
2025年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第7戦公式予選が10月26日(日)に筑波サーキットで行われ、シリーズをリードする津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)がランキング2位のチームメイト、酒井翔太(ファーストガレージKKS2)に0.324秒の差をつけてポールポジションを獲得した。
ここまで津田3勝、酒井2勝でシリーズ第6戦までのシリーズランキングは津田が105ポイント、追う酒井は77ポイントで今回津田が2位以上でフィニッシュすればシリーズチャンピオンが確定する。
20分間の予選は予定よりやや遅れて午前8時42分コースオープン。気温14.1度、路面温度16.0度で路面はウエット。15台のS-FJは全車レインタイヤでコースインする。
直前に行われたVITAの予選では2度の赤旗で1周しかタイム計測ができずウオームアップのタイムで予選が確定してしまったこともあり、低い温度のウエットコンディションとはいえ、早めにタイムを出しておく必要ありと判断したか、計測1周目からタイムを出しに来たのが津田で、1分4秒406をマーク、ペースセッターとなる。2番手の切替悠喜(ファーストガレージRSD S2)は5秒355と1秒近い差がある。
津田は続く周回で1分4秒138。切替もタイムアタックを開始したか4秒755と津田から0.617秒の差。さらにシリーズ2位で津田を追う酒井が4秒883で3番手、4番手相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)、5番手マスターズクラストップの畠山退三(KKSⅡ)、6番手佐藤颯太(ELEVレーシング10VED)と続く。
残り時間15分を切って津田はトップタイムを1分3秒931まで短縮。切替4秒537で0.606秒差。酒井4秒693で3番手変わらず。トップ3台を占めるファーストガレージ勢だが、さらに6番手にも同チームの村上太晟(S-FJ KKS2)が上がってくる。
残り時間13分、津田はトップタイムを1分3秒724まで更新、切替4秒444、酒井4秒449と0.005秒の差で続き、4番手相田は5秒117、5番手畠山5秒635に続く6番手には内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が6秒344で浮上してくる。
ここでタイヤの温存の為か上位グループはややペースを落とすが、その中でベストタイムを更新してきたのが4番手相田で1分4秒846と4秒台に入れてくる。さらに村上も5秒948で内藤を逆転、6番手に戻る。
残り時間8分を切って酒井がペースを上げて1分4秒262で2番手へアップ。酒井はさらに4秒173まで自己ベストを削り取り、トップ津田との差は0.449秒。後方では佐藤が5秒945で再び6番手に。総合5番手の畠山に続くマスターズクラス2位は秋山健也(スーパーウインズKKS2)で総合10番手。その秋山の前の総合9番手には今回がレースデビューの鈴木大翔(ZAP ROBINSUE 15)がつけている。もう一人のS-FJ新人のジュン(アラロッサ・コヤマG10VED)は15番手。
残り時間5分を切って予選も終盤、酒井はさらに自己ベストを短縮して1分4秒124。津田は5周目以降ベストタイムを更新していないが、それでも0.400秒の差。内藤が5秒494で畠山を上回り5番手。しかし続く周回で畠山が5秒329で再逆転。内藤6番手。
残り時間1分、酒井はさらに自己ベストを短縮。4秒096と1分3秒に迫るタイムを出す。切替、相田もそれぞれ4秒372、4秒604と自己ベストを更新するが順位は変わらず。
20分間の予選が終了してチェカードフラッグが振られる中、酒井は逆転でポールポジションを獲得すべくタイムアタックを続けるが、焦りが出たか最終コーナーで飛び出しかけると姿勢を乱した状態でコントロールラインを通過、1分4秒048と津田に0.324秒差まで詰め寄ったが直後にスピン状態になりピットウオールにクラッシュしてしまう。
各車次々と予選を終了。津田は序盤に出したタイムでポールポジション獲得。酒井はフロントロウに並ぶタイムを出したが代償としてクラッシュを喫してチームは直ちに修復作業に取り掛かる。ノーズセクションから右フロントサスペンションにかけて大きなダメージがあり、決勝に間に合うかはこの時点で分からないとのこと。
2列は3番手切替、4番手相田の順で3列目5番手にマスターズクラストップの畠山、6番手佐藤というトップ6となった。
決勝は午前11時10分コースイン予定。津田がここでタイトルを決めるか、それを阻止するはずだった酒井がスタートまでにマシン修復なるのか。気温は低いがサーキットは熱い。








Photo: Kazuhiro NOINE
