全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第14戦の決勝が、9月7日、富士スピードウェイスで行われ、ポールスタートの小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が逃げ切って、今季初優勝を飾った。三井優介(DELiGHTWORKS)は2位で初表彰台を射止めた。
注目のタイトル争いは、野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)と佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が、3位と4位フィニッシュで、チャンピオン決定は、午後のレースに持ち越された。
マスタークラスは、2周目にクラストップに立った今田信宏(JMS RACING TEAM)が、今季6勝目を飾った。
大会2日目を迎え、昨日の野村の優勝でチャンピオン争いも佳境に入ってきた。野村と佐野のポイント差は、昨日の第13戦を終えた時点で23点。今大会を終えた時点で、野村が佐野に32ポイント差をつければ、最終戦を待たずにチャンピオンが決定することになる。
上空には雲が多く、秋らしい風が吹くなか、午前9時5分にスタート。
今季初ポールポジションを獲得した小林が好スタートを決め、同じく好ダッシュを決めた4番グリッドの三井が続いた。2番グリッドの野村はホイールスピンをさせて遅れたものの、1〜2コーナーの混乱で順位を戻して、三井の後ろにつけた。
トップ小林は、2位三井との差を、じわじわと広げながら快走。その後方で、三井を野村が追うという展開が続いた。三井はこのレースにニュータイヤを投入しており、野村はなかなかその差を詰めることができない。
レース折り返しを過ぎた8周目。小林は、2位三井に2秒のマージンを築き、安全圏へ。三井は、野村にプレッシャーをかけられながらも2位を死守し続けた。4位には野村とチャンピオンを争う佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)がつけるが、ペースは上がらず、野村から3秒遅れてしまった。
結局、レースはこのままチェッカーを迎え、小林は今季初優勝。今季から新チームで参戦のルーキー三井も初表彰台を得た。タイトルを争う野村と佐野が、3、4位に入り、両者のポイント差は25に広がった。
マスタークラスは、クラスポールの清水康弘(GNSY RACING 324)のペースが上がらず、2周目の1コーナーでトップに立った今田が逃げ切った。2位は、スタートでギヤが抜けて遅れたものの、6周目に清水を捕らえたDRAGON(TEAM DRAGON 324)が入った。
第15戦の決勝は、本日、午後1時5分から15周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE







