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SUPER FORMULA

第4戦もてぎ決勝 太田格之進が昨年の雪辱を果たし優勝 またもやダンデライアンが1-2

優勝した太田格之進とチームメートの牧野任祐、監督の村岡潔氏(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦は20日、モビリティーリゾートもてぎで決勝を行い太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が優勝した。

 決勝のフォーメーションラップは午後2時55分にスタートした。天候は曇り、気温26度、路面温度34度だ。予選10位の福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)がブレーキトラブルでピットスタートとなったため、21台がグリッドに着いた。

 スタートでは、ポールポジションの山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、予選2位の太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、予選3位の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)の順で1コーナーを通過。ところが、後方で接触があり、1コーナーで平良響(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)がコースアウト。早々にセーフティーカー(SC)が導入された。

 ここで多くのドライバーがピットインしてタイヤ交換を行う。コースにステイしたのは、牧野、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)、小林利徠斗(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)、小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC SF23)、福住の8人だ。

 ところがタイヤ交換を行いピットアウトした山下の右リアタイヤが完全に装着されておらず、再びピットインしてタイヤ装着を行うも、SCの最後尾につくことになり、ポールポジションの山下は優勝戦線から離脱した。

 SCは5周目に退き、レースは6周目から再開された。この時点の順位は、トップ牧野、2位岩佐、3位佐藤、4位坪井、5位小出、6位小林、7位小高、そして8位にタイヤ交換を行った太田、9位福住、10位サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)だ。この周、坪井が佐藤をパスして3位に上がる。

 トップ牧野は2位岩佐との差を徐々に引き離し、9周目には3秒以上と開く。10周目には太田が前を走る小高をパスして7位に浮上した。

 16周目には3位を走る坪井にミッショントラブルが発生し、スロー走行。ピットインしてコースに復帰するも完全に勝負権を失った。

 20周終わりで小林が、22周で福住が、23周で牧野が、26周で佐藤が、27周で小出がピットインしてタイヤ交換。タイヤ交換を行っていないのは岩佐一人となった。

 28周目、ついに岩佐がタイヤ交換を行いピットアウト。タイヤ交換後、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)、阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMO・INGING SF23)、フェネストラズを次々とパスして2位に上がってきた牧野の前に出ることに成功。しかしタイヤが冷えていたため牧野にパスされ、3位に落ちた。

 トップに立った太田と2位牧野との差は10秒以上開いていたため太田は安泰。牧野には、タイヤの暖まってきた3位岩佐が徐々に迫ってきた。岩佐は3秒以上あった差を周回毎に削り、35周目には1秒を切った。

 太田は2位以下との差をコントロールする余裕で、37周を走って優勝。昨年、トップを走りながら残り1周余りのトラブルでリタイアしたもてぎ戦の雪辱を果たした。

 2位争いは結局、牧野に軍配。ダンデライアンがもてぎ2連戦、両戦とも1-2で締めくくった。岩佐は3位に入り、昨日のレースでリタイアした悔しい思いを振り払った。

 4位はフェネストラズ。フォーミュラeから日本に復帰した4戦目でその実力を証明した。5位には阪口が、6位には大嶋が入りベテランは健在、7位大湯、8位がルーキーの野中誠太(Kids com KCMG Cayman SF23)で非凡な才能をアピール、9位にイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、10位に野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)が続いた。

 これで選手権ポイントは、優勝した太田が61ポイントとし、牧野が60ポイントにとどまったため逆転トップに立った。3位には岩佐が41ポイントで続いている。

 第5戦は、大分県のオートポリスに舞台を移し、5月18日に決勝が行われる。昨年の第8戦からダンデライアン勢は6連勝中。これを止めるドライバーは現れるのだろうか? 注目だ。

決勝のスタートシーン

レースはいきなりセーフティーカーが導入された

優勝は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

決勝2位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

決勝3位は岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)

トップでゴールする太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum


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