カテゴリー

ニュース内検索

SUPER GT

第4戦富士レース2決勝GT500クラス 福住仁嶺が今季初優勝!! トップ4をスープラが独占 

レース2: GT500クラス優勝は福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)

 2025オートバックス スーパーGT第4戦「富士GTスプリントレース」レース2の決勝が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスもポルシッターの福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が優勝、予選に続いて4位までをトヨタGRスープラ勢が独占する結果となった。

(天候:曇り コース:ドライ)

 GT500クラスのレース2決勝は午後4時50分に2周のフォーメーションラップを開始。厚い雲が上空を覆い尽くし、雨が心配される状況となっている。路面はドライ。全車スリックを装着して走り始めた。

 スタートでトップに立ったのはポールの福住。予選2位の山下健太(au TOM'S GR Supra)が2番手。その背後に予選3位の石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)がぴったりつけ、予選5位の関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が4番手に浮上した。

 ここで順位を落とした予選4位の国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)は2周目の1コーナーで平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)と接触、この影響から平峰の12号車だけでなく大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)や松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)にも抜かれて一気に7番手に後退、その後も8周目に名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)に抜かれて8番手に後退するなど、ジリジリと順位を落とし、21周目にタイヤ交換を行ったことで完全に勝負権を失った。

 その名取は12周目に大草の64号車を捉えて6番手に浮上すると、前を行く松下の8号車を追い上げ、18周目の最終コーナーでアウトから並びかける。両車は並走したままホームストレートを駆け抜けるが、続く19周目の1コーナーで松下が僅かにオーバーラン、名取はここで5番手に上がった。

 その松下に今度は三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)とジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)が襲い掛かる。

 最後尾スタートのアレジは1周目に12番手に浮上すると、3周目に塚越広大(Astemo CIVIC TYPE R-GT)を捉えて11番手、10周目には10番手を走行すると予選9位の三宅と共に19号車を捉えて10番手、15周目に三宅が64号車を捉えると、アレジも17周目にこれを抜き去っていた。

 三宅は20周目の1コーナーで8号車を攻略、続いてアレジも21周目にこれを捉え、7番手に浮上する。

 その後2台は前を行く名取の24号車に接近。28周目の1コーナーでついに三宅が24号車に並びかけるが、コカコーラコーナーで両車は接触、コースを飛び出した三宅の3号車はアレジの37号車の接近を許し、ダンロップコーナーでアウトから並びかけられるが、ここで三宅はアレジを押し出してしまった。

 一方、トップ争いは福住が山下を大きく引き離せはしないものの、終始1.5秒から2秒強のリードを保って周回を重ねていたが、終盤に入って山下のペースが福住を上回るようになり、29周目には1秒413、30周目には1秒235とその差は徐々に詰まり始める。

 そして33周目、ついにその差は0秒931と1秒を割り込んだが、レースはここで規定の50分に達したため、34周目が最終ラップということとなり、福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)がそのまま0秒728差で逃げ切って今季初優勝。

 2位には山下健太(au TOM'S GR Supra)が続き、1号車はレース1優勝の坪井翔と合せて17.5ポイントを獲得、ドライバーズランキングでもトップを維持し、さらにそのリードを広げた。

 3位は今季をもってGT500の活動を終えることを先ごろ発表した石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)が入り、関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が4位。

 5番手を走行していた平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)には2周目の接触の件で10秒のタイムペナルティが課せられたが、平峰は後続に対して大差をつけていたため、そのままニッサン勢最上位の5位でフィニッシュした。

 一方、名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)にも三宅との接触により5秒が加算され、こちらは10位に降着。これにより三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)が6位、ジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)が7位となり、大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)もホンダ勢最上位の8位を獲得している。

 次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキット。8月24日に300kmの決勝レースが行われる。

レース2: GT500クラスのスタートシーン

レース2: GT500クラス決勝2位は山下健太(au TOM\'S GR Supra)

レース2: GT500クラス決勝3位は石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)

レース2: GT500クラスの表彰式

レース2: GT500クラスのシャンパンファイト

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

検索

最新ニュース