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第1戦岡山GTA定例会見 第4戦富士大会はスプリントレースに?!

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は4月13日、第1戦の開催されている岡山県美作市の岡山国際サーキットで定例会見を行い、今シーズンのスポーティングレギュレーションの変更点とその経緯、そして各大会のレース距離とフォーマットについて発表した。

 会見の冒頭で坂東正明代表は「昨日の予選は晴れてたし、今日の決勝もできればドライでやりたかった。誰か絶対に(雨男)がいるはずなので、早く見つけた方がいい」と会場内の笑いを誘い、続けてGT500について「auの速さが公式テストから目立っていたが、各マニファクチャラーの開発状況に非常に興味がある。auが3連覇を達成するのか、それを阻止するために日産やホンダがどう取り組むのか。ピリピリしたところがあると思う」とコメント。GT300についても「SROとの協力体制の中でBOPをどうするのか。ピレリワンメイクで行われるSROのシリーズとタイヤメーカーのコンペティションの存在するスーパーGTでは事情が異なり、難しい部分があるが、あくまでガチンコ勝負、異種格闘技を継続する方針に変わりはない」とし、チームには継続参戦してもらえる環境を整え、より多くの観客に見てもらって一緒に盛り上げていきたいと挨拶した。

 続いて今季の予選方式については、「温室効果ガスの削減を目的としてタイヤの持ち込みセット数を削減したが、それが公式練習やQ1、Q2の戦い方にどう影響するかを考えた。その中で公式練習での走行を控えるチームが出てこないような規則づくりの一環として、昨年はタイム合算方式を取り入れた。ただ計時の面でわかりにくい点があったため、よりわかりやすい方向で見直した。しかし最終的には長く走れるタイヤづくりという原理原則は見失わないようにしたい」とコメント。タイヤだけでなく、現在年間2基が使用されているエンジンについても、いずれは1基に削減する意向であることも併せて語った。

 また、GT300クラスに有効ポイント制を導入した経緯については、第3戦セパン大会の出場枠が現地のピットガレージの制約から33台になること。それにより参戦できないチームが出てくることへの対応であると説明した。

 そのセパン大会だが、今回はナイトレースではなく、現地時間の午後4時30分にスタートして日没前にゴールする「トワイライトレース」にすることを明らかにしている。ナイトレースではインシデントの検証が難しいというのが理由のようだ。レーススケジュールは木曜日に無観客で公式練習1回目を行い、金曜午前に公式練習2回目、午後に公式予選が行われ、土曜夕方が決勝。最大延長時間は午後7時30分になるという。

 続いて質疑応答の時間が設けられたが、この中で今シーズン各大会のレース距離が改めて発表された。

 今シーズンは第1戦岡山、第3戦セパン、第5戦鈴鹿、第6戦SUGO、そして第8戦もてぎが300km、第2戦富士と第7戦オートポリスが3時間レースとなる。

 そして注目なのが8月2-3日に開催される第4戦富士大会だ。土曜、日曜それぞれで予選と決勝を行うスプリントレースが企画されているという。

 これが実現すれば2019年11月に開催されたDTMとの特別交流戦以来、実に6年振りのこととなる。

 なおスプリント方式での開催はこのほかにも2010年から2013年までの4年間開催された富士スプリントカップや、JGTC時代の2003年にSARSの流行によりマレーシア大会が中止となった際の代替レースとして企画された「Malaysian JGTC in FUJI SPEEDWAY」などの前例がある。

 第4戦富士大会の詳細なレース距離やポイントシステムについては現在も検討が進められており、近いうちに正式発表が行われるとのこと。坂東代表はインディカー方式のスタートを導入したいとの強い意向を持っているようだが、実現にはファンの強力な後押しも必要になってくるかもしれない。

Photo&Text: Kazuhisa SUEHIRO


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