岡山県美作市の岡山国際サーキットで開催されている、2025オートバックス スーパーGT第1戦の公式予選、GT300クラスは4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)が久々のポールポジションを獲得する結果となった。
予選Q1 グループAは6号車、グループBは65号車がトップ
GT300クラスの予選Q1は午後2時00分から2時10分がグループA、グループBは午後2時18分より2時28分で行われた。開始前の気温は20℃、路面温度は37.2℃まで上昇した。なお今シーズンの規則改訂により、GT300クラスは各グループ上位9台、合計18台がQ2に進出できることになった。
グループAの走行は、まず平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)が4周目に1分26秒588を記録。
続いて小林崇志(UPGARAGE AMG GT3)が1分26秒562を4周目に、マーク。谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)も4周目に1分26秒817を記録する。
そしてザック・オサリバン(CARGUY Ferrari 296 GT3)が4周目の最終コーナー手前で片足をダートに落としながら1分26秒467を叩き出すが、18号車の小林も5周目に1分26秒060までタイムを縮めてきた。
ところがここで片山義章(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)が4周目に1分25秒619を叩き出し、トップに浮上。続いて4号車の谷口も1分25秒928を6周目に叩き出して2番手に。ここでチェッカーが提示された。
この結果、6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIがトップタイム、4号車グッドスマイル初音ミクAMGが2番手、18号車UPGARAGE AMG GT3が3番手でQ2に駒を進めることとなった。
グループBは午後2時18分より10分間の走行。
まずはケイ・コッツォリーノ(PONOS FERRARI 296)が4周目に1分26秒856を記録するが、その直後に井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が4周目に1分25秒852でこれを上回る。さらに野中誠太(Green Brave GR Supra GT)が1分25秒419を4周目に叩き出してトップに躍り出た。
45号車のコッツォリーノも5周目に1分25秒430までタイムを短縮してピットへ。続いてチャーリー・ファグ(D'station Vantage GT3)が1分25秒436でこの時点の3番手につける。
しかしチェッカー直前に菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG)が1分25秒237を叩き出し、このグループのトップでQ2に駒を進めた。2番手は52号車、3番手は45号車だった。
予選Q2 4号車が7年5ヶ月振りのPP獲得!!
GT300の予選Q2は午後2時53分からの10分間。気温21℃、路面温度33.1℃だ。
各車アウトラップ、ウォームアップと徐々にペースを上げてアタックに入るなか、まずは清水英志郎(シェイドレーシングGR86 GT)が4周目に1分25秒633を記録してきた。続いて山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分24秒579を叩き出すが、藤井誠暢(D'station Vantage GT3)が1分24秒536でこれを上回る。
Q1トップの65号車を駆る蒲生尚弥は1分24秒712(5周目)に留まり、片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)の5周目のタイムも1分24秒639といま一歩及ばない。しかし片岡はなおもアタックを続け、6周目に1分24秒420までタイムを縮めてみせた。
この結果4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)が2017年11月の第8戦もてぎ以来、実に7年5ヶ月振りにポールポジションを獲得。
予選2位には777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)が続き、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が予選3位という結果となった。
第1戦決勝は13日の午後1時10分より82周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum