2025年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権開幕戦公式予選は3月23日(日)に筑波サーキットで開催され、酒井翔太(ファーストガレージ 制動屋)がポールポジションを獲得、0.218秒差でチームメイトの津田光輝(ファーストガレージ 制動屋)が2番手で続いた。
桜の開花が近づき、いよいよ春という気候になった筑波サーキットは朝からすっきりと晴れ、午前8時55分のコースオープンの時点で気温18度、路面温度21.8度と絶好のドライコンディション。昨年最終戦のリザルトにもとづき酒井を先頭に9台のマシンが20分間の予選に臨んだ。
気候がいいためか計測2周目には早くも酒井が59秒900と1分を切るタイムでトップに立つと、続く周回で59秒289までタイムアップ。2番手には津田が59秒424で続く。3番手はハタヤマタイゾウ(Hobby base)の59秒777でマスターズクラスのトップ、4番手内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)5番手秋山健也(スーパーウインズKKS2)はマスターズクラスの2位、6番手に3シーズンぶりに復帰の草野裕也(ELEVracing制動屋S2)が続く。
残り時間16分、酒井はトップタイムを59秒034まで短縮、2番手津田も59秒216と0.182秒差。内藤が59秒527で3番手へ浮上、秋山も59秒742で4番手にアップ、マスターズクラスのトップに立つと続く周回で59秒375まで自己ベストを更新して3番手へ、ハタヤマも59秒412で4番手浮上とマスターズクラスの元気がいい。内藤は59秒490とタイム短縮するも5番手にドロップ。6番手には昨年の最終戦でS-FJデビューした相田有羽音(あると)(ZAP SPEED 10VED)の1分0秒105。
残り14分、酒井は58秒台に入る58秒806をマーク、津田は僅かに届かず59秒007、内藤59秒212で3番手へ再浮上。酒井はその後も58秒736→58秒665と着実にタイムを削り取る。津田も58秒台に入れ58秒864で0.199秒差。59秒120の内藤をはさんでマスターズクラスのトップ争いはハタヤマが59秒133で4番手、秋山0.242秒差の5番手と入れ替わる。
残り10分、Makoto Mizutani(HC桶川MRPYTTzapED)が59秒508と自己ベストを0.44秒短縮して6番手へ上がるが、勢い余ったか続く第1コーナー出口でイン巻を起こしてスピン、後ろ向きにS字入り右サイドのスポンジバリアに刺さって停止。動けないようで赤旗が提示される。ただちにオフィシャルが撤去作業に取り掛かる。この時点で酒井のトップタイムは58秒598、2番手津田とは0.266秒の差、3番手は秋山59秒082、以下内藤、ハタヤマ、クラッシュしたMizutaniの順。
残り時間9分30秒からMizutaniを除く8台で予選再開、しかしここで本間隆史(MATレーシングPJ10V)が第2ヘアピンでスローダウン、イン側のグリーンにマシンを乗り入れて停止。本間によるとスピンドルが折れて駆動力が無くなったとのこと。酒井はしばらく様子を見て残り時間5分になってからコースインした。
残り4分、ハタヤマが59秒108、相田59秒340でそれぞれ4番手と6番手に浮上する。ここで内藤もコースイン。ハタヤマは続く周回で58秒917までタイムを削り3番手へ。前戦のもてぎの予選でも6番手と今年に入ってからハタヤマは速さを見せるようになってきた。
残り30秒、津田が58秒816と自己ベストを更新。そしてチェカードフラッグが振られて予選は終了。
ポールポジションは終始トップに君臨し、赤旗前に58秒598をマークした酒井。2番手津田は58秒816と0.218秒差は筑波としては大きい。3番手ハタヤマ58秒917、4番手秋山59秒082でマスターズクラスのトップ2がセカンドロウに並ぶ。5番手内藤59秒112、6番手相田59秒340というトップ6となった。
筑波/富士第1戦決勝は午前11時40分スタート予定。ここで勝てば3月9日のもてぎS-FJ、3月15-16日のフォーミュラBeatに続いて3週連続の優勝となる酒井に死角はあるのか?
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE






