全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第9戦は22日、岡山国際サーキットで18周の決勝が行われ、野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が3連勝を飾った。
決勝は午後2時にフォーメーションラップが始まった。一時、日差しもあったが上空は雲に覆われ気温32度、路面温度44度のコンディションだ。参加13台(内マスタークラス2台)が全車ユーズドタイヤを履き、1周を回ってグリッドに着いた。
スタートでは、ポールポジションの野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)、2番グリッドの小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL )がポジションをキープ。3番グリッドのザック・デビッド(B-MAX RACING 324)は1コーナーまでに伸びず、4番グリッドのケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)がインから3位に上がった。5番グリッドの佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)はスタートをミス、6番グリッドの三井優介(DELiGHTWORKS)、7番グリッドのエステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)にかわされ7位に落ちた。
1周目トップに立った野村は2位の小林を0秒9離して戻ってきた。3位のフレデリックはさらに1秒差だ。4位にデビッド、5位に三井、6位にマッソン、7位に佐野、8位に古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)、9位に卜部和久(B-MAX RACING 324)、10位に伊東黎明(LMcorsa OTG 320)が続く。
5周目、トップ野村と2位小林の差は2秒まで広がる。3位フレデリックは小林と1秒7差。その後ろ2秒差で4位のデビッドはペースが上がらず、後続の三井、マッソン、佐野、古谷が0秒5前後で続く。
この後、トップ野村と2位小林の差は2秒ほどでレースは進行。フレデリックは小林について行けず差は3秒以上となった。4位デビッドは大きく遅れ後続にふたをした格好だ。
13周目、10位を走行していた伊東黎明(LMcorsa OTG 320)がヘアピンで飛び出しスタック。ここで伊東の車両を回収するためセーフティーカー(SC)が導入された。
これでトップ野村のリードはご破算となる。SC中の順位は、トップ野村、2位小林、3位フレデリック、4位デビッド、5位三井、6位マッソン、7位佐野、8位古谷、9位卜部、10位岩澤優吾(DELiGHTWORKS)だ。
車両回収は素早く行われ、SCは15周でピットイン。レースは16周目から残り3周で再開された。
トップ野村は落ち着いたリスタートを決め、2位小林を0秒6離してコントロールラインを通過。後方では6位マッソンがヘアピンでインから三井をかわし5位に浮上した。
レースはこのまま18周を回り終了。優勝は野村でこの岡山大会を完全制覇した。2位には小林が、3位にはフレデリックが、4位にはデビッドが、5位にはマッソンが、6位には三井が入った。
マスタークラスはスタートで清水康弘(GNSY RACING 324)をかわしたDRAGON(TEAM DRAGON 324)のリードで始まる。しかし、リスタート後でのバトル中、DRAGONがスピン。これでトップに立った清水が優勝した。
選手権ポイントでは、この大会フルポイント32を稼ぎ53ポイントと伸ばした野村が佐野と並んだ。3位には33ポイントで小林が、4位には32ポイントでフレデリックが続いている。
次大会は8月30日、31日にスポーツランドSUGOで行われる。前大会オートポリスの第6戦が荒天により中止となったため、第6戦、第10戦~第12戦の4戦開催となる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Atsushi BESSHO