6月30日、7月1日に行われたスーパーフォーミュラの公式テストで、いつもの速さが発揮できずに悩んでいた筆頭は、チーム無限のディフェンディングチャンピオン岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)だろう。
初日は19位、2日目も15位に沈み、ポイントリーダーの太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)を追い上げる立場の岩佐としては、3連戦の富士大会で引き離されることは、あってはならないことなのだ。
しかし、今回のテストに限っての症状とはいうものの、ずっとグリップ不足に悩まされていたという。
「マシンの問題は大部分が解消されたものの、根本的な原因はまだ特定できていません。データを分析しての原因究明が必要だと考えています。今回のテストでは、セットアップで無理に症状を抑え込んでいる状態ですから、完全に解決しなければ、本来のパフォーマンスを発揮できないと感じています」
このコメントを聞く限りかなり重症に思えるが、岩佐はこう付け加える。
「昨年の富士では好感触でしたから、過去の経験を活かせば十分に戦えるはずですし、現在の状況を悲観して焦る必要はないと考えています。チームが原因を突き止めてくれると思います」
やや強気ともとれるコメントだが、チーム無限の蓄積されたデータと経験でクリアできると信じているようだ。ただ、太田が今回絶好調だっただけに、チームにとってもかなり深刻な状況であろうと推察できる。
レース本番まで2週間と少し。チーム無限と岩佐がどこまで巻き返してくるのか。シリーズの行方を決めると言っても過言でない富士大会に注目だ。
Text&Photo: Shigeru KITAMICHI
