3月15日に岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった2025オートバックス スーパーGT公式テスト。午後に行われたセッション2では専有走行で1分17秒456を記録した38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)がGT500のトップタイム。1日目総合でも38号車がトップとなった。
セッション2はWET宣言が出される中で午後2時にコースオープン。しかしセッション1の終了間際から降り始めた霙混じりの雨は小康状態となり、相乗に支障はなさそうだ。
このセッションも二日目の天候を考慮してタイムスケジュールが変更されており、混走は40分延長されて午後4時20分まで。その後は各クラス10分ずつの専有走行が行われた。
開始から5分も経たぬ間にGT300車両のクラッシュにより赤旗が提示されるが、2クラス混走においてはこれが唯一の中断となり、セッション1とは対照的に、走行は順調に進んでいく。
序盤は生憎のウェットコンディションということもあり、25分経過時点のトップタイムは37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京)の1分30秒527。続いて14号車ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺)が10周目に1分29秒419でトップに立つと、11周目には1分28秒630までタイムを短縮してきた。
1号車au TOM'S GR Supraは午前中の坪井翔に代わって山下健太が午後を担当。15周目に1分28秒908を記録して2番手に浮上する。
続いて23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正)が19周目に1分27秒897を出してトップに。23号車は20周目に1'27.883までタイムを縮め、そのままピットへ。
これを37号車が26周目に1分26秒971で上回ると、14号車も23周目に1分26秒540を叩き出し、再びトップへ。
その後も路面コンディションは徐々に回復していき、後半からはほぼドライコンディションとなる。それにつれてラップタイムはどんどん上がってきた。
そして混走残り15分を切ったところで16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(佐藤蓮)が50周目に1分20秒456を記録すると、51周目には1分18秒533でトップに躍り出た。
続いて混走残り10分をきったところで3号車Niterra MOTUL Z三宅が1分19秒546で2番手に。3番手には37号車が1分19秒882で続いて今走は終了。GT300の専有走行を挟んで午後4時31分より10分間の専有走行が行われた。
ここで一発の速さを見せたのは38号車KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹)。ピットアウトから4周のウォームアップを経て1分17秒456を叩き出してトップに躍り出た。
16号車の佐藤も1分17秒603を記録して2番手に浮上。次の周でもセクター1で全体ベストを叩き出したが、ヘアピンで17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(小出峻)がコースを飛び出し、グラベルに捕まったためセクター2では黄旗が出ており、タイム更新ならず。
37笹原が1'17.632で3番手、ニッサン勢最上位は12号車TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴)が1分17秒923で6番手と、上位6台が1分17秒台という接戦となった。
なお午前中トップの1号車は山下が1分17秒911がベストと午前中のタイムを上回れず、1日総合でも38号車がトップとなっている。
Text&Photo: Kazuhisa SUEHIRO