2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第2戦公式予選が5月11日にスポーツランドSUGOで開催され、中村ブンスーム(ファーストガレージKKSII)がチームメイトの酒井翔太(ファーストガレージ制動屋)に0.138秒の差をつけてスーパーFJでは初のポールポジションを獲得した。
5月らしい爽やかな気候のスポーツランドSUGOは気温20度、路面温度30度のドライコンディション。ただ風がかなり強く、メインストレートで追い風になったり向かい風になったりとめまぐるしく向きが変わる上に路面がダスティだとの声も。13台がコースインして15分間の予選がスタート。
各車ウォームアップを終えて残り時間11分、まずは酒井が1分29秒388でトップに立つ。2番手には1分29秒933でKODAI YOSHIDA(T's TECHNO RF KKS II)が続く。YOSHIDAは続いて1分29秒209をマークしてトップへ。さらに吉田馨(TAKE First kks-2)が1分29秒328で2番手に上がるが、酒井もすかさず1分29秒040とトップタイムを更新、YOSHIDA、吉田に続く4番手には石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)が1分29秒586で上がってくる。
残り9分、三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)が1分28秒305を出してトップに出たタイミングで石井がSPアウトコーナー出口でスピン、グラベルにはまってしまう。ただちに赤旗が提示されて予選は中断。ここまでの順位は三ツ井~酒井~YOSHIDA~吉田と続き、スピンした石井は5番手だが、赤旗の原因となったためここまでのタイムは抹消される。実際の5番手は中村ブンスーム(ファーストガレージKKSII)、6番手小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)という順になる。
石井が移動されて残り時間8分49秒から予選は再開。各車再度タイヤのウォームアップを行いタイムアタックへ。まずは残り6分、中村が1分28秒854で2番手に浮上し、さらに残り2分40秒に1分28秒043までタイムを削ってトップに躍り出る。中村は前日の練習走行では1分27秒台でコースレコードを上回るペースで走っていたそうで本日も好調を維持している。2番手酒井1分28秒181、三ツ井は3番手にドロップ。残り1分5秒、松原将也(ZAPMARUTOKU10VED)が1分28秒206で3番手にポジションアップ。
チェッカードフラッグが振られる中、石井が最後に1分28秒435を出して6番手に滑り込み、トップ6は中村、酒井、松原、三ツ井、吉田、石井という順に。中村にとってはフォーミュラカーレースで初めてのポールポジション獲得だ。今回1台のみ出場のジェントルマンクラスでは畠山退三(Hobybace & zap-ED)が全体11番手となった。
もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第2戦決勝は本日12時45分開始予定だ。初のポールポジションで好調の中村か、ここまでもてぎ、岡山筑波、オートポリスと出場したS-FJレースですべて優勝している酒井が勝利を重ねるか、チームメイト対決に注目だ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE