2025FIA-F4選手権第3戦の決勝が5月4日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた。レースはスタートからトップを快走していた白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)がメカニカルトラブルによりリタイヤするという波乱の展開に。その結果ポールポジションからスタートした佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が参戦3年目で待望の初優勝を手にすることとなった。
第3戦決勝は午前10時55分より14周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
スタートでトップに立ったのは予選2位の白崎。ポールの佐藤樹は2番手、以下森山冬星、鈴木斗輝哉の順で1コーナーを立ち上がる。
しかし最終コーナー立ち上がりで今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がクラッシュ。コカコーラコーナーでも複数台が絡むクラッシュが発生しているため、早くも2周目からセーフティーカー(SC)が導入される。
ここでの車両回収とコースの復旧に時間を要したため、SCは6周終わりでようやくピットイン。7周目から追い越しが可能となる。すかさず1コーナーで白崎のインに飛び込む佐藤。しかし白崎は一歩も引かない。ところがその後方で田中風輝(Drago CORSE)と三浦柚貴(TGR-DC RS F4)が1コーナーで絡んでしまったため、再びSCが導入される。
そして隊列が10周目のダンロップコーナーに差し掛かったところで、なんとトップの白崎がドライブシャフトの破損により、惜しくもストップしてしまうことに。同じ場所で洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)も同じ場所でクルマを止めてしまった。
レースはSC先導のまま11周目に入ったところで最大時間の30分に達したため、そのままチェッカーが提示されて終了となる。
これにより佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が参戦3年目にしてついに初優勝をものにした。2位は森山冬星(JMS RACING with B-MAX)、鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が3位に入り、開幕戦の優勝から3戦連続で表彰台を獲得している。
FIA-F4選手権はこのあと8月2-3日に第4戦、第5戦の2レースが同じ富士スピードウェイで行われる。
Text & Photo: Kazuhisa SUEHIRO