全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の予選が、4月19日、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がポール、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)も2位を獲得し、チーム・ダンディライアンがフロントローを独占した。
開幕大会から1か月を経て、戦いの舞台はモビリティリゾートもてぎに移された。今大会も2レース制で行われ、まずは第3戦の予選が、土曜日の午前9時20分から行われた。
■Q1グループA
ほとんどの車両がユーズドタイヤでコースインし、1周した後にニュータイヤに替えてアタックするなか、唯一、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)のみが、最初からニュータイヤを履いてコースイン。ゆっくりとタイヤを温めてアタックに入った。
ルーキーの平良響(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)が最初にアタックした後、野尻が1分31秒768でトップに立つが、即座に牧野が31秒645で逆転。その後も、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)らが、続々と31秒台後半のタイムをマークし、僅差の争いが繰り広げられた。
結局、牧野のタイムを上回るものは出ず、以下、坪井、野尻が続き、期待のルーキー、ザック・オサリバン(REALIZE Corporation KONDO SF23)は惜しくもQ2進出はならなかった。
順位:牧野-坪井-野尻-佐藤-阪口-福住/オサリバン-大嶋-高星-平良-Juju
■Q1グループB
グループBは、全車がユーズドタイヤで1周した後に、ニュータイヤに履き替えてコースイン。
このグループで速さを見せたのは、ルーキーのイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)。2番目にアタックし、グループAのトップタイムを上回る1分31秒531をマーク。大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)らは、これを更新できなかった。
開幕大会では2連続Q2進出を果たしたルーキー、小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)はカットラインに100分の5秒届かず。SFデビュー戦となる小林利徠斗(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)は、昨日のフリー走行から大きくタイムを上げたが、グループ8位だった。
順位:フラガ-大湯-山下-太田-岩佐-フェネストラズ/小出-小林-小高-野中-三宅
■Q2
Q2進出のチームの内訳は、トムス、ダンディライアン、無限、セルモ、ナカジマが各2台ずつ。KONDOとKCMGがそれそれ1台。
野尻が最初にコースイン。ゆっくりとウォームアップをすると、野尻が1周を終える頃に他車が続々とコースインしてQ2が始まった。
最初にアタックに入った岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)がターゲットタイムとなる1分31秒392をマークすると、フラガが31秒306で上回り、さらに牧野が31秒172とやや2位を引き離すタイムでトップに躍り出る。
最後に、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、太田が、牧野に迫ったが僅かに届かず。牧野のポールが決定。太田が続いてチーム・ダンディライアンがワンツーで予選を締めくくった。
フラガは大健闘の3位、山下を挟んで、フェネストラズも開幕大会から躍進した。逆に、ディフェンディングチャンピオン坪井は、ミスを犯したようで12位に沈んでしまった。
順位:牧野-太田-フラガ-山下-フェネストラズ-岩佐-福住-野尻-佐藤-阪口-大湯-坪井
決勝は、本日、午後2時50分から33周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum