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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

チャンピオンクラス2025年シリーズチャンピオンのコメント 鈴木斗輝哉「佐藤選手の前に出ることしか考えてなかった」

チャンピンクラスでチャンピオンを獲得した鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)

2025年チャンピオンクラスシリーズチャンピオン 鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)

 「無線がよく聞こえなくて、ボードを見たらペナルティって書いてありました。何秒か知らなかったんですけど、10秒は取らねえだろうなみたいな。それでも前半からずっとプッシュしてたんで、その貯金経験がうまいこと、ランキングにつながって、最終的には良かったかなと」

 「第2大会の富士から鈴鹿にかけては本当にマシン的にもペース的にも苦しかったです。やっと運が良くて表彰台とかで、予選は基本的に10番手前後を彷徨うような速さしかなかったんで、正直焦ってたはいたんですけど、気温が下がるにつれて僕らのクルマは速くなるっていうのがあったんで、SUGO大会あたりから僕らのクルマにマッチしてきたかなっていう感じでした。もちろんクルマは進化してくれてるんですけども、気温の変化が非常に大きくて、周りとの差が少なくなっていったのかなという印象はあります」

 「(チャンピオンに対する意識はどんな感じだったか?)とりあえずもう佐藤選手の前でゴールするっていうのを、SUGO大会から続けてましたし、本当に苦しい場面でも6ポイントとか小さいポイントでもいいから毎戦積み重ねるっていうのを目標にしていました。もう何としてでも完走する、佐藤選手の前で必ず毎戦ゴールするっていう。それがあの苦しい状況から、SUGO大会から最終戦までを通して、まあずっとできてたな、本当に自分的には成長したなって思います」

 「(来期以降に向けては)非常にチャレンジングな1年になる気がします。まだ来年何に乗るか決まってないんですけれども、どのカテゴリーであっても自分のスタイルっていうのを貫いて、速さっていう部分を見せたいな、周りの人に見せたいです」

 「(今日のレースについて)スタートでトップのドライバーがちょっと出だし悪くて並んでる状態だったんですけど、昨日走ってない分タイヤが残ってるっていう面で、僕は正直スタートで仕掛けるしかなくて。そこで僕はスタートをうまく決めて、彼がミスしてくれたおかげでサイドバイサイドで並ぶことができたんです。2コーナー部分では横に並んでたんですけど、彼がスペースを残してくれなかったっていう面があって。ですが昨日の僕の状況から見ると、タイヤがいくら昨日走ってるからと言って、最初の1周目から2周目までは絶対ペースあるっていうのが分かってたんで、そのタイヤが冷えてる状況でいかに前に出れるかっていうので、3コーナーの立ち上がりでクロスライン取って、4コーナーは正直スペース厳しかったんですけど、ギリギリねじ込んで、ちょっと軽い接触があったんですけど、それでも前に出れたっていうことで。ちょっと激しすぎて、自分でもなんかちょっとよくあんまりよく覚えてないし、もう無の感情で走ってました。絶対こいつの前に出て、ゴールしなくちゃいけないっていう気持ちがもう入りすぎちゃって。アドレナリンが出ててもあんまり記憶が残ってないです。両方ともペナルティはもらったんですけども、本当にスタートの混雑は個人的には今までのレースで一番だったんじゃないかなと思ってます」

 「(佐藤選手を)絶対前に出て抜かなくちゃと思ってて、気持ちでは絶対負けてなかったですし、今日の日のためにたくさん準備してきたんで。それはもちろんチームの方々への恩返しもしたかったですし、本当一年間で苦しい戦いの中、こうやって逆転チャンピオンできてるのも間違いなく僕一人の力では絶対できなかったんで、本当にTGRの方々の関係者の方々に感謝してるんですね。(昨夜は)不安の部分が大きくて、スタートでストールしないかとか、両方とも接触して、リタイヤで終わっちゃったりしないかなっていう、そういう余計な考えがすごい多くて、あまり眠れない夜でしたね。FIA-F4でチャンピオンを取るっていうのを基本に、2年目は戦ってきました。僕がトヨタのドライバーとして今後走っていく中で、どのクラスでもチャンピオンを取るっていうのは非常に難しいことですし、それを背負って2年目残してもらえたんで、片岡さんとかの気持ちを背負って走ってたんで、もう本当にその恩返しの気持ちでレースしてましたし、何よりも自分が来年もっとあの幅広い活躍ができるようにっていう意味でもチャンピオンになりたかったんで、それ成し遂げることができて、今はもう信じられないなっていう感じですね」

 「専有走行の時点では本当に絶望的な状況で、もう12番とか良くても8番ぐらいで、今週末はもう終わったなみたいな感じがありました。メンタル的にもかなり来てたんですけど、予選のコンディションがああいうダンプコンディションになってっていうので、自分の強みを生かしました。圧倒的に彼の方が優位でしたし、今日のレースも彼が勝つ確率っていうのはものすごい高かったと思います。ポールスタートでタイヤが残ってる分、1周目さえ守ってしまえば、あとはもう勝てるっていう、そういうすごいシンプルなレースだったんで。ただ、その状況に自分が持ち込めたっていうのも、今までの自分の成績の積み重ねがあってのことなんで、そういう部分も含めてなんかいろいろドラマチックな週末だったのかなと思ってます」

 「チャンピオンをとっている歴代ドライバーはで今もプロドライバーで、GT500のドライバーだってF1ドライバーだっているんですよね。自分も海外を目標というか視野に入れてるんですけども、とりあえずは日本で活躍して、みんなに名前を知ってもらえるドライバーになりたいなっていうのが目標です。今後もいい成績を積み重ねて、シリーズランキング、シリーズチャンピオンに名前が残るようなドライバーになりたいなっていうふうに思ってます」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

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