2025年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第3戦公式予選が5月25日(日)に筑波サーキットで開催され、津田光輝(ファーストガレージ制動屋KKS2)がチームメイトの切替悠喜(ファーストガレージRSDS2)に0.110秒の差でポールポジションを獲得した。
第2戦から3週間と短いインターバルで迎えた第3戦。前夜からの雨はあがり、路面は一部ウエットパッチがあるがレコードラインは乾いてきており、10台のマシンが前戦優勝の津田を先頭にスリックタイヤで午前9時4分から20分間の予選に挑んだ。天候は曇り、気温16.7度、路面温度21.4度だ。
路面が完全には乾いていないためか、各車ふだんよりウォームアップを長めに行い残り時間15分、津田が1分0秒769でトップ、2番手切替で0秒820、3番手相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)0秒969、4番手以下はまだ1分0秒台に入ってこない。
残り13分、トップ争いは1分を切って津田が59秒695、切替59秒814を出すとその直後にマスターズクラスの秋山健也(スーパーウインズKKS2)が59秒650で、FJ1600時代から筑波を走る超ベテランが久々に予選トップに立った。4番手佐藤颯太(ELEVレーシング10VED)はまだ1分が切れず1分0秒032。
残り12分、第1戦優勝の酒井翔太(ファーストガレージ制動屋2)が59秒624でトップ。続いて津田59秒591、切替59秒522と次々にトップタイムが塗り替えられる。秋山4番手、相田が59秒849で5番手、佐藤59秒856で6番手と上位6台が0.327秒の間に並ぶ。7番手には2022年以来の参戦となる澤井良太朗(R.S studio with MGRS)が上がってくる。残り11分、酒井が59秒395を出すと津田が59秒269、切替が59秒334とコントロールラインを通過する順でポジションが入れ替わる。次の周回で津田59秒015、切替59秒123と58秒台が見えてくる。
残り9分、沢井が59秒736と1分を切って6番手へ上がり、その直後に切替が59秒002でトップ、津田59秒008と0.006秒の差で2番手。さらに佐藤が59秒571で6番手に返り咲き、マスターズクラス2番手の畠山退三(kks2)が59秒571で7番手に上がり沢井は8番手にドロップするが、すぐに59秒587で7番手。
残り7分40秒、津田は58秒988と58秒台に突入。切替に続いて秋山が59秒278で酒井を上回り3番手へ。酒井はいつもであれば予選トップ争いを展開するはずだが今回は後れをとっている。残り7分、沢井が59秒495で6番手へ戻すが、佐藤59秒268、畠山59秒346、相田59秒350と立て続けに沢井を上回る。
酒井が59秒215で3番手に上がるとすぐに秋山が59秒192と再逆転。津田は58秒764までトップタイムを短縮し2番手切替58秒852。0.088秒の差だ。今シーズンに入り好調の畠山が59秒181で3番手、マスターズクラスのトップに出る。秋山4番手、酒井5番手、佐藤6番手で予選は残り時間5分を切った。
残り4分45秒、酒井が59秒084でようやく3番手に上がってくる。しかしその間に津田はベストタイムを58秒633まで削り取り酒井とは0.451秒の差がある。2番手切替は津田に0.105秒差だ。畠山、秋山に続いて沢井が59秒254で8番手から6番手に再浮上。
残り2分50秒、切替は58秒717まで2番手タイムを短縮するが津田には0.084秒届かない。
残り1分50秒、津田はさらに58秒630までトップタイムを更新。これで切替と0.087秒の差。3番手酒井も58秒台に入れて58秒878。秋山が59秒083でマスターズクラスのトップで4番手、畠山、沢井と続く。津田は続く周回で58秒607をマークして切替との差を0.110秒までひろげたところでチェッカードフラッグが振られ20分間の予選が終了。津田がポールポジションを獲得、切替はコンマ1秒の壁が超えられず2番手。酒井3番手でファーストガレージ勢の1-2-3という予選に。最後に順位を上げたのが畠山で58秒997を出して秋山を下して4番手、マスターズクラスのトップ。秋山5番手、沢井6番手で3年ぶりの筑波のレースを3列目でスタートすることになった。以下相田、佐藤、MAKOTO MIZUTANI(HC桶川MRPYTTZAED)内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)まで10台全てがトップから1秒以内という予選結果になった。
S-FJ筑波/富士第3戦決勝は午後2時18分スタート予定。ファーストガレージ勢の牙城を崩す者が現れるか? それはもしかしたらマスターズクラスの二人かもしれない。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA