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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第1戦富士決勝 鈴木斗輝哉が待望の初勝利!!

チャンピオンクラスの表彰式

 2025FIA-F4選手権第1戦の決勝が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、予選4位からスタートした鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が梅垣清(TGR-DC RS F4)との熾烈なバトルを制し、参戦2年目で待望の初勝利をものにした。

 第1戦決勝は午後0時15分より14周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

 スタートではなんとポールポジションの白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)が失速、一気に後続に飲み込まれて20番手あたりまで後退してしまう。

 予選2位の佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)もクラッチが予期せぬ位置で繋がったことで思うような加速を得られず、予選2列目の鈴木と梅垣の先行を許してしまった。

 この結果、予選4位の鈴木がトップ、予選3位の梅垣が2番手、予選6位の岩崎有矢斗(B-MAX RACING F4)が3番手で1コーナーに飛び込んでいった。

 しかし佐藤はこの周のダンロップコーナーで岩崎のインをついて3番手を奪い返す。続いて予選5位から岩崎の先行を許した森山冬星(JMS RACING with B-MAX)も岩崎を捕らえて4番手に浮上した。

 一方、ストールした白崎は19番手まで後退してコントロールラインに戻ってきた。

 3周終えた時点での鈴木のリードは0秒799。2番手梅垣の0秒670後方に佐藤、さらに森山も佐藤から0秒778差と、トップ集団は団子状態で周回を重ねていたが、6周目の1コーナーで梅垣が鈴木のインに飛び込み、コカコーラコーナー手前でトップに浮上した。

 するとその直後にポストからはSCのボードが提示される。後方集団にいた菊池貴博(TGR-DC RS F4)が13コーナーでスピン、そこへ有村将真(アポロ電⼯フジタ薬局)が追突し、両者がコース上でストップしたためだ。

 菊池は自力でピットに戻ってきたものの、リヤウィングを失ってレース続行は不可能。有村の46号車はコース脇に撤去されることに。

 セーフティーカーは8周終わりでピットへ。すかさず鈴木が梅垣の背後に張り付き、アウトから攻略を試みるが、コントロールライン手前で前に出そうになったため、わずかにスロットルを戻さざるをえず、さらには3番手の佐藤も大外から並びかけてきたため、この試みは失敗に終わる。

 しかし鈴木はこの周終わりのホームストレートで今度は梅垣のインに車体をねじ込み、10周目の1コーナーで遂にトップを奪い返した。

 梅垣はその後も鈴木に離されずについていったが、それまでインディペンデントクラスのトップを走行していたDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が11周目の1コーナーで岸風児(HELM MOTORSPORTS F4)に追突されるアクシデントが発生。DRAGONはリタイヤを余儀なくされ、岸の63号車もコースを塞ぐ形でストップしたために2度目のSCが導入され、レースはそのままフィニッシュすることに。

 これにより鈴木斗輝哉が待望のフォーミュラ初優勝を挙げ、梅垣清も自身初の表彰台を獲得と、TGR-DC Racing Schoolが1-2フィニッシュを達成した。

 なお、3番手を走行していた佐藤樹に対してはジャンプスタートとの裁定が下り、5秒のタイムペナルティが課されることに。この結果森山冬星が3位に繰り上がり、表彰台に上がることとなった。

 なお、ファステストラップはペナルティで11位ノーポイントに終わった佐藤が1分46秒403を記録。第3戦のポールポジションを獲得している。

 インディペンデントクラスは、DRAGONのリタイヤによりKENTARO(Baum Beauty Clinic)が開幕戦を制することとなった。

 FIA-F4選手権第2戦は5月4日の朝7時55分より14周で行われる。

インデペンデントカップの表彰式

Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO


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