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第10、11戦SUGO公式予選 野村勇斗がコースレコードでWポール獲得

第10戦、第11戦ともポールポジションの野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦、第11戦の公式予選が、8月29日、スポーツランドSUGOで行われ、練習走行から好調の野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、勢いそのままに、コースレコードを更新する走りで、両レースのポールポジションを獲得した。

 マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING TEAM)と清水康弘(GNSY RACING 324)が、クラスポールを分け合った。

 今大会は、5月に悪天候で延期になった第6戦が組み込まれ、4レースが行われるため、通常とは異なり、金曜日の午後に予選が行われることとなった。そして、第12戦、第6戦の決勝グリッドは、第10戦、第11戦の決勝順位により決定するため、いつも以上に気の抜けない予選となった。

第10戦公式予選

 午後2時から行われた予選。B-Max勢はタイミングを計って後方からコースイン。計測3周目からアタックに入った。

 練習走行から好調を維持しているは野村は、3周続けて1分12秒台を連発。アタック最終周に、宮田莉朋が持つ1分12秒572(2020年10月に記録)を僅かに上回る、1分12秒568というコースレコードを叩き出して、ポールポジションを獲得した。

 終了間際までは、ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が、野村に続いておりB-Max勢がトップ3を占めていたが、野村とポイントで並ぶ佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が3位に食い込む意地を見せた。

 5位は先週のSUPER GT(300クラス)で優勝を飾った小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、6位はエステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)が入った。

 マスタークラスは、練習走行でやや抜き出た速さを見せていた今田が、清水とDRAGON(TEAM DRAGON 324)を抑えて、クラスポールを獲得した。

第11戦公式予選

 10分間のインターバルを挟んで行われた第11戦予選でも、野村の速さが光った。第10戦予選と同じく3周目にアタックした野村は、1分12秒554と、コースレコードを更に縮めるタイムで、2位に入った佐野を丁度0.3秒引き離した。

 3位には、佐野に遅れること僅か1000分の2秒でデビッドが入り、両レースともトップ3は同じ顔ぶれとなった。

 4位以下は、マッソン 、フレデリック、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)が続いた。

 マスタークラスは、好調の今田が、コースインの際、ピットロード1コーナーアウト側のガードレールに、フロントウィングをヒットするという痛恨のミス。ウィングがぐらつきバランスを失ったマシンではタイムは伸びず、清水がポールを奪うことに成功した。

 第10戦の決勝は、明日30日、午前10時35分から26周で、第11戦は午後3時から19周で行われる。また、第12戦、第6戦(延長分)は、明後日31日の午前11時30分、午後3時20分からそれぞれ19周で行われる。

第10戦予選2位、第11戦予選3位のザック・デビッド(B-MAX RACING 324)

第10戦予選3位、第11戦予選2位の佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

マスタークラス: 第10戦ポールポジション、第11戦予選3位の今田信宏(JMS RACING TEAM)

マスタークラス: 第10戦予選2位、第11戦ポールポジションの清水康弘(GNSY RACING 324)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

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