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2025年11月

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦もてぎ決勝 野村勇斗が連続ポールtoウィン、MクラスはKEN ALEXが2レース目で初優勝

優勝した野村勇斗(B-MAX RACING TEAM)

マスタークラスで優勝したケン・アレックス(Buzz Racing )

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦の決勝が、11月30日、モビリティリゾートもてぎで行われ、ポールスタートの野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)の追走を抑えきって、昨日の第16戦に続くポール・トゥ・ウィンで11勝目を挙げた。

 マスタークラスは、KEN ALEX(BUZZ RACING)がスタートで遅れたものの、アクシデントをくぐり抜け、参戦2レース目で初優勝を飾った。。

 午前9時5分、朝の涼しさはあるものの、快晴のなかスタートを迎えた。

 ポールの野村はトップを守り、2位には好スタートを決めた小林がつけ、佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、ポジションを上げた三井優介(DELiGHTWORKS)、山越陽悠(DELiGHTWORKS)が続いて、レースが始まった。

 しかし、その後方でアクシデントが続き、オープニングラップで6台がリタイアしてしまう。

 まず、5コーナーで、先行した古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)に、松井啓人(B-MAX RACING 324)が接触。2台はもつれるようにコースアウトしてストップ。

 さらに、S字カーブで8位を争っていたザック・デビッド(B-MAX RACING 324)と卜部和久(B-MAX RACING 324)も並走状態で接触。卜部はスピオンしてコース上でストップしたため、マスタークラスのDRAGON(TEAM DRAGON 324)がフルブレーキ。これを避けきれずに清水康弘(GNSY RACING 324)が追突してしまった。

 古谷、DRAGON、清水はピットには戻ったものの、修復はならずにリタイア。コース上に残った3台とあわせて、実に6台が1周目で姿を消すことになってしまった。

 このアクシデントでセーフティカーが入るが、影響のなかった上位グループは、タイヤを温めつつ再開を待ち、5周目に入るところでリスタート。

 トップ野村は、昨日に続く再スタートも冷静に決めて、小林を従えてラップを重ねていく。小林は、昨日とは異なり、野村に引き離されることなく、ピタリと背後につける。

 ほとんど同じラップタイムを刻む二人の差は、周回によって多少変化はあるが、ほぼ0.5秒のまま緊迫した状態が続いた。

 トップ野村は、「プレッシャーはあった」と言いながらも、最後までミスなく14周を走りきり、またひとつ勝ち星を増やし、今季11勝目を飾った。

 2位小林、3位佐野、4位三井、5位山越までは、昨日の第16戦と同じ顔ぶれとなった。

 マスタークラスは、ポールのALEXが、スタートでクラス4位まで落ちてしまったものの、1周目のアクシデントをくぐり抜けたところでトップに立ち、今田信宏(JMS RACING TEAM)との差を開いて逃げ切った。

 スタートにはまだ課題はあるものの、レースペースは、今田、清水、DRAGONの常連三人を確実に上回っており、若手にも迫る勢いを見せるALEX。来季も参戦の予定のようだが、マスタークラスに新たな風を起こしそうだ。

 第18戦の決勝は、本日午後1時30分から、今大会で最も長い19周で行われる。

決勝がスタートした

レースは序盤のマルチクラッシュでセーフティーカーが導入された

優勝は野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL )

決勝3位は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

マスタークラス優勝はケン・アレックス(BUZZ RACING )

マスタークラス決勝2位は今田信宏(JMS RACING TEAM)

表彰式

マスタークラスの表彰式

チームチャンピンを獲得し表彰を受ける組田龍司チーム監督(B-MAX RACING TEAM)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

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第17戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2025/11/30) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1429'51.197--
238小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1429'51.955 0.758 0.758
335佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1429'54.055 2.858 2.100
43三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1429'56.497 5.300 2.442
52山越 陽悠DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1429'57.603 6.406 1.106
636エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1430'01.22610.029 3.623
760伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1430'03.47812.281 2.252
86M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1430'16.00024.80312.522
94M2今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1430'20.94129.744 4.941
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
-*58松井 啓人B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
0-14Laps14Laps
-51ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
0-14Laps-
-37古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
0-14Laps-
-1卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
0-14Laps-
-30M-DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
0-14Laps-
-8M-清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
0-14Laps-
  • Fastst Lap: CarNo. 50 野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'44.110 (11/14) 166.013 km/h
  • CarNo. 58は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第15条1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科したがリタイアのため未消化。

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第16、17戦もてぎ公式予選 チャンピオンの野村勇斗がWポール獲得

第16戦、第17戦ともポールポジションは野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)

第16戦、第17戦ともマスタークラスポールポジションはケン・アレックス(BUZZ RACING )

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16、17戦の公式予選が、11月29日、モビリティリゾートもてぎで行われ、すでに前大会でチャンピオンを決めている野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、頭ひとつ抜けた速さを見せ、第16戦、第17戦ともにはポールポジションを獲得した。

 マスタークラスは、初参戦のKEN ALEX(BUZZ RACING)が、他の三人を圧倒し、ダブルクラスポールを奪った。

 前回の富士大会から2か月以上のインターバルで最終大会を迎えた。すでに、ドライバーズタイトルは野村が手にしているが、チームタイトル、マスターズクラスのタイトルは、この週末で決定する。

 ドライバーも若干変更があった。DELiGHTWORKSは、海外のF4で活躍し来季はFIA-F3への参戦が決定している山越陽悠を追加エントリー。B-Maxは、ケイレン・フレデリックに代わって、今季FIA-F4に参戦していた松井啓人がスポットで参戦。また、マスターズには同じくFIA-F4に参戦したKEN ALEXが新たに加わった。

第16戦公式予選

 午前8時50分から行われた予選は、雲ひとつない快晴のもと行われた。

 3周のウォームアップで、徐々にタイムアップした各車がアタックに入ると、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が4周目1分43秒570、5周目1分43秒292と、続けてトップタイム をマーク。

 対する野村は、1分43秒950、1分43秒414と、小林に遅れを取っていたが、6周目に集中して攻め、1分43秒135で逆転。ランキング2位の佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)も1分43秒147で野村に迫り、小林を3位に押し下げた。

 4番手以下は、三井優介(DELiGHTWORKS)、ザック・デビッド(B-MAX RACING 324)、山越陽悠(DELiGHTWORKS)と続き、トップ6はB-Max、トムス、DELiGHTWORKSが2台ずつとなった。

 マスタークラスは、練習走行から速さを見せていたKEN ALEXが、2位の清水康弘(GNSY RACING 324)に1.1秒という大差をつけて、クラスポールを獲得した。

第17戦公式予選

 10分間のインターバルを挟んで行われた第17戦予選も、野村、佐野、小林によるポール争いが繰り広げられた。

 4周目は、佐野が1分43秒091でトップ。5周目は小林が1分42秒965で逆転するという僅差の争いを見せたが、これらのタイムを6周目に大幅に更新したのは、やはり野村。コース前半の区間タイムを軒並み更新し、1分42秒597という新コースレコードとなる驚速タイムを叩き出した。(従来のレコードは昨年の最終大会で小出峻が記録した1分42秒613)

 佐野も何とか野村に迫ろうとしたが、1分42秒904と、このカテゴリーでは大差といえる0.3秒もの差をつけられてしまった。

 4番手以下は、山越、三井、そして、1回目から大きく順位を上げた松井 啓人(B-MAX RACING 324)が入った。

 マスタークラスは、KEN ALEXがまたしても0.9秒の大差で連続クラスポール。DRAGON(TEAM DRAGON 324)が2番手に食い込んだ。

 第16戦の決勝は、本日、午後2時10分から14周で、第17戦の決勝は、明日の午前9時5分から14周で、第18戦は午後1時30分から19周で行われる。

第16戦、第17戦とも予選2位は佐野雄城(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL)

第16戦、第17戦とも予選3位は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM\'S TGR-DC SFL )

第16戦予選2位、第17戦予選3位は清水康弘(GNSY RACING 324)

第16戦予選3位、第17戦予選2位はDRAGON(TEAM DRAGON 324)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

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第17戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第5戦 -RIJ- (2025/11/29) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
150野村 勇斗HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
R1'42.597--168.461
235佐野 雄城モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'42.904 0.307 0.307167.958
338小林 利徠斗モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'42.915 0.318 0.011167.941
42山越 陽悠DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'43.186 0.589 0.271167.499
53三井 優介DELiGHTWORKS
DELiGHTWORKS RACING
1'43.250 0.653 0.064167.396
658松井 啓人B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'43.806 1.209 0.556166.499
751ザック・デビッドB-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'43.816 1.219 0.010166.483
837古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S SFL
TOM'S
1'43.835 1.238 0.019166.453
936エステバン・マッソンPONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL
TOM'S
1'43.906 1.309 0.071166.339
101卜部 和久B-MAX RACING 324
B-MAX RACING TEAM
1'43.993 1.396 0.087166.200
1160伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1'44.358 1.761 0.365165.618
126M1ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1'45.144 2.547 0.786164.380
1330M2DRAGONTEAM DRAGON 324
B-MAX RACING TEAM
1'46.068 3.471 0.924162.948
148M3清水 康弘GNSY RACING 324
GNSY RACING
1'46.171 3.574 0.103162.790
154M4今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1'46.390 3.793 0.219162.455
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.085)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'43.613)を更新した。

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第17戦決勝記者会見 優勝・小林利徠斗「まだまだ成長が必要」

優勝 小林利徠斗(TOM'S)

決勝記者会見:小林利徠斗(TOM\'S)

 「4位スタートで優勝には抜く必要がありました。スタートは決まって一気に2台抜きました。そこからは中村選手が猛追してきて、なんとか守り切ったところで、先頭にペナルティーが出たので、優勝しました。ペース的には、トップを走っている選手にかなわなかったので、まだまだ成長する必要があると思います。次のもてぎは、サーキットが変れば、セッティングも走らせ方も変わりますし、ライツというクルマの習熟度も上がってきているので、適応して精度を上げていきたいと思います」

2位 中村仁(TOM'S)

決勝記者会見:中村仁(TOM\'S)

 「今シーズン2回目のポールスタートでしたが、失敗して小林選手に抜かれ情けなかったです。小林選手とのバトルですが、昨日は2、3回チャンスがありましたが、抜けなかったので厳しいと思っていました。小林選手のブロックが手ごわかったので、自分の未熟さを感じた2レースでした」

3位 古谷悠河(TOM'S)

決勝記者会見:古谷悠河(TOM\'S)

 「6番手スタートで順位を上げたいと思っていましたが、上げられませんでした。そこからのペースはよかったので、2台オーバーテークして、野中選手のペナルティーで3位になりました。今回トムス勢のペースがよく、ぼくも表彰台に登れたのはよかったです。最後、中村選手に追いつきましたが、そこで仕留めきれなかったのが反省点です。今回、結果にはつながらなかったですが、内容的にはよく、一発の速さも出るようになったので、この調子でもてぎも予選から前に出られるように頑張りたいと思います」

マスタークラス優勝 今田信宏(JMS RACING TEAM)

マスタークラスで優勝した今田信宏(JMS RACING TEAM)

 「前回の岡山は、ライツで初めて3レースとも走りきることができませんでした。今回もスピードがなくて予選まではすごく苦しみました。レースキャリアは長いので、相手のちょっとしたミスを突くことができ、1位になれました。シリーズ自体が厳しいのは認識しているので、好きな鈴鹿ですし、今週は楽しもうと思っていました」

決勝フォトセッション:トップ3のドライバーたち

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第17戦鈴鹿決勝結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/10) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
138小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1222'55.517--
235中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1222'56.902 1.385 1.385
337古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1222'57.045 1.528 0.143
4*36野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1223'00.138 4.621 3.093
52荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1223'00.721 5.204 0.583
650小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1223'01.646 6.129 0.925
71ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1223'07.35511.838 5.709
84M1今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1223'48.56453.04741.209
930M2DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1223'48.72153.204 0.157
1013M3藤原 誠TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1223'49.97954.462 1.258
118M4清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1223'55.9851'00.468 6.006
125入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
917'32.0723Laps3Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 36 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'53.926 (5/12) 183.498 km/h
  • CarNo. 36は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則第31条10(スタート手順)違反により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。

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第17戦鈴鹿決勝 野中誠太執念の独走!! しかし優勝は小林利徠斗

優勝は小林利徠斗(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

マスタークラス優勝は今田信宏(JMS RACING TEAM)

 2024年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦の決勝が11月10日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選4番手からスタートした小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が今季2勝目を挙げた。

 第17戦決勝は午前8時20分より12周で行われた。天候は晴れ。路面はドライ。

 第16戦でニュータイヤを投入したドライバーたちがユーズドタイヤでグリッドにつく中、2番手スタートの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)と6番手の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)はここでニュータイヤを履いて勝負に出た。

 スタートでは3番手の野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が今回も抜群の加速でホールショットを決めると、後方から小林も絶妙のスタートを決めて最内から2番手にジャンプアップ。ポールの中村仁(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)がそれに続き、行き場を失った小出はなんと4番手に後退。そしてシケインで荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)を捉えた古谷が5番手で1周目を戻ってきた

 さらに古谷は6周目の1コーナーで古谷が小出を捉えて4番手に浮上する。

 一方、小林と中村が接戦を繰り広げるのを尻目に、順調に後続を引き離しながらトップを快走する野中だったが、スタートシグナルが消灯する直前に動いてしまったことに対してジャンプスタートの判定が降り、10秒のタイム加算を受けることになる。

 これで実際のトップは小林となったが、その後も野中はリードを広げながら周回を重ねていき、11周目にはついに小出とのギャップを10秒529とすると、最後は11周目の1コーナーで小出をオーバーテイクした荒尾との差をも10秒583に広げてチェッカーを受けた。

 この結果、優勝は小林利徠斗、2位を中村仁が獲得、3位には古谷悠河とトムス勢が表彰台を独占。さらに野中も4位でこのレースを終えることとなる。

 小出は6位でかろうじて1ポイントを獲得したが、ドライバーズポイントは83ptにとどまり、野中は66pt、優勝した小林が59pt、2位の中村は57ptとチャンピオン争いは混戦の様相を呈してきた。

 残るレースは4戦。その一つ、第18戦決勝はこのあと午後0時25分より12周で行われる。

決勝2位は中村仁(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝3位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

決勝4位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝5位は荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

決勝6位は小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)

表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

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第16戦、第17戦鈴鹿公式予選上位3人のコメント 野中誠太「ライツで初めてのポールなので素直に嬉しい」

第16戦ポールポジション、第17戦予選3位 野中誠太(TOM'S)

第16戦ポールポジション、第17戦予選3位の野中誠太(TOM\'S)

 「僕としては今週通してすごく調子がいいので、(予選は)どちらかというとミスなくまとめる、という感じでアタックしていきました。余裕がありながらのポールという感じでした。Q2に向けては伸び代が少なかったですが、タイム差を見れば優勝が見えてないわけでもありません。決勝も落ち着いてこのままいければと思います」

 「僕としてはライツでは初のポールなので、そこは素直に嬉しいです」

 「チャンピオンのことはあまり考えても、というところです。今週いい流れでチームとやってこれているところを決勝でもしっかりやり切るだけだと思うので、自分のやるべきこと、スタートやロングランの走り方にフォーカスしてやっていけば、いい結果が得られると思います」

第16戦予選2位 荒尾創大(TODA RACING)

第16戦予選2位の荒尾創大(TODA RACING)

 「今週走り始めてから、クルマのセッティングを今までとは違う方向に変えていきました。それがいい方向に行って、1回目の走行で2番手、2回目の走行ではぶっちぎりの状態で終えることができました」

 「1回目の予選では自分のミスでポールを逃してしまいましたが、自分の技術を磨けばポールは必ず取れるという感触で、クルマには満足しています。2回目の予選に関しても、自分としてはベストを尽くせましたが、コンマ1秒足りませんでした。5番手という順位ですが、諦めずに、1戦目は優勝、2戦目は表彰台を目指します」

 「1レース目は強気でいきます。ただ野中選手はチャンピオン争いをしているので、接触はなるべく避けたいです」

第16戦予選3位、第17戦ポールポジション 中村仁(TOM'S)

第16戦予選3位、第17戦ポールポジションの中村仁(TOM\'S)

 「1回目の予選はコンディションの違いもありましたが、そこはアジャストするしかないので。クルマは結構良くて、そこそこいけそうな感触がありましたが、コンマ3の差があり、ちょっと悩むとこはありました。タイヤのいいところを使えた上でのタイム差だったので、何か変えなきゃいけないなと。そこでちょっとだけセットチェンジしたことがうまくQ2でハマって、ポールが取れました。ミスなくまとめられたのが良かったです」

 「決勝はスタートが大事なので、ミスなく普通に決めて、攻めのレースをしすれば、3レース目につながると思います。明日は2レースともポールからスタートする予定です」

 「(小出選手の背中は)もうバッチリ見えてます。テール・トゥ・ノーズなんで(笑) ポイント的にはアレですけど、簡単には取らせません。なんとか巻き返したいです」

第17戦予選2位 小出峻(B-MAX RACING TEAM)

第17戦予選2位の小出峻(B-MAX RACING TEAM)

 「今週ちょっと調子いいとは言えない雰囲気が続いていて、厳しい週末になるかなという感じでした。まずは自分達のパフォーマンスを最大限出せるようにとやった結果、Q1は残念でしたがQ2で2番手を取れたことは最大限のパフォーマンスは出せたかなと思います」

 「そんなに大きくクルマを触ったわけではありませんが、ライツはほんの少しのことでスピードが大きく変わるので、そこでQ2にしっかりアジャストできた感じです」

 「(チャンピオン争いについて)こればっかりは相手の順位にもよるので、あまり考えてないというか。自分達の最大限をやれば結果はついてくると思いますので」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第16、17戦鈴鹿公式予選 トムスの野中誠太、中村仁がポールポジションを獲得、Mクラスは清水康弘がWポール

第16戦ポールポジション、第17戦予選3位の野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

第16戦予選3位、第17戦ポールポジションの中村仁(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦、第17戦の公式予選が、11月9日、鈴鹿サーキットで行われ、第16戦は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、第17戦は中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)と、両レースともトムス勢がポールポジションを獲得した。

 マスタークラスは、清水康弘(GNSY 324)が、両レースともクラスポールを奪った。

 木、金曜日に行われた練習走行では、第11戦以来、優勝から遠のいているトムス勢が好調。木曜の走行では中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、金曜日1回目の走行は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がトップタイムをマーク。また、まだ未勝利の荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が金曜日2回目でトップを奪った。

 ポイントで大きくリードし、今大会でチャンピオン決定が濃厚の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は、やや出遅れた感じだ。

第16戦公式予選

 快晴のもと始まった第16戦の予選は、午前9時5分から10分間で行われ、真っ先にコースインした小出に、野中、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が続いた。

 3周のウォームアップの後、各車アタックに入るが、練習走行で好調のトムス勢がやはり速く、野中1分51秒305、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)1分51秒309、中村1分51秒613がタイミングボードの上位に名を連ねる。小出は渾身のアタックをするも4番手。

 終了間際に、荒尾が51秒367で2位に食い込み、古谷はコース外走行でベストタイム抹消になってしまう。

 結果、ランキング2位の野中がポールを奪い、荒尾がフロントローに並んだ。2列目には中村と小出。トヨタとホンダの育成ドライバーが二人ずつ並ぶことになった。

 マスタークラスは、練習走行から好調の清水が1分54秒011と抜き出たタイムで、クラスポールポジションを獲得。チャンピオン最右翼のDRAGON(TEAM DRAGON 324)は2位につけるも1分55秒824と、タイムでは大きく水を開けられることになった。

第17戦公式予選

 10分間のインターバルを経て始まった第17戦予選では、小出が巻き返し1分51秒029と、最初に1分51秒054をマークしていた野中を100分の3秒上回り、トップに立った。

 この後、小林1分51秒094、荒尾1分51秒129とトップに迫るが届かず、これで決まりかと思われた終了間際。最後にアタックをかけていた中村が1分51秒009と、小出を100分の2秒上回り、最後の最後でポールを決めた。

 中村、小出、野中、小林と2列目まで並んだトップ4のタイム差は、0.1秒以内の超僅差だった。

 マスタークラスは、清水が1分53秒663と第16戦のタイムを上回り、2位の藤原誠(TEAM DRAGON 324)を1.4秒引き離す好タイムで連続ポールを奪った。

 第16戦決勝は、本日午後0時25分から17周で、第17、18戦の決勝は、明日10日の午前8時20分、午後0時25分からそれぞれ12周で行われる。

第16戦予選2位、第17戦予選5位の荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

第16戦予選4位、第17戦予選3位の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)

第16戦、第17戦ともマスタークラスポールポジションの清水康弘(GNSY 324)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦鈴鹿公式予選結果

第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
135中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'51.009--188.320
250小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1'51.029 0.020 0.020188.286
336野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'51.054 0.045 0.025188.244
438小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'51.094 0.085 0.040188.176
52荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1'51.129 0.120 0.035188.117
637古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1'51.164 0.155 0.035188.057
71ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'51.554 0.545 0.390187.400
85入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
1'52.955 1.946 1.401185.075
98M1清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1'53.663 2.654 0.708183.923
1013M2藤原 誠TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'55.070 4.061 1.407181.674
114M3今田 信宏JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1'55.271 4.262 0.201181.357
1230M4DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'55.552 4.543 0.281180.916
---- 以上基準タイム(110%- 2'02.133)予選通過 ----

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第16~18戦もてぎ 木村選手が逆転でチャンピオンに輝く チーム、マスタークラスも制しトリプルタイトルを獲得(B-Max)

 B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、11月18~19日、モビリティリゾートもてぎで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16~18戦に参戦し、木村偉織選手が逆転でチャンピオンに輝きました。マスタークラスの今田信宏選手も3年連続チャンピオンとなり、チームタイトルと合わせ、4年ぶりのトリプルタイトル獲得という、最高の結果で2023年シーズンを締めくくりました。

■第16, 17戦予選(11月18日(土)午前9時25分~9時55分)

前日の雨も上がり、晴れ渡った予選日。逆転でドライバーズタイトルを狙う木村選手はミスが許されないだけに、いつも以上に集中して予選に臨みました。

第16戦の予選は、木村選手が2度目のアタックで全区間ベストタイムという完璧なラップを見せ、ポールポジションを獲得。スポット参戦の菅波選手が3位、フラガ選手が4位とチームとしても好結果で終えました。

第17戦の予選でも、木村選手は勢いそのままに最初のアタックで1分43秒386をマークしてトップに立つと、2回目には更にタイムを縮めてライバル勢を突き放しました。フラガ選手は2位、菅波選手は4位と、揃って上位グリッドを確保しました。

ダブルポールポジションを獲得し2pを加えたことで、木村選手は10pあった平良選手との差を8pにし、逆転チャンピオンに向け反撃の狼煙を上げました。

なお、ヴィダーレス選手は、電気系のトラブルで出走できませんでした。

ドライバー Rd16予選タイム(順位) Rd17予選タイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 1分43秒285( 1) 1分43秒277( 1) 1+1(84)
51号車 D.ヴィダーレス —————– —————– 0(19)
52号車 I.O.フラガ 1分43秒917( 4) 1分43秒457( 2) 0(47)
53号車 菅波冬悟 1分43秒916( 3) 1分43秒568( 4) 0(21)
  • 天候:晴れ、コース:ハーフウェット(Rd16)/ドライ(Rd17)、気温:13度、路面温度:16度

■第16戦決勝(11月18日(土)午後1時45分~14周)

 ポールポジションの木村選手は、トップを守ったまま1コーナーへ。菅波選手が小出選手をかわして2位、フラガ選手も1周目に3位に上がり、早くもチームでワン・ツー・スリー態勢を築きました。

 トップを快走する木村選手は、序盤からハイペースを維持し、6周目にはレースのファステストラップとなる1分44秒823をマーク。2位菅波選手との差を4秒まで広げると、以降はタイヤを温存するためにペースを若干落として周回を重ねました。

 縦に長い展開となったレースは、結局そのままの順位でフィニッシュ。チームとしては初の表彰台独占という最高の結果に加え、木村選手は優勝10pとファステストラップの1pを加え、ポイントリーダーの平良選手に並びました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 1位 1分44秒823( 1/11) 10+1(95)
51号車 D.ヴィダーレス DNS —————– 0(19)
52号車 I.O.フラガ 3位 1分45秒354( 2/11) 5(52)
53号車 菅波冬悟 2位 1分45秒376( 3/11) 7(28)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:16度、路面温度:20度

■第17戦決勝(11月19日(日)午前8時55分~20周)

 シーズン最後となる日曜日も絶好のレース日和となりました。

 木村選手は、ポールポジションから好スタートを切り、フラガ選手、小出選手、そしてタイトルを争う平良選手を従えて1周目を終えました。菅波選手はスタート後の競り合いのなかでコースオフを喫し、順位を大きく落としてしまいました。

 トップを快走する木村選手は、1分44秒台のハイペースを安定して刻み、折返しの10周目までに2位フラガ選手との差を4秒にまで開きますが、その後も手を緩めることなくプッシュし続け、20周を走り切って第16戦に続く連勝を飾りました。

 レースでは上位陣に順位変動はありませんでしたが、4位フィニッシュの平良選手に走路外走行のペナルティ(+5秒)が課されて5位となりました。この結果、シリーズポイントは木村選手が逆転し106p、平良選手97pとなり、最終戦で決着することとなりました。

 この勝利で、現シリーズの前身である、2019年全日本F3選手権以来のB-Max Racing Teamのチーム部門タイトル獲得が決まりました。

 ヴィダーレス選手は、車両のパーツが調達できずに、この日の出走を取り消しました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 1位 1分44秒609( 1/11) 10+1(106)
52号車 I.O.フラガ 2位 1分45秒030( 4/11) 7( 59)
53号車 菅波冬悟 11位 1分46秒555( 7/11) 0( 28)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:12度、路面温度:14度

■第18戦決勝(11月19日(日)午後1時00分~14周)

 午後になり気温が上がるなか、今シーズン最後のスタートを迎えました。

 見事なスタートダッシュを見せたのは2番グリッドの菅波選手。このレースのために状態の良いタイヤを残していた菅波選手は、1コーナーで木村選手をかわしトップに躍り出ました。チャンピオンを視野に入れている木村選手も、あえてリスクを冒すことはせずに、菅波選手の背後につけました。

 トップを快走する菅波選手は、1分45秒台を連発しながら木村選手を少しずつ引き離し、レース折返しの7周目には2秒以上のマージンを築きました。木村選手の1秒後方に平良選手、4秒離れてフラガ選手を古谷選手が追うという展開になりました。

 レースは膠着状態のまま後半に入りますが、菅波選手は10周目にファステストを記録する快走を続け、狙いどおりの展開で今季2勝目を飾りました。そして、菅波選手の2秒後に、木村選手がチャンピオン決定という歓喜のチェッカーを受けました。

