11月1日、2025FIA-F4選手権シリーズの第13戦が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)がポールポジションから逃げ切って今季2勝目を飾った。
インディペンデントクラスは、前大会でFIA-F4にデビューした清水康弘(ART TASTE F4)が3レース目にして優勝を飾った。
注目のタイトル争いは、チャンピオンクラスは、ランキングトップの佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が電気系トラブルでリタイア。ランキング2位の鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が2位に入ったことで、23.5ポイントあった両者の差が、一気に5.5ポイントとなり、勝負は最終戦に持ち込まれることになった。
インディペンデントクラスは、ランキングトップのKENTARO(Baum Beauty Clinic)が5位、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が2位となったことで、今田が逆転。7.5ポイントのリードを築いて、明日の最終戦を迎えることになった。
■チャンピオンクラス
全車がグリッドについたところで、スタートシグナルのトラブルがあり、再度フォーメーションラップから仕切り直しとなったため、12周レースとして行われた。
ポールシッターの新原が好スタート。2位鈴木との差を広げながらオープニングラップを終えるが、2周目に後方でコースオフした車両があり、セーフティカー(SC)が導入され、リードは一旦リセットされた。
5周目に入るところで先導していたSCがコースを外れ、リスタート。ここでも新原は上手くスタートを決め、鈴木に1.1秒のギャップを築いて5周目を終える。3位は6番グリッドからポジションを上げた洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)、以下、4位三浦柚貴(TGR-DC RS F4)、5位梅垣清(TGR-DC RS F4)、6位迫隆眞(PONOS RACING MCS4-24)と続く。
7周目、5位梅垣が、前を行く三浦を捕らえて4位に浮上。以降、上位陣での順位変動は起こらず。新原が、毎周ファステストラップを更新する走りで、徐々に独走状態に持ち込み、最後は4秒近い差をつけてチェッカーを受けた。
新原は、第7戦鈴鹿大会に続く、今季2勝目。鈴鹿ではSC先導でのゴールだったため、初めてガッツポーズでチェッカーを受けることができた、と喜んだ。
■インディペンデントクラス
クラスポールスタートのKEN ALEX(BUZZ RACING)がオープニングラップで遅れ、清水、今田、SAKAI WILLIAM(HELM MOTORSPORTS F4)、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)、KENTARO(Baum Beauty Clinic)、ALEXの順で1周目を終える。
SCランを終えても上位陣の順位は変わらなかったが、トップ清水のペースが速く、折り返しの6周目には、今田に対し1.4秒のギャップを築いた。今田もタイトルがかかっており無理に追うことはせず、両者の差は、レース後半に入るとさらに開いていった。
このレースがFIA-F4での3レース目となる清水だが、堂々たる走りで独走に持ち込み、そのままチェッカーを受けた。
2位以下は僅差の戦いになったが、順位は変わらず、今田、SAKAI、DRAGONの順でフィニッシュ。しかし、DRAGONは複数回他車を押し出したとして、ペナルティが課され降格となった。
第14戦決勝は、明日の午前8時25分から、13周(または30分間)で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE











