VITA筑波シリーズ第2戦予選は5月25日(日)に開催され、3月の第1戦でポール・ツー・ウインを飾った兒島弘訓(ZR Winmax VITA)が2番手に0.708秒の差でポールポジションを獲得、連勝に向けて好位置につけた。
15分間の予選は午前8時24分コースオープン。天候は曇りで気温16度、路面温度21.1度。前日の夜からの雨が朝まで残った影響で路面はセミウエットだが、マシンが走ることで徐々に変化することが予想される難しいコンディションだ。
山本龍(お先にどうぞVITA)を先頭に全車がコースインして15分間の予選開始。路面コンディションを確かめるように1分9秒台から走行が開始され、まずは山本が残り時間12分30秒に1分8秒661でトップに立つと、直後に自動車誌「tipo」編集長の佐藤孝洋(tipo ETA vita-01)が8秒127で上回る。3番手山口真(VITA-01)、4番手西濱康行(ETA白波ワークスVITA)、5番手中島正之(ビーンズスポーツ3年目VITA)、6番手兒島と続く。
残り10分30秒、VITA初レースの高力(こうりき)良明(フォシュルテン・SNRーVITA)が1分11秒042で5番手に浮上。初めてだというウエット路面に徐々に適応してきたようだ。そして西濱が7秒388のトップタイム、山本7秒665の2番手、さらにVITAでのスプリントレース初参戦の並木海和(namiki ETA vita-01)が5番手に上がる。
そして前戦のポールシッター兒島が1分7秒007をマークしてトップに立ち、こちらもVITAデビューの渡邊顕(ELIVレーシングVITA)とITUKI TUCHIYA(Deep Racing VITA)がそれぞれ8秒496、8秒627で5番手、6番手に進出。
このあたりからレコードラインは乾いてきて、タイムアタックが本格化。残り9分を切って西濱が1分6秒917、兒島が5秒774と立て続けにトップタイムが更新される。さらに残り7分30秒、渡邊が6秒455で3番手に。山本4番手、山口5番手、6番手には大沢良明(ビーンズSPM VITA)が浮上する。
トップ兒島は毎ラップベストタイムを更新。1分5秒313から残り時間5分を切って、すべてのセクターの最速タイムを更新し4秒451をマークする。さらに残り1分20秒、山本が1分4秒834をマークして2番手、3番手西濱も4秒台に入れて4秒980。山本がさらに1分4秒681までタイムを削り取り兒島との差を0.230秒まで詰めたところでチェッカードフラッグが振られる。この時最後のタイムアタックに入っていた#77兒島選手はダメ押しの3秒973を叩き出して2番手山本との差を0.708秒までひろげて予選を終了。筑波のレースとしてはかなりの大差だ。セカンドロウの3番手にはこちらもチェッカー周に4秒703と山本に0.022秒差まで迫った渡邊と4番手西濱が並び、3列目5番手山口、6番手大沢選手というトップ6となった。
筑波VITAシリース第2戦決勝は午後1時15分開始予定だ。2番手以下を圧倒する兒島が連勝なるか注目だ。
Photo: Asako SHIMA