2025年JAF地方選手権スーパーFJもてぎ・SUGOシリーズ第1戦では、共にレーシングカートからフォーミュラカーレースへと歩を進めた二人のドライバーが、里見乃亜代表率いるRiNoA Racing project「群馬トヨペットTeam RiNoA」にてレースデビューを飾った。
81号車をドライブする小野大地は17歳、限定Aライでの出場。82号車をドライブする三ツ井光輝は21歳、やや遅咲きながらも4年のカートレース経験を経てステップアップしてきた。
初めのレースで予選を控えた両名にショートインタビューを行った。
81号車 小野大地
――これまでのレースキャリアは?
「今まではレーシングカートで、全日本に出たりしていました。一番結果がよかったのは去年でFS125クラスで全日本シリーズランキング4位でした」
――デビューに向けて練習はいっぱい積んだ?
「去年の夏あたりから練習してきました」
――カートからフォーミュラへの乗り換えは苦労しなかった?
「何もかもが違っていたので、最初はスタートすらままならなくて(苦笑)、難しかったですね。今はある程度違和感はなくなりました」
――今シーズンと今回のレースの目標は?
「もちろんシリーズチャンピオンが目標で、今日はポールポジションめざしてがんばります。とはいえタイムは正直言うとトップからは足りない感じです。それでも今日も代表にいろいろ教えてもらったので、それを実践できるようにがんばります」
――里見代表は怖い?
「そんなことはまったくなくて、めちゃめちゃ優しいです(笑)」
82号車 三ツ井光輝
――これまでのレースキャリアは?
「今まではレーシングカートで、鈴鹿サーキットの南コースで行われる『カートレース in SUZUKA』に出ていまして、SUPER SSというクラスからAVANTIというクラスまで合計4年間レースをして、そこからスーパーFJに上がってきました。この4年間がカート歴のすべてで、そこから2年くらいブランクがあって、今年から、という形です」
――練習はどのくらいやった?
「本格的に練習を始めたのはこの冬から、12月入ってからですね」
――カートとスーパーFJの違いは問題なかった?
「カートとは操作性とか全然違っていて、速く走るためには一度カートの感覚は完全に忘れて、頭の中リセットしてから走らないとならないかな、というイメージがあります」
――そこの切り替えはもうできた?
「けっこうまだ……(苦笑)厳しいところがあるのですが、乗り始めたころに比べればしっかりと走れるようにはなってきたので、そこには自信を持っています」
――今シーズンと今回のレースの目標は?
「今回のレースは表彰台を取ることで、シリーズはチャンピオンを取れるように、一戦一戦成長していけるように、したいと思っています」
――里見代表は怖い?
「(笑)ぜんぜん怖くないです、優しいし、面白いし、すごく楽しく(レースを)させてもらっています」
昨シーズンはやや不本意な結果だった「群馬トヨペットTeam RiNoA」の復活を託された二人のドライバーが里見代表の期待にどう応えるか期待だ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE