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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO決勝 佐藤樹が快勝しタイトルを引き寄せる、INDPクラスは今田信宏が制し、タイトル争いは三つ巴に

優勝は佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)

インディペンデントクラス優勝は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

 9月21日、2025FIA-F4選手権シリーズの第10戦が、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、チャンピオンクラスは、佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)がポール・トゥ・ウィン。また一歩タイトルに近づいた。インディペンデントクラスも今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がポールから逃げ切って優勝を飾り、こちらのタイトル争いは混沌としてきた。

 昨日の第8戦、第9戦で連勝した鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が、佐藤に25.5ポイント差まで迫ったが、第10戦を佐藤が勝利したことで、その差は再び32.5ポイントへ。佐藤の安定した速さを考えると、残る4戦での逆転はかなり厳しそうだ。

 一方、インディペンデントクラスは、今田が優勝(147p)、DRAGON3位(163.5p)、KENTAROリタイア(150.6p)で三つ巴となってきた。

■チャンピオンクラス

 昨日同様に、路面に濡れた部分があり、スタートで不公平とならないようセーフティカー(SC)先導でのスタートとなった。

決勝がスタートした

 2周を終えて、SCが外れると、PP佐藤はトップで1コーナーへ。上位は予選順に、鈴木、白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)、梅垣清(TGR-DC RS F4)、熊谷憲太(OTG DL F4 CHALLENGE)、百瀬翔(HFDP with B-Max Racing)と続いた。

 上位に順位変動はなくレースは進むが、10周目の馬の背コーナーで、9位争いをしていた翁長実希(OTG Motor Sports MCS4)と、そのインを差した洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)が接触。両車はストップし、これでSCが導入された。

 チャンピオンクラスの目立ったアクシデントは、この1度のみ。リスタートも決めた佐藤が逃げ切って、今季5勝目を飾った。佐藤とタイトルを争う鈴木は、2位を堅持したものの、昨日縮めた7ポイントを押し戻される形になった。

決勝2位は鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)

決勝3位は白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

表彰式

■インディペンデントクラス

 今田、KEN ALEX(BUZZ RACING)、KENTARO(Baum Beauty Clinic)、⾚松昌⼀朗(SHOEI-GIGS Ride with ES)、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)のオーダーで、グリッド順にレースは進んだ。

KENTAROとDRAGONが接触

クラッシュするKENTARO(Baum Beauty Clinic)

 上位で大きな動きがあったのは、SCラン明けの14周目。10周目に赤松を抜いて、4位に上がっていたDRAGONが、前を行くKENTAROの動きを見定めて、2コーナーから3コーナーで並走。ヘアピン(4コーナー)でインを差して前へ出たところで、KENTAROが堪えて両者は接触。KENTAROはアウト側のバリアにクラッシュしてしまった。

 レースは、今田が優勝を飾り、KEN AREXに次いでDRAGONが3位に入った。

インディペンデントクラス決勝2位はケン・アレックス(BUZZ RACING)

インディペンデントクラス決勝3位はDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)

インディペンデントクラスの表彰式

 この結果、今田は25ポイント、DRAGONは15ポイントを積み重ねたが、ポイントリーダーだったKENTAROはノーポイント。3人によるタイトル争いは、残る4戦でますます加熱しそうな気配だ。

 次の大会、第11、12戦は10月18、19日にオートポリスで行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

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