9月20日、2025FIA-F4選手権シリーズの第9戦が、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、チャンピオンクラスは、鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が午前中のレースに続く連勝で今季3勝目。インディペンデントクラスもKENTARO(Baum Beauty Clinic)が連勝で、ランキングトップに躍り出た。
午前の第8戦に続いて、鈴木は、佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)との一騎討ちを制したことで、ポイント差をまた7縮めた。それでもまだ25.5ポイントある。明日の第10戦では佐藤がポールスタートとなるが、何とか勝って次の大会に繋げるしかない。
インディペンデントクラスは、KENTAROがDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)を2レース続けて抑えて優勝したことで、KENTAROが150.6ポイントでシリーズリーダーとなり、2ポイント差でDRAGON(148.5ポイント)、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)は122ポイントとやや離されたが、明日の第10戦はポールスタートだけに、まだタイトルの行方は見えてこない。
■チャンピオンクラス
第8戦同様に、路面に濡れた部分があり、スタートで不公平とならないようセーフティカー(SC)先導でのスタートとなった。
SCが外れると、トップの鈴木は上手く加速して、1周目から2位菊池貴博(TGR-DC RS F4)を引き離して戻ってきた。
6周目、ペースの良い3位佐藤が、1コーナーの飛び込みで2位菊池に襲いかかり、菊池がイン側に切り込んだことで両者は接触。菊池はスピンして大きく順位を落としてしまった。
2位に上がった佐藤は、ここからトップ鈴木との差を丁寧に削り取っていく。その差は、6周目3.7秒、8周目3.1秒、10周目2.6秒と、確実に縮まっていく。この佐藤のプレッシャーに動揺した鈴木は、14周目のレインボーコーナー立ち上がりで姿勢を崩してしまい、両者の差は一気に0.5秒となる。
佐藤に背後にまで迫られた鈴木だが、残り2周は冷静さを取り戻して逃げ切った。
3位は白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)、以下、迫隆眞(PONOS RACING MCS4-24)、松井啓人(ATEAM Buzz Racing)、新原光太郎(HFDP with B-Max Racing) の順でチェッカーを受けたが、松井は危険なドライブ行為(幅寄せ)があったとして、プラス5秒ペナルティで、14位に降格となった。
■インディペンデントクラス
午前の第8戦と同じく、クラスポールスタートのKENTAROが逃げ、DRAGONが追うという展開になった。
レース前半、DRAGONは、KENTAROの背後につけてチャンスを窺うが、KENTAROもがっちりガードして隙を見せず。コンマ数秒の緊張したバトルが続いた。
しかし、中盤以降は、KENTAROのペースがやや上回り、徐々にDARGONを引き離していき、連勝のチェッカーを受けた。
3位は、スタートからポジションを守りきった中島功(Rn.SHINSEI.MCS4)、4位は植田正幸(Rn-sports MCS4)、5位に今田が入った。
第10戦決勝は、明日の午前9時15分から、17周(または30分間)で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE
Yoshinori OHNISHI