 この結果、チームとして、最終大会の3レースはすべてワンツーフィニッシュ。特に1レース目は表彰台独占、そして、ドライバー、チーム、マスターのタイトルをすべて獲得するという最高の結果でシーズンを締めくくりました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 木村偉織 2位 1分44秒835( 2/11) 7(113)
52号車 I.O.フラガ 4位 1分46秒317( 5/11) 3( 62)
53号車 菅波冬悟 1位 1分45秒757( 1/11) 10+1( 39)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:18度、路面温度:27度
SFLチーム代表 組田龍司コメント

 ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)の育成ドライバーを預かるようになって2年目ですが、今シーズンは是が非でも結果を残さなければならないという使命感を持って臨みました。ドライバーの木村選手も背水の陣で臨んだシーズンでしたので、チームとしてできることはすべてやろうという思いでした。

 ドライバー部門、チーム部門、マスタークラスのタイトルを獲得する“トリプルクラウン”は、2019年の全日本F3選手権以来4年ぶり、スーパーフォーミュラ・ライツ選手権になってからは初めてのことです。エンジンチュナー部門はうちのチームの力だけではありませんが、これもスピースが制し、本当にこれ以上ない結果ですので、感無量です。

50, 51号車チーム監督 高木真一コメント

 専有走行は金曜日が雨予報でしたので、木曜にテストメニューを詰め込む形になりましたが、走り始めからポテンシャルの高さを感じることができました。偉織選手にとって、専有走行が実質1日になったことは有利に働いたように思います。

 でも、それを抜きにしても今週末の偉織選手の速さは際立っていたように思います。完全勝利を飾った開幕大会に近い雰囲気がありました。課題となっていた予選での速さもしっかり示すことができましたし、タイトルのかかるプレッシャーのなかでスタートもうまく決めることができました。パーフェクトな最終大会だったと思います。

 タイトルは1人にしか与えられないものですし、チャンピオンの称号を持つか持たないかは、この先大きな違いとなりますから、来シーズンは心置きなくステップアップしてくれることを願っています。偉織選手にとって人生を変えた最終大会だったと思いますし、監督を務めた身としても、2年間の成長を目の当たりにでき幸せでした。

52号車チーム監督 松浦孝亮コメント

 木曜日の専有走行が非常に良かったので、この勢いでいけると思っていましたが、金曜日の雨で路面の状況が変わってしまったことがマイナスに働いてしまったようです。

 ただ、そのなかでもイゴール選手は持てる力を発揮し、岡山大会に続いて速さを示すことができたと思います。シリーズ終盤の速さを、もっと早い段階で発揮することができていたら、面白いシーズンになったと思います。でも、イゴール選手の可能性を十分に感じることができた1年でした。

50号車ドライバー 木村偉織選手コメント

 6歳で始めたカート時代から数多くのレースに出て優勝はしてきましたが、実はチャンピオンは獲ったことがなく、それが自分としてはコンプレックスでした。最高の形で殻を突き破ることができて本当に嬉しいです。

 この週末、チャンピオンのことはできるだけ意識しないようにしていました。自分自身でやれることはすべてやり切って臨んだ最終大会でしたので、緊張するというより集中することができていたと思います。とにかくシンプルにポールを2つ獲って3連勝しようと、それだけを考えていました。

 2年目の今年はチャンピオン獲得が使命でしたので、ファクトリーの近くに住まいを移すなど環境を変え、私生活でも日々のトレーニングや食事などで自分を律してきました。それだけに、最後のチェッカーを受け、チャンピオンが決まった瞬間は、サポートしていただいた人の顔が浮かんで涙が出てきました。年末までは自分に課した制限を少しだけ解放して、また来年に向け精進しようと思います。

52号車ドライバー イゴール・オオムラ・フラガ選手コメント

 今シーズンは、参戦が決まったのが開幕直前で慌ただしかったのに加えて、事前のテスト走行も雨に見舞われるなど走り込みが十分にできないまま開幕を迎えました。序盤の数戦はほとんどぶっつけ本番でしたが、逆にそれが他の選手との差を生まずに、自分にとっては有利に働いて予選でも好位置につけることができました。

 シリーズ中盤、各車のセットアップが進むと徐々に遅れを取るようになってしまったので、前大会の岡山から体制を強化しました。専有走行も天候に恵まれ十分走り込みができたので、岡山では3レースともに表彰台、今回も2レースで表彰台を得ることができました。できれば優勝がほしかったですが、終盤2大会は大きな進歩を遂げることができたと思います。

53号車ドライバー 菅波冬悟選手コメント

 最終戦で優勝することができて、本当に嬉しいです。

 SFライツへの参戦は、昨年1シーズンだけのチャレンジのつもりでしたが、結果が振るわずに終わってしまいました。今年も何とか参戦したいと組田代表に相談をして、今田選手にも快諾をいただき鈴鹿で参戦することができました。天候による運もありましたが、そこで優勝と2位を獲得して、次の富士大会での参戦に繋がりました。富士ではトムス勢にやられてしまいましたが、最終大会でまたチャンスをいただけることになりました。

 今回は、関口雄飛選手にアドバイザーとしてついてもらい、内間エンジニアとのコミュニケーションも良く、すべてが上手くハマったという感じです。

 昨シーズンは結果が出せなくて、自信を失いかけていたことも含めて、上手く噛み合っていない状態でした。それが、今年は巡ってきたチャンスのなかで、実力どおりの結果しか出ないのだからと、気負わずにいけたことが良かったと思います。自分の実力をいかに底上げするかを考えて、小さなことを積み上げる努力をしましたし、他のカテゴリーで自分の速さを再認識することができ自信も取り戻すことができました。

 組田代表をはじめ、多くの方の協力で結果を残すことができ、感謝しています。

マスタークラス

■第16, 17戦予選

 最終大会前のシリーズポイントは、今田選手が116p、DRAGON選手が105pと11点差。エントリー台数の少ないマスタークラスではこの差を逆転するのは至難の業という状況のなか、2人は予選に臨みました。

 第16戦予選では、今田選手がウォームアップを1周、DRAGON選手は2周の後にアタックをするという異なる作戦を取った二人でしたが、3周連続のアタックで1分46秒017までタイムアップした今田選手に軍配が上がりました。

 第17戦予選も、両者は同様のアタック方法を取りましたが、セッティングを変えて1分45秒台にタイムアップした今田選手が、DRAGON選手を抑えてクラスポールポジションを獲得しました。

ドライバー Rd16予選タイム(順位) Rd17予選タイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 1分46秒017(M1) 1分45秒356(M1) 1+1(118)
30号車 DRAGON 1分46秒476(M2) 1分46秒300(M2) 0(105)

■第16戦決勝

 スタートを決めた今田選手が、1分47秒台のラップタイムを刻んでDRAGON選手を引き離そうと試みますが、DRAGON選手も食い下がり、その差は5周目で約2秒。ところが、6〜7周目に、スタートで遅れ最後尾から追い上げてきた若手の小川選手を挟んだことで、両者の差は開くことになり、終盤は今田選手がマージンを築いてゴールしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 M1位(総合10位) 1分47秒268(M1) 10+1(129)
30号車 DRAGON M2位(総合11位) 1分47秒887(M2) 7(112)

■第17戦決勝

 タイトル争いでは、今田選手にリードを広げられたDRAGON選手ですが、スタートから7周目までは今田選手から1秒以内につけ、プレッシャーをかけ続けます。

 しかし、8周目以降はタイヤが厳しくなり、1分46秒から47秒台のラップタイムを刻む今田選手に対し、DRAGON選手は47秒から48秒台へと徐々にタイムが落ち込み、15周目にはその差は5秒にまで広がりました。

 安定した走りを見せる今田選手は、そのまま逃げ切ってクラス優勝。シリーズポイントを140pに伸ばし、この時点でDRAGON 選手が逆転する可能性は消え、今田選手の3年連続チャンピオンが決定しました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 M1位(総合9位) 1分46秒915(M1) 10+1(140)
30号車 DRAGON M2位(総合10位) 1分47秒086(M2) 7(119)

■第18戦決勝

 三タテは食らうまいと、スタートから先行する今田選手に食い下がるDRAGON選手でしたが、今田選手もチャンピオンらしくミスのない走りで、つけ入る隙を与えることなくレースは進みました。

 1分48秒台前半のラップタイムで安定して走る今田選手は、終盤になってもペースを落とすことなく、フルプッシュしたままチェッカーを受け、最終大会を3連勝という最高の形で終えました。

 前に出るチャンスを見いだせなかったDRAGON選手は、最後は根負けしたようにやや引き離されてフィニッシュ。一矢報いることはできませんでしたが、ファステストラップを僅差で奪い、意地を見せました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏 M1位(総合10位) 1分47秒983(M2) 10(150)
30号車 DRAGON M2位(総合11位) 1分47秒915(M1) 7+1(127)
4号車ドライバー 今田信宏選手コメント

 今シーズン序盤は、体力的にもかなりしんどかったです。特に暑いときのレースは倒れるかと思うほどでした。コースにもよりますが、SFライツはオジサンにはかなり厳しいカテゴリーであることは間違いないと思います。

 タイトル争いは、最終大会までDRAGON 選手と2勝1敗のペースだったにもかかわらず、ファステストラップのポイントを奪われたりして、ポイント差はあまりついていなかったですね。シーズン前はもっと楽勝かなと思っていましたが、蓋を開けてみると最後までもつれてしまい、その意味でもしんどかったですね。

 来年は、ジェントルマンの参戦台数が増えるなら、引き続きやりたいと思っています。そのために、シーズンオフの間に身体のケアをしっかりして備えたいと思います。

30号車ドライバー DRAGON選手コメント

 今シーズンも、畑選手のスポット参戦はありましたが、ほとんどが今田選手との2台によるレースで、お互いに勝ったり負けたりがあって楽しむことができました。最終大会は自分なりに精一杯やりましたし、仕掛けるチャンスはあったとは思いますが、そこを巧みに今田選手に抑えられてしまいました。勝った今田選手が速かった、それに尽きると思います。素直に完敗です。

B-Max Racing Team Press Release

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦もてぎ決勝記者会見 優勝・木村偉織「理由のある自信で挑めている」

優勝 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:優勝した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「昨日は大事なレースだと思って、気負いすぎてスタートでミスしました。なんとかポジションは守れましたが、今日はそこをしっかり決めていこうと思いました。スタートもうまく決まり、セットのアジャストもうまくいったので、しっかりとしたレースができたと思います」

 「ロングのテストをしてなかったので、フルプッシュしたらタイヤにどいうことが起きるのかを見つけたかったので、チェッカーまでプッシュしました」

 「最終戦もポールからのスタートなのでしかっりとやるだけです。理由のある自信でこのレースに挑めているので、すごくいい流れだと思います」

2位 イゴール・オオムラ・フラガ(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見:2位のイゴール・オオムラ・フラガ(B-MAX RACING TEAM)

 「いい感じの蹴り出しでスタートすることができました。後ろが争っていたのでマージンを築いてレースをするのかなと思っていたら、小出選手が追い上げて来て厳しい展開になりましたが、なんとか押さえ切れて2位でゴールできました」

 「1~2セクターはマージンを築けましたが、V字コーナー、ヘアピンで差を詰められていたので、90度コーナーにもつながるセクションなのでミスしないように集中していました」

 「今シーズン1勝だけで、まだ1レースあるので、どのくらいパフォーマンスがあるか分かりませんが、全力で出し切って終わりたいと思います」

3位 小出峻(TODA RACING)

決勝記者会見:3位の小出峻(TODA RACING)

 「昨日は2番手から順位を大幅に下げてしまいました。オープニングラップとその次の周だったので、今日は序盤に勝負を賭けていました。スタートはそこそこでしたが、1コーナーのポジション取りで躊躇せずに行く展開に持ち込めたのがよかったと思います」

 「後半はイゴール選手に近づきましたが、オーバーテークできる距離まで詰められませんでした。コンマ5、6秒の差以内に入ることができなくて、もどかしいレースでした」

 「チャンピオンの権利はなくなりましたが、最後は自分の長いレース人生で次につながるような走りをしたいと思います」

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Kazuhiro NOINE

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第17戦決勝もてぎ 木村偉織がポールtoウィンで平良を突き放す

優勝した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦の決勝が、モビリティリゾートもてぎで行われ、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が第16戦に続きポール・トゥ・ウィンを飾った。ファステストも奪った木村は、この勝利でシリーズポイントで平良に9ポイント差をつけ、かなり有利な状況で最終戦を迎えることとなった。

 好天に恵まれた日曜日。朝の冷たい空気が残る午前8時55分にスタートを迎えた。

 PPからスタートした木村は、イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、好スタートを決めた小出峻(HFDP WITH TODA RACING)、タイトルのかかる平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)を従えてコントロールラインに戻ってくる。

 4番手スタートの菅波冬悟(B-Max Engineering 320)は、スタートは良かったものの、1周目の混乱のなかで押し出される形になり順位を落とす。

 快調に周回を重ねる木村は、3周目にレースのファステストラップとなる1分44秒609をマークして、2位フラガとの差を着実に開いていく。

 折返しとなる10周終了時の順位は、木村、4秒遅れてフラガ、0.7秒差で小出、1.4秒離れて平良、以下、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)、小川颯太(Rn-sports F320)と続く。

 12周目、9位を走行していた菅波がピットイン。マシンバランスが狂ったのか、空気圧チェックなどを行ってピットアウト。

 15周を過ぎた時点で、4位を走行していた平良に+5秒のペナルティが課される。1周目の走路外走行によるもののようだが、チャンピオン争いで1ポイントでも稼ぎたい平良にとっては痛い裁定となった。

 木村の勢いは、レース後半になっても衰えることなく、20周のレースを完璧な形で走り切って昨日に続いて連勝を飾った。2位はイゴール、3位は小出と、結局1周目から上位に順位変動はなくチェッカーを迎えた。

 4位フィニッシュの平良は、ペナルティで野中に続く5位に順位を落とした。

 この結果、タイトル争いは木村が優勝10p+ファステスト1pを加えて106ポイント、平良は5位2pを加え97ポイントとなり、最終戦で決することになった。最終戦は木村がPPスタートなのに対し、平良は4番手スタート。チャンピオンになるには優勝が必須な平良は、かなり厳しい状況に追い込まれた。

 マスタークラスは、スタートから今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が先行。序盤はDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)も食い下がっていたが、レース後半は両者の差は徐々に開いていき、最終的に11秒の差を築いて、今田が昨日に続いて連勝を飾った。

 これで、今田が140ポイント、DRAGONが119ポイントとなり、今田が今シーズンのチャンピオンを手中に収めた。今田は3年連続でタイトル奪取。

 2023シリーズを締めくくる今大会の最終レース第18戦の決勝は、本日午後1時00分から14周で行われる。

優勝は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位はイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)

決勝3位は小出峻(HFDP WITH TODA RACING)

マスタークラスで優勝しチャンピンを獲得した今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

優勝した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

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第17戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2023/11/19) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
150木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2035'08.325--
252イゴール・オオムラ・フラガFANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2035'14.897 6.572 6.572
32小出 峻HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
2035'15.609 7.284 0.712
435野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOM'S TAZ31
2035'21.42813.103 5.819
5*1平良 響モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOM'S TAZ31
2035'24.63616.311 3.208
637エンツォ・トゥルーリモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOM'S TAZ31
2035'25.33417.009 0.698
710小川 颯太Rn-sports F320
Rn-sports
SPIESS A41
2035'39.64631.32114.312
836古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOM'S TAZ31
2035'40.48232.157 0.836
94M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2035'59.68651.36119.204
1030M2DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
ThreeBond TOMEI TB14F3
2036'11.3451'03.02011.659
1153菅波 冬悟B-MAX ENGINEERING 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1936'11.7041Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 18 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 50 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'44.609 (3/20) 165.221 km/h
  • CarNo. 1は、SFL統一規則第19条2(走路外走行)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

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第16,17戦もてぎ公式予選 木村偉織が逆転チャンピオンに向けダブルPPを獲得

第16戦、第17戦ともポールポジションの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16、17戦の予選が、11月18日モビリティリゾートもてぎで行われ、逆転でタイトル奪取を狙う木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がダブルポールポジションを獲得。現ポイントリーダーの平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)は7位、3位と苦しい位置からのスタートとなった。

 6大会18レースのシリーズもいよいよ最終大会。ドライバー、マスタークラス、そしてチームと3つのタイトルが持ち越され、今大会でそれぞれのチャンピオンが決定する。

 ドライバーズタイトルは、平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)92p、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)82p、小出峻(HFDP WITH TODA RACING)76pの3人がチャンピオンの可能性を残している。

 マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)116p、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)105pの一騎討ち、チームタイトルもB-MAX RACING TEAM(116p)とトムス(106p)が競り合っている。

 前日の雨も上がり、予選開始時刻の午前9時25分には路面も乾き、完全ドライコンディションで、第16戦と第17戦の予選が10分間ずつ、10分のインターバルをおいて行われた。

■第16戦予選

 ほとんどのドライバーは、2周の連続アタックを敢行。

 最初のアタックでは、前大会で3連勝を遂げチャンピオン候補に名乗りを上げた小出が1分43秒805でトップタイムだったが、2度目のアタックでは木村が4つの全区間タイムでトップという完璧なアタックを見せて1分43秒285をマーク。小出のタイムを大きく上回りポールポジションを獲得した。

 木村、小出に続いたのはスポット参戦ながら今年1勝している菅波冬悟(B-Max Engineering 320)とイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)。トムス勢は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)の5位が最上位と厳しい予選となってしまった。

 マスタークラスは、今田がクラスPPを獲得。3年連続チャンピオンに向け上々の予選となった。

第16戦予選2位、第17戦予選5位の小出峻(HFDP WITH TODA RACING)

第16戦予選3位、第17戦予選4位の菅波冬悟(B-MAX ENGINEERING 320)

マスタークラスポールポジションは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

■第17戦予選

 第16戦予選の勢いそのままに、木村が1回目のアタックで1分43秒386とトップに立つ。挽回を期す平良も2回目のアタックで1分43秒472と木村に次ぐ好タイムで気を吐くが、木村は43秒277と更にタイムを詰め平良を引き離した。

 この二人にフラガが1分43秒457をマークして割って入り、フロントローを確保。好調の菅波が4位に入った。

 なお、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)は電気系トラブルにより両予選ともに出走が叶わなかった。

 マスタークラスは、今田が第16戦の予選タイムを大きく上回る1分45秒356をマークして連続クラスPPを獲得した。

ポールポジションは木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

予選2位はイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)

予選3位は平良響(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

マスタークラスポールポジションは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

 ポールシッターには1ポイントが与えられるため、予選の結果、平良と木村のポイント差は8ポイントに縮まり、第16戦の決勝を迎えることとなった。

 第16戦決勝(14周)は、本日午後1時40分から、第17戦(20周),18戦(14周)の決勝は明日11月19日の午前8時55分、午後1時から行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE

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第17戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2023/11/18) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
150木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'43.277--167.352
252イゴール・オオムラ・フラガFANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'43.457 0.180 0.180167.061
31平良 響モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOM'S TAZ31
1'43.472 0.195 0.015167.036
453菅波 冬悟B-MAX ENGINEERING 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'43.568 0.291 0.096166.882
52小出 峻HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1'43.617 0.340 0.049166.803
635野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
TOM'S TAZ31
1'43.650 0.373 0.033166.750
736古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOM'S TAZ31
1'43.833 0.556 0.183166.456
837エンツォ・トゥルーリモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOM'S TAZ31
1'44.386 1.109 0.553165.574
910小川 颯太Rn-sports F320
Rn-sports
SPIESS A41
1'44.705 1.428 0.319165.069
104M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'45.356 2.079 0.651164.050
1130M2DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
ThreeBond TOMEI TB14F3
1'46.300 3.023 0.944162.593
---- 以上基準タイム(110% - 1'53.742)予選通過 ----
-51デビッド・ビダーレスB-MAX RACING 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
d.n.s---

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第6戦鈴鹿レース17決勝ドライバーコメント 優勝・大木一輝「『落ち着け、落ち着け』と自分に言い聞かせた」

優勝 大木一輝(TOM'S FORMULA)

優勝した大木一輝(TOM\'S FORMULA)

 「昨日はしくじりましたが、スタートはもともと自信があり、いつもどおりのスタートを心がけました。後半はタイヤがきつかったのもあるんですが、自分の足りていないメンタルの部分もあり、それで少しミスを出してしまいました。『落ち着け、落ち着け』と自分に言い聞かせながら走っていました。昨日ああいうこと(コースアウト、リタイア)があったし、社長さんも来ていたので、その前で勝ててすごくうれしいです」

2位 小川颯太(Bionic Jack Racing)

決勝2位の小川颯太(Bionic Jack Racing)

 「スタートはホイールスピンをして蹴り出しで遅れてしまいました。それでも自分の方がペースがいいのは分かっていたので全力でアタックしました。トラブルは今日も出ていました。デグナー1個目で縁石に乗せると症状が出て、2個目でシフトが下がらなくなっていました。スタートを決めていれば、その症状が出ても勝てるペースはあったと思います。走りも変えて対応し、ロスを最小限に抑えながら走っていました。デグナーで追いついてヘアピンで仕掛けるのが理想でしたが、そこでトラブルが出たのは悔しいですね。最後は仕掛けたんですが、ブロックされて前に出ることができませんでした」

3位 小山美姫(Super License)

決勝3位の小山美姫(Super License)

 「昨日のペースが良かったのでそのままいくこともできたんですが、確認したい部分もあったので、今後に向けても勉強のために、セッティングを変えました。間違えると悪くなることあるんですが、マシンがいい状態で走ることも少ないので、悪くなってもアジャストすることを課題にしていました。でも、いい方向には行きませんでした。自分の幅を広げたかったんですが、ペースも上げられずに悔しかったです。判断を間違えたのは、経験がなかったので仕方がないです」

マスタークラス優勝 畑亨志(Super License)

マスタークラス優勝の畑亨志(Super License)

 「スタートでポジション取りが悪くて今田選手に行かれてしまい、そこから追う展開になりました。抜き方が下手で時間がかかりました。最後はシケインをきれいに立ち上がって、1コーナーで合わせて抜きました。ペースは速くてもなかなか抜けないので良かったです。若手と戦えればいいんですが、そういうわけではないので、来年はこのシリーズには出ないと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第6戦鈴鹿レース16決勝 大木一輝が有終の美 マスタークラスは畑亨志が優勝

優勝は大木一輝(PONOS Racing)

 フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権(FRJ)第6戦レース17は11日、鈴鹿サーキットで決勝を行い大木一輝(PONOS Racing)が今季2勝目で有終の美を飾った。マスタークラスは畑亨志(A-NeKT F111/3)が優勝した。

 最終第17レースは午後0時25分にフォーメーションラップが始まった。昨日より暖かいなか、全9台が1周を回ってグリッドに着いた。

13周の決勝がスタートした

 ポールポジションの小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)はホイールスピンが多く、好スタートを切った大木一輝(PONOS Racing)がトップで1コーナーに侵入。小川は2位に落ち、3位に小山美姫(TGR-DC F111/3)が続く。

 大木は1周目に小川は1秒0離してコントロールラインに戻ってくると、2周目には1秒5、3周目以降は1秒8小川をリードし悠々とトップを快走。3位の小山は変更したセッティングがはまらず、上位の2人に付いていくことができない。

 しかし小川も負けていない。6周目以降はここまでのファステストラップを更新する勢いで、徐々に大木とのタイム差を削り始める。7周目にはその差は1秒3、10周目には1秒を切った。

大木一輝と小川颯太のトップ争い

 最終ラップに入る手前の12周目には大木と小川の差は0秒5。しかし、オーバーテイクする決め手がなく、大木が13周を走って今季2勝目、有終の美を飾ることなった。小川は2位でレースを終えた。

決勝2位は小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

決勝3位は小山美姫(TGR-DC F111/3)

 3位には小川から5秒6遅れて小山が入った。この大会の前にシリーズチャンピオンを決めている小山は、悔しい最終戦となってしまった。

 マスタークラスは、予選2位の畑亨志(A-NeKT F111/3)が、ポールポジションの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)を1コーナーで先行して始まるが、S字では今田が畑をパスしてポジションをを奪い返す。

今田信宏と畑亨志のマスタークラストップ争い

 ここから今田と畑のテールトゥノーズの争いが始まる。シケインで、1コーナーで畑が今田にしかけるが、今田が巧みにブロックラインを取り畑の先行を許さない。

 しかし8周目のシケイン立ち上がりで今田に張り付いた畑がついに9周目の1コーナーでアウトから今田をパスしてトップに立った。

 トップに立った畑は2位の今田を突き放す一方、今田はコースアウトを喫し、背後には3位の植田正幸(Rn-sports F111/3)が迫ってくる。

マスタークラス優勝は畑亨志(A-NeKT F111/3)

 畑はこのまま13周を走ってクラス優勝、今季6勝目を飾った。今田は植田を押さえきり2位でゴール。3位に植田が入った。

優勝した大木一輝(TOM\'S FORMULA)

表彰式

マスタークラスの表彰式

 これで今シーズンのFRJは全スケジュールを消化し終了した。来シーズンは4月1日、2日に行われる富士チャンピオンレースで開幕する予定だ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

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第6戦鈴鹿レース17決勝結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2022/12/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
145大木 一輝PONOS Racing
TOM'S FORMULA
1326'08.237--
297小川 颯太Bionic Jack Racing Scholarship FRJ
Bionic Jack Racing
1326'08.880 0.643 0.643
38小山 美姫TGR-DC F111/3
Super License
1326'14.572 6.335 5.692
47M1畑 亨志A-NeKT F111/3
Super License
1326'36.09827.86121.526
54M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1326'54.23846.00118.140
611M3植田 正幸Rn-sports F111/3
Rn-sports
1326'58.02149.784 3.783
734M4三浦 勝F111/3
CMS MOTOR SPORTS PROJECT
1327'00.33952.102 2.318
878M5MOTOKI TAKAMI47trading with Rn-s
Rn-sports
1327'03.41455.177 3.075
914M6田中 輝揮アスクレイ☆イーグルスポーツ
イーグルスポーツ
1227'49.5551Lap  1Lap  
---- 以上規定周回数(75% - 9Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 97 小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ) 2'00.231 (8/13) 173.875 km/h

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第6戦鈴鹿レース16、17公式予選マスタークラスPPコメント 畑亨志「波乱を起こす」

レース16ポールポジション 畑亨志(Super License)
 「昨日の練習からちょっとミスってもポールだと思っていました。第1レースは、ニュータイヤでレースをしたいので、2回目の予選はそのまま中古タイヤで行きました。最後なので若者を追ってみようと思っていたら、2回目は今田選手に負けてしまいました。若手とおっさんのタイムが開いても面白くないので、波乱を起こそうかなと思っています」
レース17ポールポジション 今田信宏(B-MAX ENGINEERING)
 「出場は富士戦以来です。練習では、走りが悪いのか、セットが悪いのか、タイヤの使い方が悪いのか分からなくてさえませんでした。今日にかけてセットを変えました。Q1(レース16)では届かなかったので、Q2(レース17)にかけてもセットを変え、それが当たった感じです。走りもアグレッシブにしました」
Text: Yoshinori OHNISHI

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第6戦鈴鹿レース16、17公式予選トップ3ドライバーコメント 大木一輝「いいアタックができた」

レース16ポールポジション、レース17予選2位 大木一輝(TOM'S FORMULA)
 「1回目は昨日からの課題を克服でき、いいアタックができたと思います。2回目はベストは更新できましたが、いいアタックができませんでした。決勝はスタートは心配していなくて、無難なスタートを決めて、そつなくこなしたいです」
レース16予選2位、レース17ポールポジション 小川颯太(Bionic Jack Racing)
 「昨日から電気系のトラブルがありましたが、1回目は悪い方向に悪化してエンジンが止まってしまいました。なんとかエンジンはかかりましたが、全力でアタックというより、落ち着いてトラブルが起きても、大丈夫なブレーキングとかを意識して走りました。2回目もトラブルは出ていて、本気でアタックしたかったので複雑な感じです。クルマのバランスはいいのでもったいない感じでした」
レース16、レース17予選3位 小山美姫(Super License)
 「思ったようにタイムを上げられなくて悔しいです。問題は自分が8割というところです。本来ならぶっちぎりで勝ちたいところです。決勝は毎ラップ攻めていきたいと思いますし、クルマ的にもグリップ感が得られるように変えていきたいです。一発は出ないですが、レースラップは悪くないかも知れないので、抜かしにくいサーキットですが諦めずに、攻めていきます」

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第6戦鈴鹿レース17公式予選 オーバーオールで小川颯太が、マスタークラスで今田信宏がポールポジション

 フォーミュラリージョナルジャパニーズ選手権第6戦レース17は10日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)がポールポジションを獲得した。マスタークラスは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がポールポジションを獲得した。

ポールポジションは小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)

 レース17の公式予選は午前10時15分より15分間で行われた。

 残り7分を切ったあたりでアタックを始めた小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)が1分48秒214でまずはトップに立つ。2位には59秒447で小山美姫(TGR-DC F111/3)が付ける。

 残り4分を切ると、電気系のトラブルをかかえたままの小川がタイムを1分58秒154までタイムを縮め、終了を待たずにピットイン。2位には大木一輝(PONOS Racing)が58秒154で上がってきた。小山美姫(TGR-DC F111/3)は59秒447で3位。

予選2位は大木一輝(PONOS Racing)

予選3位は小山美姫(TGR-DC F111/3)

 小山は終了間際にタイムを1分59秒253まで縮めるも順位は変わらず。ポールポジションは小川が、2位には大木が、3位には小山が入った。

マスタークラスポールポジションは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

 マスタークラスは、16戦ポールポジションの畑亨志(A-NeKT F111/3)がタイヤを温存してユーズでタイヤで走ったため、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がポールポジションを獲得した。

 最終レース17決勝は明日11日、午後0時45分より13周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第6戦鈴鹿レース17公式予選結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2022/12/10) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
197小川 颯太Bionic Jack Racing Scholarship FRJ
Bionic Jack Racing
1'58.154--176.932
245大木 一輝PONOS Racing
TOM'S FORMULA
1'58.375 0.221 0.221176.601
38小山 美姫TGR-DC F111/3
Super License
1'59.253 1.099 0.878175.301
44M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
1'59.577 1.423 0.324174.826
57M2畑 亨志A-NeKT F111/3
Super License
1'59.994 1.840 0.417174.219
614M3田中 輝揮アスクレイ☆イーグルスポーツ
イーグルスポーツ
2'00.968 2.814 0.974172.816
734M4三浦 勝F111/3
CMS MOTOR SPORTS PROJECT
2'01.282 3.128 0.314172.369
811M5植田 正幸Rn-sports F111/3
Rn-sports
2'01.383 3.229 0.101172.225
978M6MOTOKI TAKAMI47trading with Rn-s
Rn-sports
2'01.448 3.294 0.065172.133
---- 以上基準タイム(110% - 2'09.969)予選通過 ----

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第17戦岡山決勝記者会見 優勝・小高一斗「スタートは自信がありました」

優勝 小高一斗(TOM'S)

決勝記者会見: 優勝した小高一斗(TOM\'S)

 「スタートには自信を持っていました。スタートしかないと思っていましたし、そこがすべてだったと思います。タイトルはかなり意識していました。朝ご飯が喉を通らないほどでした。でも、へんに緊張せずにスタートも普段どおりやれば大丈夫と思っていました」

 「昨日のレースも木村選手はレースペースが速かったので気を抜けないレースでした。でも、自分も昨日からセットアップをして、コンスタントに良いペースで走れたと思います。最終戦もしっかりスタートを決めたいと思います」

2位 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

決勝記者会見: 2位の木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「昨日からレースペースは良かったので、スタートだけ上手くやれば勝てると思っていましたが、そこを落としてしまったのが敗因です。チャンスがあればと思って、最後まで食らいついて絶対抜いてやるという気持ちでしたが……」

 「最終戦は2番手からのスタートですが、自分のできることをやり切って悔いのないように終わりたいです」

3位 太田格之進(TODA RACING)

決勝記者会見: 3位の太田格之進(TODA RACING)

 「(タイトルを考えると)スタートで小高選手の前に出るというのが最低条件でしたが、木村選手がスタートを失敗して詰まる感じになりましたし、小高選手の方がスタートが良く、チャンスはなかったです」

 「チェッカーを受けてチャンピオンが決まったと思い、悔しい気持ちはありましたが、僕も全力で戦いましたし、シーズン前半と中盤でポイントを落としてしまうレースが何回かありました。そういうところも小高選手の方が、ポイントを取り続けて勝利を重ねていました。彼の力だと思います。素直におめでとうと言いたいです」

 「最終戦はポールからのスタートですし、戸田レーシングの地元でもあるので、優勝して今シーズンを締めくくりたいと思います」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

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第17戦岡山決勝 好スタートの小高一斗が優勝し、シリーズタイトルも獲得

優勝した小高一斗と抱き合うチームクルー

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦は25日、岡山国際サーキットで決勝を行い小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が優勝、同時に今シーズンのドライバーズチャンピオンも獲得した。

18周の決勝がスタートした

 第17戦決勝は午前9時20分にさわやかな秋晴れの下、21台が参加しフォーメーションラップが始まった。気温は22度、路面温度は27度だ。

 好スタートを切ったのは予選2位の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)で1コーナーでインからポールシッターの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)をかわしトップに躍り出た。予選3位の太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)は木村が小高に詰まったところを逃さず、1コーナーでアウトから並びかけ、ウイリアムコーナーで木村をかわし2位に浮上。3位に落ちた木村はアトウッド立ち上がりからバックストレートで太田に並びかけると、ヘアピンでアウトから太田と並走、リボルバーコーナーでインから太田を抜き返し2位に復帰した。

 その後方では、マスタークラスの2台、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がヘアピン進入で接触。今田はコースアウトしリタイア、DRAGONもマシンを壊しピットインしリタイアした。今田のマシンを排除するためここでセーフティーカー(SC)が導入された。

 ここまでの順位は、トップが小高、2位に木村、3位に太田、4位には菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)、5位には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、6位には平良響(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)が続く。

 SCは、4周を回ってピットイン。5周目からレースは再開された。リスタート後も順位は変わらずレースは推移する。

 2位木村は、7周目にはここまでのファステストラップをたたきだし、小高との差を0秒5とするが、これ以上は詰まらず、トップ小高を攻略することができない。11周目には小高がファステストラップを更新し、木村との差を1秒2と広げる。

 3位の太田は、上位2台について行くことができず、それでも12周目にはファステストラップを更新し、気を吐くも、すう勢は変わらず。逆に木村が14周目にこのレースのファステストラップを更新することとなる。

優勝は小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

決勝2位は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝3位は太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

決勝4位は菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)

決勝5位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM\'S 320)

決勝6位は平良響(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

 レースは、18周を回って小高が優勝。2位には木村が、3位には太田が入った。

 これで小高は選手権有効ポイントを112と伸ばし、3位に終わった太田が同101ポイントにとどまったため、小高の今シーズンのチャンピオンが決定した。

 4位以降もリスタート後の順位は変わらず。4位に菅波が、5位に古谷が、6位に平良が入った。

 注目のロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)はオープニングラップで2台をパスし7位でレースを始めたが、SC中の追い越し違反でドライビングスルーペナルティーを科され、ピットイン。タイヤを温存するためこの場でのリタイアを選択した。

 2台が参加したマスタークラスは前述のとおり、序盤でDRAGONと今田がリタイア、両者順位認定はならなかった。

 最終第18戦は午後2時5分より18周で行われる。すでにチャンピオンは小高に決定したが、有終の美を飾るドライバーは誰になるのであろうか?

トップでゴールする小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

SUPER FORMULA LIGHTS

第17戦岡山決勝結果

全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/25) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 岡山国際サーキット 3.703km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
137小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1828'28.249--
21木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1828'29.210 0.961 0.961
32太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
1828'35.601 7.352 6.391
450菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1828'37.239 8.990 1.638
536古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1828'40.01011.761 2.771
638平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1828'41.65913.410 1.649
735野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1828'47.99619.747 6.337
810元嶋 成弥KデンタルオフィスRn
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1828'48.54920.300 0.553
---- 以上規定周回数(98% - 16Laps)完走 ----
-*98ロベルト・メルヒ・ムンタンB-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1220'23.4526Laps6Laps
-30M-DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
018Laps12Laps
-4M-今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
018Laps -
  • Fastest Lap: CarNo. 1 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'22.281 (14/18) 162.016 km/h
  • CarNo. 98は、FIA国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章2. 10. 10(セーフティーカー中の追い越し)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

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第16戦、第17戦岡山公式予選 ポイントリーダー・小高一斗「気負わず、普通のレースを」

ポイントリーダーで最終大会を迎えた小高一斗(TOM\'S)

 小高一斗(TOM'S)は、13ポイント差でシリーズをリードし、最終大会を迎えた。予選は第16戦3位、第17戦3位といまいち振わなかったが、チャンピオン争いでは好位置に付け、数字上は圧倒的に有利だ。予選後に話しを聞いた。

小高一斗(TOM'S)

 「昨日の練習は調子よくなくて不安だったんですが、それに比べたら良くはなっています。ポールは取れたと思うので悔しいです。レースは切り替えてぶつからず、ポイントを取ってチャンピオンを取れるようにします。スタートに関しては3年間失敗したことがなくて得意なので、しっかり決めて気負わず、普通にレースをします」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第17戦岡山公式予選 ポールポジション・木村偉織「気持ちが足りなかった」

第17戦でポールポジションを獲得した木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 木村偉織(B-MAX RACING TEAM)は、第16戦予選2位、第17戦ポールポジションを獲得した。ランキング3位に付けるものの、チャンピン争いからは脱落。しかしシーズン中盤からは優勝も経験し、成長は著しい。予選後に話しを聞いた。

木村偉織(B-MAX RACING TEAM)

 「いいアタックができたと思うんですが、相手(太田選手)の方が良かったようです。1000分の1秒差って、なんかどうにかできたのかなと思うと悔しいです。コンマ1とかだったら条件とかもあるんですが、最後の気持ちが足りなかったのかと思います。でも第17戦にポールを取れたました。もてぎでポールを取れてセカンドポールを取れなかったこともあったので、アタックし切れたと言うことで良かったのかと思います」

「育成という立場でここにいるて、求められているのは結果なので、チャンピオン争いに入れないのは残念ですが、来年につながるいいレースをしたいです」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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第16戦、第17戦岡山公式予選 第16戦は太田格之進が薄氷のPP、第17戦は木村偉織がPP

第16戦ポールポジション、第17戦予選3位の太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)

第16戦予選2位、第17戦ポールポジションの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦、第17戦は24日、岡山国際サーキットで公式予選を行い、第16戦は1000分の1秒差で太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が、第17戦は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午前9時5分より30分間で行われた。ベストタイムで第16戦の、セカンドベストタイムで第17戦のグリッドが決定する。サーキット上空には雲は多いものの一部には晴れ間ものぞく。

 まず開始7分過ぎにリーダーに立ったのはロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)で1分23秒099。これを元嶋成弥(KデンタルオフィスRn)が22秒636で上回る。

 ここからは遅くピットアウトを行った有力ドライバーが次々と上位に進出。古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が1分22秒049でトップに立つと、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が21秒823で逆転。さらに、太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が、21秒710でトップに立つも、菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が21秒688でこれを上回り1セット目のタイヤでの争いに決着を付けた。

 ここで各車ピットインを行い、ニュータイヤに履き替えると、残り9分を切ったあたりで各車続々とコースイン。最後のアタック合戦が始まる。

 ここでまずはトップに立ったのはチャンピオン争い最右翼の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM'S 320)で、1セット目のタイムを大きく上回る1分21秒243をたたき出した。

 ここで小高のタイムを更新したのは1分21秒379を出した古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、さらにこれを上回ったのが21秒138を出した木村。

 しかしまだ終わらない。なんと太田が木村のタイムを1000分の1秒上回る1分21秒137をたたき出し、このポール争いに決着を付けた。

 第16戦のポールポジションは太田。2位は木村で、小高はタイムを更新したものの3位に終わった。4位には古谷が、5位には菅波が、6位には野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)が続き、注目のメルヒは8位と振わなかった。

 セカンドベストタイムでグリッドが決まる第17戦のポールポジションは速いタイムを並べた木村、2位には小高が、3位には太田が付けた。4位には菅波が、5位には古谷が、6位には野中が続いている。

第16戦予選3位、第17戦予選2位の小高一斗(Kuoモビリティ中京TOM\'S 320)

初めての予選に臨んだロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)は、第16戦8位、第17戦9位

 マスタークラスは第16戦が今田信宏(JMS RACING with B-MAX)、第17戦がDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がポールポジションを獲得した。

マスタークラス第16戦ポールポジション、第17戦予選2位の今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

マスタークラス第16戦予選2位、第17戦ポールポジションのDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)

 第16戦決勝は本日24日午後1時20分より25周で、第17戦決勝は明日25日午前9時20分より18周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

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第17戦岡山公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラライツ選手権第16/17/18戦 -RIJ- (2022/09/24) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 岡山国際サーキット 3.703km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
TimeBehindGapkm/h
11木村 偉織HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
R1'21.229--164.114
237小高 一斗Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
R1'21.243 0.014 0.014164.086
32太田 格之進HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
SPIESS A41
R1'21.305 0.076 0.062163.960
450菅波 冬悟Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'21.517 0.288 0.212163.534
536古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'21.553 0.324 0.036163.462
635野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'21.615 0.386 0.062163.338
738平良 響Kuoモビリティ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
1'21.761 0.532 0.146163.046
810元嶋 成弥KデンタルオフィスRn
ルーニースポーツ
SPIESS A41
1'22.254 1.025 0.493162.069
998ロベルト・メルヒ・ムンタンB-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'22.321 1.092 0.067161.937
1030M1DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'23.581 2.352 1.260159.496
114M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
1'23.764 2.535 0.183159.147
---- 以上基準タイム(110% - 1'29.385)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'21.349)を更新した。

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ロベルト・メリ選手インタビュー「きっと明日は良くなるはず」

スーパーフォーミュラ・ライツ初参戦のロベルト・メリ(B-MAX Racing)

 急きょ参戦が決まったロベルト・メリ(登録名:ロベルト・メルヒ・ムンタン)選手は、今回の参戦を足がかりに来シーズン、スーパーフォーミュラのシートを得たいと思っている。その点でメリ選手にとって今回の結果は重要だ。

 フリー走行の順位は、セッション1(ドライ)7位、2(ウェット)4位、3(ドライ)8位、4(ドライ)8位と、ウェットでは速いところを見せているが、ドライコンディションでは僅差ではあるものの決して思い描いていた結果ではない。

 2日間、4セッションのフリー走行を終えたメリ選手に聞いた。

 「今日はウェット、セミウェット、ドライと、すべてのコンディションで練習することができました。それぞれのコンディションでベストは尽くしましたが、僕にとっては初めてのクルマなので、理解するのに時間を費やしました」

 「トラブルも出てしまい、必ずしも思ったような結果は出ていませんが、今はあまり考え込まないようにしています」

 「スーパーフォーミュラ・ライツは、パワーはあまりありませんが、エアロダイナミクスは効いていてコーナリングスピードは速いですし、ドライブしていてとても楽しいクルマです」

 「タイヤはグリップも良いですし、寿命の面でも非常に優れているように感じます。これは重要で、何周かアタックを続けることができます」

 「明日の予選、そして決勝レースはどうなるか分かりませんが、できるだけ上位に食い込むつもりですし、きっと明日は今日より良くなるはずです」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Yoshinori OHNISHI

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SFL:第17戦もてぎ決勝記者会見 優勝・ジュリアーノ・アレジ「来年はステップアップしたい」

表彰式

優勝 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)

優勝したジュリアーノ・アレジ(TOM\'S)

 「朝のレースではスタートをミスしたので、勉強していいスタートを切れました。3周目にコースオフしましたが、全体的にはいいレースをできたと思います。今年初めて日本に来て、トムスのサポートを受け、自信がつきました。ドライバーチャンピオンは取れなかったですが、チームチャンピオンを取れてうれしいです。トムスに感謝しています。来年はステップアップしたいですが、まだ何も決まっていません。最後のレースで結果が出てうれしいいです」

2位 三宅淳詞(Rn-sports)

決勝2位の三宅淳詞(Rn-sports)

 「朝の雨のレースでは調子が悪くてごぼう抜きされました。最終戦に向けて、チームがセッティングを変更してくれ、2位を取れて良かったと思います。今シーズンは勝ってるレースが雨で、雨が強いと思われていますが、雨のSUGOは良くなかったです。優勝はできましたが、どの大会もトップの選手とはタイム差がありました。でもハイダウンフォースのクルマに乗れて成長できたと思います」

3位 小高一斗(TOM'S)

決勝3位の小高一斗(TOM\'S)

 「朝のレースはスタートを失敗しましたが、今回はうまくいきました。三宅選手を抜きたかったですが、近づいたり離れたりで抜けませんでした。一人で走っていたらもう少しペースは良かったかも知れません。最後に気持ちのいいレースはできませんでしたが、最低限、表彰台に乗れたのは良かったと思います」

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

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SFL:第17戦もてぎ決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦 -RIJ- (2021/10/17) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2021 Buzz presents全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine
LapTimeBehindGap
136ジュリアーノ・アレジDeloitte. TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2039'24.472--
210三宅 淳詞MAX RACING 320
Rn-sports
SPIESS A41
2039'43.92119.44919.449
31小高 一斗Kuoカローラ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2039'44.86120.389 0.940
42佐藤 蓮TODA FIGHTEX
TODA RACING
SPIESS A41
2039'46.38321.911 1.522
537平良 響Kuoカローラ中京TOM'S 320
TOM'S
TOYOTA TOM'S TAZ31
2039'50.72226.250 4.339
635河野 駿佑RS FINE K&N 320
RS FINE
TOYOTA TOM'S TAZ31
2039'52.00227.530 1.280
752神 晴也Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2039'59.54535.073 7.543
850名取 鉄平Byoubugaura B-MAX Racing 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS A41
2040'00.80036.328 1.255
94M1今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX ENGINEERING
SPIESS A41
2041'03.1371'38.6651'02.337
1011M2植田 正幸MAX RACING RN 320
Rn-sports
SPIESS A41
2041'06.7221'42.250 3.585
1130DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320
B-MAX ENGINEERING
SPIESS A41
2041'17.7221'53.25011.000
1251M3SYUJIB-MAX ENGINEERING 320
B-MAX ENGINEERING
SPIESS A41
1940'26.9321Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.36 ジュリアーノ・アレジ(TOM'S) 1'56.832 (16/20) 147.947km/h

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SFL:第17戦もてぎ決勝 ジュリアーノ・アレジが雨中の独走、チームタイトルはトムスの手に

雨の中、最終戦がスタートした

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)第17戦(最終戦)の決勝が17日、ツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートしたジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が雨のなか独走優勝を飾った。

朝に行われた第16戦で名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)のドライバータイトルが決まったが、アレジと佐藤蓮(TODA RACING)によるシリーズ2位争い、そしてB-MAXレーシングとトムスによるチームタイトル争いが残っている。特にチームタイトルは、ここまで有効ポイントで僅か1点差という大接戦だ。

コースコンディションは相変わらずのウェット。雨量は朝のレースと同じような状態だ。

スタートは、フロントローイン側2番グリッドの佐藤がエンジンストールで動けず。その後方4番グリッドの名取も佐藤を避けようとして進路を変えたことで大きく遅れてしまう。

1周目はアレジ、三宅淳詞(Rn-sports)、小高一斗(TOM'S)、平良響(TOM'S)、河野駿佑(RS FINE)、名取、佐藤、神晴也(B-MAX RACING TEAM)と続く。

しかし、滑りやすい路面に足を取られるドライバーが続出。2周目の5コーナーで6位名取がオーバーラン、4周目のヘアピンでは代わって6位に上がった佐藤がコースオフ、更にはトップを走るアレジも5周目のV字コーナーでコースを飛び出すなど、上位陣が次々にコントロールを乱してしまう。

それでも、名取以外は大きく順位を落とすことなくコース復帰。それ以降は各ドライバーとも安定した走行を見せる。

レース折返しの10周目には順位も落ち着き、快調なペースを維持するトップのアレジが2位三宅を7秒引き離し独走状態。その後方は小高、平良、河野、佐藤が1~2秒の等間隔で続き、少し離れて神、名取という展開となった。

終盤ペースが良かったのはトップのアレジと佐藤。アレジは14周目に1分57秒124、16周目に1分56秒823と、ファステストラップを次々に塗り替え、“雨のアレジ”を印象づけた。

また、佐藤も13周目の5コーナーで河野を抜き5位へ、16周目の1コーナーで平良を抜き4位へとポジションアップ。雨のなかで果敢に攻める走りを見せた。

一方、名取は序盤の遅れを取り戻せず、チームメイト神の後方8位のポジションで走行を続け、チャンピオンらしくない最終戦になってしまった。どうも前回のもてぎ戦あたりから狂った歯車を元に戻せなかった感じだ。

結局レースは佐藤の追い上げ以外は順位変動はなく、20周のチェッカーを迎え、アレジが今季4勝目を独走で飾った。

この優勝でアレジはシリーズ2位の座を守るとともに、トムスに逆転でチームタイトルをもたらすことになった。

マスタークラスは、今回も今田信宏(B-MAX ENGINEERING)対DRAGON(B-MAX ENGINEERING)の展開になるかと思われたが、DRAGONが序盤でスピンを喫し後退。今田が植田正幸(Rn-sports)の追撃を振り切ってクラス優勝を果たした。

優勝はジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM\'S 320)

決勝で2位に入った三宅淳詞(MAX RACING 320)と3位の小高一斗(Kuoカローラ中京TOM\'S 320)

決勝4位は佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

決勝5位は平良響(Kuoカローラ中京TOM\'S 320)

決勝6位は河野駿佑(RS FINE K&N 320) 優勝したジュリアーノ・アレジ(TOM\'S)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

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SFL:第17戦決勝記者会見 優勝・宮田莉朋「ステップアップしたいという気持ちしかない」

優勝 宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S)  「スタートは加速が鈍ってしまって、イン側を守っていましたがスリーワイドになり、一番危険な真ん中だったので当たらなくて良かったです。1コーナーの出口ではトップに立てました。序盤はタイヤのグリップが来なくてペースが悪く思いのほか攻めきれませんでした。ニュータイヤの阪口選手がいいペースで来ていたので、タイヤのマージン分で詰められるかなと思っていました。そんな中でもファステストも取れましたし、最後までいいペースで走れたと思っています。SFLは卒業したいですね。いままでのレーシングキャリアでは、チャンピオンを取ってももう1年とかありました。今回もしっかり走れて後ろも離せ、ぼくらしいレースができたので、そこをしっかり見て欲しいです。SFも何回か走らせていただいて予選でもトップタイムを出しているので、ステップアップしたいという気持ちしかないです。ぼくもしっかり発信してチームに売り込んでいきたいと思います」
2位 阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)
決勝記者会見: 2位の阪口晴南(B-MAX RACING TEAM)  「朝のレースはスタートでやられてしまったので、やり返そうと思っていました。クラッチミートは悪くなかったんですが、トムスの2台、小高選手が速くてやばいなと思いました。ニュータイヤは1台だけで、序盤に抜かなきゃマージンが取れないと思ったので、リスクを冒して1コーナーに行きました。宮田選手も小高選手もクリーンでよけてくれました。2人とは長くレースをやっているので、お互いの呼吸が分かっていなかったら、ああいうバトルもできないと思います。行き過ぎてクロスラインを取られたのは仕方がないですね。序盤の2、3、4周くらいはいいペースで、宮田選手に迫る場面もあったんですが、セクター3で明らかにぼくの方が劣っていて、ストレートが速くても1コーナーではチャンスがなかったです。ニュータイヤのメリットも序盤だけで、中盤から後半はそろってしまいました。今週通してセクター3の改善ができなかったのは自分の力不足でした」
3位 小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)
決勝記者会見: 3位の小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S)  「スタートはこの3レースの中で一番決まったと思います。1コーナーで宮田選手の横まで並びかけることができ、2位に上がったと思ったんですが、ポジションを下げてしまいました。もう少しいい判断ができたら2人を抜けていたと思います。スタートはシーズンの中盤から後半にかけて速くできるようになったので、来年に向けて継続できるようにしたいと思います」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

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SFL:第17戦富士決勝 宮田莉朋が今季12勝目を上げ有終の美

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦は20日、富士スピードウェイで決勝を行い、ポールポジションからスタートした宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)が今季12勝目で、有終の美を飾った。

15周の決勝がスタートした 山本左近と本山哲の争い 優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) 決勝2位の阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX) 決勝3位の小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM\'S 320) マスタークラスで優勝したDRAGON(TEAM DRAGON SFL)

 決勝は12時35分、快晴で太陽も高く上り気温、路面温度とも上がる中フォーメーションラップが始まった。

 スタートではポールポジションの宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S)の蹴り出しが悪く、予選2位の阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)と予選3位の小高一斗(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320)に挟まれる形でこの2台の先行を許し1コーナーに向かう。しかし宮田は冷静にクロスラインを取りインにマシンを向けると、2コーナーでこの2台をパスし、一気にトップに躍り出た。2位には阪口が、3位には小高が続く。

 トップに立った宮田はここから2位の阪口を背後に従えてレースは推移するが、6周目あたりからは、徐々に阪口を引き離し、15周を回って今季最後の優勝を飾った。2位には阪口が、3位には小高が入った。

 4位争いは名取鉄平(TODA FIGHTEX)と河野駿佑(RS FINE K&N 320)の2人で繰り広げられていたが、名取が逃げ切り4位、5位には河野が入った。6位に入山翔(Albirex-RT)が続いた。

 注目の本山哲(REBELLION Buzz 320)と山本左近(REBELLION Buzz 320)は、本山が7周を回ってピットインしリタイア。7位の山本はルッカ・アレン(Albirex-RT)を従えての苦しい争いとなったが、最後まで押さえきり元F1ドライバーの貫禄を見せた。アレンは8位でレースを終えている。

 マスタークラスは総合でも9位に入ったDRAGON(TEAM DRAGON SFL)が優勝した。

優勝した宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM\'S) 表彰式

 これで今シーズンの全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権はすべて終了。来シーズンは2021年4月3日、富士スピードウェイで開幕する予定だ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroyuki MINAMI

