全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の予選が、5月18日、大分県・オートポリスで行われ、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)がポールポジションを獲得した。
本来、土曜日に行われるはずだった予選だが、濃霧ため予選日のスケジュールはすべてキャンセル。決勝日の午前中にフリー走行もないまま、40分勝負のにぶっつけの予選が行われた。
予選前半は1分27秒台のタイムでトップ争いが繰り広げられ、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)1分27秒590、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)1分27秒575、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)1分27秒376、野尻1分27秒027、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)1分27秒020と、次々とトップタイムが塗り替えられていった。
折り返しとなる開始20分を過ぎたところで、野尻が1分26秒757と27秒の壁を破ると、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)も27秒切りで続いた。
そして、残り5分から全車が一斉にコースインして、予選のハイライト、最後のアタックが始まる……はずだった。
ここで、名手・野尻が「タイヤが温まり切らずに、いけると思ったらロックしてしまった」と痛恨のコースアウト。フロントウィングにダメージを負ってしまう。さらに、フェネストラズもスピオンして、コース上にストップしてしまった。
これで、誰も最後のアタックを行うことができず、消化不良のまま予選は終了。
予選中断の一因となった野尻が「迷惑をかけてしまった」と反省の弁を述べながらも、ポールポジションを獲得することになった。
今シーズン負け知らずのダンディライアンコンビは、太田が8位、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が13位と、誰もが予想しなかったグリッド位置からスタートすることになった。
Top10順位:野尻-山下-小林-福住-坪井-フラガ-岩佐-太田-フェネストラズ-佐藤
決勝は、本日、午後2時30分から41周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHI