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第2戦富士公式予選 チーム一丸の復活劇!! KeePer CERUMO GR SupraがPP獲得

GT500クラスポールポジションはKeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)

 2025オートバックス スーパーGT第2戦「富士GT3時間レース」の公式予選が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)がポールポジションを獲得。2番手にも19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南/小高一斗)がつけ、GRスープラ勢がフロントローを独占する結果となった。

(天候:晴れ 路面:ドライ)

予選Q1 WedsSport ADVAN GR Supraが頭一つ抜け出しトップ通過

 公式予選は午後2時30分に開始。GT500クラスの走行は午後3時03分からの10分間だ。開始時の気温は19℃、路面温度は30℃だった。

 コースオープンから次々にピットを離れる各車。最後にコースインしたのは大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)。残り7分を切ったところだ。

 前日の雨の影響からか、路面は周回を重ねるにつれてタイヤのラバーが乗り、タイムもそれに伴って上昇していく方向。このためウォームアップも3周から4周行ってアタックに入るチームがほとんどだ。

 まずは松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)がウォームアップ3周に続いて1分27秒233をマーク。三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)もウォームアップ3周から1分27秒272を記録してこれに続く。松下は次の周で1分27秒213までタイムを縮めた。

 しかし終盤に入って各車続々と彼らを上回るタイムを連発。上位6台までが1分26秒台に入る接戦となり、最終的に国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分26秒490を叩き出してQ1をトップで通過した。

 2番手には大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)が1分26秒814で続き、石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)が1分26秒818で3番手となった。

 結局8号車は8番手、3号車は9番手となったが、なんとかQ2へ駒を進めている。ニッサン勢でQ2進出を果たしたのはこの3号車のみだった。

予選Q2 KeePer CERUMO GR Supraが涙の復活劇!

 GT500クラスの予選Q2は午後3時41分に走行開始。ここでも多くのチームが3周から4周のウォームアップを行い、残り時間2分を切ったあたりから本格的なアタック合戦が始まった。

 そうしたなか、佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)はウォームアップ2周からいち早くタイムアタックを敢行、1分26秒367とQ1のトップタイムを上回ってみせる。

 しかしその直後、大湯都史樹のドライブする38号車が1分26秒093を叩き出し、トップに躍り出た。

 Q1トップの19号車も阪口晴南がセクター2、セクター3で区間ベストを記録したが、タイムは1分26秒212と僅か0.083秒及ばず。

 この結果、38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が昨年のSUGO大会以来のポールポジションを獲得。ただしこの時は雨の影響で公式予選がキャンセルとなっており、公式練習の結果でグリッドを決めるという変則的なもの。公式予選を戦って勝ち取ったポールポジションという意味では2020年9月の第4戦もてぎ大会まで遡る。チームセルモと石浦にとっては実に5年ぶりのポール獲得だ。なお大湯は2023年9月の第6戦で8号車ARTA NSXをドライブしてポールを獲得している。

 前戦岡山大会では決勝序盤に多重クラッシュを引き起こして戦線を離脱、この際に大きなダメージを負った38号車。そこから3週間で再び戦える状態にまで修復したチームスタッフの熱い思いに応えんと、二人のドライバーが力を尽くしてもぎ取ったポール。Jスポーツのインタビューでは石浦が言葉を詰まらせる場面もあり、その目には涙が浮かんでいた。

 予選2位には19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南/小高一斗)が入り、GRスープラがフロントローを独占する結果となった。

3位には16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が入り、3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)はニッサン勢最上位の5位から決勝に臨むことに。

 第2戦決勝は4日の午後2時10分より、シーズン最長の3時間で行われる。

Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO


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