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SFL:第17戦富士決勝結果

レべリオン全日本SFL選手権第15・16・17戦 -RIJ- (2020/12/20) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2020 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
Engine LapTimeBehindGap
136宮田 莉朋COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1523'15.334--
250阪口 晴南Buzz Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
1523'19.995 4.661 4.661
337小高 一斗COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320
COROLLA CHUKYO Kuo TEAM TOM'S
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1523'23.849 8.515 3.854
42名取 鉄平TODA FIGHTEX
TODA RACING
TODA
TR-F301
1523'32.28216.948 8.433
535河野 駿佑RS FINE K&N 320
RS FINE
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1523'32.62617.292 0.344
65入山 翔Albirex-RT
ALBIREX RACING TEAM
TOMEI
TB14F3 2020
1523'34.60419.270 1.978
752山本 左近REBELLION Buzz 320
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
1523'46.27330.93911.669
83ルッカ・アレンAlbirex-RT
ALBIREX RACING TEAM
TOMEI
TB14F3 2020
1523'46.58031.246 0.307
930M1DRAGONTEAM DRAGON SFL
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
1523'56.73841.40410.158
1051M2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
SPIESS
A41
1523'57.23741.903 0.499
---- 以上規定周回数(90% - 13Laps)完走 ----
-13本山 哲REBELLION Buzz 320
B-MAX ENGINEERING
SPIESS
A41
711'27.8028Laps8Laps
-10M-植田 正幸Rnsports320
Rn-sports
SPIESS
A41
12'29.61014Laps6Laps
  • Fastest Lap: CarNo.36 宮田莉朋(COROLLA CHUKYO Kuo TOM'S 320) 1'32.569 (8/15) 177.455km/h

Japanese F3

JF3:第17戦もてぎ決勝記者会見 優勝・宮田莉朋「足が出ましたが、負けませんでした」

決勝フォトセッション: トップ3のドライバーたち

優勝 宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 優勝した宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM\'S) 「ポールからのスタートは最近失敗しているので、不安でした。チームからは自信を持てと言われたので絶対に負けないと思いました。加速は鈍ってサッシャ選手に並びかけられ1コーナーでも足が出てしまったんですが、競り負けずにトップを守ることができました。F3初年度のもてぎで同じような状況で競り負けたので、3年間の成長を見せることができたと思います。サッシャ選手にもクリーンなレースをしてくれたことに感謝します」
2位 サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)
決勝記者会見: 2位のサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark) 「いいスタートを切れ1周目にバトルができ、がんばったんですが追い抜くことはできませんでした。ファステストラップを狙っていましたがそれもかないませんでした。昨日のレースと比べても今日は苦しかったです。昨日の雨のせいかもしれませんが、チームとも話し合う必要がありそうです。午後のレースで改善したいと思います」
3位 小高一斗(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
決勝記者会見: 3位の小高一斗(カローラ中京Kuo TEAM TOM\'S) 「昨日のレースで完走できなかったので予選3位からポジションアップを狙ったんですが、できませんでした。前について行こうと思いましたが、少しずつ離されていき、悔しいレースになってしまいました。ニュータイヤを履いて、最初の5周くらいはアドバンテージはありましたが、有効に使えませんでした」
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第17戦もてぎ決勝 宮田莉朋、意地の今季6勝目

 全日本F3選手権第17戦は18日、ツインリンクもてぎで決勝を行い、宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がポールトゥウィンで今季6勝目を飾った。

オープニングラップのビクトリーコーナー 優勝は宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM\'S F317) 決勝2位はサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3) 決勝3位は小高一斗(カローラ中京Kuo TOM\'S F317) マスタークラス優勝はDRAGON(TEAM DRAGON F3) トップでゴールする宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM\'S F317) 優勝した宮田莉朋(カローラ中京Kuo TEAM TOM\'S) 表彰式 マスタークラスの表彰式

 ツインリンクもてぎは雲は多いものの晴れ。昨日よりは気温が低めとはいえ、酷暑の中で午前8時25分フォーメーションラップが始まった。

 ポールポジションの宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)は動き出しが鈍く、1コーナーで予選2位のサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)に並びかけられるが、2コーナーではタイヤを縁石の外に落としながらもなんとか抑えきることに成功。続くコーナーでもフェネストラズの追撃を振り切りトップでコントロールラインに戻ってきた。

 3位には予選順位通りに小高一斗(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が続くが、予選4位のエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)はスタートでエンジンストール。4位には予選5位のシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)が、5位には同6位の大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が、6位には同9位から河野駿佑(RS FINE K&N F318)がジャンプアップした。

 トップに立った宮田は5周目にはこのレースのファステストラップをマークし、徐々にフェネストラズを離し始める。7周目には1秒7と安全圏まで差を広げると14周を走って今季6勝目を飾った。2位にはフェネストラズが入った。

 3位の小高は上位2人には離されるが4位以下よりはペースが良く、単独走行でこの順位のままゴールを迎えた。

 4位以下のドライバーも互いに決め手が無く、スタート時の順位のまま。4位にミレッシ、5位に大湯、6位に河野が入った。

 マスタークラスはDRAGON(TEAM DRAGON F3)が優勝。今季8勝目を飾った。

 第18戦は本日午後4時20分より20周で行われる。16戦の結果でグリッドが決定するが、ポールポジションのフェネストラズは勝てば文句なしに今シーズンのチャンピオンが決定する。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第17戦もてぎ決勝結果

2 & 4 RACE -RIJ- (2019/08/18) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2019 Japanese Fomura3 Championship Round 17 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
136宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1424'43.469
211サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3
Dallara F314
Volkswagen
Spiess A41
143.789
337小高 一斗カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
145.599
47シャルル・ミレッシYTB by Carlin
Dallara F317
Volkswagen
Spiess A41
1411.519
52大湯 都史樹TODA FIGHTEX
Dallara F319
TODA
TR-F301
1412.338
635河野 駿佑RS FINE K&N F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
HWA 414
1419.083
78片山 義章YTB by Carlin
Dallara F315
Volkswagen
Spiess A41
1422.822
812大津 弘樹ThreeBond F318
Dallara F318
ThreeBond
TOMEI TB14F3
1423.176
950笹原 右京B-Max Racing with motopark F3
Dallara F316
Volkswagen
Spiess A41
1423.421
1051アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3
Dallara F315
Volkswagen
Spiess A41
1424.478
1130MDRAGONTEAM DRAGON F3
Dallara F314
Volkswagen
Spiess A41
1434.104
125M久保田 克昭Planex・スマカメF3
Dallara F315
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1447.004
1365エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3
Dallara F312
Volkswagen
Spiess A41
141'45.436
---- 以上規定周回数(90% - 12Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo.36 宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)1'45.143 (5/14) 164.39km/h

Japanese F3

JF3:第16,17戦もてぎ公式予選 サッシャ・フェネストラズと宮田莉朋がPPを分け合う

 全日本F3選手権第16戦・17戦は17日、ツインリンクもてぎで公式予選を行い、第16戦はサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が、第17戦は宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がポールポジションを獲得した。

第16戦ポールポジション、第17戦予選2位のサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)

第16戦予選2位、第17戦ポールポジションの宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM\'S F317)

第16戦、第17戦とも予選3位の小高一斗(カローラ中京Kuo TOM\'S F317)

第16戦予選8位、第17戦予選7位の笹原右京(B-Max Racing with motopark F3)

第16戦、第17戦ともマスタークラスポールポジションのDRAGON(TEAM DRAGON F3)

 ツインリンクもてぎは早朝から快晴。ぐんぐんと気温が上昇するなか午前8時20分、公式予選が始まった。ベストタイムで第16戦の、セカンドベストタイムで第17戦のグリッドが決定する。

 各ドライバー1セット目のタイヤでアタック中の開始10分過ぎ、計時システムのトラブルのためセッションは赤旗中断となった。

 この時点でのトップは1分44秒696で宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)。2位にはサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が、3位には小高一斗(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が付ける。

 計時トラブルの解消は長引き、予選は午前9時10分より残り20分間で再開された。

 ここでトップタイムを刻んできたのはフェネストラズ。1分44秒391で第16戦のポールポジションを獲得。宮田はタイムを44秒500まで伸ばしたものの2位。3位には小高が付けた。

 第17戦はセカンドタイムで宮田がポールポジション、2位にはフェネストラズが、3位には小高が付けている。

 今シーズン初参戦の笹原右京(B-Max Racing with motopark F3)は、第16戦8位、第17戦7位と振るわなかった。

 マスタークラスは第16戦、17戦ともDRAGON(TEAM DRAGON F3)がポールポジションを獲得した。

 第16戦は本日午後4時15分より14周で、第17戦が明日18日午前8時25分より14周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum

Japanese F3

JF3:第17戦もてぎ公式予選結果

2 & 4 RACE -RIJ- (2019/08/17) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2019 Japanese Fomura3 Championship Round 17 ツインリンクもてぎ 4.801379km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
Engine TimeBehindGapkm/h
136宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'44.635--165.193
211サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3
Dallara F314
Volkswagen
Spiess A41
1'44.787 0.152 0.152164.953
337小高 一斗カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'45.104 0.469 0.317164.456
465エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3
Dallara F312
Volkswagen
Spiess A41
1'45.135 0.500 0.031164.407
57シャルル・ミレッシYTB by Carlin
Dallara F317
Volkswagen
Spiess A41
1'45.254 0.619 0.119164.221
62大湯 都史樹TODA FIGHTEX
Dallara F319
TODA
TR-F301
1'45.409 0.774 0.155163.980
750笹原 右京B-Max Racing with motopark F3
Dallara F316
Volkswagen
Spiess A41
1'45.451 0.816 0.042163.915
812大津 弘樹ThreeBond F318
Dallara F318
ThreeBond
TOMEI TB14F3
1'45.511 0.876 0.060163.821
935河野 駿佑RS FINE K&N F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
HWA 414
1'45.785 1.150 0.274163.397
1051アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3
Dallara F315
Volkswagen
Spiess A41
1'45.800 1.165 0.015163.374
118片山 義章YTB by Carlin
Dallara F315
Volkswagen
Spiess A41
1'45.841 1.206 0.041163.311
1230MDRAGONTEAM DRAGON F3
Dallara F314
Volkswagen
Spiess A41
1'46.980 2.345 1.139161.572
135M久保田 克昭Planex・スマカメF3
Dallara F315
TOYOTA
TOM'S TAZ31
1'47.783 3.148 0.803160.368

Japanese F3

JF3:第17戦SUGO決勝結果

Japanese F3 Rd.15,16,17,9 -RIJ- (2018/09/30) Final Race Weather:Rainy Course:Wet
2018 Japanese Fomura3 Championship Round 17 スポーツランドSUGO 3.704256km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
136坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
2029'26.474
212笹原 右京THREEBOND
Dallara F318
ThreeBond
TOMEI TB14F3
202.923
31金丸 悠 B-MAX RACING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
2012.893
437宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA
TOM'S TAZ31
2015.693
58片山 義章 YTB F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
2038.155
614根本 悠生Albirex-RT
Dallara F315
Mercedes-Benz
414
2048.464
721藤波 清斗B-MAX RACING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
2053.599
835河野 駿佑HubAuto F318
Dallara F318
Mercedes-Benz
414
201'09.844
910Nジェイク・パーソンズNODAレーシング
Dallara F312
Volkswagen
A18
201'30.468
103三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
201'31.439
1128山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen
A41(0XY)
191Lap
1213吉田 基良B-MAX ENGINEERING F3
Dallara F312
Volkswagen
A41(0XY)
191Lap
---- 以上規定周回数(90% - 18Laps)完走 ----
-30DRAGONTEAM DRAGON F3
Dallara F314
Volkswagen
A41(0XY)
713Laps
-93大湯 都史樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
119Laps
-5小高 一斗Planexスマカメ・F3
Dallara F312
TOYOTA
TOM'S TAZ31
020Laps
-2阪口 晴南TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA
TR-F301
020Laps
  • Fastest Lap: CarNo.36 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'27.095 (4/20) 153.112km/h

Japanese F3

JF3:第17-18戦オートポリス予選 Nクラス2位#50澤田真治のコメント

クルマにトラブルが出ましたし、時間の使い方も思いどおりにいかなかったですね。赤旗がタイムにどのくらい影響しているかわかりませんけど。後半もトラブルを抱えながらの走りになりました。
F3には出たいとずっと言っていました。今回GTドライバーの元嶋(佑弥)さんという比較対象もあって、自分のスキルアップやアピールの場になるんじゃないかと思って、参戦させてもらいました。チームとしても元嶋さんが出てくるということで参戦を認めてくださいました。元嶋さんとめちゃくちゃ大きな差があるとは思っていないので、特に一発以外のレースラップは負けてないと思うので、しっかり前に出て走りたいと思います。
今後の参戦については今の所決まってないです。

