全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の予選が、4月20日、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が、チーム・ダンディライアンの太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)に0.5秒という大差をつけて、ポールポジションを奪った。3位には牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がつけた。
昨日の暑さから一転、曇天となり涼しさも感じられる。この昨日と異なるコンディション、さらに直前にバイクの走行があったことが、予選の勢力図にどのように影響するのか注目されるなか、午前9時10分から予選が始まった。
■Q1グループA
ラップタイムは昨日より0.5秒前後遅くなったが、太田、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)らが、順当にQ2へ駒を進めた一方で、チャンピオンナンバーを背負う坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が、8位でまさかのQ1敗退。
この結果に場内もどよめき、坪井も直後のインタビューで悔しさを滲ませた。
ルーキー、小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)は、昨日Q1敗退の悔しさを晴らし、5位で通過した。
順位:太田-フラガ-大湯-野尻-小出-福住/オサリバン-坪井-高星-小高-Juju
■Q1グループB
牧野、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)、山下などが、1分32秒前半のタイムをマークして、Q1通過。
このグループでは、昨日決勝1周目に接触でリタイアとなった佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)のタイムが伸びず。チームメイトのフラガが第3戦で表彰台を射止めただけに、存在をアピールしたい佐藤だったが、7位で無念のQ1敗退となった。
走る度にSFを乗りこなしている小林利徠斗(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)も8位でQ1突破はならなかった。順位:牧野-岩佐-フェネストラズ-山下-阪口-大嶋/佐藤-小林- 野中-三宅-平良
■Q2
Q1でも両グループでトップタイムをマークした、牧野、太田のダンディライアンコンビが、昨日に続いて、フロントローに並ぶことが濃厚と思われた。
その予想どおり、他車が1分32秒の壁を破れないなか、牧野が1分31秒963、太田が1分31秒903を叩き出し、昨日に続く予選ワンツーかと思った終了間際。山下が各セクターをすべてベストタイムで走り抜け、何と太田のタイムを0.5秒上回る驚速ぶりを発揮して、最後に二人を出し抜いた。
この結果に、KONDOレーシングの近藤真彦監督も大喜び。最高の笑顔で山下を讃えた。
4位には安定した速さを見せる阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、5位にはSF復帰2大会目で速さを取り戻しているサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)が入った。
順位:山下-太田-牧野-阪口-フェネストラズ-フラガ-野尻-大湯-岩佐-福住-大嶋-小出
決勝は、本日、午後2時55分から37周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum