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SFL:第17戦もてぎ決勝 ジュリアーノ・アレジが雨中の独走、チームタイトルはトムスの手に

雨の中、最終戦がスタートした

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)第17戦(最終戦)の決勝が17日、ツインリンクもてぎで行われ、ポールポジションからスタートしたジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が雨のなか独走優勝を飾った。

朝に行われた第16戦で名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)のドライバータイトルが決まったが、アレジと佐藤蓮(TODA RACING)によるシリーズ2位争い、そしてB-MAXレーシングとトムスによるチームタイトル争いが残っている。特にチームタイトルは、ここまで有効ポイントで僅か1点差という大接戦だ。

コースコンディションは相変わらずのウェット。雨量は朝のレースと同じような状態だ。

スタートは、フロントローイン側2番グリッドの佐藤がエンジンストールで動けず。その後方4番グリッドの名取も佐藤を避けようとして進路を変えたことで大きく遅れてしまう。

1周目はアレジ、三宅淳詞(Rn-sports)、小高一斗(TOM'S)、平良響(TOM'S)、河野駿佑(RS FINE)、名取、佐藤、神晴也(B-MAX RACING TEAM)と続く。

しかし、滑りやすい路面に足を取られるドライバーが続出。2周目の5コーナーで6位名取がオーバーラン、4周目のヘアピンでは代わって6位に上がった佐藤がコースオフ、更にはトップを走るアレジも5周目のV字コーナーでコースを飛び出すなど、上位陣が次々にコントロールを乱してしまう。

それでも、名取以外は大きく順位を落とすことなくコース復帰。それ以降は各ドライバーとも安定した走行を見せる。

レース折返しの10周目には順位も落ち着き、快調なペースを維持するトップのアレジが2位三宅を7秒引き離し独走状態。その後方は小高、平良、河野、佐藤が1~2秒の等間隔で続き、少し離れて神、名取という展開となった。

終盤ペースが良かったのはトップのアレジと佐藤。アレジは14周目に1分57秒124、16周目に1分56秒823と、ファステストラップを次々に塗り替え、“雨のアレジ”を印象づけた。

また、佐藤も13周目の5コーナーで河野を抜き5位へ、16周目の1コーナーで平良を抜き4位へとポジションアップ。雨のなかで果敢に攻める走りを見せた。

一方、名取は序盤の遅れを取り戻せず、チームメイト神の後方8位のポジションで走行を続け、チャンピオンらしくない最終戦になってしまった。どうも前回のもてぎ戦あたりから狂った歯車を元に戻せなかった感じだ。

結局レースは佐藤の追い上げ以外は順位変動はなく、20周のチェッカーを迎え、アレジが今季4勝目を独走で飾った。

この優勝でアレジはシリーズ2位の座を守るとともに、トムスに逆転でチームタイトルをもたらすことになった。

マスタークラスは、今回も今田信宏(B-MAX ENGINEERING)対DRAGON(B-MAX ENGINEERING)の展開になるかと思われたが、DRAGONが序盤でスピンを喫し後退。今田が植田正幸(Rn-sports)の追撃を振り切ってクラス優勝を果たした。

優勝はジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM\'S 320)

決勝で2位に入った三宅淳詞(MAX RACING 320)と3位の小高一斗(Kuoカローラ中京TOM\'S 320)

決勝4位は佐藤蓮(TODA FIGHTEX)

決勝5位は平良響(Kuoカローラ中京TOM\'S 320)

決勝6位は河野駿佑(RS FINE K&N 320) 優勝したジュリアーノ・アレジ(TOM\'S)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum


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