Text:Kazuhisa SUEHIRO

Japanese F3

JF3:第17-18戦オートポリス予選 Nクラストップ#55元嶋佑弥予選後のコメント

f3-rd17-rd18-q-motojima 気持ちよくアタックはできなかったんですけど、最低限の結果は出せたなと思います。赤旗がアタックラップにかぶってしまい、不完全燃焼でした。1セット目は赤旗でうまくいかず。2セット目は自分のミスでうまくいきませんでした。でもF3で走れて楽しいです。
何年か前にスポットでアジアのフォーミュラマスターズに出ましたけど、本格的なレースは久しぶりです。こんな次元でコーナー走るのは初めてなのでびっくりしました。
去年はGTで来なかったですし、今年はレギュラーじゃないし、S耐はトラブルが出たので意外とオートポリスは走っていないんですよ。おかげさまでいろんなクルマに乗せていただいて。
もっと若い時に乗りたかったですね。この数年自分の中でフォーミュラという選択肢はなくなっていたんですけど、気持ちの中では乗りたいと思っていました。今回こんなチャンスをいただいて、また改めてフォーミュラ乗りたいと思いました。まだ自分の中で「できるな」と思ったんで、またフォーミュラを視野に入れて頑張りたいなと思っています。
今回はオーナーの久保田(克昭)さんが乗らない、と聞いていて、応援してくださる方がいたので乗ることができました。菅生に関しては全然予定がありません。これで来年またフォーミュラのチャンスに繋がれば嬉しいです。また自信がつきました。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第17-18戦オートポリス ポールポジション#1坪井翔、予選後のコメント

f3-rd17-rd18-q-tsuboi 二つ目のアタックでミスしてしまい、まともにアタックできませんでした。もう1周行きましたけど、すでにタイヤが厳しい状態でしたし、赤旗も出てしまいました。でも再開後にそのタイヤでトップタイムが出たので、このタイヤでポールが取れるなら、と思って2本目のタイヤでは普通にアタックできました。赤旗の関係でなぜか18分延長になって、待ってる人がたくさんいたので、とりあえずいつでも出られるように準備だけはして、周りを見ながら走りました。結構バタバタなセッションでした。
F3でオートポリスを走るのは初めてですが、基本的にF3は最初の1コーナーで前に出てしまえば抜かれないと思うので、まずはポールという課題をクリアしたので、あとはしっかり逃げたいです。F4では勝ってるし、ここで勝ってファステストラップも記録したいです。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第17戦オートポリス決勝会見 「やることはフルマークしかないので、明日もしっかり頑張ります」(#1坪井翔)

優勝 #1坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)
f3-rd17-r-pc-tsuboi 優勝できてとりあえずホッとしています。予選は自分のミスや赤旗の影響で1本目のタイヤのアタックでは厳しい状況でしたが、なんとかポールが取れました。セカンドタイムでもポールを取るのがノルマだったので、2本目も落ち着いて走りました。決勝は1コーナーをトップで通過できればおそらく抜かれないだろうなと予想していました。トップで1コーナーを抜けてからはファステストラップを狙って走りました。今までの勝利は結構僅差だったので、レース中のスピードアップが課題だったんですが、その課題は少しクリアできたかなと思います。最初の2、3周でギャップを作れたので、それからは後ろを見ないで自己ベストを更新できるようプッシュし続けました。やることはフルマークしかないので、明日も21周と長いですがしっかり頑張ります。
2位 #12アレックス・パロウ(ThreeBond Racing with DRAGO CORSE)
f3-rd17-r-pc-palou 難しいレースでした。トムスは今朝からすごく速かったので、2位という結果はポジティブに捉えています。スタートで2位に上がりましたが3周過ぎたあたりからリヤタイヤがきつくなり、高星選手や宮田選手を押さえて走るのは大変でした。坪井選手とは随分タイムを開けられたので、明日に向けてやることはたくさんありそうです。開幕当初はいい状況もありましたが、シーズン途中からデグラデーションの問題を抱えており、いくつかのレースを落としてしまっています。計算上チャンピオンは難しくなったと思いますが、残りのレースを全て表彰台で終われるように頑張ります。
3位 #23高星明誠(B-MAX Racing Team with NDDP)
f3-rd17-r-pc-takaboshi 昨日の練習の最後の方でいいフィーリングがあり、それを維持できればと思いましたが、予選になるとタイムが悪くて、なんでこんなにハマってしまったのかわからない状況でした。でも決勝に向けては時間があったので切り変えることができました。表彰台に乗り続けていればチャンピオンは取れるんですが、その中でも勝たなければならないという気持ちもあって、それができていないので、予選もレースペースも見直さなければいけないレースになりました。レースはクルマのセットアップもありますが、ドライバーのプッシュする力も関係してくると思うので、今回はトムスが速いですけど、気力で押し切りたいと思います。
Nクラス優勝 #55元嶋佑弥(HANASHIMA RACING)
f3-rd17-r-pc-motojima F3のレースは初めてで、フリー走行からの組み立て方もわからなかったので、いろんなことを試しました。なかなかないチャンスなので、走行時間は多いんですけど、一瞬一瞬を大事に組み立ててきました。予選では思い通りの走りができなかったんですけど、決勝はしっかりトップで戻ってこれて良かったです。自信がなければ今回の件も乗りません。久々のフォーミュラのレースといっても仕事でちょくちょくフォーミュラカーには乗っていたので、F3に乗ることに関して不安要素はありませんでしたし、常に準備だけはしているので、困ったことはありませんでした。今日の経験は今後スーパーGTとかに生きてくると思うので、明日も1周1周大切に経験を積んでいきたいと思います。
Nクラス2位 #50澤田真治(B-MAX RACING TEAM)
f3-rd17-r-pc-sawada F3で走るのは今週末が初めてでしたが、昨日からの3セッションは少しずついい方向に積み重ねていけたので、タイムもロガーデータも良い感触を得ていました。でも予選ではトラブルが出て思うようなアタックができなかったので、それは残念ですし悔しかったです。決勝も予選と変わらない順位でしたが、タイム的に元嶋さんとの差は予選より詰まりましたが、それは予選でトラブルがでた影響もあるので正直これでは全然満足はしていません。でも予選でニュータイヤを使っていないので、明日のレースではそれを生かしたファステストもそうですし優勝したいと思います。
Nクラス3位 #77大塚隆一郎(シーエムエスモータースポーツプロジェクト)
f3-rd17-r-pc-otsuka フォーミュラのレースは12年ぶりだったので、レースウィークに向けてすごく緊張しました。木曜の走行がなくなったので、F3の動きなどを充分に掴むことができず、予選で前の二人とはタイム差が開いてしまいました。決勝はとにかくスタートを無難に決めて、少しでも彼らの見える位置でついていけるようにと頑張りました。植田選手のペナルティなどもあって3位でフィニッシュすることが出来ました。明日も全く自信はないです。21周もあるということで金曜日にロングランをさせてもらったので、ペース作りという面でも、みなさんと一緒に走る中で少しでも上げていけたらと思います。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第17戦オートポリス決勝 PPの#1坪井5連勝&フル得点達成!Nクラスは#55元嶋がデビューウィン

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#1坪井翔ポイントフルマークで逆転に手応え?!

全日本F3選手権第17戦の決勝が9月9日、大分県のオートポリスで行われ、ポールポジションの#1坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が後続を12秒以上突き放す圧倒的な速さで逃げ切って5連勝、今季通算7勝目を挙げた。Nクラスは今回スポット参戦の#55#55元嶋佑弥(Planexスマカメ・F308)が上位クラスにも迫る走りでこちらもポール・トゥ・フィニッシュを達成した。

第17戦決勝は午後4時20分より15周で行われた。ポールの坪井がスタートを決めてトップで1コーナーに入っていく一方で、2番手スタートの#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)は出遅れて4位に後退。2位には#12アレックス・パロウ(THREEBOND)、3位にはポイントリーダーの#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)がつけた。

パロウの背後にピッタリついて隙をうかがう高星、そのさらに後ろで宮田も高星を追い抜くチャンスを待って周回を重ねていたが、タイヤの消耗からペースを上げられないパロウを二人はなかなか抜き去ることができない。その間にトップの坪井は着々とリードを広げていった。

今回何としてもポールポジション、ファステストラップ、優勝の全てを達成して12ポイントを獲得したいと考えた坪井は9周目にこのレースのファステストラップとなる1'38.648を記録すると、その後も全く手綱を緩めずに後続を突き放し、11周終了時点で2位に10秒8、最終的には12秒8という圧倒的な差をつけてフィニッシュ、見事に目標通りの12ポイントを獲得した。2位にパロウ、3位に高星が入ったことにより、前戦まで31ポイントだった高星と坪井の差は、明日のポールポジションの1ポイントも含めて23ポイントと縮まった。

Nクラスは久保田克昭に代わって55号車をドライブした元嶋がスタートから他を寄せ付けない走りでトップを独走、今回からダラーラ314にスイッチした#30DRAGON(B-Max Racing F314)をも後方に従えてデビュー戦を勝利で飾った。2位にはこれまでDRAGONの乗っていたダラーラ306を今回ドライブした#50澤田真治(B-Max Racing F306)が入り、地元九州でレース活動をしている#77大塚隆一郎(DPS.LBJレーシングCMS)が3位といずれもスポット参戦のドライバーが表彰台を占める結果となった。

f3-rd17-r-tsuboi f3-rd17-r-podium f3-rd17-r-podium-n

第18戦決勝は9月10日午後3時45分より21周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI

Japanese F3

JF3:第17戦オートポリス決勝結果

SUPER 2&4 RACE -RIJ- (2017/09/09) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2017 Japanese Fomura3 Championship Round 17 オートポリス 4.674km

PosNoClsDriverCar
Maker Model
EngineLapTotal_Time
Behind
11坪井 翔カローラ中京Kuo TOM'S F317
Dallara F317
TOYOTA TOM'S TAZ311524'47.314
212アレックス・パロウTHREEBOND
Dallara F314
ThreeBond TOMEI TB14F31512.805
323高星 明誠B-MAX NDDP F3
Dallara F312
Volkswagen A411513.470
436宮田 莉朋カローラ中京Kuo TOM'S F314
Dallara F314
TOYOTA TOM'S TAZ311513.904
57阪口 晴南HFDP RACING F316
Dallara F316
TODA TR-F3011516.911
678片山 義章OIRC F315
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141536.300
73三浦 愛EXEDY B-Max F317
Dallara F312
Volkswagen A411537.797
828山口 大陸タイロクレーシング28号
Dallara F316
Volkswagen A411544.665
921ブルーノ・カルネイロAlbirexRT-WILSON
Dallara F315
Mercedes-Benz 4141544.786
102大津 弘樹TODA FIGHTEX
Dallara F316
TODA TR-F3011544.999
1133イェ・ホンリーKRC with B-Max F315
Dallara F315
Volkswagen A411552.913
1255N元嶋 佑弥Planexスマカメ・F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE151'02.388
1330DRAGONB-Max Racing F314
Dallara F314
Volkswagen A41151'04.963
1450N澤田 真治B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE151'05.758
1577N大塚 隆一郎DPS.LBJレーシングCMS
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE141Lap
165Nアレックス・ヤンHuaJiangHU F3
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE141Lap
17*11N植田 正幸Rn山下製作所F308
Dallara F308
TOYOTA TOM'S 3S-GE141Lap
1813N吉田 基良B-Max Racing F306
Dallara F306
TOYOTA TOM'S 3S-GE312Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 1 坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317) 1'38.646 (9/15) 170.574km/h
  • CarNo.11は、全日本フォーミュラ3選手権統一規則第31条7.(反則スタート)によりドライビングスルーペナルティーを科した。

Japanese F3

JF3:第17−18戦オートポリス公式予選 トムス勢が2戦連続でフロントロー独占!Nクラスはスポット参戦の#55元嶋佑弥

全日本F3選手権第17,18戦の公式予選が9月9日、大分県のオートポリスで行われ、#1坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)が2戦連続でポールポジションを獲得した。Nクラスも今回スポット参戦が決まった#55元嶋佑弥(Planexスマカメ・F308)が2戦連続でクラストップとなっている。

f3-rd17-rd18-q-1

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f3-rd17-rd18-q-11

全日本F3がこのオートポリスで開催されるのは2010年以来。実に7年ぶりのこととだ。
当然シャシーやエンジンも当時とは全く別物であり、全くデータのない状況で各チーム現地入りしたが、金曜の専有走行では全セッションで坪井がトップタイムを記録、#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)が総合で2位につけ、トムス勢が頭ひとつ抜け出した格好だ。

そうした中、公式予選は9日朝10時20分より30分間で行われた。今回の予選はベストタイムで土曜日決勝、セカンドベストで日曜日決勝のグリッドを決める方式が採用されたが、各ドライバーが3周めに入り、本格的なアタックが始まった直後にコース後半の上りセクションで#3三浦愛(EXEDY B-Max F317)と#33イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)が絡んでコース上にストップしたために赤旗中断となってしまった。

予選は10時37分に一旦再開されたが、今度は14コーナーで#13吉田基良(B-Max Racing F306)が立ち往生してしまい、すぐに2回めの赤旗が出てしまった。

これによりタイヤの一番状態のいいところでアタックできないという、ドライバーにすれば実にフラストレーションのたまる状況になったわけだが、それでも坪井は10時47分に走行が再開されると1'37.422を叩き出し、2セットめを投入した終盤のアタックでも1'37.925を記録して2戦連続ポールを獲得、2番手も2戦連続で宮田がつけ、トムスが2戦連続でフロントローを独占するという結果になった。3番手は第17戦が#12アレックス・パロウ(THREEBOND)、第18戦はポイントリーダーの#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)という結果になった。

Nクラスは今大会のみのスポットながら久保田克昭に変わって#55Planexスマカメ・F308
をドライブすることになった元嶋が不完全燃焼と言いつつ2戦連続でクラストップタイムを記録、2番手もまた今季NクラスチャンピオンのDRAGONが今回からダラーラF314にスイッチしたのを受け、それまで乗っていたダラーラF306をドライブすることになった#50澤田真治(B-Max Racing F306)が2戦連続で2番手という結果になった。澤田も予選開始当初からトラブルを抱えての走行を強いられていたとのことで、決勝での巻き返しに期待のかかるところだ。

第17戦決勝は今日午後4時20分から15周で、第18戦決勝は明日午後3時45分より21周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum

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