ここ数年、チーム無限、ダンディライアン、トムスによる「3強」が続いていたが、昨年あたりからナカジマレーシングを加えた「4強」と言われることが多くなった。
その大きな要因が、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)のチームへの加入だ。昨年はルーキーながら、常に予選では上位に食い込み、第10戦では初優勝を飾った。シリーズランキングも6位。7位の佐藤蓮とともにナカジマ速しを印象づけた。
そのチームが今季は苦しんでいる。ここまで4戦を終えて、ランキングは佐藤10位、フラガ12位、チーム順位も8位と、4強の名に相応しくないリザルトしか残せていない。
ところが、今回のテストでは、2日間の総合でフラガ2位、佐藤5位と、復調の兆しが見えた。最後のアタックでは、条件が悪かったA組に出走したフラガが、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)とほぼ同じタイムを叩き出し、他を圧倒した。
復調したのは何故なのか。テストの主役の一人となったフラガは、ここまでの経過を含めて、その要因を語った。
「開幕から去年の雰囲気とは(クルマが)ガラッと変わっていて、最初はもてぎの新しい舗装のせいかと思っていました。でも、オートポリスに行っても症状が全く改善されなくて。その場を乗り切るために無理矢理セットを合わせた感じでした」
「鈴鹿では多少の改善はあったものの、(ドライでの)走行時間が短かったですからね。ただ、予選では4輪脱輪はあったものの、パフォーマンスはちょっと回復しつつあったので、そういったヒントを元に今回いろいろと改善に努めました。結果、僕たちが思っていた方向に行ってくれたので、そこはとても良かったです」
フラガは名言は避けているが、どうもマシンフィーリングが変わっていた要因は、タイヤのキャラクターが微妙に変化したことにあったようだ。今回のテストではそれを踏まえてセッティングを進めた結果、本来のパフォーマンスを発揮できたということらしい。
ここまでも決して遅いわけではなかったが、本来の速さを取り戻したナカジマレーシングが、4強の一角を構成するチームから脱皮して、常に優勝を狙えるチームへと変貌する日も近いかもしれない。
Text&Photo: Shigeru KITAMICHI