ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパン(PCCJ)第5戦が25日、岡山国際サーキットで行われ、3番グリッドからスタートした伊東黎明(SHOWA AUTO with BINGO RACING)が1周目にトップに立つとそのまま後続を引き離し優勝した。
第5戦決勝は午後3時5分にフォーメーションラップが始まった。気温、路面温度とも25度で午前中より暖かくなってきた。13台(内プロアマクラス5台、アマクラス3台)が1周を回り、グリッドに着き、シグナルブラックアウトでスタートが切られた。
好スタートを切ったのは予選2位の伊東黎明(SHOWA AUTO with BINGO RACING)。蹴り出しよく予選2位の卜部和久(HYPER WATER RACING)を1コーナーまでにパスすると、ポールポジションからトップを守った木村偉織(SKY GROUP 40)の背後につけた。伊東は、続くバックストレートで木村に並びかけると、ヘアピンでインを差しこの2台は並走。立ち上がりで木村を制して伊東がトップに躍り出た。
1周目の順位は、トップ伊東、2位木村、3位卜部、4位渡会太一(seven × seven Racing)、5位BANKCY(seven x seven Racing)、6位佐藤樹(Posrche Japan Junior Programme)だ。
トップ伊東のペースがよく、2位木村はついていけない。しかし3位の卜部よりは速く、この3台の間隔は徐々に広がり始める。卜部は、背後0秒3差で渡会を従えていたが、渡会も決め手がなく攻略しかねている。
5周目、トップ伊東と2位木村の差は2秒弱と広がる。この周、6位を走る佐藤がBACKCYを捉えて5位に浮上した。
この後、上位陣での順位変動はなく、周回を消化していたが、11周目のパイパーコーナーでKENSUKE(HIGHLIT with Rn-sports)がコースアウトしたためセーフティーカー(SC)が導入された。
車両の回収に時間を要し、リスタートが切られることなく17周を回りSC先導でレースは終了した。
優勝は伊東で今季初優勝。2位には木村が、3位には卜部が、4位には渡会が、5位には佐藤が入った。
6位にはプロアマクラス優勝のBANKCYが、9位にはアマクラス優勝のHiro(NGR)が入った。
この結果、ドライバーランキングでは、木村が104ポイントとし、トップに浮上。2位には卜部が99ポイント、3位には伊東が91ポイント、4位には渡会が72ポイント、5位には佐藤が52ポイントで続いている。
プロアマクラスは、BANKCYが120ポイントまで伸ばし独走状態。2位には浜崎大が85ポイント、3位にはMOTOKIが69ポイントで続いている。
アマクラスはHiroが120ポイントでトップ、2位には99ポイントでSky Chenがつけている。
昨シーズンは、伊東が11戦中10勝でシリーズを圧倒。今シーズンは5戦終わって4人が勝者になるという混戦模様となっている。第6戦、第7戦は富士スピードウェイに舞台を移し、7月19日、20日に決勝が行われる。木村、卜部、伊東、渡会のチャンピオン争いに注目したい。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Keiichiro TAKESHITA