「GSTR GRAND PRIX F110 CUP」第4戦レース8決勝が8月31日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、昨日惜しくも勝利を逃した酒井涼(KF MOTORSPORT F110)が後続に付け入る隙を与えず、見事ポール・トゥ・ウィンでシーズンを締め括った。
レース8決勝は午前8時45分より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライ。気温は32℃。路面温度は36℃だ
ホールショットを決めたのは酒井。予選3位の豊島里空斗(Dr.Dry Racing Fl10) が2番手に上がり、予選2位の加納康雅(AKILAND Fl10)が3番手。前日優勝の落合蓮音は9番手からのスタートながら、この1周で4台を抜き去り、5番手で帰ってくると、2周目には上野晴紀(TEJ―project)を捉えて4番手に浮上してきた。
3周を終えた時点で酒井のリードは1秒100。2番手の豊島と加納のギャップは0秒977。その0秒411後方に落合が迫ってきた。
4周目に入ると、加納が豊島をヘアピンで捉えて2番手を奪い返す。続いて落合も豊島を攻略し、3番手に浮上した。その後方では予選6位の杉田悠真(AKILAND F110)が上野を捉えて5番手に上がる。
6周終わって酒井のリードは1秒470。加納と落合の差は1秒462だ。
落合は8周目に1分33秒875、10周目に1分33秒815とファステストを更新し、加納を猛然と追い上げるが、11周目には杉田が1分33秒790を叩き出し、これがこのレースのファステストラップとなった。
11周終わって酒井のリードは2秒101。もはや誰一人彼のポジションを脅かすものはなく、最後は後続に2秒104差をつけてチェッカー。酒井涼が最終戦でついに今季初優勝を成し遂げた。
一方、11周終了時点で加納と落合のギャップは0秒488。最後までオーバーテイクのチャンスを模索する落合だったが、加納は最後までポジションを守り切り、加納康雅が2位、落合蓮音は3位に終わった。
Text&PHOTO: Kazuhisa SUEHIRO


