4月18日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3、4戦のフリー走行がモビリティリゾートもてぎで行われ、午前は阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、午後は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)がトップタイムをマークした。
今シーズンはニューカマーの参戦が多く見られるが、今回も負傷欠場のオリバー・ラスムッセンに代わって小林利徠斗がチーム・インパルからSFデビューを飾ることになった。前回、急きょインパルの19号車をドライブした野中誠太は、今回は小林可夢偉の代役としてKCMGのマシンをドライブする。
■フリー走行1回目
気温25度超えのなか、午前11時から行われたフリー走行1回目は、序盤から太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)と山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)がセッションをリードし、これに野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が続く形で進んだ。
牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)は、順位を気にすることなくロングランを続け、ダンディライアンチームの余裕を感じさせた。
最後のアタックでは阪口が1分32秒339をマーク。安定した速さを見せる太田、野尻、山下、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が続いた。
SFデビューの小林利徠斗(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)は、トップから2秒4遅れの21位で初走行を終えた。
■フリー走行2回目
1回目から気温はやや上がったものの、午前とほぼ同様のコンディションとなった午後の走行は、序盤に1分33秒158をマークした牧野がリードして始まった。
開始14分で坪井が電気系と思われるトラブルでスロー走行。ピット出口にマシンを止めるが、チームはすぐに修復してコースに送り出した。坪井は、開始40分に1分32秒696のトップタイムをマークしてマシンに問題がないことをアピールしてみせた。
最後のアタックで気を吐いたのは、好調の山下。午前中の阪口のタイムは上回れなかったものの、1分32秒439を叩き出し、牧野、佐藤、坪井、太田らを退けた。
ルーキーでは、ザック・オサリバン(REALIZE Corporation KONDO SF23)、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)が、10、11、13位と僅差で続き、こちらのQ2進出を懸けた争いも面白そうだ。
小林利徠斗は、トップとの差1秒9で19位。徐々にSFに慣れつつあるようだ。
今大会も開幕大会に続き2レース制。19日(土)に第3戦の予選、決勝。20日(日)に第4戦の予選、決勝が行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI