2026年スーパーFJ(S-FJ)/FJ1500筑波・富士選手権シリーズ第3戦決勝が5月24日(日)に筑波サーキット開催され、スタート直後にクラッシュが連続する荒れた展開の中、FJ1500は酒井翔太(FJ1500)が第2戦に続く連勝、S-FJは切替悠喜(ファーストガレージRSD制動屋)が開幕から負け知らずの3連勝をそれぞれ飾った。
決勝は午後1時46分フォーメーションラップ開始。8台のS-FJと5台のFJ1500がグリッドに向かうが、ここでなんと予選2番手、フロントロウの村上太晟(ファーストガレージ BLAU KK-F)がピットを離れることができない。後で聞いたところタイヤをとめるスタッドボルトのトラブルだったとのこと。チームが懸命に対処を試みるが動き出すことができず、村上はDNS(Did Not Start)となってしまった。気温24.1度、路面温度44.3度のドライコンディションだが、筑波山の方向から雨雲が押し寄せており降雨の可能性もある。チームはタイヤの内圧を18周のどのタイミングに合わせるかが難しい。
村上の2番グリッドが空いた状態で12台が整列してレーススタート。ポールシッター酒井の加速がやや鈍く、3番手スタートの光山勇正(Fガレージ丸和精光KK-F)が後ろにつかえたような形になり、逆に4番グリッドから加速がよかった鈴木大翔(ZAP SPEED KK-F)が光山に被せるように第1コーナーへ進入する。3列目のS-FJ2台、切替と秋山健也(スーパーウィンズKKS2)はグリッド通りに加速したが、その後方、7番手スタートの相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)、8番手須藤叶多(ELEVレーシングKKSⅡ制動屋)、9番手内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)というS-FJの3台は3ワイドになって第1コーナーへとアプローチ。イン側相田、アウト側須藤に挟まれた中央の内藤がコーナー出口で抜け出し全体6位にポジションアップするが、S字で相田が差し返す。
集団はS字を抜けて第1ヘアピンへのブレーキングポイントへと飛び込むがここでアクシデントが発生。秋山が姿勢を乱してスピン。アウト側のスポンジバリアに刺さってしまう。秋山はダメージがなかった模様で自力でバリアから抜け出すとレースに復帰。
場内が秋山に注目している中で第2のアクシデント。第2ヘアピンでイン側に相田、アウト側でFJ1500マスターズクラスの山本龍(お先にどうぞ☆KK-F)がそれぞれ停止、グリーンで動けない状態に。レース後の関係者の話を総合すると、まず相田と須藤が第2ヘアピン旋回中に接触。相田のマシンがスピンし、これに後続の山本が巻き込まれたようだ。
ここでSC(セーフティカー)が投入される。この時点での順位は
- 酒井(FJ1500/全体1位)
- 光山(FJ1500 2位)
- 切替(S-FJ1位)
- 鈴木(FJ1500 3位)
- 内藤(S-FJ2位)
- 須藤(S-FJ3位)
- 安西柊馬(ELEVレーシング10V ED)(S-FJ4位)
- ジュン(アラロッサ・コヤマG10VED)(S-FJ5位/マスターズクラストップ)
- デワン クリストファー(InfernoR.KK-SII)(S-FJ6位)
- 秋山(S-FJ7位/マスターズクラス2位)
さっそく2台のマシンの回収作業が始まるが、相田のマシンは右リヤタイヤがサスペンションごと千切れてフロアが着地している状態で、フォークリフトを使って持ち上げる作業が難航。2台の回収が完了したのはSCランが7周目に入った時点で、8周目にSCが退き9周目からレースが再開。コースの一部では小雨が降り出したようだが路面を濡らすほどではない。
レース折り返しの9周目、リスタートで酒井はバックストレートから加速してコントロールラインを通過。光山との間合いを広げながら第1コーナーへ。後続もポジション通りにターンしていく。トップ酒井は早くも2位光山に1.779秒の差をつけて9周目終了。SCランの間に後れを挽回したのが秋山で、さっそくデワン クリストファーとジュンを仕留めて全体8番手、S-FJ5位まで上がってくる。デワンはエンジンが不調のようで、パラついた音を出しながらメインストレートを通過、ラップタイムも1分7秒台まで落ちている。
10周目、酒井は58秒646とこの日のファステストラップで光山との差を2.518秒に拡大。全体3番手切替に対してFJ1500の鈴木が接近、0.404秒差に迫る。酒井はさらにギャップを拡げて13周目には4.152秒差。そして秋山がコントロールライン上で安西に並びかけてオーバーテイク、全体7位、S-FJ4位まで進出。次なるターゲットは須藤だがここは8秒以上の差があり表彰台までは厳しそうだ。
逃げ切りを図る酒井はその後もコンマ数秒ずつ光山を引き離し17周目で5.515秒差と独走状態でファイナルラップ突入。しかしここで周回遅れまで落ちていたデワンがメインストレートでクラッシュ。スポンジバリヤに突っ込んだ状態でストップしてしまう。デワンにダメージは無かったようですぐにマシンから降りるがバリアが散乱。悪いことに位置がちょうどコントロールライン上で、計時システムにも支障が出たということで直ちに赤旗が提示。レースはここで終了ということになった。
トップ酒井以下6番手須藤までが18周目を終えた状態でレースは打ち切られたが、レース結果は16周目終了時の結果をもってリザルトとすることが宣言された。FJ1500優勝は全体トップの酒井、全体2番手の光山がFJ1500の2位、全体3番手の切替がS-FJ優勝、これで開幕3連勝だ。全体4番手の鈴木がFJ1500の3位、以下S-FJ2位の内藤、S-FJ3位の須藤という結果となり、今年レースデビューの須藤が初、前田代表率いるELEV Racing Dreamとしては久々の表彰台を獲得した。
秋山はS-FJの表彰台は逃したがマスターズクラスで優勝、クラス2位は全体9番手のジュンとなった。
筑波/富士S-FJ/FJ1500選手権、第4戦/第5戦は6月21日に舞台を富士スピードウェイに移して行われる。ストレートでのスリップストリーム合戦が名物の富士で、S-FJとFJ1500の力関係がどう変化するか注目だ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Asako SHIMA









