全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16、17戦の予選が、11月18日モビリティリゾートもてぎで行われ、逆転でタイトル奪取を狙う木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がダブルポールポジションを獲得。現ポイントリーダーの平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)は7位、3位と苦しい位置からのスタートとなった。
6大会18レースのシリーズもいよいよ最終大会。ドライバー、マスタークラス、そしてチームと3つのタイトルが持ち越され、今大会でそれぞれのチャンピオンが決定する。
ドライバーズタイトルは、平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)92p、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)82p、小出峻(HFDP WITH TODA RACING)76pの3人がチャンピオンの可能性を残している。
マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)116p、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)105pの一騎討ち、チームタイトルもB-MAX RACING TEAM(116p)とトムス(106p)が競り合っている。
前日の雨も上がり、予選開始時刻の午前9時25分には路面も乾き、完全ドライコンディションで、第16戦と第17戦の予選が10分間ずつ、10分のインターバルをおいて行われた。
■第16戦予選
ほとんどのドライバーは、2周の連続アタックを敢行。
最初のアタックでは、前大会で3連勝を遂げチャンピオン候補に名乗りを上げた小出が1分43秒805でトップタイムだったが、2度目のアタックでは木村が4つの全区間タイムでトップという完璧なアタックを見せて1分43秒285をマーク。小出のタイムを大きく上回りポールポジションを獲得した。
木村、小出に続いたのはスポット参戦ながら今年1勝している菅波冬悟(B-Max Engineering 320)とイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)。トムス勢は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)の5位が最上位と厳しい予選となってしまった。
マスタークラスは、今田がクラスPPを獲得。3年連続チャンピオンに向け上々の予選となった。
■第17戦予選
第16戦予選の勢いそのままに、木村が1回目のアタックで1分43秒386とトップに立つ。挽回を期す平良も2回目のアタックで1分43秒472と木村に次ぐ好タイムで気を吐くが、木村は43秒277と更にタイムを詰め平良を引き離した。
この二人にフラガが1分43秒457をマークして割って入り、フロントローを確保。好調の菅波が4位に入った。
なお、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)は電気系トラブルにより両予選ともに出走が叶わなかった。
マスタークラスは、今田が第16戦の予選タイムを大きく上回る1分45秒356をマークして連続クラスPPを獲得した。
ポールシッターには1ポイントが与えられるため、予選の結果、平良と木村のポイント差は8ポイントに縮まり、第16戦の決勝を迎えることとなった。
第16戦決勝(14周)は、本日午後1時40分から、第17戦(20周),18戦(14周)の決勝は明日11月19日の午前8時55分、午後1時から行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE