全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5戦の決勝が、5月18日午後にオートポリスで行われ、ポールスタートのケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が、独走で今季初優勝を飾った。
マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING TEAM)が復帰大会で優勝を飾った。
好スタートからトップを守ったフレデリックは、抜群のスタートで2位に上がってきた佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)を従えて1周目を終える。
ここまで負け無しの4連勝を飾っている佐野だが、このレースはユーズドタイヤで臨んだため、ニュータイヤを履くフレデリックのペースにはさすがについていけず、両者の差は周を重ねるたびにジワジワと開いていく。
3位古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)は、開幕大会では振るわなかったが、今大会は速さが戻ってきた。以下、4位小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)、エステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)が続く。
トップのフレデリックと2位佐野の差は、折返しの7周目には4秒となり、フレデリックは完全にレースをコントロール。レース後半も完璧ともいえるレース運びを見せ、14周を走りきって今季1勝目のチェッカーを受けた。
佐野は、ニュータイヤでスタートした古谷にプレッシャーをかけられつつも2位を守り、シリーズを俄然優位に進めている。4位の小林は昨年ランキング2位を得ているだけに、今年はチャンピオン最右翼だったが、ここまで力を発揮しきれていない。
なお、今大会ツキに見放された感のある野村は、このレースでもフライングのペナルティを課されてしまい、5位フィニッシュながら結果は7位。ポイントを重ねることはできなかった。
代わって5位にはマッソンが入り、6位三井優介(DELiGHTWORKS)は開幕大会に続いてポイントを獲得した。
優勝のフレデリックは「非常に良いレースでした。スタートもまずまずで、ニュータイヤのマージンを活かして引き離すことができました。今週はクルマの感触も良かったし、チームも良い仕事をしてくれました。それに値する結果だったと思います」とコメント。
マスタークラスは、ユーズドタイヤでスタートした今田を、DRAGON(TEAM DRAGON 324)と清水康弘(GNSY RACING 324)が追うという展開となったが、清水は2周目に競り合いのなかでスピン。
そこからは、今田とDRAGONの一騎討ちとなったが、最後まで今田が抑えきって、怪我からの復帰レースで優勝を飾った。清水も追い上げ、最後は三人が連なってチェッカーを受けた。
次の大会は、7月21〜22日、岡山国際サーキットで行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI