2025年JAF地方選手権、スーパーFJもてぎSUGOシリーズ第5戦/第6戦は8月30-31日にかけて開催された。14台のエントリーの中には今回初のS-FJレースを迎えた選手が2名いた。予選を控えた両名にショートインタビューを行った。
野口伸周

8号車「野口商會 ZAP10VED」をドライブする野口伸周(しんしゅう)はジェントルマンクラスの43歳。
――今までのモータースポーツ歴は? 「ほとんどなくて、二十歳の時にフォーミュラBMWを1年だけやった程度です」
――練習はどのくらい積んだ?
「ZAPさんで2年ほどやってきました。おもに筑波ともてぎです。(では満を持してのレース?)いや、そんなことは全然なくて、まだまだです(苦笑)」
――レースウィークの調子は?
「まぁまぁですね。4か月ほど前に帯状疱疹やったので、そこからリカバリしている状態です」
――今回のレースの目標は?
「まずは問題なく完走することです」
――今後の参戦については?
「今のところ予定はしていないですが、これから考えます。今日明日のレースの感触次第ですね。ほかのサーキットも走ってみたいと思っているので」

向畑疾走

59号車「ファーストガレージKKS2」の向畑疾走(ハヤテ)はレーシングカート出身の20歳、大学生だ。
――今までのモータースポーツ歴は?
「レーシングカートをやっていました。全日本の西地区のFS125クラスとか出ていました」
――練習はどのくらい積んだ?
「いえ、木曜日に初めて乗って、フォーミュラで走るのが2回目です。木曜日にもてぎで初めて走って金曜も合わせて6セッション走りました」
――カートからの乗り換えは苦労しなかった?
「まったく別物ですけれど、そこは6セッションの間にだんだん慣れてきました」
――今回のレースの目標は?
「目標はもちろん優勝なのですが、昨日の最後のセッションではけっこうタイムが詰められて、表彰台は狙える位置なのかなと思うので。タイムはまだトップと差がありますが、レース展開でうまいこと前に出られたら、と思っています」
チームによると向畑はレースウィークに初めてもてぎを走行。最初は2分8秒台と上位と大差があったが、走りこむにつれてタイムも向上、最後の練習では2分5秒台に入れてトップグループとそん色ないところまでタイムを詰めたとのことで、走りをまとめる能力は酒井翔太より上かもしれないと高く評価されている。
遅咲きのジェントルマンとカート出身の20歳、対照的な二人だがレースでどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

Photo: Asako SHIMA
