 1.124 0.015161.635
2315中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
2'09.389 1.177 0.053161.569
243山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
2'09.622 1.410 0.233161.278
2587下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry Racing Team
2'09.649 1.437 0.027161.245
2680翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
2'09.874 1.662 0.225160.965
277永原 蒼翔ピットワークながはらBuzz Racing
Buzz Racing
2'10.063 1.851 0.189160.733
2846有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
2'10.247 2.035 0.184160.504
29*14村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
2'10.411 2.199 0.164160.302
---- 以上基準タイム(105% - 2'14.753)予選通過 ----
-*43森山 冬星JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
no time---

Independentクラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 6 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
130DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'10.928--159.669
255KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
2'10.940 0.012 0.012159.655
36ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
2'11.083 0.155 0.143159.481
444今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'11.216 0.288 0.133159.319
511植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
2'11.239 0.311 0.023159.291
640⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
2'11.265 0.337 0.026159.260
75小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
2'11.583 0.655 0.318158.875
896齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
2'11.881 0.953 0.298158.516
961坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'12.090 1.162 0.209158.265
1088三浦 和貴B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
2'12.274 1.346 0.184158.045
1121小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
2'12.374 1.446 0.100157.925
1264清水 剛HELM MS Ginza Astra F4
HELM MOTORSPORTS
2'12.455 1.527 0.081157.829
1374小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
2'12.626 1.698 0.171157.625
1410中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
2'12.822 1.894 0.196157.393
1598IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'12.921 1.993 0.099157.275
164佐々木 祐一仙台DayDream & Dr Dry
DAYDREAM RACING
2'12.964 2.036 0.043157.225
17*71大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
2'13.594 2.666 0.630156.483
1886大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry Racing Team
2'14.385 3.457 0.791155.562
---- 以上基準タイム(105% - 2'17.532)予選通過 ----
-23YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'18.414 7.486 4.029151.034
  • CarNo. 52は、FIA-F4選手権統一規則第19条2(走路外走行複数回)により、3グリッド降格のペナルティーを科す。
  • CarNo. 43は、FIA-F4選手権統一規則第19条7(車両停止の際の他車支障)により、訓戒とした。
  • CarNo. 71は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.1.1 )b)1)(赤旗無視)により、ベストタム、セカンドベストタイムを抹消した。

SUPER FORMULA

第6戦富士決勝 富士マイスター坪井翔が今季2勝目を飾る

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝が、7月19日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、2番グリッドの坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が、序盤にトップに出ると、完璧なレースを見せて優勝を飾った。

 スタートこそポールスタートの野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)が制したものの、2周目の1コーナーでトップに立った坪井は、序盤で野尻を引き離し、8周目には約3秒のギャップを築いた。

 野尻も決してペースは悪くなく、3位の福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)を少しずつ引き離すが、坪井はそれを上回るペースで逃げ続けた。4位以下は、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)、大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が僅差で続く。

 10周目、3位福住、7位の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)らがピットイン。11周目には2位野尻も状況を打開しようとピットインを敢行。

 一方、坪井はトップを快走。2位に上がった岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)と6.5秒の差を保ったまま、周回を重ねレースは後半へ。

 1分25秒台半ばのタイムを刻みながら安定した走行を続ける坪井は、23周目にピットイン。一時的に順位を落とすが、すぐに野尻をかわしてトップに返り咲くと、1分24秒台にペースを上げて、最後は7秒近いマージンを築き、独走でチェッカーを受けた。

 この勝利で、坪井は昨年から富士のレースは負け知らずの4連勝。まさに富士マイスターというべきレースを見せている。

 終盤、熾烈な戦いを見せたのが、チームメイトの野尻と岩佐の2位争い。最終ラップで先にオーバーテイクシステム(OTS)を使い切った野尻を、岩佐が残しておいたOTSを駆使して追い詰めるが、僅かに届かず。0.5秒差で野尻に軍配が上がった。

 4位は福住、5位は牧野、そして6位には予選13位の大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)が入った。

 明日の第7戦は、予選が午前10時10分から、決勝が午後3時15分から41周で行われる。

Text&Photo: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

第6戦富士決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦・第7戦 -RIJ- (2025/07/19) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 SUPER FORMULA Round 6 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
11坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
3651'49.941--
216野尻 智紀AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3651'56.704 6.763 6.763
315岩佐 歩夢AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
3651'57.239 7.298 0.535
48福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
3652'03.64913.708 6.410
55牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3652'05.54515.604 1.896
614大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
3652'08.79818.857 3.253
738阪口 晴南SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3652'10.55020.609 1.752
839大湯 都史樹SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
3652'11.33721.396 0.787
965イゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3652'12.98023.039 1.643
106太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
3652'13.90323.962 0.923
1164佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
3652'14.75624.815 0.853
123山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
3652'23.57133.630 8.815
1337サッシャ・フェネストラズVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
3652'25.01535.074 1.444
144ザック・オサリバンREALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
3652'28.90538.964 3.890
1550小出 峻San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
3652'32.86542.924 3.960
1619オリバー・ラスムッセンITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
3652'35.39245.451 2.527
1720高星 明誠ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
3652'38.00448.063 2.612
1828小高 一斗KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
3652'41.03251.091 3.028
1929野中 誠太KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
3652'48.19758.256 7.165
2010ジュジュHAZAMA ANDO Triple Tree SF23
HAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
3652'49.67659.735 1.479
2112三宅 淳詞ThreeBond SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
3652'49.80059.859 0.124
227小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
3653'08.3261'18.38518.526
---- 以上規定周回数(90% - 32 Laps)完走 ----
  • Festest Lap: CarNo. 1 坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23) 1'24.396 (28/36) 194.640 km/h

SUPER FORMULA

第6戦富士公式予選 野尻智紀速し! 自身23回目のポールポジション獲得

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の予選が、7月19日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)がポールポジションを獲得した。

 シーズンも今大会で折り返しを迎える。ここまでドコモ・ダンディライアンの牧野任祐と太田格之進が2勝ずつ。VANTELIN TOM'Sの坪井翔が1勝と、5戦中4戦をダンディライアンが制するという圧倒的な強さを見せている。

 この富士大会で、その勢力図に変化があるのか、注目される。

■Q1グループA

 午前9時10分のQ1グループAから戦いの幕は切って落とされた。

 ユーズドタイヤでコースインし、1周した後にニュータイヤに替えてアタック。ポールを争うと目された野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)と坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)は、やや位置取りの難しい集団のなかに入ってしまった。

 それでも、野尻は1分22秒697とまとめてきた。坪井も野尻を僅かに上回る1分22秒570を直後に叩き出し、このグループのトップに躍り出た。

 3位以下は、阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)と、ここまでがQ2進出。

 Q1敗退とはなかったが、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree SF23)はアタック2周目に1分23秒278と9位に入るタイムをマーク。結果的にこのラップは走路外走行で抹消にはなったが、今回のJujuは速くなっていることを印象付けた。

 ザック・オサリバン(REALIZE Corporation KONDO SF23)も走路外走行でベストタイム抹消。最下位に沈んだ。

 順位:坪井-野尻-阪口-太田-福住-佐藤/大嶋-ラスムッセン-小高-Juj--オサリバン

■Q1 Bグループ

 Bグループで速さを見せたのは、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)。路面温度の上昇で各車のタイムが伸び悩むなか、1分22秒675と一人抜き出たタイムをマーク。2位のイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)にコンマ4秒近い差をつけ、このグループのトップを奪った。

 3位は大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)。今回はやや苦しんでいる感のあるダンディライアンの牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が4位。以下、小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)までがQ2進出となった。

 高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)は走路外走行でベストタイム抹消。チームIMPULは2台とも後方グリッドからのスタートとなった。

 順位:岩佐-フラガ-大湯-牧野-小出-小林/フェネストラズ-山下-三宅-野中-高星

■Q2

 Q2進出のチームの内訳は、ダンディライアン、無限、セルモ、KCMG、ナカジマが各2台ずつ。トムスとB-Maxが1台という布陣になった。

 Q2ははからずも野尻vs坪井の争いとなった。まず、野尻が1分22秒417をマーク。福住22秒773、大湯22秒784、小林23秒075、阪口22秒929と、次々にアタックするも野尻のタイムには届かず。

 その後、坪井が野尻を上回るペースで前半をクリア。逆転ポールかと思われたがコース後半が伸びずに1分22秒438と、100分の2秒届かず2位。

 ポール争いに絡むと思われた岩佐は意外に伸びず5位、フラガもセクター1でタイムロスしてしまい8位止まりだった。

 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)に至っては、走路外走行でベストタイム抹消。12位からスタートすることになった。

 順位:野尻-坪井-福住-大湯-岩佐-牧野-阪口-フラガ-小林-佐藤-小出-太田

 決勝は、本日、午後3時15分から36周で争われる。

Text&Photo: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA

第6戦富士公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦・第7戦 -RIJ- (2025/07/19) Weather: Fine Course: Dry
2025 SUPER FORMULA Round 6 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoGr.DriverCar
Team
Engine
Q1Q2
116A野尻 智紀AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'22.6971'22.417
21A坪井 翔VANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOMʼS
TOYOTA TRD 01F
1'22.5701'22.438
38A福住 仁嶺Kids com KCMG Elyse SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'22.8841'22.773
439B大湯 都史樹SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'23.0641'22.784
515B岩佐 歩夢AUTOBACS MUGEN SF23
TEAM MUGEN
Honda M-TEC HR-417E
1'22.6751'22.826
65B牧野 任祐DOCOMO DANDELION M5S SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'23.2501'22.892
738A阪口 晴南SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
TOYOTA TRD 01F
1'22.7381'22.929
865Bイゴール・オオムラ・フラガPONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'23.0491'23.009
97B小林 可夢偉Kids com KCMG Cayman SF23
Kids com Team KCMG
TOYOTA TRD 01F
1'23.3171'23.075
1064A佐藤 蓮PONOS NAKAJIMA RACING SF23
PONOS NAKAJIMA RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.9651'23.109
1150B小出 峻San-Ei Gen with B-Max SF23
San-Ei Gen with B-Max
Honda M-TEC HR-417E
1'23.3161'23.246
126A太田 格之進DOCOMO DANDELION M6Y SF23
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda M-TEC HR-417E
1'22.7451'36.689
---- 以上Q2で決定 ----
1314A大嶋 和也docomo business ROOKIE SF23
docomo business ROOKIE
TOYOTA TRD 01F
1'23.045
1437Bサッシャ・フェネストラズVANTELIN TOM'S SF23
VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA TRD 01F
1'23.320
1519Aオリバー・ラスムッセンITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD 01F
1'23.284
163B山下 健太REALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'23.448
1728A小高 一斗KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'23.315
1812B三宅 淳詞ThreeBond SF23
ThreeBond Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'23.498
1910AジュジュHAZAMA ANDO Triple Tree SF23
HAZAMA ANDOTriple Tree Racing
Honda M-TEC HR-417E
1'24.426
2029B野中 誠太KDDI TGMGP TGR-DC SF23
KDDI TGMGP TGR-DC
TOYOTA TRD 01F
1'23.856
---- 以上予選通過 ----
-4Aザック・オサリバンREALIZE Corporation KONDO SF23
KONDO RACING
TOYOTA TRD 01F
1'35.441
-20B高星 明誠ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
TOYOTA TRD01F
1'30.165

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