5月3日に静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた、2025オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT3時間レース」の公式予選。GT300クラスは777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がポールポジションを獲得した。
(天候:晴れ 路面:ドライ)
予選Q1 グループAは61号車、グループBは777号車がトップタイム
公式予選は午後2時30分にグループAのQ1から行われた。開始時の気温は20℃、路面温度は33℃だった。
各車入念なウォームアップを行い、残り5分を切ったあたりから続々とタイムアタックに入る。まずはザック・オサリバン(CARGUY Ferrari 296 GT3)が1分36秒654を4周目に記録すると、井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分36秒241でこれを上回る。
オサリバンは次の周で1分36秒180までタイムを縮めるが、すかさず井口も1分36秒063と更なるタイムアップを果たす。
この結果グループAは61号車がトップ、7号車が2番手という結果に。3番手には平手晃平(リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R)が1分36秒605で続いた。なお56号車は今回、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがブラジル国内のレースに参戦するために欠場しており、金丸ユウが第2ドライバーを務めている。
前戦優勝の菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)も6番手でQ2進出を果たしたが、前年王者の小暮卓史(VENTENY Lamborghini GT3)は11番手に終わり、Q2進出はならなかった。
続いて行われたグループBのQ1は残り時間1分を切ったところで777号車の藤井が1分35秒674と他を寄せ付けない速さを見せてトップに。2番手の木村偉織(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)は1分36秒070とトップからコンマ4秒近く離される結果となった。
3番手は吉田広樹(Green Brave GR Supra GT)で1分36秒116。エアロパッケージを大幅に変更して臨んだ今シーズン。その影響で岡山の公式テストを欠席せざるを得なくなったが、国内随一の高速サーキットでその成果を存分に発揮してみせた。
また小山美姫(apr LC500h GT)も1分36秒534の好タイムを記録し、7番手でチームをQ2進出に導いている。
予選Q2 トップ2は驚異の1分34秒台! ポールポジションは777号車
GT300クラスの予選Q2は午後3時23分にコースオープン。残り3分を切ったあたりからタイムアタックが始まった。路面コンディションの向上もあり、どのドライバーもQ1を大幅に上回るタイムを記録する接戦となった。
まずは小林崇志(UPGARAGE AMG GT3)が1分36秒268。続いて河野駿佑(Syntium LMcorsa LC500 GT)が1分36秒245とまずまずのタイムを記録。富田竜一郎(GAINER TANAX Z)が1分36秒106でこれを上回る。
しかしここで61号車の山内英輝が1分34秒882といきなりの1分34秒台を記録。さらに777号車のチャーリー・ファグは1分34秒820とこれを上回るタイムを叩き出した。
小林利徠斗(CARGUY Ferrari 296 GT3)は4周目に1分35秒377を記録するも一歩及ばず。
この結果GT300クラスは、777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がポールポジションを獲得、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が予選2位、7号車CARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗/澤圭太)が3位という結果となった。
Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO