全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4戦の決勝が、5月18日の午前にオートポリスで行われ、佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が、独走で開幕から無傷の4連勝。マスタークラスも、清水康弘(GNSY 324)が同じく4連勝を飾った。
スタートで、ポールスタートの野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が出遅れ、佐野、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、野村、エステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S SFL)、好スタートを見せたザック・デビッド(B-MAX RACING 324)の順でオープニングラップを終える。
トップ佐野は、2位以下を上回るペースで周回を重ね、2位とのギャップを、5周目3.5秒、10周目7.0秒、15周目10秒と着実に開いていく。
一方、フレデリック、野村、マッソンによる2位集団では、10周目の1コーナーで野村にアウトから並びかけたマッソンを、野村が押し出すような形になり、この行為で野村にはプラス5秒のペナルティが課された。
結局、抜きどころの少ないコースで、大きな順位変動は起きずに、佐野が独走で悠々と4勝目のチェッカーを受けた。2位はフレデリック、3位は野村のペナルティにより繰り上がったマッソン、4位古谷、5位デビッド、6位小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)と、ここまでがポイントを獲得した。
優勝の佐野は「オートポリスに来て若干苦戦していましたが、うまく改善して優勝できて良かったです。スタートも少し路面が濡れていましたが、うまくミートできました。第5戦はユーズドタイヤでの出走になるので、なるべく上位でフィニッシュできるように頑張ります」とコメント。
マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON 324)がスタートでトップに立ち、清水が続いた。今田信宏(JMS RACING TEAM)は「序盤なぜかペースが上がらなかった」と、二人から徐々に遅れていく。
ところが、DRAGONのスタートはフライングと判定され、プラス10秒ペナルティとなった。これで無理することなく首位となった清水だが、17周目にDRAGONをかわして名実ともにトップになると、21周を走りきって、こちらも4連勝のチェッカーを受けた。
終盤ペースを取り戻した今田は、二人に迫る勢いを見せ、DRAGONの背後でフィニッシュ。繰り上がって2位となった。
第5戦の決勝は、本日、午後0時15分から14周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI